アレルギーが原因で咳が止まらない場合、「気道の炎症」があると考えられます。


アレルギー性気管支炎を治療する場合、咳に対する治療が主ですが、気管支が腫れて分泌物が増えているので、咳止め(せきどめ)をむやみに使うと、分泌物が気管支につまり、かえって細菌感染を起こしやすくなります。市販の風邪薬も、抗ヒスタミン剤が加わったものが多く、気道が乾いてしまい、痰(たん)を出しにくくなってしまう危険性もあります。


その場合は、何のアレルギーなのか、ある程度アレルゲンの特定が可能になります。

大人と同様にできるだけ花粉との接触を避けることが原則となります。外出時にはメガネやマスクを着用し、目や鼻に花粉がなるべく入らないように工夫することで、症状が軽減されます。また、帰宅時にうがい、手洗い、洗顔などを習慣づけることも効果的です。
花粉の飛散量が増える時期は、部屋の掃除を定期的に行いましょう。布団や洗濯物は外に干さず、また室内に空気清浄機を設置すると良いでしょう。空気清浄機は枕元に設置して24時間電源をつけておくことをお勧めします。

アレルゲンとして多いのが「花粉」「ダニ」です。花粉は季節性に飛散しているので「季節性アレルギー性鼻炎」、ダニは1年中存在しているので「通年性アレルギー性鼻炎」といいます。花粉としてはスギ(2-4月)、ヒノキ(3-5月)、ブタクサ(8-9月)が代表的ですが、それ以外には雑草花粉(イネ科、キク科など)でも起こることがあります。ダニは1年中家屋に存在していますが、高温・高湿で繁殖するため特に8-9月に注意が必要です。

即時型アレルギーでも特に怖いのが、重症のアナフィラキシーです。

本稿では、遷延性(発症3週間~8週間まで)または慢性咳嗽(発症8週間以上持続する咳嗽)の中でもアレルギー性の機序で生じることもある咳喘息、アレルギーが主な原因であるアトピー性咳嗽、喉頭アレルギーについてご説明し、さらに、昨今その健康被害が問題になり、アレルギー性機序の関与も疑われている黄砂による咳嗽について説明します。

要は長引く咳の方で、気管支を広げる薬が無効、さらにアレルギーの体質のある方でヒスタミンH1受容体拮抗薬(私たちがよく使用する花粉症の時の飲み薬です。
ドラッグストアなどでも一部販売しております)で咳が消失する場合はアトピー咳嗽と診断できます。
咳喘息の判断に有用な呼気一酸化窒素(NO)検査はアトピー咳嗽では上昇しない事も参考になります。
実際は咳喘息とアトピー咳嗽が混在している例もあると思われ、また診断も難しい事も多いです。
しかしアトピー咳嗽は命に関わる病気ではなく、将来喘息移行するというものでもありません。
大事なのは患者様の咳を止めてあげる事ですので、疑わしい場合は積極的に治療を行っております。

アレルギー性鼻炎(花粉症)で悩まれている人は多いのではないでしょうか?

→文字通り「麻薬性」のため強力な効果があります。どうしても収まらないひどい症状に一時的に用いられることがあります。

以前、咳喘息について解説しましたが、アトピー咳嗽も近年咳喘息とともに増えているとされています。
気管~主気管支といった太い中枢の気道に限定して好酸球性の炎症が起きている状態と考えられています。症状は咳喘息と似ていますが、異なる病気で、長期的に喘息の発症をみとめることはありません。

アレルギーが原因の咳の治療は、3つの方法でアプローチしていきます。

咳や痰などの気道症状がなく咽喉頭異常感のみを認める場合は、まず耳鼻科に受診し喉頭ファイバーでのどの観察をしてもらいましょう。炎症や悪性腫瘍などの除外を行うことが大切です。当院では喉頭ファイバーを上手に施行いただける耳鼻科さんをご紹介出来ますので、ご希望の方は遠慮なくおっしゃってください。

通常、風邪が完治すればおさまりますが、中には風邪が完治し他の症状が出なくなっても、気道の過敏性(気道が敏感な状態)だけが残ってしまうことがあります。そうなると、冷たい空気やホコリを吸ったとき、喋り過ぎなどで喉を酷使した時など、ちょっとしたことをきっかけに、再び気道が炎症を起こし、咳が出やすくなります。


アトピー咳嗽は、咳喘息とともに近年増えているといわれる病気です。

胸の検査を受けても異常が無く、のどに炎症も無い、後鼻漏も無いのに咳が続く場合は、どのように考えたらよいのでしょうか。

・「アレルギー治療薬の種類と作用」— All About(ヘルスケア情報サイト)

アレルギーの症状はアレルゲンの種類や接触方法、個々の体質によりますが、一般的にはくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、喉の痛みなどがあります。これらの症状はアレルゲンに再び曝露されると再発します。特に、目のかゆみや鼻水などの症状が続く場合は、アレルギーが疑われます。

アレグラFX 5つの強み|アレルギー専用鼻炎薬「アレグラFX」

粘りのある鼻水が喉の奥を流れる、痰(たん)がからむ咳が止らない、などの不快な症状を感じる場合、それは後鼻漏(こうびろう)かもしれません。
病的な意味での後鼻漏は、副鼻腔炎(蓄膿症)やアレルギー性鼻炎に伴い、粘調なあるいは膿性な鼻水が喉の方へと流れることを言いますが、広い意味で副鼻腔炎に伴う後鼻漏以外に生理的な分泌物や上咽頭の炎症に伴う分泌物も後鼻漏に含む場合もありますし、さらには何も流れていないのに流れている感覚や喉に貯まる感覚のみがある後鼻漏感と呼ばれる症状もあります。
ちなみに耳鼻科外来を受診する患者さんの内、後鼻漏を訴えるのは16%おられ、実際に後鼻漏が確認できるのは約10%、 視診で確認できない後鼻漏、いわゆる後鼻漏感は約5%であったとの報告もあります。(参考文献❶)

アレグラ錠60mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)

急性副鼻腔炎診療ガイドライン(日本鼻科学会発行)に沿って、患者様のご希望やライフスタイルに合わせて治療を行います。
(1)鼻から副鼻腔にある鼻水をきれいにする処置
(2)抗生剤が入った
(3)内服薬の処方(抗生剤や副鼻腔の粘膜を正常化するお薬など)

アレルギー外来(花粉症・気管支喘息・咳喘息)|綱島・日吉・大倉山

→アレルギー性のメカニズムで生じる咳に良く効きます。花粉症の薬として使われる薬が咳にも効くことがあります。

風邪ではないのに「咳症状が治まらない」という場合は、ハウスダスト・花粉などのアレルギーや咳喘息、マイコプラズマが考えられるという。

さらに咳の原因にアレルギーが関与する場合は、アレルギーを抑える治療をする、細菌性のものには抗生物質を使う…など、各疾病に応じた治療を行います。
さらに必要に応じて、漢方薬、吸入薬、点鼻薬、貼付薬を使用することになると思います。

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さらに咳止めには、咳を止めるだけではなく、いろいろな内臓の動きを止める副作用が出ることがあります。腸の動きを止めて便秘したり、おしっこを出す働きを止めて尿が出にくくなったり、唾液の分泌を止めて口が乾いたりすることがあります。

販売名(製造販売業者) アレグラ FX ジュニア(サノフィ株式会社) ..

基本的には一年中あるものですが夏場に増殖したダニが死にその死骸がアレルギーの原因となるので特に秋からダニのアレルギーが増えます(ダニの死骸だけでなくダニの糞もアレルギーの原因となります)。

鼻水が続く場合は、抗ヒスタミンが含まれるアレジオンやアレグラが有効です。

スギだけでなく、ヒノキ、カモガヤ、シラカバ、秋に飛散量が増えるヨモギ、カナムグラ、ブタクサなども代表的です。なお、花粉症は花粉が飛散するシーズンのみ症状が現れるという特徴があります。

また咳止め薬は花粉症用の抗アレルギー薬と一緒に服用できない場合が多いので、自己判断で服用せず必ず医師や薬剤師に相談するようにしてください。

※ヒスタミン:体内にさまざまな働きを持つ化学物質であるが、過剰になるとアレルギーなどの健康問題を引き起こす可能性がある。

治療は抗アレルギー剤かステロイド(吸入または内服)がよく効きます。 風邪をひいた後に長引く咳

・花粉症
・咳喘息
・アトピー性咳嗽
・咽頭アレルギー
・気管支喘息

『 アレルギー性鼻炎(花粉症)の方は、咳喘息や気管支喘息を発症しやすいです。 』のお話。 ..

咳は人体の防御反応の一つであり、口や鼻からカゼの原因となるウイルスが侵入し喉(のど)で炎症を起こしているので、それを排出しようとして咳をしているのです。痰(たん)があるときはさらにそれを出そうとして咳をしているのです。そういった自然の反応である咳が軽度の場合は、無理に止める必要はありません。

アレグラ アレルギー性鼻炎・蕁麻疹・アトピー性皮膚炎 | 製品情報

アレルギー反応を起こす原因物質(アレルゲン)は、人それぞれで違います。近年では、血液検査で簡単にアレルゲンの検査を行うことができるようになりました。アレルギー症状で困っている、自分が何に対してアレルギーを持っているか知りたいという方は、一度検査してみてはいかがでしょうか?
また当院では、アレルギー性鼻炎・花粉症に対して舌下免疫療法を取り入れています。舌下免疫療法は、アレルギー体質を根本から直す治療方法です。花粉症に悩まされている方、薬があわず副作用の強く出ている方、一度舌下免疫療法をご検討ください。

症状の経過, 季節性(花粉症), 通年性, 1~2週間で治癒する

好酸球性副鼻腔炎は、副鼻腔においてアレルギーによる炎症が起こっており、その多くが喘息や好酸球性中耳炎などの他のアレルギー疾患を合併します。これらの合併症は「One airway One disease」と呼ばれ、鼻と気管支は繋がっており気道という一続きの管で起こるアレルギー疾患と考えられています。治療は、ステロイド点鼻薬やロイコトリエン拮抗薬などを使用します。重症例には、デュピクセントという生物学的製剤の注射を行います。

【薬剤師が解説】花粉症の咳におすすめの市販薬はどれ?9選を紹介

アレルギーの症状は、特定のアレルゲンに接触した後すぐに現れることが多いです。また、症状はアレルゲンに触れ続ける限り持続し、アレルゲンから離れると徐々に軽減します。これは風邪の症状とは異なり、風邪の症状はウイルス感染後一定期間経つと自然に消えていきます。