(デキサメタゾンとして6.6mg=デキサメタゾンリン酸エステルとして8mg) ..


さて、セレスタミンにはどんな種類のステロイドが含まれているのかというと、「ベタメタゾン(betamethasone)」です。このベタメタゾンは、ステロイドの中でどのような立ち位置にいるでしょうか。私たち医業者は、ステロイドの強さや効き目の目安(ステロイドの力価)として「プレドニゾロン(プレドニン)換算」ということをやります。プレドニゾロン(プレドニン®)は、生物学的半減期が12~36時間の中間作用型のステロイドであり、その適度な作用時間から用量調整がしやすく、外来診療では最も多く処方されるステロイドです。したがって、他の種類のステロイドがどれくらいの力価を持つのか?を知りたいときには、このプレドニゾロン換算というのをやるとイメージがつきやすいのです。下表()によると力価はプレドニゾロン:ベタメタゾン = 4 : 25~30 ですので、一般的なプレドニン錠5mgは、べタメタゾンだと0.75mgに相当します(海外の正書や論文等では、4:25という比率の記載が多く、プレドニン錠5mgは、5 × 4/25 ~ 0.8mgのべタメタゾンと同程度の力価となります)。逆に言えば、セレスタミン配合錠に含まれるべタメタゾンの量は添付文書によると0.25mgですので、これは、プレドニゾロン換算だと、ちょうど0.75mgの3分の1なので、プレドニン錠5mgの3分の1相当ということになります(5 × 1/3 ~ 1.7mgのプレドニン)。


A:メチルプレドニゾロン換算値、b:平均±SE、検出限界:参照資料中に ..

副腎皮質機能低下症の患者(高用量ステロイド長期内服中の患者を含む)は、周術期に副腎クリーゼ対策としてステロイドカバーが必要です。ステロイド補充量については報告により多少の相違を認めます。2015年に日本内分泌学会の出した指針には、小手術では30~50mg/日、中等度の手術では50~75mg/日、全身麻酔下の大手術の場合は100~150mg/日程度のヒドロコルチゾンを補充すると示されています 。ステロイドカバーの適応となる患者さんについても、一定の見解はありませんが、プレドニゾロン換算で5mg以上かつ3週間以上の投与の場合はHPA axisに抑制が生じるため、ステロイドカバーが必要と考えます。投与量については、を参照してください。ここでは、実際の症例を提示し、具体的な投与量について考えていきます。

【A】以下にそれぞれの薬剤の等量換算を記載する。
コルチゾン(商品名コートン)→ 25mg
= ヒドロコルチゾン(商品名コートリル) → 20mg
= プレドニゾロン(商品名プレドニン他) → 5mg
= トリアムシノロン(商品名レダコート) → 4mg
= メチルプレドニゾロン(商品名メドロール)→ 4mg
= デキサメタゾン(商品名デカドロン他) → 0.5~0.75mg
= ベタメタゾン(商品名リンデロン他) → 0.5~0.75mg

ステロイドの内服薬と注射薬は、消化管の吸収に問題がなければ基本的に同量で等価換算になる。 ..

(処方)
処方1 プレドニン錠5mg 1回4錠(1日8錠)
1日2回朝昼食後2日分
処方2 プレドニン錠5mg 1回3錠(1日6錠)
1日2回朝昼食後2日分
処方3 プレドニン錠5mg 1回2錠(1日4錠)
1日2回朝昼食後2日分
処方4 プレドニン錠5mg 1回1錠(1日2錠)
1日2回朝昼食後2日分
処方5 アデノシン三リン酸二ナトリウム腸溶性顆粒10% 1回1g(1日3g)
1日3回毎食後8日分
処方6 メコバラミン錠500μg 1回1錠(1日3錠)
1日3回毎食後8日分
処方7 レバミピド錠100mg 1回1錠(1日3錠)
1日3回毎食後8日分

・抗炎症作用
炎症とは、組織傷害に対して生体がその因子を排除し、組織を修復するために生じる一連の防御反応のことを指します。
その際に炎症や免疫、アレルギーに関与するサイトカイン(IL−1、IL−6、TNF−αなど)や炎症、発痛に関与するプロスタグランジンといった物質が作られます。
ステロイドはこのような炎症を起こす物質をブロックして炎症を拡大させる白血球の働きを抑える作用があります。

• プレドニゾロン換算≧20mg、4週以上でPCP予防を考慮1)

あれ? おかしいですね、プレドニゾロン換算で 2.5mg とあります。これだと5mgのプレドニン錠の半分ですね。私の計算だと3分の1で1.7mg相当量だったのですが。べタメタゾン 0.25mg がプレドニゾロン換算で 2.5mgということは、べタメタゾンの力価はプレドニゾロンの10倍ということになり、どうも文献等での力価(4 : 25 ~ 6.25倍)と乖離があります。どちらが正しいのでしょうか。

(→日内リズムによる)
(2) 離脱症候群はプレドニゾロン換算で総量1000mgを越えたときに起こる可能性がある
(3) 漸減:短期投与→速やかに 長期投与→緩徐に

2.1日投与量(プレドニン換算)・・・1錠は基礎分泌量だから1錠以上が治療量となる。 ..

3.ステロイド離脱症候群4)
ステロイド(副腎皮質ホルモン)過量の状態から急にステロイド不足の状態に陥り、副腎不全症を呈する状態である。症状として、全身倦怠感、血圧低下、微熱、関節痛などを認める。血液データでは、好酸球増多、高K血症、低血糖、高ACTH血症なども見られる。
本症を防止するためには、病態に合わせて適切に漸減し、最終的にステロイド薬を中止する。ステロイド薬の漸減は、自覚症状を目安に行うが、好酸球数の推移など、他覚的所見も参考にする。短時間作用型ステロイドを投与している場合は、早朝内服前採血を行うことで、内因性コルチゾールの回復の程度を評価することが可能である。

【質問】高気圧酸素治療についてご教示ください。 高気圧酸素治療を受ける際、貼付剤や軟膏などの塗り薬は剥がしたり拭き取ったりした方が良いのか、そのままでも治療を受けて可能なのか、その考え方はMRIと同じ...


デキサメタゾン吉草酸エステル(ボアラ,ザルックス) 0.1% ハルシノニド ..

2.ステロイドの副作用と対策2、3)
大島らによってステロイド内服薬の使い方がまとめられている2)。初期投与量は、疾患並びにその程度により異なるが、プレドニゾロン換算で1日40mg/day以上は大量、20mg~39mg/dayまでが中等量、19mg/day以下は少量と言われている。投与法としては、短期大量、通常漸減、隔日投与移行、他治療併用がある。副作用としては、大量投与時において数時間から高血糖、不整脈、中等量では数日から、中等量以上では1~2ヵ月、少量では3ヵ月以上から種々の症状が発現すると言われている。短期大量では、漸減はなく、24時間モニターが必要となることはなく、自覚症状なども含めて1日3回程度のチェックで対処する。
一方、岩波により、ステロイド治療の心構えがまとめられている3)。ステロイドの副作用には用量の閾値、投与期間の閾値があり、両者の閾値を超えたときに副作用が発現する。副作用がいったん出現すると、用量閾値以下に減量しても副作用が持続する傾向にある。特に注意を払わなければならないのが視床下部-下垂体-副腎系(HPA抑制)であり、抑制されると短期間では中止できなくなる。
HPA抑制の用量閾値はプレドニゾロンで7.5mg/day、期間閾値は3週間が目安とされる。実際には副作用の発現には個体差があり、この閾値では約半数でHPAが抑制されると考えられている。
用量を問わず3週間未満の投与であれば長期間HPAが抑制される可能性は低い。また、高用量のプレドニゾロンでも隔日投与であればHPAが抑制される可能性は低くなる(半減期の長いデキサメタゾンでは隔日投与でも副腎機能は抑制される)。

本ガイドラインでは標準的な換算の目安として,各種ガイドラインなどの換算表

糖質コルチコイド(以下ステロイド)はどの分野においても診療の中で使用することの多い薬剤である。しかし、ステロイドには血中半減期・生物活性半減期・力価の異なるさまざまな製剤が存在することや、各疾患によって投与量や投与方法、減量速度などが異なること、副作用に注意しなければならないことなどから、煩雑だと感じる医師も少なくない。本稿では各種ステロイドの特徴とその使い分けについての基本事項と、内分泌領域での使用例、ステロイドカバーについて述べ、実際の症例を紹介する。

【Q】デカドロン錠からデキサート注射液に切り替える際の換算は?

【質問】高気圧酸素治療についてご教示ください。 高気圧酸素治療を受ける際、貼付剤や軟膏などの塗り薬は剥がしたり拭き取ったりした方が良いのか、そのままでも治療を受けて可能なのか、その考え方はMRIと同じ...

換算表を設置。逐一確認するように徹底している。また、システムでも ..

1.ダサチニブによる胸水1)
イマチニブ、ニロチニブ、ダサチニブなどのBcr-Ablチロシンキナーゼ阻害薬には胸水貯留をはじめとした体液貯留の副作用が知られているが、特にダサチニブではその頻度が高い。
治療方法としては、まずは、被疑薬の中止である。原因にもよるが、薬剤の中止により自然軽快する症例もある。一般的に、薬剤性肺障害の治療方針と同様であり、アレルギー反応や過敏性反応では副腎皮質ステロイド薬をプレドニゾロン換算として0.5~1.0mg/kg/day投与する。細胞障害性ではステロイドパルス療法を行うこともある。

持参薬からの切り替え時に換算ミスによる過誤を防ぐため規格を追加しまし

もし、毎食後に1錠ずつで1日3錠を内服すると、プレドニゾロン換算で7.5mgを内服することになります。このプレドニゾロンで7.5mgというのは、要注意な数字です。というのも、長期にわたるステロイドの投与は、と密接に関係しており、骨量の減少はステロイド薬内服量に依存し、プレドニゾロン換算 7.5mgで内服している時には脊椎骨折相対危険度が5倍になると報告されているからです。また、骨量の減少は、ステロイド内服後3 ~ 6カ月以内に急激に進行します。逆にいえば、期間限定での内服であれば、ステロイド性骨粗鬆症のリスクに関しては、そこまで気にすることはないともいえます。勿論、ステロイドのリスクは、骨粗鬆症だけではなく、長期でなくても出てくる副作用はあるので、処方する側としては、患者さんの基礎疾患も踏まえつつ、適切な用量を心がけます。

☆プレドニン換算20mgを4週以上継続するときは血糖測定、パリエット10mg1 ..

として1/5程度まで著減する。6位の水酸化が主ではないコルチゾールの場合は4/5程度までの減弱ですむ。プレ

臨床で繁用されている副腎皮質ステロイド剤(内服薬)の効力比は表1のとおりで,ヒドロコルチゾン

ヒトの体内では、恒常的にステロイドのホルモンが副腎皮質から分泌(プレドニゾロン換算で2.5~5mg/日)されていますが、これを上回る量のステロイドを摂取すると、この分泌が行われなくなっていきます。ステロイドの服薬を急に中止すると離脱症状が起こるのは、これが主な原因です。

とトリアムシノロンが倍, デキサメタゾンが倍, ベタメタゾンが〜倍となっています。 この抗炎

6位の水酸化はCYP3A4によって触媒されるため、CYP3A4を誘導する薬剤との併用によって、ステロイドの代謝

DIクイズ1:(A)妊娠時に経口ステロイドを変更する理由:日経DI

この糖質コルチコイドは多様な生理作用を有しており、血糖や血中コレステロール・中性脂肪の上昇を引き起こす作用や、骨塩量の減少、筋肉からのアミノ酸産生の増加などが挙げられます。

換算量について問合わせを受けることがあります。 通常、ヒドロコルチゾンの ..

○コハク酸メチルプレドニゾロンNa:ソル・メドロール
血中半減期が180分前後であり、使用しやすい
ヒドロコルチゾンに比べ、塩類蓄積作用が弱い
プレドニゾロンの約1.2倍の抗炎症作用

[PDF] 膠原病疾患における副腎皮質ステロイド薬の最近の考え方

オピオイドによる嘔気は3割に出現し1,2週間で改善する。
・嘔気時はオピオイド変更の検討、高Ca血症、AXRでイレウス、頭部CTで脳転移チェック。


内服困難な時:
①アンペック坐薬(モルヒネ)
・アンペック坐薬10mg 2錠分2→フェントステープに変更も可。
・アンペック坐薬10mg 1錠 疼痛時 3時間あけて呼吸状態見ながら
→イーフェンバッカルに変更も可。
②モルヒネ
・モルヒネ塩酸塩10mg/1ml 5A
生食45ml
1ml/hr(24mg/日)
・疼痛時は1時間分を早送りし、呼吸数10回以上なら30分あけて再投与。


例)フェントステープ6mgをモルヒネ60mg/日に変更する場合
フェントステープ6mgの力価はモルヒネ静注60mgだが、フェントステープの血中濃度は12-18hrほど残存するため、フェントステープを剥がして12時間後に力価の1/4-1/3のモルヒネ量(15-20mg)で開始する。
もしくは、
①フェントステープ6mgを3mgに変更
②6hr後にモルヒネ15mg/日で開始
③さらに12hr後にモルヒネ30mg/日にアップ
④フェントステープをなくして6hr後にモルヒネ45mg/日にアップ
⑤さらに12hr後にモルヒネ60mg/日にアップ
オピオイドの切り替え方法について:
・モルヒネ経口からパッチは:貼ったときに1回併用(1日2~3回製剤)
・オピオイド注射からパッチは:パッチ貼付後の12時間後にOFF、または6時間後に半量、12時間後にOFF
・オピオイド注射からモルヒネ経口は:モルヒネ経口服用1時間後にOFF
・パッチからオピオイド注射は:パッチ剥離後6時間後に半量で開始し12時間後に全量。ただし、痛みが強い場にはパッチ剥離時に半量で開始し6時間後に全量にする


不穏時/せん妄:

・ドルミカム10mg/2ml+生食100mlを4ml/hr(2セットを8ml/hr)で落ち着くまで投与。

呼吸困難時:
・オプソ(モルヒネ内服液)5mg 0.5~1包内服
・モルヒネ塩酸塩2mg/2ml皮下注
cf)気道狭窄、SVC症候群、胸水、心不全、貧血ないかチェックする。外気の入れ替え、うちわ、匂いのきつい食べ物を避けるetc。
気持ちのつらさ:

ソラナックスを1週間投与しても無効な時:
・レクサプロ(エスタシロプラム/SSRI)10mg1錠分1夕食後 嘔気の副作用あり
・サインバルタ(デュロキセチン/SNRI)20mg1錠分1朝食後、2錠まで増量可能
SSRI/SNRI使用も無効な時は精神科コンサルト


cf)リフレックスは副作用も少なく、マイルドな効果なので、内科入院中のうつ状態に使いやすい。
cf)「1日中気持ちが落ち込む」「今まで好きだったことが楽しめなくなった」どれかが当てはまるなら治療開始。
骨転移の疼痛:
・ゾメタ(ゾレドロン酸)4mg/5ml+生食100ml点滴を4週間毎
cf)・整形外科、放射線科コンサルト。コルセットの着用など。
・麻薬にロキソニン60mg3T/3x追加も可能。
・大腿部痛は大腿骨転移か、腰椎転移の神経根症状か、DVTか。
注)
・オピオイドとNSAIDsの併用は当然可能。

・疼痛が強い場合はWHO除痛ラダー第3段階の薬剤から開始してもよい。
・モルヒネは腎障害時には減量する(代謝産物のM-6-Gに薬理活性があるため)。

・フェントステープやデュアロテップパッチは剃毛してから使用してはならない!血中濃度が急上昇する。
・フェントステープの上限はなし。
・フェントステープの増量は2日あけて行う。1mg→2mg→4mg→6mg→8mg。
・フェントステープ1mg,2mg,4mg,6mg,8mgに対して、レスキューとしてアンペック坐薬5mg,5mg,10mg,20mg,20mg/回を使う(もしくはイーフェンバッカルでも良い)。
・力価:
経口モルヒネ 60mg/日
=モルヒネ坐薬 40mg/日
=オキシコンチン 40mg/日
=フェントステープ 2mg/日
=デュロテップパッチ 4.2mg/日
=レペタン坐薬 1.2mg/日
=モルヒネ静注 30mg/日
=フェンタニル静注 0.6mg/日







注)腎機能障害時の容量調節
・モルヒネ:GFR>50:75-100%,GFR10-50:25-50%,GFR
・オキシコドン:GFR>50:100%,GFR10-50:50%,GFR
・フェンタニル:GFR>50:100%,GFR10-50:75-100%,GFR
・メサドン:GFR>50:100%,GFR10-50:100%,GFR
・トラマドール:GFR>50:100%,GFR10-50:50%,GFR
・タペンタドール:GFR>50:100%,GFR10-50:75-100%,GFR
cf)透析時:GFR<10mL/分を参考に投与量を決める
・モルヒネ:使用を推奨しない。
・オキシコドン:投与量を調節して使用。血液透析中、一過性に血中濃度が低下、疼痛出現あり。血液透析前に少量のオキシコドンを追加する。
・フェンタニル:投与量を調節して使用。血液透析では血中濃度は低下しない。透析膜の種類により低下する場合がある。
・メサドン:投与量を調節して使用。血液透析では血中濃度は低下しない。透析膜の種類により低下する場合がある。
・タペンタドール:投与量を調節して使用。血液透析で一過性に血中濃度が低下する。
・トラマドール:使用を推奨しない。血液透析で一過性に血中濃度が低下する。活性代謝物のO-デスメチルトラマドールの血液透析時の薬物動態は不明なため血液透析時の投与は避けた方が望ましい。
・コデイン:使用を推奨しない。
注)化学療法時の食事
・生もの、生野菜、マヨネーズ(自分で開封したものは可)、はちみつ、カスタードクリーム、ホイップクリーム、明太子
・免疫抑制剤の薬効に影響するもの:グレープフルーツ、スウィーティー、文旦、ざぼん、八朔、バンペイユ、ルイボスティー、セイヨウオトギリソウ(=セント・ジョーンズ・ワート)ハーブの一種etc。
cf)

・嘔気、嘔吐:シスプラチン、シクロホスファミド、ダカルバシン、イリノテカンなど嘔気、嘔吐にはプリンペラン無効ならアプレピタント80mgを2〜3日投与、無効ならデキサメタゾン8mgを2〜3日投与する。
・皮膚障害:フッ化ピリミジン系やキナーゼ阻害薬は手足の異常感覚や紅斑、水疱、潰瘍を生じやすく、抗EGRF抗体薬は顔面、体幹にざ瘡を生じるので尿素含んだウレパールやヒルドイド、ビタミンA,E含んだユベラで予防し、生じた場合はmediamクラスのロコイド(顔面はmediamから始める)、strongのリンデロンV、very strongのアンテベートを使う。感染ありそうならアクチアム軟膏やダラシン軟膏、ミノマイシン内服を併用する。
・間質性肺炎:咳、空咳、息苦しさ、熱があれば考えてKL-6を測定する。自然軽快することが多い。ゲフィニチブ、エルロチニブ、エベロリムスなど分子標的薬で多い。
・末梢神経障害:手足の痛みや筋力低下、起立性低血圧など末梢神経障害はタキサン系、ビンカアルカロイド、シスプラチン、ボルテゾミブで起きやすい。疼痛にはデュロキセチン、オキシコドン、ロキソニン、異常感覚は靴下手袋、マッサージ、ストレッチが有効。ケモしてない時の手足の痛みはPMRかもしれない。
・HBV再活性化:ステロイド含むケモ中にはB型肝炎の再活性化に注意する。s抗原陽性ならケモが始まる前から核酸アナログを開始する。s抗原が陰性でもs抗体またはc抗体が陽性ならHBVDNAを測定し、2.1log copies/ml以上なら核酸アナログ開始、2.1以下なら1〜3ヶ月毎に測定する。
・脊髄圧迫:頚部痛や背部痛、腰痛あれば骨転移による脊髄圧迫を疑い、全脊椎MRIを。デキサメタゾン10mg投与後、4mgを1日4回からから開始し、1日1回に漸減していく。対麻痺や不全麻痺ある場合はデキサメタゾン96mg/日を3日ごとに半減していく。
・SVC症候群:顔面浮腫や両上肢浮腫、嚥下困難あればSVC症候群を疑い、胸部レントゲンや造影CTやMRIをする。
・腫瘍崩壊症候群:ケモ開始後に倦怠感、嘔吐、痙攣、不整脈をきたし、尿酸8mg/dl以上、K6mEq/L以上、リン6.5mg/dl以上、Ca7mg/dl以上(もしくは基礎値から25%以上の上昇)のうち2項目以上満たせば疑い、2-3L/m2/日の生食輸液とアロプリノール200-300mg分3を投与する。
・高Ca血症:食欲不振、便秘、嘔吐、多飲多尿、筋力低下、意識障害あれば高Ca血症疑い、12mg/dl超えてれば200-300ml/hrで生食輸液し、ビスホスホネートを開始する。