代表作「コブラ」で知られる漫画家、寺沢武一さん(1955~2023年)の業績をたどる企画展が、宝塚市の市立手塚治虫記念館で開かれている。



寺沢さんは1955年3月30日生まれ、北海道旭川市出身。

1976年に上京して手塚治虫さんに師事。手塚プロダクション漫画部所属中の1977年、「大地よ、蒼くなれ」が手塚賞の佳作に入選。週刊少年ジャンプに読み切りで「」が掲載され、マンガ家デビューしました。

翌1978年から「コブラ」は連載となり、1985年の連載終了までに全18巻が刊行されました。


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また、連載中に最初のアニメ化作品として、映画「コブラ SPACE ADVENTURE」が公開されています。公開は1982年7月。

本作は、寺沢武一の名作SFアクション漫画「コブラ」を名匠・出崎統監督でアニメ映画化したもの。原作のファーストシリーズ「刺青の女」と「黄金の扉」をベースにした劇場版オリジナルストーリーとなっている。

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アニメ化にあたりいくつか設定が変更され、原作ではコブラのサイコガンは義手である左腕を外すと中から現れるが、本作では左腕が輝いてサイコガンに変形する様になっている。原作だと左手を持っておく必要がありこれは良い改変だった半面、原作のクリスタルボーイとの対決シーンの様な裏技が使えなくなるのが欠点。

また、原作のロイヤル三姉妹をもとにしたフラワー三姉妹が登場する。ロイヤル三姉妹のドミニクは原作屈指の人気キャラで、毎回多くの女性と浮名を流すコブラが恐らく唯一本気で愛した女性だけに、キャラと容貌が大きく変えられていたのは、微妙な気がした。別人と割り切れればいいのだろうが。

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ドミニクは原作だと死亡したと思われる描写があるが、後に瓜二つのシークレット・サンダースが登場。ドミニクと同一人物であることが示唆されるが結局、作者の死で不明なままとなったのは、何とも残念。ちなみにシークレットが初登場したのは、皮肉な事に「黄金の扉」だ。


週刊少年ジャンプで「コブラ」の連載を終えたのち、2作目として掲載された「」の巻頭カラーでは、PC-9801をベースに独自構築したシステムを用いたCGを発表。1992年から、世界初のフルカラー・デジタルマンガ「」をコミックバーガーに連載しました。

「コブラ」はジャンプでの連載後、スーパージャンプに移籍して継続。さらにコミックフラッパー、COMIC Huを掲載誌を移しつつ、ストーリーが紡がれました。アニメも、「コブラ」生誕30周年の2008年に新作「COBRA THE ANIMATION」(OVA全6巻)が発表され、さらに2009年にはテレビアニメ新シリーズ(全13話)が放送されています。

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映画の冒頭で宣教師ダコバを賞金稼ぎのジェーンが首を刎ねるが、首だけになっても生きているのが不気味。途中でコブラに出会うが、「コブラは死んだわ」とそっけないジェーン。保安官に突き出すが彼は海賊ギルド。早速彼女の事を通報する。コブラがジェーンの部屋に向かうと首だけのダコパに襲われていた。さらにそこに海賊ギルドの特殊部隊が襲撃。コブラの助けもあって何とか逃れるが、そこでコブラはサイコガンを使い、ギルドの宇宙船を撃破する。本作はクリスタルボーイがラスボスという事もあって、サイコガンが大活躍するシーンはここぐらいで、あとはひたすら雑魚キャラしか相手にしない。

タートル号で脱出した二人。そこでジェーンは自分の正体を明かす。彼女は100年前に滅んだとされる惑星ミロスの女王。他に二人の姉妹がいて、3人の姉妹が一つになるときにミロスが死の惑星からよみがえる。ジェーンはコブラにドミニクとキャサリンの捜索を依頼する。


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なお、声優に専門外が多いのも本作の特徴で、ドミニクの声は風吹ジュンが担当。ジェーンの声は中村晃子でキャサリンは藤田淑子。主に洋画で吹替経験がある中村晃子は普通だったが、風吹ジュンは明らかに下手。一番重要なキャサリンにプロの藤田淑子を起用したのがせめてもの救いか、と思う程落差が激しい。クリスタルボーイの睦五郎は普通にうまかった。コブラの松崎しげるは、松崎しげるにしか聞こえない。

SFハードボイルドマンガ『コブラ』の連載開始45周年を記念し、原作者・寺沢武一の正式な監修を受けた複製版画が登場。

本作は、脚本に寺沢武一本人が関わっているが、それを疑いたくなる程原作のキャラクターや設定と落差が大きい。初のアニメ化という事で、あえて漫画でやれない事に挑戦したのかもしれないが、「コブラ」の世界で“真実の愛”というのはもっとも似つかわしくないテーマだと思う。そのせいもあってか、かなりアダルトな雰囲気で作られていて、女性のヌードもバンバン登場する。恐らく今ならR指定になるはずだが、原作のファンは割と高年齢で女性も多い事からさほど問題にはならないだろう。またタートル号のデザインも、原作の面影が全く感じられないほど大きくかわっている。それと音楽は東海林修が担当しているが、「さよなら銀河鉄道999〜アンドロメダ終着駅」で使った曲を、流用しているところもある。ここは映画館で見てずっこけそうになった。もっともアニメに限らず昔の作品では、BGMの流用は普通に行われていた。

寺沢 武一の解説。読みは「てらさわ ぶいち」。漫画家。コブラ等の作者。

そして一番の問題点は、主人公のコブラがほぼほぼ、何の活躍もしていないこと。3人の美女を誰一人として救えていないし、最後の事件を解決したのもコブラではない。彼がやったことと言えば、宇宙を飛び回ったことと、クリスタルボーイを倒したことぐらい。当時見た時も、待ちに待ったアニメ化がこんなのでいいのかと思ったものだが、その後にできたテレビ版の「スペース・コブラ」や「COBRA THE ANIMATION」では原作に忠実に、かつアニメならではの見せ場も用意されて名作となったのは、本作の反省を踏まえたのかもしれない。

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今となっては若干だが「黒歴史」感があるが、それでも作画のクオリティは高く、原作のセクシーさも再現されているし、何より「コブラ」の初アニメ化作品なのでファンとしては見ておいた方がいいと思う。

「コブラ」漫画家の寺沢武一さん心筋梗塞で死去、68歳「コブラその人 ..

を舞台としたSF漫画「コブラ」で知られる漫画家の(てらさわ・ぶいち、本名・武一=たけいち)さんが8日、(こうそく)で死去した。68歳だった。葬儀は家族で営む。

SF漫画の金字塔『コブラ』や『ゴクウ』などのヒット作で知られる漫画家・寺沢武一さんが8日、心筋梗塞のため亡くなったことが伝えられた。

北海道出身。さんのアシスタントを経て、()で78~84年に代表作「コブラ」を連載。左腕に武器「サイコガン」を着けた宇宙海賊コブラの活躍をアメコミタッチで描いた同作はヒットし、アニメ化もされた。少年ジャンプでの連載終了後、別の雑誌で続編も描いた。

寺沢武一 原画展 ART of コブラとか。 □作者プロフィール

寺沢武一ファンのみなさまへ(訃報)

漫画家・寺沢武一は2023年9月8日に永眠しました。

3度の脳腫瘍の手術を経ても、コブラその人のような生命力で生き抜いてきた寺沢武一でしたが、今回は本人も不意打ちを食らってしまったのでしょう。心筋梗塞でした。…

寺沢武一先生に追悼と感謝の意を込めて『劇場版 スペースアドベンチャーコブラ』& ジョーが真っ白に燃え尽きる

ほかに「鴉天狗カブト」「ゴクウ」など。コンピューターを用いた漫画制作に80年代はじめから取り組み、デジタル漫画の先駆者的存在としても知られた。

「コブラ」などで知られる人気漫画家・寺沢武一さんが、9月8日に亡くなったことがわかった。11日、寺沢プロダクションが訃報を伝えた。

名作「コブラ」を通して、寺沢武一氏の素晴らしい手腕を振り返ります。

Aug. 2024 — 【訃報】コブラの作者・寺沢武一先生、死去. こちら.

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「SPACE ADVENTURE コブラ」 原作者の早すぎる死

「コブラ」作者の寺沢武一さん死去、3度の脳腫瘍経て「心筋梗塞でし…

『コブラ』が2008年に改めてアニメ化されたタイミングで、寺沢武一 ..

寺沢武一さん(てらさわ・ぶいち=漫画家)11日までに死去。北海道出身。 漫画家の手塚治虫に師事。78年に「コブラ」が「週刊少年ジャンプ」で連載開始。葉巻と左腕の「サイコガン」がトレードマークの宇宙海賊が活躍する同作はアニメ化もされ、国内外で人気を博した。

ゴクウ 全巻 1〜4巻 完結 セット 寺沢武一 コミック 本 コブラ 作者

人気漫画『コブラ』などで知られる漫画家・寺沢武一(ぶいち)さん(64)がツイッターに不謹慎な動画・画像を投稿したとして、寺沢プロダクションが釈明に追われる事態が起きた。

さて、今回のブロマガですが、放送で話しそこねたジャンプコミックス版『コブラ』著者近影あいさつ文の素晴らしさについて書かせて下さい。

左腕に「サイコガン」を埋め込んだ一匹狼の海賊が、宇宙をまたにかけ大暴れ――。寺沢武一氏(64)が1977年に発表した漫画『コブラ』は、現在、英仏はじめ各国語に翻訳され、全世界での発行部数5000万部を超える作である。そんな寺沢氏に“介護”と“性”をめぐるトラブルが起きていた。