他の抗うつ薬と併用すると、MAOIは危険な高熱、筋肉の損傷、腎不全、けいれん発作などを引き起こす可能性があります。


・1987年のフルオキセチンの承認以降、行動薬理学の分野では、SSRIの薬理作用を動物実験で検証してきたが、古典的動物モデルではSSRIの行動薬理学的作用ははっきりしなかった。というのは、それまでのアポモルヒネ誘発性低体温モデル、レセルピン誘発性眼瞼下垂または低体温モデル動物、または定型的な強制水泳試験のようなモデルは、カテコールアミン系への三環系抗うつ薬ないしMAOIの効果を検証するために開発されたものであったからである。


韓国・亜洲大学のDong Yun Lee氏らは、うつ病を併発した成人ADHD患者に対するMPHとSSRI併用療法の安全性を評価した。 ..

抗精神病薬はそれ以外にも、うつ病の増強療法で使われることも多く、エビリファイがその代表です。気分安定作用があるといわれています。このため、双極性障害のように気分の波がある病気に使われることも多いです。気分安定薬に比べると効果が早いですが、鎮静作用によって眠気が生じたり、体重増加の副作用が多いです。エビリファイの他には、セロクエル、ジプレキサ、リスパダールなどが使われます。
それ以外にも、イライラや興奮を落ちつけて衝動性を抑える、食欲を増加させる、睡眠を深くする、抗うつ剤の効果を増強する、といった目的で使われます。

・これら定型的なモデル動物や試験でSSRIが効果を示さなかったことは臨床効果への疑問につながったが、実際に臨床的有効性が示されてからは、新たな行動試験や動物モデルにおいてその行動薬理学的作用が検証されるようになった。

相手薬添付文書の【禁忌】「併用禁忌」の項に「フルボキサミンマレイン酸塩」が記載され

②パロキセチン(パキシル):
高用量ではノルアドレナリンにも作用。抗コリン作用あり。
自身を代謝する酵素を阻害する為、投与量を増減すると血中濃度が急速に上下(血中濃度の非線形性)→退薬症状が出やすい、高齢者では血中濃度が高くなる為、推奨される投与量は10~20mg。
日本ではうつ病以外に全般性不安障害を除く全ての不安障害(パニック障害、強迫性障害、社交不安障害)の適応となっています。

私はこれまで、抗不安薬が依存性が高くて危険だと述べてきましたが、実はSSRIやSNRIなどの抗うつ薬も、昔主流であった三環系抗うつ薬よりは副作用が少ないため、意外と依存性は高いと思っています。
これらの抗うつ薬も、三環系抗うつ薬より飲みやすいので、ついつい量が増えてしまったり、止めにくくなるのです。 そしてそれが、うつ病からくるかくれ躁うつ病を見抜きにくくし、極性診断変更に踏み切りにくくしている原因のひとつであろうと思います。
ちなみに、統合失調症の患者さんが第一選択薬として飲む抗精神病薬であるハロペリドール、レボメプロマジン、リスペリドン、オランザピンなどは、患者さんにとって飲み心地の良くない薬です。 これらについては、私はこれまで患者さんから「先生、もっと薬を増やしてください」というリクエストを一度も聞いたことがありません。 「良薬は口に苦し」ということでしょうか。

メラトニンを投与中の患者さんは併用禁忌です。 かみ砕くと苦い薬です。 パロキセチン(パキシル®)

抗精神病薬には、定型抗精神病薬と非定型抗精神病薬に分けることができます。
定型抗精神病薬は、第一世代の薬物群。それ以降に開発された薬物群が非定型抗精神病薬で、現在はこちらが主流の治療薬になっています。治療薬は世代を経るごとに、脳内のターゲットによりピンポイントで作用するため、高い治療効果が得られると共に、副作用は少なくなります。

・このレビューでは、動物行動薬理学的実験によりセロトニン系がどのようにSSRIの抗うつ作用発現に寄与しているかをより正確に理解することである

ラメルテオン(ロゼレム)、メラトニン(メラトベル)]や併用を注意すべき薬 ..

③セルトラリン(ジェイゾロフト):
ドーパミンにも作用→非定型うつ病に対する第一選択薬(Stahl)との記載もあり。女性に対する有効率が高いとのデータがありますが、非定型うつ病の7割が女性である事が要因とも考えられます。
半減期が長く、代謝産物も活性をもつ→退薬症状が出にくい。
アメリカではうつ病以外に全般性不安障害を除く全ての不安障害(パニック障害、強迫性障害、社交不安障害)、PTSD、月経前不快気分障害(PMDD)の適応となっています。

様々な肝代謝酵素を阻害するため,他に併用する薬がある場合は注意が必要です。モノアミン酸化酵素(MAO)阻害剤を投与中あるいは投与中止後 2週間以内の患者さんや,ピモジド,チザニジン塩酸塩,ラメルテオン,メラトニンを投与中の患者さんは併用禁忌です。


抗うつ薬とセレギリンの併用はセロトニン症候群を起こす可能性があるため禁忌。 SSRI ..

抗精神病薬の副作用は、治療薬がターゲット以外の神経系に作用してしまうために生じます。抗精神病薬の代表的な副作用は以下のとおりです。

1A2を強く阻害するSSRIのフルボキサミンとの併用は禁忌である[34]。

うつ病、躁うつ病に限らず、多くの心の病気に「不安」という症状が出ます。 現在、この不安に対してよく出される薬が「抗不安薬」です。 そしてそのほとんどは、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬です。(睡眠薬の多くもこのベンゾジアゼピン系の薬です)
ベンゾジアゼピン系の薬は、際立った副作用がなく、患者さんにとって飲み心地が良く、飲むと調子が良くなる場合が多いので、さほどよく効かなくても飲まないよりはマシという感じになります。 しかし、それがだんだんと癖になってきて「飲まないと不安だ」、「薬の効きが悪くなってきたので、もっと量を増やして欲しい」という状態に陥りやすいのです。
これを専門用語で「依存性が強い」、「耐性ができやすい」といいます。
(アルコール、麻薬・覚醒剤への依存もこれと同様のプロセスで起こります)
ここで主治医が、患者さんの訴えに応じるかたちで、不用意に要求どおりに処方すると、結果的に気がつけば大量に、かつ習慣的に服用している薬物依存を作り出しかねません。
とくに躁うつ病の患者さんが抗不安薬に依存してしまうと、気分の波がさらに大きくなり、余計に不安定になったり、リストカットや食べ吐きが止まらなくなったりしやすいといわれています。 このようにして、「もっと薬を出して欲しい。ないと死にそうだ!」という薬物依存症の患者さんが作り出されてしまうのです。

SSRIと併用するとSSRIの効果発現が早まるとの報告もあります。 D2受容体遮断 ..

・現在ではうつ病や不安症におけるSSRIの治療効果には、複数のセロトニン受容体サブタイプが関与していることが明らかになっており、1つの受容体が他の受容体よりもより重要であるかどうかは明らかではない。驚くべきことに、いくつかの5-HT受容体におけるアゴニストおよびアンタゴニストは、詳細なメカニズムは異なるにしても、どちらも抗うつ薬のような行動効果をもたらすことが知られている(例えばセロトニン1Aアゴニストとアンタゴニスト)

*SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)、SNRI(セロトニン・ノルアドレ

特にSSRIやSNRI、NaSSAの飲み始め、増量の際、併用薬にセロトニンを増やす薬剤がある場合は注意して経過を観察していきましょう。

併用が特に有効であった。その他、脳卒中、パーキンソン病、脊髄性筋萎縮症、ALS ..

・齧歯類を用いたうつ病の行動薬理学的検査は、薬物投与の期間に基づいて、急性試験と慢性試験に分けることができる。急性試験はSSRIの効果が1回または少数回の投与で明らかになる行動試験であり。慢性試験では通常2週間以上の投与を必要とする。

Q 7 ロゼレム錠とメラトニンサプリメント及びメラトニン受容体作動性入眠改善剤との併用は可能ですか? ..

①フルボキサミン(ルボックス、デプロメール):
σ1受容体刺激作用を介した海馬の神経可塑性により認知機能を改善する可能性が示唆されており、老年期の妄想を伴ううつ病にはやや特異的な効果があるとも言われています(尚、PTSDの所見として海馬の委縮がありますが、私見では、PTSDを背景としたうつに有効な印象もあります。)。

抗うつ薬 > 選択的セロトニン再取り込み阻害薬 (SSRI) ..

うつ病の人に多い性格傾向です。仕事熱心、こり性、徹底的、正直、几帳面、強い正義感や責任感に加えて、良心的、周囲に気をつかいすぎる、いわゆる“よい”性格です。

こういった性格の人は仕事にも一生懸命取り組んで適当に手をぬくことをしないので、のんびりやっている人より心身のストレスがたまりやすいのです。

最近の脳科学の進歩により、うつ病の人の脳内では、セロトニンやノルアドレナリンといった神経伝達物質の量が少なくなっているということがわかってきました。こういった神経伝達物質には、意欲や活力、集中力、睡眠を調節する働きがあり、これらが欠乏することで、うつ病の症状が発生すると考えられます。

[選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)] 薬データベース

(4)SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)(ミルナシプラン(トレドミン)、デュロキセチン(サインバルタ))、イフェクサーSR(ベンラファキシン) 三環系抗うつ薬と同等な抗うつ作用を持つ。
SSRIに比べると、効果発現が少し速く、1週間以内に効果がみられ、2週間後は効果が少しずつ高まってくると言われます。
三環系抗うつ薬のような抗コリン性の副作用や、心毒性、鎮静作用が少ない。
ノルアドレナリン特有の副作用→排尿障害、頻脈、血圧上昇

[PDF] 75mg「 医 」 フルボキサミンマレイン酸塩錠 25mg

・強制水泳試験(FST):ストレスに対する脆弱性の増加ないしうつ病の治療のいずれかと相関するストレスに対する反応の行動パターンを測定する。水(通常は円筒形)の容器にラットを配置し、最初は、ラットが脱出しようとするが、最終的にはラットの鼻を水面に出すことを維持するために必要な動作を除いて、不動(受動的な行動)の姿勢をとるようになる。テストは、2つの水泳暴露で構成され、最初は15分間の暴露であり、24時間後に5分間の暴露を実施する。不動時間は、2回目の5分間の試験中に記録される。FSTでは、抗うつ薬は能動的な対処行動を増加させることにより、不動時間を減少させる。異なるクラスの抗うつ薬の効果を測定したり、変異齧歯動物のうつ病関連行動への影響を評価したりするために最も頻繁に使用されている行動検査。FSTではSSRIの効果を測定することができなかったため、LuckiらはFSTの手順とスコアリングを改変した。水深が深くし、シリンダーが大きくすることにより、自由遊泳を可能にした。定型的なFSTでは、動けない状態で過ごした時間の合計のみを採点していたが、修正版FSTでは、5分間の試験で泳ぎと登りの頻度を測定するスコアリングシステムが導入された(水泳は、チャンバー全体の水平方向の動きとして定義され、上昇行動は、チャンバーの前足の垂直方向の動きとして定義)。修正ラットFSTでは、ストレスに対する受動的反応(不動)と能動的反応(水泳や上昇行動の増加)を区別する。フルオキセチン、セルトラリン、パロキセチン、シタロプラムなどは水泳行動を選択的に増加させ、ノルアドレナリン作動系薬剤は上昇行動を選択的に増加させる。セロトニン系、ノルアドレナリン双方の作用を持つ薬物は水泳と上昇行動の両方を増加させる

メラトニン作動性抗うつ薬|; ケタミン様薬剤|; 抗うつ薬の選択と投与|

SSRIやSNRIを単独で適正に服用する限りではセロトニン症候群の発生確率は極めて低いですが、セロトニンを増やす薬剤と一緒に飲むことで増強される可能性がありますので薬局でも併用には注意する必要があります。

メラトニンは生理的に変動している物質で、夜間に増加して明け方に減少していき ..

抑うつ症状や不眠症を抱える患者さんの多くは、精神科や心療内科を受診されると思います。メンタルヘルスの診療科で処方される薬に抵抗感を持つ人もいることでしょう。

医療用医薬品 : フルボキサミンマレイン酸塩 (相互作用情報)

2006年 京都薬科大学 薬学部卒。

調剤併設ドラッグストアのスギ薬局に新卒で入社。
調剤部門エリアマネージャーを経験後、名古屋商科大学院経営管理学修士課程にて2年間経営学を学び、経営管理学修士号(MBA)を取得。
2013年4月、シナジーファルマ株式会社を設立。
2013年8月、薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」をリリース。

薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」は臨床で役立つ学術情報や求人広告を発信し月間24万PV(2023年6月時点)のアクセスが集まるメディアとして運営中。

薬局薬剤師としては、新規開業、継承に携わった経験、管理薬剤師としての経験を活かし、現在福岡県内でティーダ薬局を運営(管理薬剤師)。

1983年11月 岡山県倉敷市で生まれ、水の都である愛媛県西条市で育つ。
大学より京都・大阪で14年間、沖縄Iターン特集立ち上げのため沖縄県で4年間暮らし、現在は福岡県民。
二児の父親。

当面の目標は、
「息子の成長スピードに負けないこと」

座右の銘は、
「まくとぅそうけい なんくるないさ」
=「誠実に心をこめて精進していれば、なんとかなる!!」