コブラ「KING LTDx」ドライバーはシリーズの中ではです。


現在のコブラは、「ゴルフの科学者」の異名を持つブライソン・デシャンボーや、世界的に高い人気を誇るリッキー・ファウラー、ジュニア時代から活躍するレキシー・トンプソンなど、個性豊かな選手をサポートしながら、高性能かつ、個性のあるクラブを世に送り出しています。


コブラ「LTDxドライバー」の試打計測を行いました(GCクアッドを使用)

近年のコブラのクラブは、ミスへの寛容性を高めながら直進性を高めた、現代のニーズに忠実な作りになっています。その基本設計に独自の思想を盛り込み、ほかとはちょっと違う作りになっているのが最大の魅力です。「基本はやさしいけれど、個性もある」、それが現代のコブラのクラブだと思います。

今回の「LTDx」シリーズは、そんなコンセプトを具現化したようなクラブです。ドライバーは3モデルを用意し、どれも投影面積の大きいヘッドデザインを採用。ウェートを効果的に使うことで、モデルによって味付けをかえ、やさしさと飛距離を両立した仕様になっています。

コブラ社純正のスピーダーNXのRフレックスでもヘッドスピード40msはほしいところ。

―同シリーズの他2機種はどう違う?
「『』は、スタンダード『LTDx』とほとんど違いを感じません。性能面はほぼ同じで、投影面積がわずかに大きいだけ。アドレスして上から見た顔の印象で選んで良いでしょう。一方の『』は、分かりやすいほど明確なLS(ロースピン)モデル。3モデルを例えるなら、スタンダード『LTDx』と『LTDx MAX』が双子の兄弟で、『LTDx LS』は遠い親戚のような感じです」

3モデルあるLTDxドライバーの、スタンダードポジションに位置するモデル。フェース寄りのヘッド内部に固定式ウェートを装着し、重心を浅く設計。ボール初速と低スピンを追求しつつ、ソール後方にもウェートを装着することで慣性モーメントを高め、ミスへの寛容性を高めています。バランスのよい仕上がりで最も幅広いゴルファーに対応する仕様になっており、ほかの2モデルのベースにもなっています。

コブラ「KING LTDx」ドライバーは飛距離が伸びて、打感も最高です。

―打感の評価は?
「元々コブラのドライバーは打感がやわらかく、ボールに食いつく感じは強かったのですが、今作では打音が一般的な中音よりも低めに設定されています。これが感触のやわらかさを演出し、よりマイルドに感じさせる要素となっています。日本人向きのやわらかいフィーリングは、ミズノ『』がライバルに挙げられると思います」

持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽め。グリップは、太め好きなボクが許せる範囲の太さでした。シャフトを手でしならせてみると、Sフレックスにしてややや柔らかめで、しなりポイントは真ん中よりも気持ち先あたり。ワッグルしてみると、ヘッドの動き方は意外と大きめ。素振りしてみると、ワッグルで感じた通り、ややインパクトに向けてヘッドが走るような感じでした。

それでは詳しいデータを見ながらコブラLTDxドライバーについてレビューしていきます

実際に打ってみると、特筆事項は打感の柔らかさ。コブラ時代、同社のドライバーはかなり硬めな打感の印象でしたが、コブラコンプを打ったときの柔らかさに感動した記憶を思い出しました。また、いわゆるロースピン系の印象ではないのですが、とにかく球が強く、思った以上に飛距離アドバンテージのあるモデルの印象でした。打ち出し角的にはもっと上がってもいいような印象はありましたが、これはボクのスイングとの相性かと思います。いつも通りのスイングだと、ちょっとつかまる感じがあったので、ややインサイドアウトで右に打ち出すイメージでのスイングを意識しましたが、この打ち方でイメージ通りのドローボールが打てました。飛距離的にも申し分なし!!

―同シリーズの他2機種とはどう違う?
「キャロウェイ『ローグ ST』ほどの3モデル間の差は感じませんでしたが、『LTDx MAX』がやさしく、スタンダード『LTDx』が中間、『LTDx LS』が操作性重視と、それぞれの特色をしっかり押さえたラインアップに感じられます。私が選ぶなら、つかまりのいい『LTDx MAX』になりますが、見た目のサイズ感はスタンダード『LTDx』とほぼ一緒。『LTDx LS』のみ、やや小ぶりでシビアな印象を受けますが、構えづらさはなく、全く扱えないほどシビアなモデルではありません」


コブラ「KING LTDx LSドライバー」(写真は10.5度)

―コブラのイメージは変わった?
「前作『RADSPEED』シリーズも、それよりもオーソドックス=正統派寄りになったというか、個性よりも振りやすさを重視している印象です。『コブラ』はのイメージが強く、HSの遅いゴルファーにはシビアなイメージを連想しますが、今作は全くそんなことはなく、マイルドに生まれ変わった感じ。特に『LTDx MAX』は寛容性が高く、多くのゴルファーに適したドライバーとなっています」

それでは、ここからはコブラ「LTDx」ドライバーシリーズの3モデルをチェックしていこう。

―シャフトはどのような特性?
「硬さ(フレックス)Sですが、しなり量が多く感じられ、平均HS30m/s台の私でもちょうど良く感じられるやわらかさ。コブラオリジナルの藤倉コンポジット『』ということで、特性をしっかり合わせてつくられたことが、少し振っただけでも伝わってくるほど適正です」

LTDxドライバーに搭載される大きなテクノロジーは3つあり、3モデルに共通しています

―どのような人向き?
「このままの純正シャフトであれば、ツアープロから非力な女性ゴルファーまで扱えるほど、選べるユーザーが幅広いと思います。私くらいのHSでも全然大丈夫です。3機種そろっていれば、誰にでも合わせられそう。スタンダードを基準につかまりやすいか、つかまりにくいかで、『LTDx MAX』と『LTDx LS』を選べば良し。とても選びやすくなったシリーズに感じます」

LTDxドライバーに搭載される大きなテクノロジーは3つあり、3モデルに共通しています

シャフトのラインアップは、純正シャフトを日本向けに2モデル用意しています。50g台のフジクラ製「SPEEDER NX for cobra」、そして60g台のグラファイトデザイン製「TOUR AD DESIGNED for cobra」の2つ。動きが大きくつかまりがよいSPEEDRERと、しっかり振っていけるTOUR ADといった違いがあります。

コブラ「LTDx LS」ドライバーは、9度と10.5度がラインナップしている。

近年のコブラのドライバーはすべからく投影面積が大きく、いわゆるデカヘッド!といった感じなのですが、今作もその流れを踏襲しています。構えたときの安心感が非常に大きく、フェースのどこに当たっても何とかしてくれそうな雰囲気を湛えています。

もちろん、これには解釈がさまざまだがコブラでは、『Zero CGna』でそれを明確にしている。

シャフトフィーリングと振り感ですが、Sフレックスにしてはやや柔らかめかな。オリジナルのSPEEDER NXを打ったことがないので比較できませんが、このSPEEDER NX for Cobraは切り返しからインパクトにかけて、やや中間から先がしなるイメージがあったので、いつも通りのスイングだとやや引っ掛け気味が気になって、右に打ち出すスイングを意識してしまいました。

コブラ「LTDx」ドライバーシリーズの価格は499ドル(ジュニアモデルは399ドル)。

Cobra(コブラ)
KING LTDx ドライバー
/2022年3月発売モデル
【ロフト】
・9°
・10.5°
【シャフト/価格】
・SPEEDER NX for Cobra (S)(SR)(R)中調子 45.5″/¥75,900(税込)
・TOUR AD for Cobra (S)(SR)中調子 45.25″/¥75,900(税込)

コブラ「LTDxドライバー」の試打計測を行いました(GCクアッドを使用)

Cobra(コブラ)
KING LTDx MAXドライバー
/2022年3月発売モデル
【ロフト】
・9°
・10.5°
【シャフト/価格】
・SPEEDER NX for Cobra (S)(SR)(R)中調子 45.5″/¥75,900(税込)

コブラ『LTDx 』ドライバー【試打レビュー】 COBRA LTDx Driver

新クラブは大体全部買って試すのですがこのドライバーと出会ったことで奇跡的に2年間くらい買い替えせずにいます。
最新モデルも一度は買ってますがこれが最良でした(私にとっては)

クラブチャンピオン3連覇目(6回目)ですが、これを使い始めた直近2回は余裕を持って勝てています。
ティーショットの不安が無いからですです。
競技は7000ヤードを超えるので、飛ばしたいけど曲げたくないと思いますが
このヘッドとシャフトの組み合わせは、まさに飛ぶのに曲がらないです。

フェードでもバカッ飛びするのでコントロールして、2打目を良い位置に運べます。

コブラは広告も少ないし、有名メーカーに見劣りするように感じるかもしれませんが、使わないのはもったいないです。

コブラ キング LTDx ドライバー3種を比較試打|新製品レポート

打感、形状を気に入っています。
打感は硬めか柔らかめかでいうと、柔らかめと思います。
柔らかいなかで中に芯があり、フェースが撓んでボールを押すのを感じられます。
打音はクラブヘッドの中で低く響くような籠った感じ。

クラウンは三角形シェイプで変にトウ、ヒール、後ろに間延びしたようなところがなく、美顔ではありませんが大型ヘッドなりに素直な形状です。
フェースはシャローなので気難しさは感じません。

直進性も良く曲がり幅が少ないので、スライスしても大けがになりにくいです。
飛距離性能は普通? 激飛びは感じませんが、自分の目安の総距離を打てるので満足です。
一発の飛びよりも、大曲りせず安定して飛ぶフォーギブネスを感じます。

後継のAerojetやDark Speedも試打し、気分転換に他のドライバーを使うときもありますが、安心して振れるLTDxは使い続けると思います。

コブラ キング LTDx シリーズのドライバー3機種を試打。 弾道測定器の打球データを比較しながら、その性能を検証しました。

テーラーメイドやキャロウェイなど有名メーカーや日本ブランドをひたすら取っ替え引っ替えしていましたが、もうこのドライバー以外触る必要もないと感じるほど気に入っています。打感は潰して運ぶ感覚があり安定感も半端じゃないです。なによりも飛距離が半端じゃない!音、打感、安定感、飛距離全てにおいて素晴らしい!
しかし、塗装やフェイスのコーティング?は甘いです。コブラの塗装は総じて甘いですがこれも該当します。性能は変わりませんが、デザインのおもちゃ感含め改善して欲しい点はあります。

【試打&評価】コブラ LTDx ドライバー/抜群の安定感で飛ばす

スタンダードのLTDxをベースに、より高弾道に、そしてつかまり性能を高めたモデルです。ヒールにウェートを追加することで重心距離を短くし、ヘッドの追従性を高めています。このウェートはソール後方のウェートと同規格なので、交換することでつかまり具合を調整することも可能です。

コブラLTDxドライバーの評価【9.5/10】 · 【構えやすさ】9.5

face』の文字があり、特別な工夫がされているのだと知ることができました。

文字でいろいろな技術や工夫を表現しているクラブは多いですが、このように『文字が無くても(ある無しに関わらず)』その工夫が見られるクラブは珍しいです。

毎年、たくさんのゴルフクラブが発表されますが、その多くがフェース面にはあまり工夫をしていません。

クラブにとって一番デリケートな部分でもあり、ルールにも厳しく規制されているということもあると思うのですが、クラブのなかで『唯一のボールとの接点』なので、もっと工夫があってもいいな・・・。とずっと思っていました。

弾きを良くするために、ルールギリギリまで薄くすることはどのメーカーもやっていますが、少しでも違反すれば回収するはめになりますし、強度の問題もあります。

球を打ったらヘッドが凹んだり、割れてしまったドライバーはたくさんありました。

なので、フェース面の『薄さ=反発力』で勝負する時代はとっくに終わっていて、これからはこのような特殊な工夫が見られるようになるのかもしれません。

指で触ってみたときに、結構ザラザラしているので、これからはウェッジやアイアンだけでなく、ドライバーもミーリングが主流になるのかな?と思いました。

昨日試打したjbeamのドライバーにもミーリングはありましたが、触感は全く違います。

どちらがいいというものではないですが、このドライバーは明らかに異質な感じがしました。

それは低品質ということではなく、『過去に例を見ない』という意味です。




トゥ側には『cnc milled』という文字があり、おそらくフェース面のミーリングのことを指しているのだと思います。




ネックの長さは標準的です。



試打するのは、この『std』のポジションで、スタンダードという意味なのは想像に難くありません。




かなりのシャローです。

今はシャロー全盛時代ですが、シャローのはしりといえば、やはりコブラではないでしょうか?

コブラが、『円盤』といえるような『超シャロー』を発表してから、他のメーカーも一気にシャロー化が進んだような記憶があります。

あの頃はかなり違和感がありましたが、今ではすっかり見慣れました。




顔はかなり変わっています。

といいますか、奇妙といったほうがいいかもしれません。

これも、ある種の『トライアングルヘッド』といえるでしょうか?

ヘッド後方が、かなり伸びていて、まるでハンマーみたいだな・・・。と思いました。

ハンマーで釘を打ち付ける光景が浮かんだからです。

ルール上、ヘッドのフェース面からバックフェースまでの長さは、フェース面の長さ(トゥからヒールまでの長さ)よりも長くなってはいけないということになっています。

つまり、横が縦よりも長くなってはいけないということです。

そういったルールがあるので、このドライバーは横の方が長く見えますが、厳密に計測してみると問題ないのではないでしょうか?

いつも私はルール不適合のクラブがあってもいいと書かせていただいていますが、それはヘッドの大きさや反発係数であったり、アイアンやウェッジでいえば角溝であったりします。

当然、このヘッドの『縦と横の長さ』という点でも、ルールに適合しないモデルがあってもいいと思っています。

反発係数だけをルール度外視に作るのではなく、あらゆる面でルールを無視したドライバーが登場してもいいのではないでしょうか?

ただしそれらの全てにおいて、安全性がしっかりと確保されているということが最低条件になりますが・・・。

r&aやusgaが決めたルールに全て従うのではなく、ゴルフ場にもローカルルールがあるように、日本独自の、日本国内でしか通用しないローカルルールがクラブにおいてあってもいいのではないか?と思っています。

競技ゴルフが全てではありません。

むしろ、競技に出場しないゴルファーのほうが多いというのが現実です。

大切なのはゴルフ人口を増やし、ゴルフがより身近で老若男女誰もが楽しめるスポーツにすることではないでしょうか?

最近は黒いクラウンが多かったのですが、このドライバーは紺色で、これもいいものです。

写真では見えづらいですが、カーボンの模様のようなものが見えたので、おそらくカーボンコンポジットだと思います。

そしてクラウンには二本の小さな『フィン』のようなものがあり、これはおそらく『空気力学』によるものではないでしょうか?

これで空気抵抗を減らし、ヘッドの挙動が安定するのかもしれません。




素振りをしてみると、かなりしっかりしていて、タイミングが合わせやすいです。

最近は『ソフトスペック』のクラブを試打することが多いので、久しぶりに気持ちよく振っていけたような気がします。

振っていっても暴れること無く、穏やかな印象のシャフトです。

かといって『粘る』タイプといよりは、やや走り感のあるシャフトで、今のニーズに合っているような気がします。




ボールを前にして構えてみると、やはり違和感があり、構えづらいです。

私の好みから、かなり離れた顔をしています。

ヘッド後方の伸びもありますし、フェースも被っているように見えました。

フッカーの私には構えづらいですが、スライサーの方で、高い直進性をイメージしたい方には、かなり頼もしい顔といえるかもしれません。

フックフェースで、ヘッド後方が伸びているので、左に向かって『やり投げ』をしているようなイメージが浮かんできました。

ただ、先ほども書きましたが『ハンマー』で打ち付けるイメージが浮かんできたのは久しぶりでしたし、いいことのように感じられました。

昔から、ドライバーはハンマーで打ち付けるイメージが求められてきましたし、それには腕を大きく振るというよりは、コックを正しく使って効率よく飛ばしていけるイメージが出せます。

いくら腕を速く振ろうが、コックを全く使っていなければ飛ばすことは難しいですが、逆に腕の動きを少し抑えても正しくコックが使えていれば、ヘッドの運動量が増加し、それが飛距離につながるのは多くの人が知るところです。




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