図4では、気管支喘息(咳喘息を含む)による咳のメカニズムが示されています。
一方で全ての肺炎をこのペニシリン系で治療するわけにはいきません。実はペニシリン系が効果がない肺炎があるのです。それが先ほど記載した非定型肺炎になります。胸部レントゲンで異状を呈さない可能性がある場合これらの菌の可能性があるため注意が必要です。つまりレントゲンで異状があるかどうかでも抗菌薬の変更を考慮する場合があるので、ぜひ咳の方はレントゲン写真の撮影も考慮いただければと思います。
特に吸入ステロイド薬の使用は「咳症状の治療」とともに「喘息への移行を ..
咳の原因は、多岐に渡り特定することが難しいケースがしばしばあります。また原因が一つではないことも多々あります。早めに呼吸器内科専門医に受診することで、しっかりと原因を調べ適切な治療を行うことが重要です。
当院では名古屋の呼吸器内科クリニックの中でも、咳の原因を調べることができる肺機能検査やレントゲン・CTなどの検査機器が充実していますので、咳がなかなか治らなくてお困りの際にはお気軽に受診ください。
感染後咳嗽とは「呼吸器感染症の後に続く、胸部X線写真で肺炎などの異常所見を示さず通常自然に軽快する遷延性あるいは慢性咳嗽」と定義されていますが、これを読んだだけでは何のことやらわかりにくいですね。感染後咳嗽とは、臨床的な診断です。つまり他の病気がないことを確かめて経過などを診た上でなされる診断です。ですから何らかの検査が陽性に出たからといって診断できる病気ではありません。臨床上の特徴としては 1.風邪症候群が先行している 2.遷延性咳嗽を生じる他の疾患が除外できている 3.自然軽快傾向にある といった特徴が挙げられます。
感染後咳嗽とは風邪のあとなど気道炎症を起こしたあとに続く咳のことです。原因は実のところ、完全には解明されていませんが、空気の通り道である気管支の表面を覆っている細胞がダメージを受け上気道および/もしくは下気道にも炎症が及んでいるために起こると考えられています。このため、気道からは表面を守るために分泌物が過剰に分泌され本来ならばこのような分泌物を運ぶ繊毛細胞もダメージを受けているためうまく働かず分泌物が痰となって出ないことも咳の原因になっていると思われます。
咳が止まらない 咳外来の実際 | 藤田医院(京都市 呼吸器内科、喘息
一般的な呼吸リハビリテーションプログラム
・排痰法の習得
・運動療法(筋力、運動耐容能)
・呼吸訓練(口すぼめ呼吸,横隔膜呼吸など)
・呼吸筋トレーニング
・胸郭可動域訓練・ストレッチング、呼吸筋ストレッチ
・日常生活活動度(Activities of daily living;ADL)トレーニング
などを行っています。
<排痰について>
痰は、気道の粘膜でつくられる炎症性の気道分泌物(粘液)です。 気道分泌物は免疫物質を含み、ホコリや細菌などから体を守ります。
気道には、痰を外に向かって運ぶ働きがあり咳をすることで痰は体の外に排出されます。
ところが、非結核性抗酸菌症の方は他の一般細菌感染や炎症による分泌物の増加、分泌物の性状の変化、繊毛運動の障害、呼吸運動の減弱などにより痰が気道にたまりやすくなっています。
また、見逃してはいけない肺疾患(結核や肺炎、百日咳、腫瘍など)がないかの確認のために、小児科や内科の先生に肺を診察していただくことも重要です。
Q2:現在、自覚症状は軽い咳が出る程度で、日常生活に支障はないので、治療の必要性を感じません。 ..
感染後咳嗽とは、感染症(例:風邪)の一環として発生する咳のことです。体内からウイルスなどの病原体は既になくなっていますが、気管支粘膜に残る炎症により、咳の反応が長期間にわたって敏感になり、軽微な刺激(例:会話や深呼吸)でも咳が引き起こされる状態です。この状態は徐々に改善する傾向がありますが、時には8週間以上も続くこともあります。
「ヒューヒュー」「ピーピー」という音のある咳や呼吸音がある場合、さらに呼吸苦も伴っている場合には、急いで小児科や内科を受診することをお勧めいたします。
肺炎 | しおや消化器内科クリニック | さいたま市中央区 与野本町駅
繰り返しになりますが、
「長びく咳」 = 「咳喘息 または アトピー咳嗽」
では、ありません。
3週間以上咳が続き、花粉症の症状も伴っている場合は、咳喘息やアトピー咳嗽などのアレルギーによる咳が原因として考えられます。この場合は、呼気NO濃度測定を行います。咳喘息の患者さんでは、呼気NO濃度が高くなる傾向があります。その他の原因としては、逆流性食道炎による咳の可能性も考えられます。
ジスロマック その他の抗菌薬 去痰剤(各種湿性咳嗽) ビソルボン(粘液溶解薬 ..
呼吸リハビリテーションは、呼吸器に関連した病気を持つ患者さんが、可能な限り病気の
進行を予防し、あるいは健康状態を回復・維持することを目標として行います。
医師、看護師、理学療法士、言語聴覚士、臨床工学技師、管理栄養士、医療シャルワーカー、薬剤師も必要に応じ協力して実施します。
マクロライド耐性株であっても、マクロライドによる治療では、有熱期間や咳などの臨床症状が長引くものの、最終的には治癒すると考えられている。
(気管支拡張薬)+(吸入ステロイド) の両方が入った合剤です。
咳喘息には著効し、アトピー咳嗽には気管支拡張薬成分は無効ですがステロイド成分の効果があります。
特に咳の症状が強い時期には、合剤を使うことにより咳が速やかに改善します。治療を開始した当日、遅くとも数日中までには「とてもよく効いた」「眠れるようになった」と多くの患者さんがその効果を実感できます。
最近問題になっているのが、このマクロライド系抗生剤が効かないマイコプラズマ肺炎が増えていることです。
学校で流行した場合、必要があれば校長が校医の意見を聞き、第三種学校伝染病としての処置を講じることができる疾患です。急性期が過ぎて症状が改善し、全身状態の良い方は登園登校可能です。
抗菌薬(抗生物質等)は大部分を占めるウイルス性の風邪に全く効かず副作用や耐性菌を増やすリスクがあります。 ..
マイコプラズマ感染に伴う咳などの諸症状は長引くこともありますが、基本的に自然に治癒しますので必ずしも抗生物質は必要ではありません。しっかりと体力を回復させ、水分栄養補給と休養が重要です。
調べてみると案外珍しくない感染症で、咳が止まらないときに考えに入れて ..
「風邪をひいてから咳だけが残る」あるいは「咳が止まらない」といった訴えで外来を受診される患者さんはかなり多いものです。この場合の診断は少しやっかいです。咳喘息やアトピー咳嗽といった8週間以上続く慢性の咳を主訴とする病気の初発症状の可能性と、感染後咳嗽(ガイソウと読みます、感冒後遷延性咳嗽とも呼ばれます)の可能性、あるいは百日咳やマイコプラズマ肺炎やクラミジア肺炎などの可能性があるからです。
咳ははじめ空咳ですが、だんだん痰がからんできます。頭痛、全身倦怠感、咽頭 ..
全身状態や病状の評価を目的として採血、胸部レントゲン写真やCT検査などの画像検査、喀痰検査を適宜行います。
治療薬による副作用を早期に発見する目的で聴力検査や眼科検査を行うことがあります。
その他、症状や病状に応じた検査を適宜行っていきます。
咳がひどいカゼの患者さんが増えています。マイコプラズマにも注意
従来の呼吸機能検査(スパイロメトリーなど)は、強く息を吹き替えたり、指定された呼吸状態を続けないと検査結果が正しく表示できない場合があり、重症な方ほど正しく検査ができない欠点がありました。
しかし、モストグラフは普通に呼吸をして頂くだけで正しく呼吸機能を調べることができますので、重症の方でもお子さまでも、呼吸機能に影響なく検査ができるほかには画期的な利点をもつ優れた検査機器です。
従来であれば大学など高位病院でなければできない検査でしたが、モストグラフが世に出て数年、その評価が安定した今、当院でも導入に踏み切ることにしました。
呼気一酸化窒素検査(NOブレス)を補完することで、より一層正確に喘息であるのか、どうかを評価することが可能となりました。
咳の特徴としては、痰を伴わない乾いた咳が続くのが典型例です。好発年齢は、幼児 ..
確定診断された場合、マクロライド系抗生物質の投与期間は10日間、第二選択薬であるオゼックス、ミノマイシンの投与期間は7~14日間必要となります。
ただし個人の判断で使用を中止してしまうと、薬に耐性を持った細菌 ..
咳は体の防御メカニズムの一部で、異物や炎症により生じた痰などを体外に出す役割があります。
ですから、無理に咳を止めてしまうと、細菌やウイルスなどの病原体が体内にとどまりやすくなります。
咳は体が自然に行う反応で、病原体を排除するのに重要な役割を果たしています。
とはいえ、咳が長引くとお子さんの体力が落ちたり、食欲がなくなったりすることもあります。
そんな時は、咳の原因を見つけて適切な対応をすることが大切です。
咳の一般的な原因はウイルス感染で、その場合は症状に対しての治療(対症療法)を行うことが多いです。
一方、細菌感染の可能性がある場合は、抗生物質を処方することもあります。
さらに、特定の疾患に対しては、抗生物質を長期間服用すると効果的なこともあります。
咳は最初は痰のからまない乾いた咳、その後痰のからんだ咳に変化していく ..
セキ喘息は、喘息の一種で、呼吸困難や喘鳴音はなく、咳が主な症状です。喘息と同様に、気管支平滑筋の収縮が原因です。セキ喘息は喘息とは違う病気と勘違いされることがありますが、実際にはセキ喘息は喘息の一種であると考えられます。気管支喘息とは異なり、セキが唯一の症状として現れるため、診断が難しいことがあります。呼気一酸化窒素検査や呼吸機能検査が異常値を示す場合、診断に役立ちます。しかし、正常値を示す場合は診断が難しく、喘息治療を行い、その治療効果を観察する「診断的治療」が必要です。
発熱、咳、咽頭痛などのかぜ症状を引き起こすが、分泌を亢進させないことから、鼻水や痰の少ない「乾いた咳 ..
乳幼児によくみられるのどの奥が腫れるかぜです。夜間、突然に変な声の咳(犬吠様咳嗽)が出して止まらなくなりあわてて救急診療所を受診することが多いです。
2-4日間で改善することが多いですが、喉頭蓋炎は急速に進行し窒息死するリスクがあります。
クループ症状に加え、首を後ろに反りあごを突き出してよだれが流れ出るような呼吸困難(sniffing position)があれば速やかに救急車を要請しましょう。
【歩く肺炎】マイコプラズマって、いったいどんな病気? | 医師ブログ
ACE阻害薬は優れた血圧降下剤です。心血管病変を持つ患者さんにはよく使われ効果も高い薬です。ただし咳が止まらなければ他の薬剤に変更せざるを得ません。現在外来で見ていて頻度は少ないのですが時に出くわす、咳止めで治らない咳です。薬品の商品名、薬品名は以下のごとくです。カプトリル(カプトプリル)、レニベース(エナラプリル)、セタプリル(アラセプリル)、アデカット(デラプリル)、インヒベース(シラザプリル)、 ロンゲス ゼストリル(リシノプリル)、チバセン(ベナゼプリル)、タナトリル(イミダプリル)、エースコール(デモカプリル)、コナン(キナプリル)、オドリック プレラン(トランドプリル) コバシル(ぺリンドプリル)です。商品名はこの先発薬のほかにジェネリック医薬品が独自の名前をつけていますのでまだありますので多数にわたります。詳しくは処方している医師や調剤している薬剤師に相談してください。また降圧剤を飲んでいる人は呼吸器科へ行く前にチェックしてみてください。その上で主治医に相談してください。どうか自己判断で薬の内服を止めないでください。投与しているのには投与する理由があるはずですから必ず主治医に相談してください。また咳のために受診する際には、なるべく現在飲んでいる薬は全部持ってきてください。
ジスロマック」などです)。 ただ「マクロライド系」の抗菌薬は ..
<治療期間について>
お薬の服用期間は患者さんの症状によって違います。
目安は定期的な痰の培養検査で菌がみられなくなってから(菌陰性化後)、1年以上服用を続けることが必要です。
内服期間は病状によって異なります。主治医と相談しながら治療を継続しましょう。
マイコプラズマ感染症の主な症状には、持続する咳、発熱、倦怠感などがあります。 ..
等は胸部CTは必須になりますが、これらの方はそもそも入院での治療が必要になる可能性があるので当院で総合病院へご紹介させていただきます。胸部CTは放射線被ばく量が非常に多く、胸部レントゲン写真の200倍の被ばく量です。そのため肺炎があるから全ての患者様に胸部CTが必要とは思いません。外来でも治療できる肺炎であればレントゲンでも十分変化を確認できるため、ご安心ください。