くり返す外陰腟カンジダ症の原因は、ある習慣が関係しているかもしれません。 性器の違和感は性感染症が原因の可能性も!? 郵送検査で確認!


ジスロマックはアジスロマイシンを有効成分とした経口抗菌薬です。1回の服用で症状を改善することができます。ジスロマックは淋菌性尿道炎や淋菌性子宮頸管炎に対して使用されますが、性器クラミジア感染症にも使用することができます。淋菌感染症の20-30%はクラミジア感染を合併していると言われています1)。そのため、淋菌感染症と性器クラミジア感染症を同時に治療することができます。また、ジスロマックは淋菌やクラミジアによる尿道炎の予防としても使われることがあります。


腟カンジダ症は、腟に常在しているカンジダという真菌が異常繁殖して発症する病気です。女性であればどんな年齢でも発症の可能性があります。

潜伏期間は2-7日で男性では主に尿道炎を引き起こし、女性では主に子宮頸管炎を引き起こします。重症例では淋菌が上行し、男性では精巣上体炎、女性では卵管炎や骨盤内炎症性疾患を引き起こします。特に女性の場合は自覚症状に乏しいことが多いため、重症化し不妊の原因となることもあります1)

Albicansに効果のあるお薬を処方して治る場合がほとんどです。 痒みやおりものの異常がある場合は、治療が必要になります。無症状の女性や男性パートナーの治療は必要ありません。 ・クロトリマゾール®腟錠(100mg)1回1錠 1日1回(就寝前)6日間 ・オキナゾール®腟錠(100mg)1回1錠 1日1回(就寝前)6日間 ・フロリード®腟坐剤(100mg)1回1錠 1日1回(就寝前)6日間 など。 他にもいろいろな種類の腟錠があります。 1回の使用で1週間効果のあるタイプの腟錠(オキナゾール腟錠600mg)もありますが、連日投与法の方が、治療効果が高いとの報告があります。 局所療法後に症状が改善しない場合は、腟錠の種類を変更して治療します。腟錠の副作用は、ほとんどありません。 ・フルコナゾール®カプセル(50mg)1回3錠 単回投与 腟錠に比べて経口薬の便利な点が好まれますが、症状を和らげるまでに腟錠よりも1~2日ほど長くかかります。しかし、経口薬は嘔気、頭痛、発疹、一過性の肝機能異常などの副作用を引き起こす可能性があり、さらに妊娠中と授乳中は内服薬の投与は禁忌になっています。 ・エンペシド®クリーム 1日2~3回 5~7日間 ・オキナゾール®クリーム 1日2~3回 5~7日間 など。 外陰部の痒み、発赤などがある場合には外陰部に塗布します。大陰唇より外側に炎症が波及している場合は、皮膚科領域の軟膏などが必要になることもあります。 男性のカンジダ亀頭包皮炎の治療も外用薬による治療になります。 4)難治性外陰腟カンジダ症の治療 フルコナゾール150 mgを72時間ごとに3回投与する初期導入後、週1回の6か月間の維持療法を行うことで、治療中は再発を減らすことができますが、中止すると再発する可能性はあります。この場合、肝機能異常に注意しながらおこなう必要があります。 かゆみなどの自覚症状とおりものの性状が改善したら治癒と判定します。 性感染症ではないので、治癒判定のための検査は必要ありません。 治療中は、外陰部を清潔に保つことが重要ですが、です。 性行為も、症状を悪化させ、治癒までの期間を遅らせる原因になりますので、完治するまでは局所の安静が必要です。 治療期間は約1週間です。1週間経っても症状が治まらない場合は、別の原因を考える必要があります。 最近は、カンジダ腟錠をドラッグストアで購入できるようになり、自己診断で治療できるようになりました。ところが、自己診断で市販のカンジダ腟錠を使用しても改善しない場合も多く、その場合は、があります。 外陰腟カンジダ症を自己診断した95人の女性の実際の診断は、外陰腟カンジダ症(34%)、細菌性腟炎(19%)、混合性腟炎(21%)、正常な細菌叢(14%)、トリコモナス腟症(2%)だったという報告があります。この他にも、クラミジア感染症、淋菌性腟炎、マイコプラズマ感染症の症状の可能性もあります。自己診断で誤診した場合、正しい診断と治療が遅れることで、結果的に無駄な支出をすることになりますので、なるべく早期に医療機関を受診するようにしましょう。

ジスロマックの副作用 · 下痢 · 腹痛 · 悪心 · 嘔吐 · 腹部の不快感 · 腹部の膨満感(張り) · カンジダ.

抗菌薬投与後に検査を行います。治癒の確認は淋菌が検出されるかどうかで判定します。尿道炎については自覚症状がなくなっても淋菌は消失していないことがあります。女性の場合、治療の失敗で不妊症や卵管妊娠の原因となるため、全例で治癒確認検査を行うことが推奨されています1)

Parapsilosis)という名前のカンジダなどになります。 最近は、市販のカンジダ腟錠の普及により、市販薬の効きづらい非アルビカンスのカンジダが増えてきているという報告もあります。 ヒトが生活しているところには必ず真菌が存在しているので、ヒトは真菌に対して強力な防御機構(皮膚や粘膜の角質での防御と免疫による防御)を備えています。 したがって、この防御機構が備わっている方は、カンジダを保菌していても症状が現れません。女性の5人に1人は無症状でカンジダを腟に保菌していると言われています。 ある調査では、25歳までの女性の55%は、病院で外陰腟カンジダ症と診断された経験があると報告しています。 また、別の調査では、25歳までの女性の10%、50歳までに25%が、1年間に4回以上の再発性外陰膣カンジダ症(RVVC)になっていると報告しています。 症状のある方は、と考えられています。 外陰膣カンジダ症の主な症状は外陰部・腟の掻痒感です。その他に、外陰部や腟の灼熱感や痛み、排尿時痛や性交時痛があります。月経前の1週間は症状が悪化することがよくあります。 見た目には、外陰部と腟粘膜の発赤と外陰部の腫れがみられることがあります。外陰部の擦過傷と裂傷は、約4人に1人の割合で見られます。 特徴的なカッテージチーズ状のおりものは、すべての人に見られるわけではなく、水っぽいタイプのおりものとしてみられる時もあります。 血糖コントロールが不十分な場合、正常血糖の方よりも外陰腟カンジダ症になりやすいです。 特に、2型糖尿病の方は、非アルビカンスカンジダ種になりやすいと言われています。 糖尿病の男性の方も、カンジダにかかりやすいと言われています。 させます。 抗生物質の服用によって正常な腟細菌叢が壊され、真菌などの病原体の増殖が促進されます。 抗生物質の服用中または服用後の女性の4人~3人に1人の割合で発症します。 外陰腟カンジダ症は、妊娠によるエストロゲン分泌の上昇や閉経後のエストロゲン療法など、エストロゲンレベルが上昇した状況でより頻繁に発症します。 経口避妊薬の服用は、外陰腟カンジダ症と関係はないと考えられています。 カンジダ感染症は、している方、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症などの免疫が低下している方にもよく見られます。 再発性外陰腟カンジダ症(RVVC)のヨーロッパ人女性160人と同じ地域の対照女性175人の遺伝子学的解析によって、先天的にカンジダに対する細胞性免疫が低い方々いることを認めたという報告があります。 遺伝的要因を調べる検査は、日本ではまだできません。 は、外陰腟カンジダ症の発症に関連しています。 このような腟や子宮内の異物にカンジダが付着して繁殖するので、外陰腟カンジダ症をくり返す方は、避妊器具を抜去すると治る場合があります。 外陰腟カンジダ症は、性交経験の無い女性にも発生しますので、性感染症とはみなされていません。 しかし、するので、性行為関連疾患として位置づけられています。 しかし、性的パートナーの数や性交の頻度とは関係が無いと言われています。 カンジダは口腔内や腸の常在菌であるため、があります。 外陰腟カンジダ症と衛生用品(腟洗浄液、タンポン・生理用ナプキン)の使用や、タイトな下着や合成繊維の下着着用は多少関係があるとされています。 細菌性腟炎の場合は、乳酸菌の減少と関係がありますが、外陰腟カンジダ症の場合は、乳酸菌の減少とは関係なく発症します。 再発性外陰腟カンジダ症(RVVC)は、1年に症状が4回以上繰り返す場合に診断します。 RVVCの割合は5%程度と言われています。 カンジダは、腸や口腔内では常在菌として存在しているので、自分の腸管にいるカンジダが、肛門から外陰部を経て新たに腟に再感染する場合や、口腔内にいるカンジダが、オーラルセックスによって、あらたに腟に再感染する場合などがあります。 おりものを採取し、グラム染色あるいは、10%の水酸化カリウムを添加して顕微鏡で観察します。カンジダ感染症の女性の腟のpHは通常正常(4〜4.5)であり、細菌性腟炎はpH(4.5以上)、トリコモナス腟症の場合はpH(5~6.0)です。細菌性腟炎の方の20~30%はカンジダとの重複感染が見られます。 顕微鏡検査の利点は、迅速に診断できることです。欠点は若干の見逃しがあることです。 おりものを採取して、カンジダ専用の培地で培養して判定する検査です。難治性の場合にはカンジダの菌種を特定するために有用です。欠点は、結果が判明するまで4~5日かかることです。 実際の臨床では、外陰腟カンジダ症の原因菌は、9割がC.

ジスロマックは強い抗生剤ですから、反対にカンジダになりやすくなりますよ!

この症例では、歯科でもらった抗生剤が原因で膣カンジダになった可能性が高いが、抜歯以外でも、膀胱炎の治療のために抗生剤をほんの数日間、服用しただけでカンジダになった人もいる。カンジダにかかりやすい人は、抗生物質はなるべく服用しないようにした方が無難である。

通常はおりものにカンジダがいるので、おりものを調べます。
検査には顕微鏡と培養があります。
カンジダでは顕微鏡でおりものを見ると糸のような菌糸が見えます。顕微鏡検査はその場ですぐ診断できますが、見逃すこともあります。
培養は数日かけておりものにいる菌を発育させて確認する検査です。顕微鏡よりも精度が高い検査です。ですが、数日の間、結果を待っているのも、かゆい人にとってはツライですよね。ですので当院では特別な場合をのぞき培養はせず、顕微鏡検査と症状を聞いて治療を開始します。かゆいのって我慢できないですし。
治療は抗真菌薬を使います。飲み薬と腟に直接入れる錠剤があります。
飲み薬は1回飲むだけなので治療としてはラクです。ただし妊娠中の人は飲めません。
強いかゆみや炎症がある人には抗真菌薬に加え、ステロイドの塗り薬を処方します。数日使用する程度でかゆみはかなりラクになります。
治療を開始して数日ほどで症状はよくなり、1週間くらいでカンジダはいなくなります。

カンジダ、トリコモナス、クラミジアなど陰性でしたが、膣の中が臭くて ..

<症例2>
32歳の独身女性が、予約なしに飛び込んできた。「外陰部がかゆくてムズムズして、仕事にならないんです」
「分泌物が増えませんでしたか?」
「白っぽくてポロポロとしたおりものが出てきます」「最近、性交渉はありましたか?」
「彼氏と別れて、ここ1年くらい性交渉はありません」「最近、風邪をひいたり、抗生物質を服用したりしませんでしたか?」
「風邪はひいていませんが、先週、歯科で親知らずを抜いたので、3日間ほど抗生剤をもらって服用していました」「抗生剤を服用したせいで、膣カンジダになったんだと思いますよ」
診察台に上がってもらうと、外陰部が真っ赤に腫れあがり、ところどころ、皮膚がずり剥けている。「かゆくて、相当、かきむしってしまったようですね」
「夜もかゆくて眠れず、思い切り引っかいてしまったんです。そうしたら、今度は痛みまで加わって、踏んだり蹴ったりです」
「引っかいたことで、二次的に皮膚炎を起こしてしまったのですよ。外陰部の皮膚は柔らかいですから、爪で引っかいたりしたらダメですよ」
膣分泌物検査の結果、やはりカンジダが陽性だった。「膣カンジダはカンジダ・アルビカンスという名前の真菌にかかることによって発症し、患部にかゆみをもたらします。女性のかゆみの原因のほとんどが膣カンジダといっても過言ではないくらいなんですよ」「真菌って、何ですか?」
「聞き慣れない言葉でしょうが、ひらたく言えばカビのことです。水虫の親戚だと思ってください。水虫はスリッパなどの接触によって感染して、患部がかゆくなりますよね。膣にもカビが繁殖すればかゆみがでてくるのです」「膣カンジダは性感染症なのですか」
「広義で性感染症に含めることもありますが、膣カンジダは性交渉とは関係なく感染することがあるんですよ」「普通に生活していても感染するのですか?」
「そうです。空中にいるカビですから」
「へェ」
私は、彼女にカンジダの治療薬である膣錠と併せて、外陰部に塗る軟膏を処方した。「外陰部が皮膚炎をおこしているので、まず炎症をとる軟膏を先にお出しします。お風呂あがりに清潔な手で外陰部に塗ってください。まずは皮膚の回復を待ちましょう。そのためにも、通気性の良い下着を身につけるようにしてください。皮膚を圧迫するガードルやスパッツ、おりものシートなどは極力避けてください」「エッ、おりものが多いのに、おりものシートも使ってはいけないのですか?」
「おりものシートには防水機能がありますから、蒸れやすいのです。長くつけていると雑菌が繁殖しやすい環境になりますので、通気性のよい下着をこまめに取り替えた方がいいのですよ」
「それは知りませんでした」「あなたの場合は皮膚炎をおこしていますから、寝ている間だけでもパンツをはかない方が早く治ります。炎症をおこした外陰部は空気にさらしておいた方がいいのです」
「目から鱗です」「エヘン、これを“ノーパン療法”といいます。私が名付けた治療法です。昼間にノーパンという訳にはいかないでしょうから、せめて寝ている間だけでもノーパン療法に取り組んでください。3日くらい続けると、皮膚は見違えるほど回復しますよ」
「わかりました、やってみます」
1週間後、彼女は来院した。
「先生、ノーパン療法は劇的に効きました。おっしゃったとおり、ノーパンにして3日後には、皮膚の炎症がおさまり、痛みも引きました。膣錠を使ったら、かゆみもおさまり、おりものも減りました」
「それは良かった!」こうしてノーパン信者が一人増えたのであった。

腟カンジダ症は、腟に常在しているカンジダという真菌が異常繁殖して発症する病気です。女性であればどんな年齢でも発症の可能性があります。
例えば妊娠中や糖尿病、抗生物質服用時、ピルやステロイド服用時、風邪などで抗生物質を飲んで免疫機能が低下したときに腟の中のカンジダ菌が繁殖して腟カンジダを発症しがちです。また、性交渉によって発症する場合があります。
特にHIVウイルスに感染している場合は発症しやすいため、必ず婦人科などの医療機関で医師の診療を受けるようにしてください。