メラトニンサプリは、海外からの個人輸入であれば国内に取り寄せることができます。
初出:令和2年5月8日
補筆修正:令和2年5月15日、16日、6月27日
補筆修正:令和3年3月31日、7月15日、9月7日、10月21日、メラトニンを希望されてお越しになった患者さんで、併用できない内服薬がありましたので、あらためて併用できない場合を掲示しました。
メラトニン系のサプリは、サプリメント先進国の米国産が多いです。
ただ、「働きがある」とはいってもどこまでその働きが作用するかは言及されていないので、期待はしすぎないほうが無難です。とはいえ例えば、不眠症で睡眠不足の人が太陽の光を浴びて積極的にメラトニン合成を促すことで睡眠が改善されることは実験を通してデータで報告されているので、メラトニンサプリの摂取により眠りが良くなれば血圧が正常化されるというのは十分実現可能な働きと考えられます。
一方で夜間でも光にさらされる事が多い現代人はメラトニン不足に陥る事が少なくなく、メラトニンの市販が合法な米国(日本は市販禁止)においては直近20年でメラトニンサプリの利用率が5倍にもなったいう報告があります。
メラトニンサプリには、頭痛・めまい・吐き気・眠気といった副作用が挙げられます。
NAT活性は外界の光の影響も受けます。光が瞳孔を通って網膜にあるメラノプシン発現網膜神経節細胞(intrinsically photosensitive RGC:ipRGC)を刺激すると、そのシグナルが網膜視床下部路を経て視交叉上核に到達して体内時計を活性化し、上述の経路を通じてNAT活性を抑制します。日中は照度が数万〜十数万ルクスもある太陽光のような強い光によってメラトニン分泌量は著しく低下しますが、夜間であっても明るい人工照明が目に入ることによってメラトニン分泌量は低下します。例えば家庭照明の数百〜千ルクス程度の照度の光でもメラトニン分泌が抑制されることがあります(個人差あり)。ipRGCは青色光(ブルーライト)に反応しやすく、白色LEDには青色光成分が多く含まれているため、睡眠や体内時計を乱すのではないかと指摘され、「ブルーライト問題」として有名になりました。このように、メラトニン分泌は体内時計と環境光の両方から調節を受けています。
メラトニンは松果体で合成され、視交叉上核(眼球奥に存在する神経)を介して知覚する明暗のサイクルで分泌量が調整されます。日の入り後など周囲が暗くなると分泌量は増加し、自然な眠気が促され、太陽光など明るい光を受け取ると体内量が低下し、脳が覚醒します。このように暗闇になると分泌量が増加するため、メラトニンは「暗闇のホルモン」と呼ばれる事もあります。
世界的有名な個人輸入代行業「iherb(アイハーブ)」のケース
多くの生物でメラトニンは生体リズム調節に重要な役割を果たしています。鳥類での渡りのタイミングや季節性繁殖(メラトニンには性腺萎縮作用があります)などの季節のリズム、睡眠・覚醒リズムやホルモン分泌リズムなどの概日リズム(サーカディアンリズム)の調整作用があります。
体内のメラトニンは、タンパク質を構築する必須アミノ酸(トリプトファン)が幸せホルモンの「セロトニン」へと変化し、最終的に「メラトニン」へと変化します。
メラトニンの効果を知りたい方は、以下2つの方法から考えましょう。
メラトニンは光によって分泌をコントロールしており、明るい光を浴びると分泌が抑制され、覚醒状態に入ります。
メラトニン(Melatonin, N-acetyl-5-methoxytryptamine)はその大部分が脳内の松果体で産生されるホルモンです。メラトニンは必須アミノ酸のトリプトファンを原料(基質)として合成されます(図)。その過程で、セロトニンをN-アセチルセロトニンに変換するN-アセチルトランスフェラーゼ(NAT)の活性が体内時計と外界の光の両者の調節を受けます。具体的には、体内時計(視床下部の視交叉上核:しこうさじょうかく)が発振する概日リズムのシグナルは室傍核(しつぼうかく)、上頸神経節を経て松果体に伝達されてNAT活性を「抑制」します。体内時計の活動は昼高夜低であるため、結果的に松果体でのメラトニンの産生量、すなわち血中メラトニン濃度は逆に昼間に低く夜間に高値を示す顕著な日内変動を示します。
患者さんからメラトニンについてたくさん質問を頂いて、以前にも記事にしています↓
夜勤のある仕事をしている人や客室乗務員などはメラトニンが低下し、概日リズムが崩れやすいため乳がんや前立腺がん、大腸がん、子宮体がんなど各種がんを発症する確率がかなり高くなることがわかっているので要注意です。
そもそも人間の老化がなぜ起こるかというと、これはと言われています。
メラトニンは睡眠や起床など睡眠リズム(概日リズム)の調整に欠かせないホルモンです。体内で自然に生成され、その量は0.1〜0.9mg。分泌量は年齢により異なり、20代後半がピークで年齢とともにゆっくりと減少します。年齢が高くなると眠りの悩みを抱えがちになるのは、メラトニンの分泌量が低下することが原因だとも言われています、。
喫煙者を1週間禁煙させてメラトニン25mg服用すると、という報告があります。
こちらが私がアメリカのスーパーVonsで購入したメラトニンサプリです。アメリカのスーパーや薬局であれば、ほとんどどこでも取扱があるほど一般的なものです。
メラトニンとは、脳の松果体から分泌される神経ホルモンの一種です。
本稿では、メラトニンサプリの輸入手続と個人輸入の危険を解説し、メラトニンの代わりにトリプトファン(うつ病改善効果もある成分)を含む食品と国産サプリを紹介。
メラトニンが分泌されると眠気を催し、朝起きると分泌が止まります。
毎晩ではなく、週に2、3回服用するように医師から指示される場合もある。その理由は、メラトニンを過剰に摂取すると概日リズムを乱し、睡眠の質をさらに悪化させる恐れがあるからだ。
メラトニンは朝起きてから太陽の光を浴びると、分泌が止まります。
メラトニンサプリメントはホルモンとして働く成分なので、過剰に摂ることでが起こることもあります。
メラトニンは、必須アミノ酸であるトリプトファンからセロトニンをへて作られます。
ここで強い光を浴びたりスマホやパソコンの画面を見ているとメラトニンの分泌が抑制されてしまいます。
そのため、メラトニンが欲しい方は、個人輸入で入手することをおすすめします。
メラトニンの分泌、抑制がしっかりとコントロールされることで、質の高い睡眠を取ることができますが、メラトニンの分泌量は加齢によって減少していくことが分かっています。
今回の記事では、メラトニンの効果について解説させて頂きました。
メラトニンには、眠りに入る時間を短くする作用や、深い眠りを促す作用があります。そのため、光の調節によって、メラトニンの分泌をコントロールすることで、睡眠の質の改善に有効といえます。
副作用としては、メラトニンは生理的な物質になりますので、と考えられています。
従って、原料となるトリプトファンの摂取やセロトニンの分泌増加に繋がる行動が、結果的にメラトニンの増加要因となります。
メラトベルと併用が禁止されているお薬として、抗うつ剤のデプロメール/ルボックス(一般名:フルボキサミン)があります。 【併用注意】
海外ではメラトニンがドラッグ・ストアで、睡眠補助薬や、時差ボケの薬として売られています。日本では、ホルモン系のサプリメントは販売禁止です。ドーピングなど、危険なホルモンの使用は、あってはなりませんが、です。
メラトニンはアメリカではサプリメントとして使われていますが、日本では神経ホルモン剤として医薬品の扱いになります。
1987年秋田大学医学部医学科卒業。医師、博士(医学)。精神保健指定医、日本精神神経学会専門医・指導医、日本睡眠学会専門医。日本睡眠学会、日本生物学的精神医学会、日本時間生物学会の理事、日本学術会議連携会員などを務める。秋田大学医学部精神科学講座准教授、バージニア大学時間生物学研究センター研究員、スタンフォード大学睡眠研究センター客員准教授、2006年より国立精神・神経医療研究センター睡眠・覚醒障害研究部部長を経て、2018年より現職。これまでに睡眠薬の臨床試験ガイドライン、同適正使用と休薬ガイドライン、睡眠障害の病態研究などに関する厚生労働省研究班の主任研究者も歴任。
メラトニンを薬とみなし、医薬品として規制している国もあります。 (サプリメントの概要も参照のこと。)
実際に、33 人の男子大学生を対象に行った実験では、トリプトファンが豊富な朝食と日中の明るい光への曝露が夕方のメラトニン分泌を促進したことが示されました。
メラトニンを含むサプリメントは日本国内でも個人輸入できるが、日本では食品ではなく医薬品としてのみ承認されている。
アメリカでは、メラトニンはチェーンのドラッグストアやビタミン専門ショップで普通に売られている。そのため軽い気持ちで多量に摂取したり、子供に飲ませても大丈夫だろうと考えがちだ。
海外ではメラトニンがドラッグ・ストアで、睡眠補助薬や、時差ボケの薬として売られています。日本では、ホルモン系のサプリメントは販売禁止です。
今回の記事では、メラトニンサプリの副作用や、服用時の注意点について解説していきます。
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減少したメラトニンを補ったり、睡眠障害を抱える人が、症状改善のために服用するのがメラトニンサプリです。
メラトニン受容体作動薬やメラトニンのサプリメントを服用してから ..
上記の臨床試験でも行われている光を浴びる事に加えて、ランニングやウォーキングなどのリズム性運動もセロトニンの分泌を促進する活動です。
17名の男性に8週間、中程度の負荷量の有酸素運動を行わせた実験でも、結果的にメラトニン量が増加していると報告がされています。