安眠に必要なものといえば、皆さんもご存知の睡眠ホルモン「メラトニン」です。
メラトベルは、アメリカの自閉症スペクトラム症での睡眠障害ガイドラインで推奨されていることから、有用性加算(5%)がついています。また小児加算(10%)もついているため、少し高めとなっています。
メラトニンと光は密接に関係していて、2つの大きな影響があります。
つまり、セロトニンが不足している人(例えばうつ病の方)には
睡眠ホルモンであるメラトニンを分泌する力が少なく、結果として不眠症になりやすいのです。
さらに驚きの事実として、メラトニンはセロトニンによって分泌を促進されるという特徴を持つホルモンなのです。
メラトベルは国内唯一の小児で認可された「入眠困難への薬」です。
メラトニンについて知るにあたって、合わせて確認しておきたいのが「セロトニン」というホルモンの知識です。
睡眠に対する影響については、外因性のメラトニンは、ラメルテオンと比較すると入眠の効果が弱く、睡眠時間の変化はないようです。
メラトニンとセロトニンは大きな関係があることが分かってきています。
太陽の光は曇りの日でも10,000ルクス程度ありますが、一般的な家庭用の蛍光灯は500ルクス程度です。つまり、蛍光灯の光ではセロトニン神経が活性化しにくいため、セロトニンの分泌量を増やすには屋外に出て日光を直接浴びることが大切です。
Melatonin Natural Health Products and Supplements: Presence of Serotonin and Significant Variability of Melatonin Content
メラトニン自然健康プロダクトとサプリメント:セロトニンの混入とメラトニン含有量の非常に大きな変動
Lauren A.E. Erland, MSc, Praveen K. Saxena, PhD
メラトニンの原料であるセロトニンは、必須アミノ酸であるされます。
睡眠中に減少したセロトニンの分泌を、起きてすぐ促すことで、すっきりとした目覚めも感じることができるでしょう。
すなおクリニックでも、上記の制度を用いてメラトニンを処方することを考えています。その中で、どの製品が良いのかということを調べていくうちに、昨年アメリカの臨床睡眠医学会の学術誌(Journal of Clinical Sleep Medicine)に掲載されている論文に出会いました。この論文の要旨の抄録の結論の部分を以下に示します。
メラトニンは日中に分泌したセロトニンが原料となって分泌されます。
セロトニン分泌を誘発するにはただ漫然と太陽光を浴びるだけではなく、2,500~3,000ルクスほどの強烈な光を目の奥の網膜に投射し、セロトニン神経を活性化させる必要があります。
メラトニンは、必須アミノ酸であるトリプトファンからセロトニンをへて作られます。
最後に、セロトニンについて少し詳しく。
セロトニンは、必須アミノ酸の一種である「トリプトファン」から生合成される脳内の神経伝達物質のひとつです。俗に「幸せホルモン」と言われています。視床下部や大脳基底核・延髄の縫線核などに高濃度に分布し、他の神経伝達物質であるドパミン(喜び、快楽など)やノルアドレナリン(恐怖、驚きなど)などの情報をコントロールし、精神を安定させる働きがあります。抑うつ状態は、セロトニンなどの脳内の神経伝達物質や受容体、神経細胞の働きが悪くなることにより発症するものと考えられています。
セロトニンを材料にして「メラトニン」というホルモンが合成されます。このメラトニンは睡眠ホルモンとも呼ばれ、朝日を浴びると分泌が減少し、夜になると増加します。セロトニンは逆に、朝日を浴びることで分泌が増えるといわれています。トリプトファン、セロトニン、メラトニンなど合成サイクルが良好に回っているときには、よい睡眠とともに安定した気分を作り出すことができます。
「良い眠り」を促すメラトニンはセロトニンから作られますが、セロトニンには、心の不安や緊張を取り除いて、
「やわらかさ」と「身体への負担軽減」を実現。マシュマロの上で眠れるような、まったく新しい睡眠体験が可能なマットレス。そして、「トロける気持ちよさ」と「首、肩、頭への負担軽減」を実現。新しい睡眠を体験できる枕です。
朝日を浴びる6つの効果!睡眠の質を最大限に高める日光浴のポイント
歳を取るにつれ、年々睡眠時間が減るのも、
高齢者が朝早く目覚めてしまうのも、メラトニンの分泌量が減少したせいだと言えます。
今号では、睡眠と関わる重要なホルモン、セロトニンとメラトニンについてお話します。 ..
前述の通り、メラトニンは睡眠に作用するホルモンですので、分泌量が減ると眠れる時間も減ってしまいます。
睡眠不足は、成長ホルモンの分泌に影響するだけでなく、メラトニン、セロトニンの分泌も ..
先述したように、高照度光には、1)朝の光は睡眠・覚醒リズムを前進させる働きがあり、ヒト本来が持っている約25時間の概日リズムを、朝、太陽光を浴びることで24時間にリセットすることができる、2)夕方の光は睡眠・覚醒リズムを後退させる働きがあり、夜間強い照明を浴びて、勉強や仕事をしていると睡眠相後退型の睡眠障害に陥る危険性が高まる、3)昼間に強い光を浴びると、睡眠・覚醒リズムと体温リズムの振幅を大きくし、メリハリのある生活ができるようになる、4)光は季節性感情障害を改善する、という作用があることがわかっている。睡眠障害やうつ病の治療に、他の治療法と高照度光を組み合わせることで、効果が高まることが大いに期待される。
睡眠と体内リズムを関わるメラトニンはセロトニンからできます。メラトニンと同じ作用にて入眠効果をもつ睡眠剤がメラトベル、ロゼレムがあります。
メラトニンの量が不足すると、寝つきが悪くなったり、睡眠の質が低下したりして睡眠不足にもつながります。
☆メラトニンはセロトニンが夜の暗闇で変身したもの。睡眠の質が向上する
セロトニンは朝になるにつれ分泌されるのに対し、メラトニンは夜になると分泌されるため、二つのホルモンの関係は一見対立しているように感じる方もいらっしゃるかもしれません。
セロトニンの分泌を増やすには、メラトニンを増やす。メラトニンを
以上のことから分かる通り、生理的で健康的な睡眠を得るには日中に光を浴びることが非常に重要です。日中に光を浴びれば日中のセロトニンや夜間のメラトニン分泌が刺激され、体内時計のズレも修正されるからです。
睡眠に関わるホルモンについて・・・ | 「KINMAQ整体院 福岡西新院」
メラトニンの受容体に作用し、自然に近い形で睡眠を誘導する不眠症改善の薬を処方してくれる場合もあります。
すると、食事で摂取して血液中にあるトリプトファンというアミノ酸が分解されてセロトニンが産生され、メラトニンがつくられる。 ..
それでも眠れないなどの睡眠障害があらわれる場合は、睡眠外来で医師にご相談してみてください。
メラトニンが脳内で生成されて分泌されるまでは約 14~16 時間かかります。 ⇒夜の就寝中に分泌されます! 睡眠とメラトニン
しかし、メラトニンの睡眠作用は不眠症を改善するほどの効果はなく、就寝前に服用しても寝付きを少し良くする程度のものとされています。
アメリカでは「睡眠不足は企業のリスクである」と言われはじめてい
メラトニンはその睡眠作用から欧米で睡眠薬としてドラッグストアで販売されています。
る(図35)。あれだけ小中高校生が寝ているアメリカでさえ、まだ睡眠不足だと言ってい
【症例3】24歳女性、季節性うつ病、睡眠相後退
秋田県で生まれ育つ。19歳頃より秋になると、特別な誘因もなく気分が滅入るようになった。秋、冬期の気分が滅入る時期には睡眠が長くなる傾向がみられ、朝なかなか覚醒できず、起床も昼近くになることが多く、会社を休むこともあった。何もやる気がせず、出勤してもぼんやりとして仕事をこなす速度が遅くなり、上司に注意されることもあった。23歳のころ、近医を受診し、抗うつ薬を処方されたが、効果はなかった。3月になるとうつ状態は自然に改善し、朝も早く目覚めるようになった。このような冬季の気分の低下と睡眠時間が長くなる傾向は毎年繰り返されるようになった。また、5~8月にはかなり気分が良く、睡眠時間も短い傾向がみられた。
24歳の頃、11月中旬、感情喪失感、焦燥感、離人感、脱力、疲労感、意欲減退などを主訴として、当院外来を受診した。昨年までの症状がさらに重症となり、会社を1週間ほど休んでいる状況であった。過食症状はみられなかった。入床時刻は23時ごろであるが、起床はほとんど正午近くになっていた。初診時でのハミルトンうつ病評価点は18点であった。1週間後より光療法を行ったところ、治療開始後3日目ごろより気分と意欲に明らかな改善がみられた。1週間後には起床時刻は7時となり、出勤も億劫ではなくなり、2週間後のハミルトン評価点は7点にまで低下していた。
このように季節性感情障害に対しても、光療法が有効であるという報告は多い。
睡眠に影響する体内時計は次の生体内物質(ホルモン)が関係しています。 ①メラトニン
メラトニンは明るい光の下では分泌されなくなるため、スムーズに就寝したいのであれば、寝るときには照明を落とすと良いでしょう。