選択的セロトニン再取り込み阻害薬(レクサプロ、パキシル、ジェイゾロフト).


ジェイゾロフトには通常のジェイゾロフト錠とジェイゾロフトのOD錠(水なしで飲めるタイプ)があり、それぞれ効果に違いはありません。さらに、副作用が比較的少なく飲み続けやすい点が特徴です。同様にジェネリック医薬品もあります。


例:セルトラリン(ジェイゾロフト)、エスシタロプラム(レクサプロ)、フルボキサミン(ルボックス)、パロキセチン(パキシル)等

抗うつ薬を選ぶ際、レクサプロ、プロザック、パキシルといった有名な薬剤がどのように異なるのかを知ることは重要です。それぞれの薬は、特定の症状やニーズに応じて異なる特長を持ち、効果の発現時間や副作用の傾向も異なります。本記事では、これらの薬の基本情報や作用機序、使用法を徹底的に比較し、選択の手助けとなる情報を提供します。医師の指導を受けながら、自分に最適な治療法を見つけるための参考にしてください。

さて、図4に戻りますが、「寛解」という言葉があることにお気づきでしょうか。「寛解」という言葉は「薬を飲んではいるが、ほぼ元の状態まで回復した状態」という意味です。患者さんご自身は、「もう良くなった」と思われるでしょう。しかし、薬はこの時期以降も飲み続けていただきます。というのは、うつ病というのは極めて再発が多い病気だからです。特に、寛解後の数カ月が最も再発の危険性が高いと言われています。ですから、寛解のあと、しばらくの間は、抗うつ薬は最大量のまま飲み続けていただきます。さて、これまで、うつ病についてお話ししてきましたが、他の病気でも、「(マイナートランキラーザーや睡眠薬以外は)使うのであれば十分量の薬を使う」、という原則は変わりません。双極性障害(躁うつ病)では気分安定薬を飲んでいただきますが、気分安定薬の量も、抗うつ薬と同じように十分な量まで増量する必要があります。また、最近は、不安障害に対して、SSRIという抗うつ薬を用いることが多いのですが、その際に服用していただく量も期間も、うつ病とほぼ同様です。いずれにせよ、メンタルクリニックの薬は、少量を漫然と飲んでいるだけでは、あまり意味がありません。

フルボキサミン(デプロメール、ルボックス)、パロキセチン(パキシル)、セルトラリン(ジェイゾロフト)、エスシタロプラム(レクサプロ)

ここでもまた、うつ病に対する薬の使い方を中心に述べたいと思います。図に簡単にまとめてみました。まず、見ていただきたいのは図の一番下です。図では、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)と書いてありますが、ほとんど全ての抗うつ薬で、同じような処方の仕方をします。すなわち、「少量から始めて漸増し、可能な限り最大容量まで増量し、良くなってからも、しばらくは同じ量で飲み続ける」というものです。薬によっては、「なるべく少量ですめば、そのほうが良い」というものもあります。睡眠薬やマイナートランキライザーは、その代表でしょう。しかし、抗うつ薬は違います。一旦使うと判断したら、十分な量を飲んでいただくほうが良いのです。それも十分な期間、飲む必要があります。そうしないと症状が十分に治りきらないのです。患者さんによっては、来院されて2回目、3回目の時に、少し改善感があるのにもかかわらず、なお抗うつ薬を増量することに抵抗があるかもしれません。しかし、現代の薬物療法では、「抗うつ薬は、多少の改善が得られたにせよ、十分な回復が得られるまでは増量し、できるだけ、その薬の最大服用量まで飲んでいただく」といった原則があるとご承知置きいただき、処方通り飲んでいただきたいと思います。

さて、次に、②の、薬を止めた時の副作用というものがあることも知っておいていただく必要があります。まず、マイナートランキラーザーや睡眠薬ですが、これらは、急に止めると、「元々あった症状の増悪」がみられます。薬を止めると、「薬を服用していない場合の、素のままの状態」が現れるのではなく、薬のせいで、「素のままの状態よりもひどい状態」が出現するのです。睡眠薬を例にあげると、ある日突然、睡眠薬を止めてみると、たいていは、よく眠れません。薬を止めた方は、「自分の不眠症はまだ治っていないのだろう」と考えてしまうと思います。しかし実はそうではないのです。睡眠薬の副作用として、「急に服用を止めた場合、止めた日の睡眠を妨害してしまう」という厄介な副作用があるのです。これを「返跳性不眠」と言います。ですので、マイナーや睡眠薬を止める時は、医師と相談しながら、慎重に少しずつ減らしていくのが大切です。そして、減らしていく途中で、もし苦しい症状が出てしまったとしても、それを、「元々の病気が治ってないからだ」と早々と決めつけるのはやめて、薬を止めるときの副作用ではないかと考えてみましょう。さて、そういった、薬を止めた時の副作用として、もう一つ有名なのは、SSRI(特にパキシル)で有名な「シャンビリ」というものです。これらの症状は、マイナートランキラザーや睡眠薬とはまた違って、「元々なかった症状が、突然出現してしまう」といったタイプの副作用です。

抗うつ薬の強さランキング 人気の処方薬や副作用の少ない薬を紹介

※小児に対する注意喚起 2,3)
レクサプロ・・・・の大うつ病性障害患者に投与する際には適応を慎重に検討すること
ジェイゾロフト・・・18歳未満の大うつ病性障害患者に投与する際には適応を慎重に検討すること

具体的には、メマイのような独特な身体感覚が突然現れます。それを多くの方が、「シャンシャンする」とおっしゃいます。しばしば、頭の向きを変えたり、あるいは、目を動かしたりする時に現れるようです。また、それとほぼ同時に、身体のそこかしこに、まるで、電気が走ったように、「ビリッ」という痺れのような感覚が現れます。この二つの症状を合わせて「シャンビリ」と、一部の方から呼ばれているようです。ただし、これは飲む方の体質にも関係しているようで、まったくこの副作用を感じないというかたもいらっしゃいます。さらに、薬剤メーカーも、いろいろと工夫して、この副作用が出ないように、改良型を出しています。パキシルも、今は、副作用の少ないパキシルCRという薬に置き換わりつつありますし、また、同じSSRIでも、この副作用がほとんどでない薬(レクサプロ)も使われています。

パキシル、これも社交不安障害SADの適応を持っています)、セルトラリン(商品名ジェイゾロフト)、エスシタロプラム(商品名レクサプロ ..

これを、うつ病の治療に置き換えると、抗うつ薬は、抗生物質と同じように、根本的な治療と言えます。前述したように、うつ病の本質的な成因に対して有効な治療だからです。一方、うつ病に対して、マイナートランキライザーを服用する、というのは、肺炎に対して消炎鎮痛剤を飲むのと同じです。一時的に症状を和らげますが、うつ病を根本的に治すわけではありません。おそらく、精神科の薬物療法を否定される方は、精神科の薬は全て「消炎鎮痛剤(≒マイナートランキライザー)」のようなものだと思われているのだと思います。しかし、抗うつ薬は違います。肺炎における抗生物質のように本質的に有効です。ですから、もし、うつ病と医師から診断されたならば、抗うつ薬はぜひ飲んでいただきたいと思います。

『レクサプロ』や『ジェイゾロフト』で得られる効果は、どちらかと言うと「落ち着く」イメージのもので、急に元気になったり活発になったりするものではありません。
以下の元気な状態は、「薬が良く効いた」のではなく、「躁うつ病(双極性障害)」の病状(躁状態)である可能性もあります。


トリンテリックス(ボルチオキセチン)、レクサプロの違いについて記載します。どちらも新しい方の抗うつ薬であり、副作用は少ないジャンルです。

Manga Studyでは抗うつ薬の有効性(効果の強さ)、と忍容性(副作用が少なく内服継続しやすさ)でそれぞれの抗うつ薬が評価されています。

レクサプロ、プロザック、パキシル:主要な抗うつ薬を徹底比較 ..

『レクサプロ』は、心臓に「QT延長」がある人には禁忌で使えません2)。
しかし『ジェイゾロフト』にはこうした持病・体質による禁忌はなく、使う人を選ばない薬です。

パロキセチン(先発医薬品名:パキシル)・パキシルCR; セルトラリン ..

したがって、ジェイゾロフトの場合、比較的長い時間、体内で抗うつ作用を発揮できる状態にあり、1日1剤の服薬ですむようになり服用が簡単になっています。

抗うつ薬の種類・効果効能・副作用の解説 | 国分寺 精神科 心療内科

パキシルの効果は、他のSSRIよりも薬がスッと効いてきて、切れ味がよい印象があります。他のSSRIに比べると、患者さんの効果の実感も大きい印象があります。とはいっても薬の効果という点では、三環系抗うつ薬などの古い薬の方が強いといえます。ですが、これらの薬は副作用が強くなってしまい、結局のところ有効量まで薬を飲めなくなってしまう方も多いです。

パキシルCR、 パロキセチン, 1日1回, うつ病・うつ状態、パニック障害 ..

抗コリン作用少ない。精神賦活作用よりも抗不安・鎮静作用強いので睡眠障害等にも用いられる。なお、睡眠障害に用いる場合は25~50mgを就寝前に服用する。抗うつ作用は三環系より弱い。

レクサプロ錠10mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)

抗うつ薬の強さを比較する一つの目安となる試験に、Manga Studyというものがあります。

セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)によるパニック障害の治療

SSRIは、セロトニンだけに作用するように工夫をしているお薬です。ですが、他の物質にも少しずつ作用してしまいます。パキシルはセロトニンだけでなく、ノルアドレナリン作用がみられるという特徴があります。また、抗コリン作用が認められるのが、他のSSRIとの違いです。

最近の診察から(2020年10月11日) | 日野市の心療内科

ルボックス/デプロメール(フルボキサミン):1999年~
パキシル(パロキセチン):2000年~
ジェイゾロフト(セルトラリン):2006年~
レクサプロ(エスシタロプラム):2011年~

・比較的新しい抗うつ薬・セロトニンとノルアドレナリンの分泌を増加

◆適応症
レクサプロ:うつ病・うつ状態、社会不安障害
ジェイゾロフト:うつ病・うつ状態、パニック障害、外傷後ストレス障害

レクサプロ, エスシタロプラム, SSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)

セロトニン再取り込み阻害作用は、ノルアドレナリン再取り込み阻害作用やドパミン再取り込み阻害作用と比較してより強力である。また、他の抗うつ薬と作用が別とされる。

以前パキシルを服用し2日間体がやけどしたように熱く眠れなかったので ..

SSRIという作用機序から同じ分類になっているルボックス®、デプロメール®、パキシル®、ジェイゾロフト®、レクサプロ®ですが、では一番いいSSRIはどれなのかという疑問がでますよね。

SSRI, パロキセチン, パキシルパキシルCR, 規格:錠5㎎/10mg/20mg(先発は製造中止 ..

◆小児に対する注意喚起
レクサプロ:の大うつ病性障害患者に投与する際には適応を慎重に検討すること
ジェイゾロフト:18歳未満の大うつ病性障害患者に投与する際には適応を慎重に検討すること

本剤のラセミ体であるシタロプラムとピモジドとの併用により、QT延長が発現したとの報告がある。

SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)としては日本初のお薬であるルボックス®、デプロメール®/フルボキサミンマレイン酸が1999年に承認され、それ以降、パキシル®/パロキセチン、ジェイゾロフト®/セルトラリン、レクサプロ®/エスシタロプラムと使用できるSSRIの選択肢が増えています。

うつ病や不安に対するウォーキングの効果について(2024/8/19)

したがって、レクサプロの場合、比較的長い時間、体内で抗うつ作用を発揮できる状態にあるということです。

パキシル、パキシルCR、パロキセチンなどの薬剤名(商品名) ..

セロトニンの働きを高める作用のある薬で、不安感や落ち込み、やる気が出ない(意欲の低下・無気力・何もしたくない)、眠れないなどといった精神状態の改善に効果が期待できます。SSRIの中では、パキシルの方が「強さ」や「キレ」だけみると強いのですが、ジェイゾロフト(先発品)は副作用が他のSSRIや抗うつ薬と比較すると軽めで少ない傾向があります。うつ状態だけではなく、不安の病気にも使われます。2015年12月より、ジェネリック医薬品(後発品)も発売となり、成分名のセルトラリン錠として発売されています。

パロキセチンは、プラセボとの比較で明らかな有用性が確認されています。

三環系抗うつ薬は効果が強くてしっかりと効いたのですが、副作用も強いのが難点でした。

女性の性欲は何歳頃に強くなる?30代から増す?400人に聞いた実態

またの効果や副作用を比較した解析では、『レクサプロ』と『ジェイゾロフト』は副作用の少なさで1位と2位にランク付けされています3)。