指標とした有効性及び安全性を検討する。 症例数:プラセボ120例、イベルメクチン120例
ロキシスロマイシン、塩酸ミノサイクリンなどのテトラサイクリン系の抗生物質を内服します。細菌の感染が原因ではありませんが、炎症を抑える効果、免疫を調整する作用を期待して投与します。ニキビにも有効なクリンダマイシンゲル、ナジフロキサシンクリーム(ローション)、オゼノキサシンローションなどの抗菌剤の塗り薬が効くことがあります。イオウカンフルローションを塗ることもあります。
投与6日前 発熱,倦怠感にて近医受診し,メフェナム酸,トラネキ
「私はカモスタット、クラリスロマイシンという薬と一緒に処方しています。クラリスロマイシンは風邪など上気道の疾患に使う薬で、上気道に存在する菌に広く効くといわれます。さらにこの薬は、代謝経路がイベルメクチンとまったく同じ。だから同時投与すると、細胞のなかからウォッシュアウト、つまり時間が経過しての消滅がされにくくなり、おそらくイベルメクチンの細胞内の濃度が高い状態で保たれます。その結果、強い効果が出たと思うのです。一方、カモスタットは、イベルメクチンとは異なるメカニズムでウイルスが細胞のなかに入るのを妨害します。このように作用機序の異なる複数の薬でウイルスを叩くのが基本です」
アジスロマイシン及びクラリスロマイシンは、古いエリスロマイシンよりも化学的に安定であり、より広く用いられています。
内服は、8歳未満のお子様でも可能です。アジスロマイシンは、より長い半減期を持つので、より少ない頻度の内服で治療可能です。
アジスロマイシンは、炎症組織に対する親和性を示し、他のマクロライド系抗生物質と比較して他剤との薬物相互作用が数なく他の薬剤を飲んでいる人にも使い易いという特徴があります。
マクロライド系抗生物質(読み)マクロライドケイコウセイブッシツ
大村 智 博士と米国メルク社に在職していたウィリアム・キャンベル博士は、土壌から分離された微生物(放線菌:Streptomyces avermitilis 現在の学名:Streptomyces avermectinius )から、寄生虫(線虫類など)に有効な16員環マクロライド化合物を発見し、エバーメクチン(Avermectin)と命名しました。この物質は、細菌や真菌などには抗菌活性を示さず、寄生虫(鉤虫、回虫、肺線虫、糸状虫などの線虫類)やダニ、ハエの成虫や幼虫などの節足動物に、ごく少量で強い殺虫作用があります。