デザレックス錠5mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)


リフレックスは優れた抗うつ剤ですが、体重増加もきたしやすい抗うつ剤であるのもまた事実です。特に若い方など太る事に対して敏感な方は、体重増加によって落ち込んでしまうこともあります。落ち込みを改善させるために抗うつ剤を投与しているのに、抗うつ剤の体重増加で落ち込んでしまえば本末転倒と言わざるを得ません。リフレックスを服用する際には、リフレックスは太りやすいお薬であるという事を事前にしっかりと理解しておく必要があります。ではリフレックスは他の抗うつ剤などと比べるとどのくらい太りやすいのでしょうか。ここではリフレックスの太りやすさのおおよそのイメージをつかむため、他の代表的な抗うつ剤と比較してみましょう。リフレックスの太りやすさを【+++】とした時の、他の抗うつ剤で生じる一般的な体重増加の程度を紹介します(お薬の効きには個人差もあるため、あくまでも目安に過ぎない事をご了承下さい)。SSRI(選択的セロトニン再取込み阻害薬)は、神経間に分泌されたセロトニンが神経に取り込まれてしまうのをブロックするお薬です。これによって神経間に長くセロトニンが留まるため、神経間のセロトニン濃度が上がり、うつ病を改善させます。ではSSRIはどのくらい太りやすいのでしょうか。SSRIは多少の抗ヒスタミン作用を持ちます。また落ち込みや不安を改善させる「セロトニン」という物質を増やすため、心身をリラックスさせて代謝を落とします。そのため体重増加はまずまずの頻度で生じます。しかしリフレックスと比べると抗ヒスタミン作用や鎮静作用は弱いため、全体的に見ればリフレックスほどに体重増加は生じません。ただしSSRIの中でもルボックス・デプロメールとパキシルは体重増加に注意が必要です。


1). アレルギー性鼻炎。 2). 蕁麻疹。 3). 皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒。 ..

リフレックスは分類的には抗うつ剤ですが、不安を改善させる作用も持ちます。そのため、不安が病的に高まってしまっている「不安障害」への治療に用いられる事もあります。

リフレックスは鎮静系抗うつ剤とも呼ばれ、服用すると眠くなるという特徴があります。そしてただ眠くなるだけではありません。リフレックスは眠りを深くする作用を持ち、眠りの質を改善させる効果が期待できます。

【精神科医監修】抗うつ薬を解説【目的効果・種類・副作用とは?】

リフレックスは分類的には抗うつ剤ですが、不安を改善させる作用も持ちます。そのため、不安が病的に高まってしまっている「不安障害」への治療に用いられる事もあります。不安は主に脳の「扁桃体」という部位におけるセロトニンが関係していると考えられています。扁桃体の活動性が亢進しすぎると不安を感じやすくなり、活動性が低下すると不安を感じにくくなるのです。そしてセロトニンは扁桃体の過剰な活動を抑えるはたらきがあると考えられています。その根拠として「ウィリアムズ症候群」という扁桃体の活動性が低下している疾患では、恐怖・不安を感じにくくなる事が知られています。また「クリューバー・ビューシー症候群」という扁桃体が破壊される障害では、同じく恐怖や怒りを感じにくくなる事が知られています。リフレックスはセロトニンを増やし、また主に不安軽減に関わっているセロトニン1A受容体へのセロトニンの結合を促すため、これによって扁桃体の活動性が正常化し、不安を和げる作用が期待できます。このようにリフレックスによるセロトニン増加で不安軽減が期待できるのですが、一方で興奮性の神経伝達物質であるノルアドレナリンは不安を増悪させてしまうリスクもあるため、注意も必要です。このような理由から不安を治療する際は、まずはSSRI(選択的セロトニン再取込阻害薬)など、セロトニンのみを集中的に増やすお薬をまず使う事が一般的です。リフレックスのようなNaSSAはSSRIでは効果不十分であった場合に検討される、という位置づけになります。

ヒスタミンは神経伝達物質の1つであり、脳を覚醒させるはたらきがあります。リフレックスはヒスタミン受容体(ヒスタミンが結合する部位)にフタをしてしまい、ヒスタミンが作用できないようにしてしまいます。すると、脳の覚醒を保ちにくくなるため、眠くなります。

リフレックス錠30mg(Meiji Seika ファルマ株式会社)| 処方薬

リフレックスも、神経間のモノアミン(中でもノルアドレナリンとセロトニン)の分泌を促す事によってうつ病を改善させる作用があります。

しかし、このヒスタミンをブロックする作用(抗ヒスタミン作用)は、すぐに耐性(慣れ)が出来てしまう事も知られています。実際、リフレックスは服用してから数日は強い眠気が生じますが、その後はだんだんと慣れてくる事をよく経験します。これはリフレックスの服用を続けた事で抗ヒスタミン作用への耐性が生じたためです。

リフレックス錠30mg(Meiji Seika ファルマ株式会社)のお薬情報です。主 ..

ヒスタミンは神経伝達物質の1つです。神経伝達物質とは神経から次の神経に情報を伝えていく物質です。ヒスタミンは身体の各部位で様々な情報伝達に関わっており、一例をあげると、などといった作用を身体に及ぼします。ヒスタミンはアレルギー反応を引き起こすので、アレルギー疾患(花粉症など)の治療にはヒスタミンのはたらきを抑えるお薬(抗ヒスタミン薬)が用いられています。代表的な抗ヒスタミン薬には、などがあります。花粉症でこれらのお薬を服用している方もいらっしゃるかもしれませんね。またヒスタミンが胃に存在するヒスタミン2受容体に結合すると、胃酸の分泌が促されます。胃炎や胃潰瘍などに用いられる胃薬に「H2ブロッカー」と呼ばれるお薬がありますが、これはヒスタミン2受容体(H2受容体)にヒスタミンが結合できないようにしてしまうお薬です。これによって胃酸の分泌が抑えられ、胃壁が荒れにくくなるのです。代表的なH2ブロッカーには、などがあります。こちらの名前もCMなどで聞いた事がある方もいらっしゃるでしょう。これらの他にもヒスタミンは「脳を覚醒させる」というはたらきを持っています。そのためヒスタミンをブロックすると眠気が生じます。例えば市販の睡眠改善薬の「ドリエル」はヒスタミンをブロックする作用を持ちます。このようにヒスタミンは私たちの身体の中で様々なはたらきをしており、これを利用したお薬は、多くの場面で利用されているのです。同様にヒスタミンには食欲を抑制する作用もあります。そしてリフレックスはヒスタミンのはたらきをブロックするため、食欲の抑制をはずしてしまい、食欲をあげてしまいます。これにより体重が増加しやすくなり、太りやすくなるというわけです。

しかしリフレックスと比べると抗ヒスタミン作用や鎮静作用は弱いため、全体的に見ればリフレックスほどに体重増加は生じません。ただしSSRIの中でもルボックス・デプロメールとパキシルは体重増加に注意が必要です。


アレルギー性の腎障害は除いている。 本表の作成にあたっては、記載ミスの ..

ではリフレックスの持つ効果のうち、精神面への効果について、その効果が生じる機序やその効果の強さ、臨床での利用法などをより詳しく見ていきましょう。

抗うつ薬:ミルタザピン(医薬品名:リフレックス・レメロン); 抗 ..

リフレックスのこれらの効果は不眠で困っている患者さんに役立つ効果である一方で、日中の眠気やだるさの原因になってしまう事もあるため、患者さんの症状や状態に合わせて上手に使っていく事が大切です。

[PDF] 長期収載品の処方等又は調剤に係る選定療養の対象医薬品について

リフレックスは抗うつ剤ですので、基本的にはうつ症状を改善させる効果を持ちます。しかし、それ以外にも様々な効果が期待できるお薬です。ではリフレックスの持つ効果のうち、精神面への効果について、その効果が生じる機序やその効果の強さ、臨床での利用法などをより詳しく見ていきましょう。

リフレックス®錠(一般名:ミルタザピン)は、ノルアドレナリン作動性・特異的 ..

アンプリット(三環系)の抗コリン作用に伴う便秘により腹部膨満感が生じているが対処療法のガスコンが効果を得られない。ドグマチールによる錐体外路症状もあわさり筋緊張型頭痛となってしまい、イライラと肩こりを起こしていることが推測される。三環系と四環系の変更も考慮されるが、まずは対処療法で大建中湯やガスモチン、酸化マグネシウム、モビコールで排便を促してみる。それでも改善が不良な場合には三環系を他剤(たとえばリフレックスなど)への変更を考慮する。ドグマチールに関しては高齢者における錐体外路症状の要因になるため可能なら中止を考える。

(12)ミルタザピン、フルボキサミンに対してアレルギーまたは過敏症の既往歴のあ.

リフレックスには食欲を改善させる効果もあります。この作用もリフレックスが「ヒスタミン1受容体」をブロックする事によって生じます。ヒスタミンは脳を覚醒させるはたらきがありますが、それ以外にも食欲を抑制するはたらきもあるのです。リフレックスはヒスタミン1受容体をブロックするため、これによって食欲を抑えにくくなります。すると食欲が増え、体重も増えやすくなるというわけです。このリフレックスの食欲改善効果も、食欲低下で困っている患者さんには役立ちますが、一方で過食や体重増加を引き起こす可能性もあるため、やはり患者さんの症状・状態に合わせて上手に使っていく事が大切です。またこの食欲改善効果も入眠作用と同じくヒスタミンへの作用ですから耐性が生じます。そのため、体重は延々と増え続ける事はなく、多くは数kgの体重増加にとどまります。体重増加のピークは服用開始後4~8か月ほどであり、それ以降はうつ病の改善に伴い身体の活動量も上がっていく事から、体重はむしろ減少していく事が報告されています。

エピナスチン (アレジオン), フェキソフェナジン (アレグラ), モンテルカストナトリウム(キプ

お腹の張り(腹部膨満感)については、ガスコンが効果を示してほしかったが、残念ながら、臨床的にもそのエビデンスは乏しいと考えます。(臨床でも、効能に記載されている程の良い効果は期待できない。)
イライラしている点から、胃腸障害につながる可能性はあります。場合によっては、胃十二指腸潰瘍をきたすこともあり得ます。

ドグマチールは慢性胃炎に対して処方できる。マグネシウムが含有され、胃粘膜保護効果も期待できる。
イライラ(うつ状態)に対してはアンプリット、テトラミドといったうつ病に対する適用を有する薬剤を処方する。
ドグマチールも心理面の問題に多少の効果が期待できる薬剤である。
もし、今後にも症状が続くなら、PPI・PCABを処方する可能性はある。

同一成分薬 : リフレックス錠 15mg、リフレックス錠 30mg(Meiji Seika ファルマ株式会社).

このリフレックスの食欲改善効果も、食欲低下で困っている患者さんには役立ちますが、一方で過食や体重増加を引き起こす可能性もあるため、やはり患者さんの症状・状態に合わせて上手に使っていく事が大切です。

リフレックス錠15㎎、デキサメタゾン錠 等、カイトリル錠1mg 等

解釈としてリフレックスを以前処方していることからも「うつ病」を考えている。
腹部症状はガスコンなどで改善がないことからも腹部の器質的なものではないと判断した。
以上より一元的にイライラ・腹部症状は「うつ病」に伴うものと考えている。

メイン処方のアンプリット25㎎はうつ病に対して。
ドグマチール50㎎は腹部症状+うつ症状 を狙っている(高齢者なのでパーキンソニズムを考慮して減量)。

テトラミド10㎎は夜間眠れるように+うつ症状 (ベンゾジアゼピン系は慣れや依存があるので使いにくい)。

処方意図はこう解釈します。便秘などの腹部症状は、抗うつ薬の抗コリン作用としても起こりえるので、患者の訴えは許容範囲と考えているのではないでしょうか。イライラからくるか、腹部膨満感からくるかは、経過はどちらもあり得ると思います。ただ、始まりは「うつ」ということを重視しているのではないでしょうか。

胃癌 食道腸吻合 悪性腹水 入院 不眠症 高血圧 季節性アレルギー

太ることは一般的にはネガティブなイメージがあります。「このお薬は太る可能性があります」と言うと悪い印象を持つ方が多いでしょう。しかしこの体重増加の副作用を逆手にとって、患者さんに良い影響をもたらせる事もあります。リフレックスの体重増加は、ために生じます。このリフレックスの副作用を逆手にとれる患者さんとしては、などが挙げられます。主に精神的な理由によって、食欲が低下している場合、リフレックスを服用することによって食欲増進作用が期待できます。また極端に体重が落ちていて、食事量を増やさないといけないような場合も、リフレックスの副作用によって食事量を改善させる事が期待できます。例えば、うつ病で食欲低下が生じ、どんどんと体重が落ちているような方には良い適応です。また高齢者で加齢に伴って食事量が低下し、それによってどんどんとるいそうが進行してしまっているような方に投与することで、食欲の改善・体重の増加が期待できます。

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リフレックスは抗うつ剤ですから、主な効果は「うつ病を改善させる効果(抗うつ作用)」になります。しかし実はリフレックスで得られる効果はそれだけではありません。

以前にリフレックスを処方し、今回ドグマチールを処方されたのであれば ..

主に精神的な理由によって、食欲が低下している場合、リフレックスを服用することによって食欲増進作用が期待できます。また極端に体重が落ちていて、食事量を増やさないといけないような場合も、リフレックスの副作用によって食事量を改善させる事が期待できます。

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イライラ感と腹部膨満感は別の病態と考えています。
以前にリフレックスを処方し、今回ドグマチールを処方されたのであれば、その神経内科医は「食欲低下を伴ううつ状態・うつ病」と診断していると推定します。
そのために抗うつ効果・食欲増進作用を有する薬剤を選択されているものと思われます。ドグマチールだけでは抗うつ効果が不十分であったため、日中は鎮静作用の弱いアンプリットを併用し、就眠時には鎮静作用やイライラ感の軽減を期待してテトラミドを併用したのではないでしょうか。腹部膨満感を自律神経障害ととらえると、うつ状態とあわせた全体像としてはレビー小体型認知症やパーキンソン病などの錐体外路疾患と考えているように思われます。

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リフレックスは主に精神に作用するお薬ですが、身体症状に対する効果もいくつか期待できます。もちろん抗うつ剤ですので、身体的な症状に対して使われる機会は多くはありませんが、このような効果もある事を知っておくと、より効率的にリフレックスを利用できるようになるでしょう。最後にリフレックスの持つ身体面への効果を詳しく見ていきます。