フォシーガは、下記の部位に働きかけて心不全への効果につなげています。


標準治療にフォシーガを上乗せすると、①心不全の悪化(静脈内治療を要する入院と緊急受診)と②心血管死を抑制できます。しかも、2型糖尿病の既往歴があるかないかに関わらずです。


部位ごとにどのようにフォシーガが働くのか、ひとつずつ解説します。

①心不全の悪化と②心血管死を別々に見ても有効性が認められています

SGLT2阻害薬が出た頃は、まさか心不全の薬になるとは考えもしなかったわけで、ただただ驚くしかないですね(^-^;

また、フォシーガには、動脈硬化を改善する可能性があるともいわれています。

→左室駆出率が低下した慢性心不全患者(HFrEF)において、ダパグリフロジンはプラセボに比べて有意な差をもって心不全の悪化または心血管死の発現率を低下させました(ハザード比0.74;95%CI 0.65~0.85;P<0.001)

心配な点を述べる前に、まず慢性心不全に対する有効性を確認しましょう。

フォシーガの心不全への効果について、ここまで解説したことをまとめました。

今後、フォシーガに続き、ジャディアンス、カナグルも糖尿病以外の適応拡大に向け臨床試験が進行中です。SGLT-2阻害薬の比較は下記に詳しくまとめているので、合わせてご覧下さいね。

フォシーガは2021年8月に慢性腎臓病に、2023年1月に慢性心不全の適応がHFpEFの患者さんにまで拡大されました!

フォシーガと心不全に関連してよくある質問にお答えしていきます。

でも、ちょっと待ってください!日頃、心不全患者のケアを担当している薬剤師は思うわけです。

また、重篤な副作用としては、低血糖、腎盂腎炎、外陰部及び会陰部の壊死性筋膜炎(フルニエ壊疽)、敗血症、脱水、ケトアシドーシスがあります。


フォシーガは、心血管死または心不全による入院を含む心不全の悪化による複合リスクを統

適応外であり、臨床での有効性、安全性、薬物動態等を検討したデータがないため、お勧めしていません。

特にSGLT2阻害薬は糖尿病のない心不全患者さんにも適応で、現在は心不全 ..

注意点としては、日本では通常は維持量として5mg1日1回が推奨されています。「効果不十分の場合には10mgに増量可能」と記載されていますが、具体的にどのような効果が不十分なのかは明示されていません。糖尿病や慢性の悪化が続いている場合なども考えられます。

心不全患者では利尿薬を使用する頻度が高く、SGLT2 阻害薬の併用により過度の体液

適応外であり、臨床での有効性、安全性、薬物動態等のデータがないため、お勧めしていません。

SGLT2阻害薬フォシーガ、日本で慢性心不全の承認取得/AZ・小野

適応外であり、臨床での有効性、安全性、薬物動態等のデータがないため、お勧めしていません。

新潟大学 猪又教授に慢性心不全患者さんへの指導方法についてお伺いしました。

ここからが本題です。慢性心不全にフォシーガを使うにあたり、気がかりな点が3つあります。

フォシーガ 慢性心不全 作用機序movie | ONO MEDICAL NAVI

実際に糖尿病のない心不全患者さんに導入して低血糖になったことは経験したことがありません。

5.4 本剤の適用はあらかじめ適切なインスリン治療を十分に行った上で、血糖コントロールが不十分な場合に限ること。 <慢性心不全>

eGFRが25mL/min/1.73m2未満の患者を対象とした臨床試験は実施していません。
なお、重度の腎機能障害患者又は透析中の末期腎不全患者への投与について用量調節の設定はありません。

AZ SGLT2阻害薬フォシーガ 日本で慢性心不全の効能追加を申請

重度の腎機能障害患者又は透析中の末期腎不全患者への投与について注意喚起しています。

AZ SGLT2阻害薬フォシーガ 日本で慢性心不全の効能追加を申請 ..

本剤の。また、体液量が減少することがあるので、適度な水分補給を行うよう指導し、観察を十分に行うこと。特に体液量減少を起こしやすい患者においては、脱水や糖尿病ケトアシドーシス、高浸透圧高血糖症候群、こと

フォシーガ錠5mg 及び同錠 10mg の保険適用に係る留意事項の一部改正 ..

重度の腎機能障害患者又は透析中の末期腎不全患者への投与について注意喚起しています。

[PDF] 心不全患者に対する SGLT2 阻害薬 処方実態調査

重度の腎機能障害患者又は透析中の末期腎不全患者への投与について注意喚起しています。

フロジンプロピレングリコール水和物、以下、フォシーガ)は、標準治療を受けている慢性心不全(以

添付文書にあるように、フォシーガは「脱水を起こしやすい薬」として、脳梗塞や深部静脈血栓症、肺塞栓症などの発現に注意が欠かせません。

慢性心不全治療薬の処方動向 フォシーガの慢性心不全患者への使用割合は全処方患者の「10%強」 ..

本物の薬(今回の論文ではフォシーガ10mg)では副作用もほとんどなく、一部の患者さんは2週間程度の間、尿量が少し増える程度で気づかないことがほとんどでしょう。

フォシーガ、標準治療を受けている慢性心不全で追加承認-AZほか

慢性心不全患者さんを対象に、フォシーガ錠10mgを標準治療に追加したときの結果は次の表の通りです。
(投与期間:最長42ヵ月)

効能又は効果において、「ただし、慢性心不全の標準的な治療を受けている患者

もともと心不全の病態は水分貯留です。浮腫や胸水、それによる息切れ、呼吸苦などが主な症状になります。なので、通常脱水は起こりにくい状態です。しかし、利尿薬を併用することが多いので、脱水状態に注意が欠かせません。

慢性心不全の適応追加 AZ/小野薬品、SGLT2阻害剤で国内初 | 日刊薬業

対象:食事や運動または使用している血糖降下薬で血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者249例
方法:フォシーガ錠5mgまたは10mg(増量時)を 1日1回52週間投与

米で心不全適応が拡大 左室駆出率を問わず使用可能に | 日刊薬業

対象:インスリン製剤で血糖コントロールが不十分な1型糖尿病患者271例

糖尿病治療薬「フォシーガ」で慢性心不全悪化リスク低減効果があることが明らかになりました。 ..

さらに、重症の心不全では水分制限により脱水リスクが高まります。水分のIN/OUTバランスがOUTに偏りやすく、容易に脱水症を招くからです。

概説, 糖分を尿とともに排出するお薬です。糖尿病のほか、慢性心不全や腎臓病の治療に用います。 作用

投与の必要性を慎重に判断してください。
本剤では腎機能低下に伴う血中濃度の上昇が報告されています。
また、eGFRが25mL/min/1.73m2未満あるいは末期腎不全(ESRD)の患者を対象とした臨床試験は実施していません。