[PDF] 副腎皮質ホルモン剤 デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム注射液
なおホスアプレピタントの海外第III相ランダム化比較試験として,中等度リスクの制吐薬治療における5-HT3 受容体拮抗薬とデキサメタゾン併用に対するホスアプレピタントの上乗せ効果が報告されている。
進行がん患者のがん関連倦怠感に対するデキサメタゾン8mg内服、 または、デキサメタゾン6.6mg注射の多施設共同第Ⅱ相試験の詳細情報です。
基本的に5-HT3受容体拮抗薬とデキサメタゾン6.6~9.9 mg を静注(8~12 mg を経口)の2 剤併用とするが,一部の抗がん薬(カルボプラチン,イホスファミド,イリノテカン,メトトレキサート等)を投与する場合にはアプレピタント125 mg 経口投与もしくはホスアプレピタント150 mg 静脈内投与の併用が推奨され,その際にはデキサメタゾンを減量(静注: 3.3~4.95 mg,経口: 4~6 mg)する(→参照)。また,わが国では400 例を超えるオキサリプラチン投与患者に対する第III相ランダム化比較試験が行われ,5-HT3受容体拮抗薬とデキサメタゾン併用下において,アプレピタント/ホスアプレピタント群がコントロール群より全治療期間,特に遅発期の悪心・嘔吐の制御に優れることが示された。
デキサメタゾン3.3~6.6 mg 静注(4~8 mg 経口)単剤投与か,状況に応じてプロクロルペラジンもしくはメトクロプラミドも使用する。さらにロラゼパムやH2受容体拮抗薬あるいはプロトンポンプ阻害薬の併用も検討される(→参照)。
尿路上皮癌化学療法に伴う悪心・嘔吐に対するパロノセトロン/デキサメタゾンおよびパロノセトロン/アプレピタント/デキサメタゾン併用療法の検討
NCCN ガイドライン 2015 では,アプレピタントの代わりに多受容体作用抗精神病薬(MARTA)であるオランザピンをパロノセトロンとデキサメタゾンと3 剤併用で用いるオプションが示された。さらに同2017では,新たにアプレピタント(またはホスアプレピタント),パロノセトロン,デキサメタゾンの3剤併用にオランザピンを加えるレジメンも提示された。これらは,シスプラチンとAC療法を含む高度リスク抗がん薬投与に際し,オランザピンが,パロノセトロンとデキサメタゾン併用下においてアプレピタントと同等であることが示された第Ⅲ相ランダム化比較試験や,アプレピタント(またはホスアプレピタント),パロノセトロン,デキサメタゾンの3剤併用にオランザピンを加える有用性が示された第III相ランダム化比較試験の結果を受けている。ASCO ガイドライン2017 でもオランザピンを加えた4剤併用が推奨療法として追加された。オランザピンはわが国でも複数の臨床試験が行われた。オランザピンは公知申請により2017 年6 月から,他の制吐薬との併用において成人では5㎎ を1 日1 回経口投与(患者状態により最大1日10㎎ まで増量可能),最大6 日間を目安として先発品と一部の後発品で保険下にて使用が可能となった。本邦における推奨用量,使用方法については未だ検証段階であるため,適切な患者に慎重に投与することが望まれる。慎重投与すべき患者としては,糖尿病患者ならびに高血糖あるいは肥満等の糖尿病の危険因子を有する患者であり,使用に際しては副作用の傾眠や血糖上昇に十分注意する。高齢者への投与も慎重に行うべきである。作用点が重複するドパミンD2 受容体拮抗薬ドンペリドン,メトクロプラミド,ハロペリドール,リスペリドンなどとの併用は勧められず,また,睡眠薬との併用には注意を要する。投与量に関してはランダム化第Ⅱ 相試験ではあるが,高度リスク抗がん薬投与に対し3剤併用に加えたオランザピン5 ㎎ と10 ㎎では遅発期の悪心・嘔吐の制御において同等であったとの報告もある。
NK1受容体拮抗薬であるアプレピタント125 mg 経口投与もしくはホスアプレピタント150 mg 静脈内投与と5-HT3受容体拮抗薬およびデキサメタゾン9.9 mg 静注(12 mg 経口)の3 剤併用が推奨される。第1 世代の5-HT3受容体拮抗薬とデキサメタゾンの2 剤併用に比べ,アプレピタントを加えた3 剤を併用することで制吐作用の著しい改善が示されている~。第1 世代の5-HT3受容体拮抗薬(→ 参照)は,単剤間の直接比較およびデキサメタゾン併用下での比較において,薬剤間またその投与経路によって効果に大きな差はなく,用量や投与回数の影響を受けないことから,抗がん薬投与開始前に必要量を単回投与とする。第2 世代5-HT3受容体拮抗薬のパロノセトロンは,単剤間の直接比較およびデキサメタゾン併用下での比較において,急性嘔吐の予防効果は他薬剤と同等であるが,遅発性嘔吐の予防において優れている(→ 参照)。デキサメタゾンの用量(→ 参照)については,第1 世代の5-HT3受容体拮抗薬との2 剤併用では13.2~16.5 mg を静注(16~20 mg を経口)とされてきたが,アプレピタントとの併用では,アプレピタントがCYP3A4 を阻害することによりデキサメタゾンの濃度-時間曲線下面積(area under the concentration-time curve; AUC)が増加するため,3 剤併用では9.9 mg 静注(12 mg 経口)に減量する。ただし,副腎皮質ステロイドが抗がん薬として投与されるCHOP 療法などではレジメン内のステロイドは減量してはならない。アプレピタントの投与期間は3 日間が推奨される。ホスアプレピタントはアプレピタントの水溶性を向上させたリン酸化プロドラッグであり,静脈内投与後に体内の脱リン酸化酵素によって速やかに活性本体であるアプレピタントに変換される。ホスアプレピタントはオンダンセトロン,デキサメタゾンとの3 剤併用でアプレピタントとの同等性が示されており,5-HT3受容体拮抗薬とデキサメタゾン併用下での抗がん薬投与30 分前,150 mg の単回使用が推奨される。ただし,副作用として注射部位痛/発赤/血栓性静脈炎の頻度が高いことに留意すべきである。
薬剤師のためのBasic Evidence(制吐療法) | 日医工株式会社
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1)尿路上皮癌に対し、以下の化学療法の施行を予定している患者
・高度催吐性化学療法…MVAC療法、GC療法
・中等度催吐性化学療法…GN療法
2)過去に化学療法が実施されていない、または催吐性レベルが日本癌治療学会分類において「軽度(催吐性リスク」以下の抗悪性腫瘍薬の単独投与による既治療例。
3)登録時の年齢が20歳以上である患者
4)登録前14日以内の臨床検査にて主要臓器機能(骨髄、肝、腎など)の機能が十分保持されており、化学療法が実施可能と判断される患者
5)Performance Status(ECOG scale)が0または1の患者
6)本研究の被験者となることについて本人より文書による同意が得られている患者
抗がん薬投与後,24 時間以内に出現する急性嘔吐は,抗がん薬の治療アドヒアランスを妨げる最も大きな要因の一つであり,その予防制吐効果の成否は遅発性嘔吐の治療効果にも影響を及ぼす。したがって,特に催吐性リスクが高度および中等度の抗がん薬投与に際しては,急性嘔吐を未然に防ぎ,さらに遅発性嘔吐の治療反応性を良好に保つためにも,積極的な制吐薬の投与を行う必要がある。以下に急性嘔吐の予防を目的として,抗がん薬投与前に行うべき対処を催吐性リスク別に概説する。
がん・感染症関係4学会 デキサメタゾン内服薬の供給不足で合同声明 ステロイド薬は「中等症Ⅱ以上」 ..
抗がん薬の催吐性リスクは,高度,中等度,軽度,最小度の4 段階に分類される。良好な治療アドヒアランスを得て,がん治療を円滑に進めるためにも,催吐性リスクの適正な評価と個々の症例に応じた予防的対処を行う必要がある。
また,高度・中等度リスクの経口抗がん薬に対して,MASCC/ESMO ガイドライン2016 では,5-HT3受容体拮抗薬,副腎皮質ステロイドの2 剤併用が推奨されている。NCCN ガイドライン2017 では,5-HT3受容体拮抗薬の経口連日投与が推奨されているが,シクロホスファミド,エトポシド,テモゾロミドでは,日常臨床において治療目的や放射線治療併用のために副腎皮質ステロイドが併用されていることが多い。
例:ベタメタゾン4 mg≒デキサメタゾン錠4 mg≒デキサメタゾン注3.3 mg。
これら経口抗がん薬の治療効果を得るためには,服用アドヒアランスを損なわないよう悪心・嘔吐対策が重要である。
デキサメタゾン製剤については、今般の新型コロナウイルス感染症患者の ..
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中等度催吐性化学療法
パロノセトロン-プラチナ製剤投与日: 0.75mg iv.
デキサメタゾン-プラチナ製剤投与日: 9.9mg iv., 2~4日目: 8mg po.
高度催吐性化学療法
パロノセトロン-プラチナ製剤投与日: 0.75mg iv.
デキサメタゾン-プラチナ製剤投与日: 9.9mg iv., 2~4日目: 8mg po.
アプレピタント-プラチナ製剤投与日: 125mg po., 2~3日目: 80mg po.
または、ホスアプレピタント-プラチナ製剤投与日: 150mg iv.
[PDF] 尿路上皮癌(膀胱癌) ドセタキセル+デキサメタゾン療法
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ペプチドワクチン・デキサメタ併用群:
投与前にCTL前駆体測定及び血中IgGのLUMINEX測定にてリンパ球や血清抗体と反応性を有することが確認されたペプチドのうち、反応性の高いものから最大4種類までのペプチドを選択して使用する。
各ペプチド3mgを別々に皮下投与する。
ペプチドの投与間隔は原則的に2週とする。
ただし、投与部局所の反応でGrade 3 以上の有害事象が認められた症例では1 mgまでの減量を可とする。
ペプチド投与開始日から連日、デキサメタゾン1mg/日の内服を行う。
原則的に、PDとなるまで、あるいは重篤な有害事象を発現するまでペプチドおよびデキサメタゾンの投与を継続する。
文:がん+編集部. 再発・難治性の多発性骨髄腫に対してカルフィルゾミブとデキサメタゾン2剤併用療法が米国食品医薬品局から承認されました。
以前よりわが国では,経口抗がん薬のうちフッ化ピリミジン薬の使用頻度が高く,大腸がんにおけるUFT/ロイコボリン,カペシタビン,胃がんにおけるS-1,肺がんにおけるUFT は比較試験により術後補助薬物療法の有効性が示されている。また,切除不能再発胃がんや大腸がんに対しても,S-1 やカペシタビン,UFT/ロイコボリン,大腸がんにおけるTAS102(トリフルリジン・チピラシル塩酸塩)は,ガイドラインで推奨されている治療の一つである。これらの経口抗がん薬は単回での催吐性リスクは少ないが,連日内服による消化器症状がある。
デキサメタゾン製剤、アセタゾラミドなどに「重大な副作用」追加/厚労 ..
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①プラチナ製剤投与開始後0-24時間、24-120時間のCR率
②プラチナ製剤投与開始後0-24時間、24-120時間、0-120時間の嘔吐完全制御(Complete Control; CC)率
③プラチナ製剤投与開始後0-24時間、24-120時間、0-120時間の悪心の程度
④有害事象
デキサメタゾン製剤が安定供給されるまでの必要な患者への優先的な ..
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プラチナ製剤投与開始後0-120時間の嘔吐完全抑制(Complete Response; CR)率
• デキサメタゾンは血糖上昇や不眠、骨量低下等の副作用を有する
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尿路上皮癌化学療法に伴う悪心・嘔吐に対するパロノセトロン/デキサメタゾン(中等度催吐性化学療法時)およびパロノセトロン/アプレピタント/デキサメタゾン(高度催吐性化学療法時)の有効性と安全性を検討する。
中程度:5-HT3 受容体拮抗薬・デキサメタゾンの 2 剤併用療法で悪心が十分制御できない場.
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尿路上皮癌化学療法に伴う悪心・嘔吐に対するパロノセトロン/デキサメタゾンおよびパロノセトロン/アプレピタント/デキサメタゾン併用療法の検討
[PDF] 2016年04月 『抗癌剤の催吐性リスク分類と制吐療法について』
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尿路上皮癌化学療法に伴う悪心・嘔吐に対するパロノセトロン/デキサメタゾンおよびパロノセトロン/アプレピタント/デキサメタゾン併用療法の検討
デキサメタゾン9.9 mg+生理食塩水50 mL 15分2. ..
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尿路上皮癌化学療法に伴う悪心・嘔吐に対するパロノセトロン/デキサメタゾンおよびパロノセトロン/アプレピタント/デキサメタゾン併用療法の検討
デキサメタゾンによるがん関連倦怠感の軽減;進行がん患者における二重盲検,無作為,プラセボ対照試験
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1)ピモジド投与中の患者(GN療法実施予定患者は除く)
2)悪性腫瘍以外に重篤(入院加療を要する)でコントロールできない合併症(腸管麻痺、肺繊維症、糖尿病、心不全、心筋梗塞、狭心症、腎不全、肝不全、精神疾患、脳血管障害、活動性胃・十二指腸潰瘍等)を有する患者
3)有症状の脳転移を有する、または臨床的に脳転移を有することが疑われる患者
4)抗痙攣薬の治療を要する患者
5)有症状で治療的穿刺を要する腹水または胸水貯留患者
6)胃幽門部狭窄はまた腸閉塞を有する患者
7)嘔吐性事象またはグレード2以上(CTCAE v4.0)の悪心が認められる患者
8)薬剤に対する過敏症の既往歴を有する患者
9)妊婦、授乳婦、妊娠の可能性のある女性、研究期間中に避妊することに同意しない患者
10)本研究の手順に関して協力する能力または意思を持たない患者
11)担当医師が本研究の対象として不適当と判断した患者
[PDF] デキサメタゾン製剤が安定供給されるまでの必要な患者へ ..
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尿路上皮癌化学療法に伴う悪心・嘔吐に対するパロノセトロン/デキサメタゾンおよびパロノセトロン/アプレピタント/デキサメタゾン併用療法の検討
考慮し、デキサメタゾン製剤が安定供給されるまでの当面の間、別添の一般社団法人日
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無増悪生存期間
奏効率
病勢コントロール率
安全性プロファイル
効果判定は、判定に必要な対象病変ごとに判定し、測定可能病変および評価可能病変に対する効果を前立腺癌取り扱い規約(2001年4月/第3版)に従い判定する。測定可能病変を有しない場合は、第一判定基準を血中PSA値とし、Bubleyらの効果判定ガイドラインに従って判定する。ただし初回判定は治療開始12週後とする。