4)体重35kg以上45kg未満:1.4g(プランルカスト水和物として140mg)


キプレス(一般名:モンテルカストナトリウム)は、気道・鼻粘膜の炎症や気道の収縮に関与するロイコトリエンの働きをおさえて、気管支喘息やアレルギー性鼻炎の諸症状を改善する薬剤です。
名称の由来は、喘息症状の寛解状態を維持するという意味で、「キープ(維持)+レスト(寛解期)」=「キプレス」と命名されました。
なお、併売品であるシングレアは、錠剤の刻印やシートは異なるものの、主成分・添加物ともまったく同じ薬剤です。


シングレアとキプレスは販売会社が違うだけで、同じ薬です。 <漢方薬>

キプレスは、気管支拡張作用と抗炎症作用を併せ持つ薬剤です。続けて使用することで気管支の炎症を継続的に抑制し、喘息発作を起こりにくくします。
ただし、喘息発作を直接おさえる作用はありません。発作を止めるには、「発作治療薬(リリーバー)」と呼ばれる即効性のある薬が必要になります。
なお、キプレスを服用すると数日で喘息症状はあらわれにくくなりますが、気道の炎症は続いています。症状が落ち着いてきても、指示された期間内は服用を継続してください。自己判断で量を加減したり治療を中止したりすると、症状が悪化するおそれがあります。

リウマチ・アレルギー情報センターのホームページは信頼できる情報がよくまとまっていますので、ご覧下さい。




上のサイトのポイントをまとめます。

(1).室内塵・ダニの除去
1. 室内は排気循環式の掃除機を用いてゆっくり時間をかけ、集に2回以上掃除する。
2. 敷物のソファ、カーペット、畳はできるだけやめる。
3. ベッドのマット、ふとん、枕にダニを通さないカバーをかける。
4. 部屋の湿度を50%、室温を20~25℃に保つよう努力する。

(2)スギ花粉の回避
1. 花粉情報に注意する。
2. 飛散の多い時期の外出を控える。
3. 飛散の多いときは窓、戸をしめておく。
4. 飛散の多いときは外出時にマスク、メガネを使う。
5. 表面がけばけばした毛織物などのコートの使用は避ける。
6. 帰宅時、衣服や髪をよく払い入室する。洗顔、うがいをし、鼻をかむ。
7. 掃除を励行する。

(3)ペット(特にネコ)アレルゲンの減量
1. できれば飼育をやめる。
2. 屋外で飼い、寝室に入れない。
3. ペットと、ペットの飼育環境を清潔に保つ。
4. 床のカーペットを止め、フローリングにする。
5. 通気をよくし、掃除を励行する。


(4)薬物治療
1. アレルギー性鼻炎用抗アレルギー薬

[症状が軽い方]
●ケミカルメディエーター遊離抑制薬
効果はマイルドですが連用により改善率が上昇します。鼻閉にもやや効果があります。眠気の副作用がなく、全体に副作用が軽微です。
(商品名:インタール、リザベン、ソルファ、アレギサール・ペミラストン)

[症状が比較的軽い方]
I ヒスタミン拮抗薬(抗ヒスタミン薬)
(商品名:第2世代 ザジテン、アゼプチン、セルテクト、、ダレン・レミカット、アレジオン、エバステル、ジルテック、タリオン、アレグラ、アレロック、クラリチン)
効果発現は遅いが持続が長く、鼻閉にもやや効果が見られ、全般改善度がややよいという特徴があります。

[鼻づまりが強い方]
ロイコトリエン拮抗薬
(商品名:シングレア、キプレス、オノン)
鼻粘膜の腫脹を抑制し、鼻閉を改善しし、鼻閉の効果は第2世代抗ヒスタミン薬より優れており、内服1週間後くらいから認められます。

[鼻汁・鼻閉の症状が強い方]
点鼻用ステロイド薬
(商品名:アラミスト、ナゾネックス、アルデシン・リノコート、フルナーゼ)
全身の副作用が少ないという特徴。効果発現が早く確実で、アレルギー性鼻炎の3主徴に等しく有効です。

[重症の方]
経口用ステロイド
(商品名:セレスタミン)
局所ステロイド薬で制御できない重症例に対してステロイド薬の内服を行うこともあります。アレルギー性鼻炎に対するステロイド薬内服は副作用を考え、短期の使用にする。

ステロイド筋肉注射(ケナコルトなど)
全身の副作用があるためあまり推奨されていません。
副作用のリスクを理解し、注射を強く希望される方に使用することもあります。


(4).減感作療法(当院では行いません)
皮下注射を少なくとも2~3年を続けます。中止しても効果は数年以上持続する例が多いといわれています。

1. 長期寛解や治癒が期待できる。
2. 効果発現が遅い。
3. 長期の定期的注射が必要である。
4. 稀ながら重篤な副作用(全身性アナフィラキシーショック)を起こす。
5. アレルゲンの検索が必須である。

キプレス錠5mg(剤形違い), pdf, image, pdf · zip, link

アレグラFX、クラリチンEXともに「してはいけないこと」として併用不可とされている成分は?

下図のように、花粉が鼻腔内粘膜に付着し、体がこれをアレルゲンとみなすと、まずはこのアレルゲンに対抗するための「抗体」が体の中で作られ、この「抗体」が「マスト細胞」という細胞と結合します。その後、再びアレルゲンが体内に侵入すると、この「マスト細胞」からアレルギー誘発物質、ヒスタミン、ロイコトリエン、トロンボキサン、PAFが放出されるのです。
放出されたアレルギー誘発物質のヒスタミンは、鼻の粘膜組織内の知覚神経を刺激し、くしゃみや鼻水を引き起こします。 同じく、ロイコトリエン、トロンボキサン、PAFは鼻の鼻甲介血管を拡張させ、炎症を起こし、鼻腔を狭くし鼻詰まり症状を引き起こします。

アレルギー性鼻炎 福岡市 東区 千早 丸岡内科小児科クリニック

花粉症の症状軽減には早めの治療が大切です。
花粉症治療で患者様が一番気にされるのは薬による眠気です。しかし病院で処方される薬の中には、眠気のない薬もあります。市販薬に多く含まれている第一世代抗ヒスタミン薬はくしゃみ・鼻水を止めますが、眠気が強く、口が乾くという副作用がありました。その副作用を軽減するために、新しい抗匕スタミン薬が開発されました。これは抗アレルギー薬とも呼ばれていて、現在病院で処方する薬の主流となっています。薬によってはほとんど眠気がない薬もあり、パイロットも服用することもできます。

エリスロマイシンを服用中の人は、アレグラFX、クラリチンEXともに併用できません。またほかのアレルギー用薬(皮ふ疾患用薬,鼻炎用内服薬を含む)、抗ヒスタミン剤を含有する内服薬など(かぜ薬、鎮咳去痰薬、乗物酔い薬、催眠鎮静薬など)もアレグラFX、クラリチンEXともに併用が不可となります。

当院では年齢が低くても使いやすいザイザル、アレグラ、アレジオン、オノンなどをよく処方しています。

なお、制酸剤(水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム含有製剤)はアレグラFXと併用できず、シメチジンはクラリチンEXとの併用ができません

ぺリアクチンは上気道炎(いわゆる風邪)薬として古くから使用されています。私が医師になった40年前から(もっと以前から)今も咳にはアスべリン、痰にはムコダイン(カルボシステイン)、鼻水にはペリアクチンが定番で、現在も多くの市販感冒薬に含まれています。また1971年~1996年は効能効果に食欲増進・体重減少の改善(食欲増進作用)なども記載され、小児科ではとても馴染みの深い薬です(現在は効能が削除されている)。しかし最近上気道炎に対するペリアクチン使用を控える医療機関が増えつつあります。ペリアクチンは第1世代の抗ヒスタミン薬(他にポララミンやアタラックス)で上気道炎に伴うくしゃみ・鼻水に効果が認められていますが、脳への移行が高いため眠気や集中力、判断力、作業効率の低下などの鎮静作用が強く日常生活に影響を与えることがあります(特に成人で)。また小児では神経系が発達段階であるため熱性けいれんを誘発しやすいとの指摘もあり、小児神経学を専門にしている小児科医は処方を嫌う傾向があります。また諸外国では鼻水止めとして使用されることはほとんどありません。当院でも過去に熱性けいれんを起こしたことある子に対しては処方を控えていました。また鼻水を抑える効果はありますが鼻づまりには効果はあまり期待できません。気道の粘液分泌を低下させるため痰が硬くなり出にくくなるともいわれています。


キプレス、シングレア(モンテルカスト)、オノン(プランルカスト)など ..

効果が不十分であれば、ステロイドの点眼薬をつかうこともあります。ただし、感染症などの合併症に注意が必要です。
抗アレルギー作用のあるものはインタール®、アレギザール®、ザジテン®、リザベン®などがあります。
抗ヒスタミン作用のあるものはリボスチン®とザジテン®などがあり、即効性があります。
ステロイドの作用のあるものはフルメトロン点眼液®などがあります。

シングレア/キプレス(抗ロイコトリエン), モンテルカストナトリウム

ロイコトルエン拮抗薬(シングレア、キプレス、オノン)やトロンボキサンA2拮抗薬(バイナス)などの薬剤を併用することもあります。
また、点鼻薬(ナゾネックスなど)を併用することもお勧めです。
さらに、鼻づまりが非常に強い時に頓用で使う点鼻薬の血管収縮薬(トラマゾリン)もうまく併用します。これらの薬も眠気はありません。ディレグラという鼻閉が強い患者様用の内服をあります。

アレグラやアレジオンなどはOTC薬(市販薬)にもなっていて、ドラッグストアでも ..

「液だれが苦手」な方には、粉末スプレータイプがおすすめです。非常に細かい粉なので、噴霧しても空気が入っている感覚しかないため、違和感がほとんどありません。また薬剤が鼻粘液と癒合し、花粉をブロックする作用があります。1日1回噴霧するだけの。5歳以上から使用できるなどがあります。

シングレア、キプレス(モンテルカスト); オノン(プランルカスト)

その後に開発された第2世代抗ヒスタミン薬はどうでしょうか。ザジテン、セルテクトはかなり眠気がありますが、乳幼児でよく使用されるザイザル、アレロック、ジルテック(セチリジン)、アレジオン(エピナスチン)などは脳への影響は軽微とされています。しかしこれら第2世代抗ヒスタミン薬の効能効果は、アレルギー性鼻炎、じんましん、皮膚疾患に伴う掻痒(かゆみ)です。上気道炎と思われる病態に対してしばしばザイザルなどが処方されているようですが保険診療上は処方できません。従って当院では上気道炎の鼻水に対してこれらの薬は処方していません。蛇足ですが、シングレア、キプレス、オノン(プランルカスト)などは気管支喘息に対して使用される薬ですので、喘息以外の病気での喘鳴(ゼーゼー)に対しては処方できません。喘息の説明なしに処方されている例が多いようです。

花粉症の対策は1月からはじめましょう | KARADA内科クリニック

6歳以上の小児の気管支喘息に、5mgを1日1回就寝前に投与します。服用の際には、錠剤をなめて溶かす・あるいはかみ砕いて服用するようにお子さまに伝えてください。
なお、キプレスチュアブル錠にはチェリー風の味がついています。

市販薬で花粉症を治すときに、知っておきたいこと | 医師ブログ

そのため、昔は眠気が強くなったり抗コリン作用による「口の渇き」を感じやすいなどの弊害もありました。これが「第1世代抗ヒスタミン薬」です。

現在は「アレグラ」「アレジオン」「エバステル」「クラリチン ..

一般的に効果が強いと言われる薬、眠気が強いといわれる薬がありますが、効果には個人差があります。効果が強いといわれる薬でもその人にはあまり効かなかったり、眠気が少ないと言われる薬でもその人には眠たかったり。その逆もあります。抗ヒスタミン薬はいろいろ種類があるので、自分に合う薬を一緒に見つけましょう。

アレグラ・クラリチン・アレジオン・エバステル・タリオン・アレロック ..

鼻づまりの症状が強い人に使います。単剤で使うこともありますが、抗ヒスタミン薬で効果がイマイチな場合に併用することもあります。

・オノン・シングレア・キプレス・プランルカストなどが該当します。

現在アレルギー性鼻炎で最も多く使われている薬は第二世代抗アレルギー薬(抗ヒスタミン薬)で各社からたくさんの種類が販売されています。
昔の抗ヒスタミン薬を第一世代と呼び、これらのお薬は非常に眠気も強い薬でしたが、第二世代抗アレルギー薬(抗ヒスタミン薬)は、比較的眠気が少なくなっています。

モンテルカストナトリウム(シングレア・キプレス), 気管支収縮を抑制。気道炎症 ..

上にいくほど効果が高くなり、右に行くほど眠気が強くなります。
ザジテン、レミカット、セルテクトはかなり古い薬であり、第一世代抗ヒスタミン薬と同じくらい眠気が起こりやすいため最近はあまり使いません。高い効果を期待する場合はアレロックやザイザルを処方します。
眠気が困る運転手や受験生などはビラノア、アレグラ、クラリチンを処方します。これらは眠気が少なく、運転に注意が必要とする記載もありません。
ビラノアは比較的新しい薬で眠気が起きないうえに、効果もザイザル同等といわれているお薬です。
ルパフィンは抗ヒスタミン作用に加えて抗PAF(血小板活性化因子)作用があり作用機序がやや異なる部分があります。
抗アレルギー薬(アレグラ)にα交感神経刺激薬(塩酸プソイドエフェドリン)が配合されたディレグラは鼻閉によく効きます。
第一世代抗ヒスタミン薬や第一世代抗ヒスタミン薬に少量のステロイド薬を合わせたセレスタミンは症状が強い場合に追加で処方することがあります。

秋の花粉症 | 胃カメラ内視鏡と女性心療外来の佐藤内科診療所 横浜

キプレスとの併用に注意が必要な薬として、フェノバルビタール(抗けいれん薬)があります。フェノバルビタールを服用すると、薬物代謝酵素の一種であるCYP3A4が誘導されてキプレスの代謝が促進されるため、キプレスの作用が弱くなるおそれがあります。

アレルギー性鼻炎による諸症状を改善します。 60日分 900円(税込)

たとえば一度に2カ月分の処方が可能です。
来院後、問診表を書いていただいて、診察の上でお薬をお出しします。
当院で処方している主な薬品は、以下の通りです。
※内服 :デザレックス、ビラノア、ザイザル、
タリオン、ジルテック、アレジオン、クラリチン、
アレグラ、アレロック、キプレス、オノン、
ルパフィン
点眼薬:アレジオン、バタノール、リザベン、ゼペリン
点鼻薬:アラミスト、スカイロン、エリザス、ナゾネックス、

近隣薬局には AG をそろえ、優先してお出しできるよう依頼してあります。 現在処方可能な AG(2023.1)

【1】モンテルカストフィルムコーティング錠はモンテルカストチュアブル錠と生物学的に同等ではなく,チュアブル錠の方がフィルムコーティング錠よりバイオアベイラビリティが高いため,各々相互の代用不可。【2】気管支喘息とアレルギー性鼻炎を合併し,気管支喘息の治療のために使用する場合は1日1回10mg,就寝前経口投与。