(注)フィナステリド錠とデュタステリドカプセルは一緒に処方することはできません。
フィナステリドとは、AGA(男性脱毛症)の進行を抑えて、抜け毛、薄毛を予防できるAGA治療薬です。
AGA治療薬の副作用には、一般的に以下のような症状があります。
AGA治療薬には内服薬(飲み薬)と外用薬(塗り薬)があり、使用される製剤は主に下記の3種類です。
・フィナステリド
・デュタステリド
・ミノキシジル
これら3種類の特徴や違いについて解説します。
まず初めにAGA治療薬の注意点について説明します。
AGA治療薬には副作用が伴います。
必ず医師の処方や薬剤師と相談の上で服用/使用してください。
輸入代行サイトから個人輸入という形で治療薬を購入することはできますが、安全性の観点から使用は推奨できません。
個人輸入薬の中には偽薬が混じっていたり、不純物が混入している可能性があります。
A. ROSSIらによる、フィナステリド内服10年経過を論文を紹介します。
ミノキシジルは本来、アップジョン社(現在はファイザー社の一部)が開発した降圧剤でした。しかし、服用する過程で多毛症が見られたため、発毛剤として再開発されAGA治療薬として世界中で用いられるようになりました。
ミノキシジルには血行を促進し、毛母細胞を活性化が認められており、大正製薬によると24週間の投与で80%以上の人が作用を実感したとのデータもあります。しかし、詳しい働きについてはまだ解明されていません。
他のAGA治療薬と同じく、服用によって肝臓に一定の負担は避けられませんが、重度な肝機能障害に至ることはまれです。また、ミノキシジルは血行を促進するため、頭皮だけでなく他の器官にも影響が及び、動悸や息切れにつながる恐れがあります。同じく血行が促進される結果、顔の毛細血管が透けて赤ら顔に見えるケースもあるようです。
さらに他の治療薬にも共通している点として、初期脱毛の症状が報告されていますが、通常は1~2か月で治まるとされています。
この作用機序により、フィナステリドはAGA治療に効果的な選択肢となっており、多くの患者に希望をもたらしています。
これらの副作用が見られた人は1%未満であり、危険性は低いとされています。
AGAは「Androgenetic Alopecia(男性型脱毛症)」の略称。思春期以降に発症する薄毛の症状で、髪の毛が細く柔らかくなり、前頭部の生え際が後退したり、頭頂部が薄くなったりする進行性の脱毛症です。
この症状の原因となるのが、「ジヒドロテストステロン(DHT)」という強い男性ホルモン。DHTは、男性ホルモン「テストステロン」が「5αリダクターゼ(5α還元酵素)」によって変換されて生まれる物質です。詳しい原因はわかっていませんが、思春期以降に体内で5αリダクターゼの働きが活発になってDHTが過剰に産生されると、DHTは髪をつくる毛母細胞の働きを妨げるようになります。すると通常であれば2~6年は生えているはずの毛髪が、十分に成長する前に抜け落ちるようになり、薄毛が起こってしまうのです。
5aリダクターゼにはⅠ型とⅡ型の2種類がありますが、プロペシア錠に含有されるフィナステリドには、このうち頭部に多く見られるⅡ型の働きを抑え、DHTを作らせないようにする作用があります。プロペシア錠の服用でDHTが減少し、髪の発毛サイクルが正常に戻ることによって、薄毛や抜け毛が次第に改善されていきます。
ロゲインは、米製薬会社ジョンソンエンドジョンソンから販売されているAGA治療薬で、有効成分にミノキシジルを含有しています。ロゲインのミノキシジル含有率は5%と高濃度で、前述したミノキシジルタブレットは内服薬ですが、ロゲインは外用薬という点で違いがあります。
ちなみに日本皮膚学会が2017年に作成したAGA診療ガイドラインではミノキシジル、フィナステリド、デュタステリドに関して治療を「行うよう強く勧める」とあります。ただ、注意すべきなのはフィナステリド、デュタステリドが内服であるのに対して、ミノキシジルは「外用」が「強く勧める」という点です。
ロゲインは外用薬のため、報告されている副作用も皮膚の炎症が中心です。具体的には湿疹・じんましん・かゆみなどが、引き起こされる恐れがあります。厚生労働省によると外用内服含め、ミノキシジルによって副作用が発生する確率は8.82%となり、約11人に1人は副作用が確認されています。決して低いとはいえない数字のため、もし皮膚炎などの副作用が生じたとしても、慌てずすぐに専門医に相談することが大切です。
医師の診察のもとでフィナステリドの服用を続けるのであれば問題ありません。
抜け毛予防に効果があるという情報は多いですが、本当に薄毛が改善するかどうか疑問に感じている方もいるでしょう。
デュタステリドもフィナステリドと同様、抜け毛を抑える「守り」のための薬です。デュタステリドの薬で有名なものは商品名:「ザガーロ」と呼ばれている薬です。クリニックフォアで処方しているデュタステリドはザガーロと成分は同一のものです。
原因として、フィナステリドが男性ホルモンを抑える作用がある薬のためです。
ミノキシジルを使用し始めて急に抜け毛が増えるのは「初期脱毛」という、成分が効き始めたことを示す症状です。
ミノキシジルを使うと血行が促進されて新たな毛の成長が促されるため、すでに生えている弱い毛が押し出されるかたちで抜け落ちます。
そのため、この症状はリスク・副作用ではなく、効果を示す正常な変化なのです。
ミノキシジルが細胞にしっかりと効いている証拠で、1~2ヶ月で自然に止まります。
初期脱毛は1~2ヶ月で自然と止まるので、慌てず治まるのを待ちましょう。
ザガーロの方がプロペシアよりも副作用のリスクがやや高いとされています。
DHTはAGAの主要な原因であり、毛母細胞の収縮を促し、毛髪の成長期間を短縮します。フィナステリドによるDHTの生成の抑制は、毛髪の成長サイクルを改善し、脱毛の進行を遅らせることが期待されます。
AGAの進行度や体質により、予防的効果の実感には個人差があります。
フィナステリドを含むAGA治療薬の一種に、アメリカのメルク社が開発した「プロペシア」があります。このプロペシアの特許権存続期間満了後(2015年)から後発品(ジェネリック医薬品)が次々と販売されるようになり、現在ではプロペシアのジェネリック医薬品として「フィナステリド錠」と呼ばれるAGA治療薬が処方されることもあります。
フィナステリドを服用する場合は、医師の診察を受けるようにしましょう。
フィナステリドは5α還元酵素を阻害し、抜け毛の進行を抑える効果が期待できます。
AGAになると抜け毛が増加するのは、毛根にある5α還元酵素がテストステロン(男性ホルモン)と結びつき、抜け毛を進行させるDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されるためです。
フィナステリドは5α還元酵素がテストステロンと結びつくのを阻害する作用があるため、DHTの発生を防ぎ、抜け毛を減らす効果があります。
フィナステリドには、還元酵素5αリダクターゼの阻害作用があると言われています。
(*)半減期:血中の薬物濃度が2分の1に減少するまでにかかる期間のこと。半減期が長くなると、副作用が生じたときに悩まされる期間が長くなることにもなります。
フィナステリドなどの内服薬は、DHTの生成を抑制する役割を果たします。
フィナステリドは、AGAの進行を抑制する効果がある有効成分です。服用を続けると、4〜6ヶ月程度で効果を実感できます。さらに発毛効果のあるミノキシジルの内服薬または外用薬と合わせて治療をおこなうと効果が高まります。
フィナステリドが含まれるプロペシアは、安全性が確立されている治療薬ですが、副作用や服用時の注意点があります。副作用は主に男性機能の低下などです。発症率は2%未満と低いですが、服用中の妊活は推奨されていません。
フィナステリドを服用することで初期脱毛が起こる可能性があります。
プロペシア錠の有効成分であるフィナステリドは、活性型の男性ホルモンであるジヒドロテストステロン(DHT)の合成を抑制する働きを持つ成分。この有効性に着目した米国メルク社によって、まずは前立腺肥大症の治療薬として研究が開始されました。複数の臨床試験によってフィナステリド5mg/日の安全性が確認され、1992年に認可を受けて販売を開始。現在は110カ国もの国で、フィナステリド5mgが用いられています。
この試験中、男性型脱毛症(AGA)の患者に発毛効果が認められたことから、AGA治療薬としても臨床開発がスタート。1997年にはフィナステリド1mg がFDA(米国食品医薬品局)からAGA治療薬として承認を受けました。日本でも2005年10月に厚生労働省の認可を受け、この成分を含有するプロペシア錠が、同年12月に初めて日本で販売されることになりました。今では最もスタンダードなAGA治療薬として、世界60カ国以上の国で承認されています。
現在、日本で認可販売されているフィナステリドには、「プロペシア錠」(0.2mg/1mg)と、ジェネリック医薬品の「フィナステリド錠」(0.2mg/1mg)があります。AGA治療薬は保険適用外ですが、ジェネリック医薬品が登場したことで費用負担が軽減され、より多くの方がAGA治療に臨むことができるようになりました。
そんなフィナステリドで気になるのは、発毛効果と副作用でしょう。
DHT への変化の原因となっている 5α還元酵素 (リダクターゼ)には I 型と II 型とが存在します。フィナステリドは、Ⅱ型のみに阻害効果がありますが、それに対して、デュタステリドは I 型と II 型の両方に有効です。
本格的にAGAを発症してしまう前に、フィナステリドの服用をおすすめします。
フィナステリドの副作用には上記のような症状があります。重大な副作用には肝機能障害があり頻度は不明です。副作用の発生を抑えるためには、医師の指示に従い用法用量を守ってフィナステリドを服用するようにしましょう。
AGA治療薬の「フィナステリド」は、服用後どれくらいで効果が出ると思いますか?
は、もともと高血圧治療のための血管拡張剤としてつくられた薬です。後にの血管を拡張させる作用が、発毛にも効果があることがわかり、育毛剤などAGA治療薬として転用されました。
TVCMでよく見るリアップにも主成分として含有されています。には、リアップのように頭皮に塗るタイプと内服用のがあります。
※現在日本で認可されているのは、外用(頭皮に塗るタイプ)のもののみです。
髪が抜ける前に、フィナステリドであらかじめ予防できるのであれば飲みたいですよね。
フィナステリドのほかにも、女性が使えない代表的な治療薬として「プロペシアジェネリック」「デュタステリド」が存在します。
以下では、それぞれの効果や副作用について解説しますので、参考にしてみてください。
そんなフィナステリドは薄毛の予防として飲めるのか、詳しく解説していきます。
フィナステリドは、男性型脱毛症(AGA)治療薬「プロペシア」の有効成分です。フィナステリドは男性型脱毛症の主要な原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑えることで、脱毛の進行を遅らせ、毛髪の成長を促進します。
また、フィナステリドの成分を含むAGA治療薬には、「プロペシア」があります。
ポストフィナステリド症候群(PFS)とは、フィナステリドの服用を中断したにもかかわらず副作用の症状が続く状態のことです。通常、副作用は薬の投与を中止すれば成分が体内から排出されるため症状も消失していきますが、フィナステリドの投与中止後に抑うつ等の精神障害や性機能低下などの症状が現れたという報告もあります。ポストフィナステリド症候群の原因はわかっておらず、現在有効な治療方法もありません。ただし、精神的要因が原因の一つとして考えられているため、Dクリニックグループではリスクを最小限にするために丁寧なカウンセリングを行なっております。例えば、下記に当てはまる方にはフィナステリドの服用をおすすめしておりません。
そのためフィナステリドを服用すると、抜け毛を抑制する効果が実感できます。
現在では、フィナステリド錠®など、いくつかの会社からジェネリック薬が製造販売され、病院やAGAクリニックで広く処方することができるようになりました。