[PDF] 「小青竜湯の基礎と臨床研究」の紹介 城戸 克己 a),徳永 浩二 b


小青竜湯にも、葛根湯加川芎辛夷にも、越婢加朮湯にも、五虎湯にも、麻黄細辛附子湯にも、麻黄という生薬が配合されています。麻黄の主成分はエフェドリンで、実はこの成分が麻黄の中に入っているのを発見したのは、日本人の長井長義でした。


27)田中久夫, 通年性アレルギー性鼻炎に対するロラタジンと小青竜湯の併用効果の

小青竜湯(しょうりゅうせいとう)は、花粉症治療で用いられる代表的な漢方薬です。風邪や気管支炎、気管支喘息などの治療にも用いられます。

実際の用い方として、今中先生は、2月の頃の花粉症には小青竜湯を出し,3月になって内熱が出現してきたら五虎湯を足していくという形を取ることが多いと述べています。逆に、風寒型なのに小青竜湯では不十分という方には、麻黄附子細辛湯をプラスします。

アレルギー性鼻炎に対する漢方薬として第一選択とされている小青竜湯例(20名)の有効率は45%と芳し

患者さんは58歳男性。25年来の春の花粉症で、鼻水、鼻閉、目のかゆみなど諸症状は著しい上に、職業がゴルフのコーチであるため、野外に出ることが多く、眠気の少ないアレグラの内服や抗ヒスタミン薬の点眼、ステロイド点鼻などでどうにかこうにかやり過ごしてはいるものの、2月から5月初めまで毎年往生しているとのことでした。2009年は大量飛散年でしたが、3月11日から開始した小青竜湯と五虎湯の併用で、アレグラも不要となり快適に過ごすことが出来ました5)

回答9:清熱作用のある漢方薬が適しています。特にニキビに対して適応のある清上防風湯が大変よく効きます。また、目玉を取り出して一度洗いたいような衝動に駆られるほどの眼症状には黄連解毒湯が有効です。

副鼻腔炎による鼻閉・鼻汁にも対応できるが、鼻汁は水様性から軽度粘稠程度である(水様鼻汁が多いときは小青竜湯) ..

今中先生は、虎竜湯を使用して有効であった次のような患者さんを紹介しておられます。

ですから、小青竜湯などの麻黄を含む漢方薬が、アレルギー性鼻炎に効くのは、一つには、このエフェドリンの働きがあるから、と言うこともできます。もちろんこれらの薬は単独の成分で成り立ってはおらず、多くの他の薬との共同作用で効果を発揮します。

その際には温める漢方薬と共に冷ます薬(小青竜湯+五虎湯、麻黄湯+越婢加朮湯等)を併用します。 ..

今中先生は、病情が風寒型であるにもかかわらず,鼻の粘膜が赤く腫脹したり,眼の粘膜が赤くなる患者さんを経験しました。先生は、この患者さんは内熱があるのに外から風寒の邪が入ってきて、寒熱挟雑の状態になっていると考えたのです。そこで小青竜湯に五虎湯を加えてみたところ、劇的な効果をおさめました。それで、その処方に五虎湯の「虎」と小青竜湯の「竜」をとって虎竜湯と命名しました。

それは、ある程度季節と関係します。2月は外の環境が寒いので、小青竜湯が効いていても、3月、4月になって外がだんだん暖かくなると体の中の熱もそれに応じて強くなる人がいます。


[PDF] 春季アレルギー性鼻炎 (花粉症) に対する小青竜湯 ..

回答7:当院では、保険適応のエキス製剤を用いています。例えば虎龍湯の一日薬価は約200円程度で、3割負担の方ですと、約60円となります。一ヶ月服用しても1800円ですね。決して高価なものではありません。
効果に優れ、副作用も少なく、QOLの面から考えても、花粉症に対する良い治療薬だと考えています。

併用。 大青竜湯 (コタロー桂枝湯エキス細粒 5g +コタロー麻杏甘石湯エキス細粒 9g)

熱証(ネッショウ)の人:粘性で黄色っぽい鼻汁が出る。冷えをあまり感じず、ガッチリした体格の人に多い。
熱証の基本処方はですが、上記寒証の人に処方する漢方薬も良く効きます。
胃腸が弱い方は、麻黄が含まれていない漢方薬として、、を使います。
熱証の人は鼻閉傾向の強い人が多いため、この場合は、なども使用します。
上記処方でも症状が改善しない場合は、大青竜湯(ダイセイリュウトウ)を使用します。これはエキス剤の漢方薬としては存在しないため、煮出して飲む『煎じ薬(せんじぐすり)』になります。
大青竜湯をエキス剤の漢方薬で代用する場合は複数の漢方薬を組み合わせて処方します。(+など)

Arm 1: コタロー小青竜湯エキス細粒 7.5g x3 entry 28 名 解析可能例 15 名

回答6:大丈夫です。体全体は冷え症でも、局所が熱証の場合は少なくありません。速やかに症状を抑えるためには虎龍湯などの麻黄剤が有用です。しかし、次年度からは冬季に漢方薬によって冷え症対策をすることによって花粉症症状の軽減や発現の予防が可能です。

実際、小青竜湯をスギ花粉症の鼻炎症状がある15名に投与したところ ..

といえばまずこの薬です。上気道炎の際には、第一世代抗ヒスタミン剤の口腔内乾燥や眠気などの不快な副作用の回避のため、小青龍湯をよく処方します。また、花粉症のようなアレルギー性鼻炎などで鼻づまり症状が強い場合は、抗アレルギー剤としての第二世代抗ヒスタミン剤は、鼻づまりの改善作用は弱いので、小青龍湯を併用させていただくことが多いです。花粉症のシーズンを小青龍湯単剤で乗り切られる患者様も何人かおられます。

鼻汁、くしゃみが主体であれば後述の小青竜湯へ切り替え、または併用します。 ..

アレルギー性鼻炎では「小青竜湯」が、そして蓄膿症では「葛根湯加川キュウ辛夷」 といった処方がよく用いられます。
これらの処方に共通して配合されている生薬と言えば…

この漢方薬を服用する人についての質問です。 以前に小青竜湯を服用して、気持ちが悪くなったりアレルギー症状(発疹・

①小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
②桂枝麻黄各半湯(けいしまおうかくはんとう)
③葛根湯(かっこんとう)
④香蘇散(こうそさん)
⑤川芎茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)
⑥苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにんとう)
⑦麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)
⑧銀翹散(ぎんぎょうさん)
⑨桑菊飲(そうぎくいん)
翹荷湯(ぎょうかとう)
⑩越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)
⑪辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)
⑫柴蘇飲(さいそいん)

小青竜湯 ショウセイリュウトウ は8種の生薬からなる漢方で、水のような鼻水や痰 ..

また、19番・小青竜湯、119番・苓甘姜味辛夏仁湯は『乾姜(カンキョウ)+甘草(カンゾウ)』の組み合わせを持つ漢方薬で、体を温める作用があります。その他、鼻炎を直接治す漢方ではなくても、乾姜(カンキョウ)+甘草(カンゾウ)の組み合わせを持ち、間接的に花粉症の鼻水に効果を持つ漢方薬は以下のように多数あります。

(かっこんとう)”とよく知られていますし、花粉症やアレルギー性鼻炎の場合、「小青竜湯(しょうせいりゅうとう) ..

日本の処方で考えて見ますと、風寒型のものには、小青竜湯,葛根湯加川芎辛夷,川芎茶調散などを用い、風熱型には越婢加朮湯や辛夷清肺湯を用い、虚弱型には補中益気湯、麻黄附子細辛湯を用いることになっています。
ところが、近年になって、漢方的にみたアレルギー性鼻炎の病像がやや変わってきました。それは、現代人の生活環境の変化(飲食物を含む)が関係しているようです。

小青竜湯が強すぎる!? 胃に障(さわ)る人がいます。 そういう場合は小青竜湯の ..

小青竜湯などの麻黄剤を用いても、よく効くという人たちは約45%までで、それ以上はあまり効きません。特に、全く効果がないという人たちが30%程度いるという事実は、別の病態を想定しなければならないということなのです。

小青竜湯に併用禁忌の薬剤はありませんが、過剰摂取が副作用につながり ..

医療用とされている小青竜湯としては「ツムラ小青竜湯エキス顆粒(医療用)」が有名です。1日薬価は115.2円で1包(3g)あたり38.4円です。1日3包で30日分処方された場合、3割負担の患者さまでは1036.8円の薬剤費となります(薬剤費のみの計算です)

漢方薬のうち、小青竜湯はアレルギー性結膜炎にも適応を持っています。

こういった寒証症例は,漢方的には肺中冷の状態であり,甘草と乾姜を基本骨格に持つ方剤が有用である。代表的な方剤が小青竜湯であるが,現実的には小青竜湯のみでの効果はさほど期待できない。冷えを認めるのであれば,肺中冷のみならず経絡の冷えも共に除くようにすると効果がある。附子末の併用が有用である。

抗アレルギー剤+ステロイド点鼻と併用すると良いです。 よく ..

回答5:虎龍湯は強力な麻黄剤であり、残念ながらお勧めすることはできません。麻黄剤は胃腸の弱い方や狭心症などの心疾患を有する方と尿閉が起こりやすい方には不向きなのです。胃もたれタイプの方でしたら、六君子湯合麻黄附子細辛湯や苓甘姜味辛夏仁湯がお勧めです。これに眠気の心配の少ないタリオンやアレグラといった第2世代の抗ヒスタミン薬を支障(口渇など)のない限り併用して頂いています。よく口内炎ができるタイプの方は清熱作用のある黄芩・黄連が配合され鼻閉にも効果のある半夏瀉心湯がお勧めです。

飲み薬には、眠くなりづらい薬剤としてアレグラ、クラリチン、デザレックス、ビラノアといったものがあります。 ..

回答4:小青竜湯はもともと「うすい鼻水が出るタイプの感冒(かぜ)」に有用で、ダニやハウスダストに対する通年性アレルギー性鼻炎の臨床治験においても優れた成績を示したお薬です。しかし、私が2007年にスギ花粉症に対する小青竜湯の治療成績を検討したところ、その有効率は45%でした。これは花粉症が風邪(ふうじゃ)と熱邪の両面の性質を持つからです。炎症を生じて、発赤した鼻粘膜や眼球結膜を清熱する方剤が必要となります。麻黄と石膏が配合された五虎湯を併用することで治療成績は有効率87%と飛躍的に向上しました。
五虎湯と小青竜湯の同時併用、これが私の命名した「虎龍湯」の正体です。錠剤での服用も可能です。咳が出るような激しい花粉症状にも対応出来ます。他には越婢加朮湯、五虎湯合川芎茶調散など清熱に配慮した方剤を勧めています。
一方、元来冷え症で、麻黄附子細辛湯など体を温める性質のお薬がよく効く方もいらっしゃいます。

当院では、比較的眠気の少ない第2世代の抗ヒスタミン薬(アレグラや ..

小青竜湯(しょうせいりゅうとう)や麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)は、薬を飲んで5~10分すると鼻水の症状が弱まります。