これに加え、 ・(異なる作用をもつ複数の薬を合わせた薬)もあります。
リベルサスは空腹の状態で、3mg・7mg・14mgのいずれか1錠をコップ半分(120mL以下)の水」で服用
・血糖値が高い時にインスリンの分泌を促進して、血糖値を下げる薬です。
メトホルミンは、日本人の糖尿病患者の試験において、54週間服用した場合、-1.2kg減量できたという報告があります。
一方、リベルサスは約半年で-2~3kgの減量が期待でき、服用期間を短くしたい方、より早い体重減少を目標としている方におすすめです。
非肥満あるいは高齢者(インスリン分泌低下型)には、
1.DPP-4阻害薬
併用するならメトホルミン、SGLT2阻害薬、イメグリミンのいずれかで順番はどれでもよい。
インスリン需要を減らす薬剤は2種類。
インスリン節減系/排泄系薬 ・・・メトホルミン、αGI、SGLT2阻害薬
インスリン抵抗性改善薬 ・・・ピオグリタゾン
メトホルミンはグルカゴンの作用を阻害して糖新生を抑制する。インスリンの肩代わりをしているのでありインスリン分泌量を低下させる節減系。
また消化管にグルコースを排泄促進することも判明している。
ピオグリタゾンはPPARγを介して効果を発揮するが、デメリットも多く最近は使用されない。(浮腫、膀胱癌)
イメグリミンは、糖代謝や糖新生を抑制する。→酸化ストレスの発症を抑制する→結果としてインスリン抵抗性を改善する。
・すい臓のランゲルハンス島の細胞に働いてインスリンの分泌量を増やす薬です。
・TWIN(インスリンの分泌と抵抗性、両方に作用する)
・IMEGLIMIN(イメグリミン[一般名] )
を足して、TWYMEEG(ツイミーグ)と
名付けられました。
1型糖尿病は感染症などをきっかけに、自己免疫が膵臓のβ細胞を攻撃することでインスリンが分泌されなくなり高血糖になります。インスリンを補充する治療が不可欠であり、インスリン注射が行われます。
2型糖尿病は遺伝的な素因に生活習慣が関与して発症・進行するとされており、インスリンの分泌や働きが低下して高血糖になります。最初は食事療法と運動療法を基本にした治療を行い、不十分な場合には薬物療法を併用しますが、インスリン注射を導入するケースもあります。インスリン注射で外からインスリンを補うことで、膵臓の回復を促す効果が期待できる場合もあります。
・すい臓のランゲルハンス島の細胞に働いてインスリンの分泌量を増やす薬です。
この中で特に注目すべき作用は、膵臓のβ細胞数の増加です。2型糖尿病は、膵臓のβ細胞数とその機能が徐々に減少していく進行性の病気であり、完治することのない特徴があります。ツイミーグはこの問題を改善できる可能性があるという点で画期的です。
どちらの薬剤も、血糖値を下げて食欲抑制によるダイエット効果が期待できます。
メトホルミンはリベルサスと異なり、インスリン分泌を促進する作用はありません。
そのため、メトホルミン単剤の場合は低血糖を起こしにくいという特徴があります。
ツイミーグの作用の理解に欠かせないのが、ミトコンドリアの働きです。
ただ乳酸アシドーシスという命に関わる副作用があり、使う対象をしっかり吟味する必要があります。
症例2)70歳代女性
糖尿病歴18年、BMI23.9 、慢性膀胱炎のためSGLT2は使えない。グリメピリド1mgとエクメット®併用投与中。
イメグリミンを追加したところ、体重は半年で−1.5kg、HbA1cは6.8%に低下した。グリメピリドは0.5mgに減薬した。
症例3)50歳代男性
SGLT2、グリメピリド、メトホルミン、DPP-4阻害薬を投与中に亀頭炎発症しSGLT2は中止となった。
→SGLT2をイメグリミンに切り替えて経過は良好であった。
併用注意, 糖尿病用薬 (ビグアナイド系薬剤 等) (233)
また、マウスを用いた研究では、ツイミーグの投与によって膵臓のβ細胞が増加したとの報告もあります。この結果から、ツイミーグが糖尿病や加齢に伴うインスリン分泌の低下を防ぎ、インスリン治療が必要な人を減らす可能性があります。()
2021年9月に、2型糖尿病の新薬として「ツイミーグ錠500mg」(イメグリミン)が発売されました。 ..
リベルサス…インスリン分泌を促進し、血糖値を下げて食欲を抑える
適応:2型糖尿病、ただし、食事療法・運動療法に加えてスルホニルウレア剤(ビグアナイド系薬剤又はチアゾリジン系薬剤との併用 ..
以上から症例1に最適な治療を再考すると、
高齢者、非肥満、のDPP-4阻害薬とメトホルミンの併用患者のHbA1C8.4%の症例に何を追加するか。
少量のSU薬だと低血糖リスクがある。 イメグリミンなら低血糖のリスクはない。体重も減少しない。
よって、 エクメット® + ツイミーグ®
を演者は推奨された。
ツイミーグ錠500mgとの飲み合わせ情報[併用禁忌(禁止 ..
しかし、2型糖尿病と診断されてから長い時間が経過している方の場合、膵臓のβ細胞数とその機能はすでに低下している可能性が高いため、ツイミーグのこのような作用の利点をあまり享受できない可能性があります。そのため、2型糖尿病と診断され、まだそれほど時間が経過していない(インスリン分泌が比較的保たれている)段階で、最初に使用する糖尿病治療薬としてツイミーグを選択するのも良いと思います。
[PDF] 類似薬選定のための薬剤分類(改訂第14版)について
イメグリミンとDPP-4阻害薬はメトホルミン同様の機序により相性がよい。
・イメグリミンはグリニド様の食後血糖を低下させる作用がある。
ただし空腹時血糖が高い場合はその効果は期待できない。空腹時血糖は130台以下の患者に限る。
その機序はNAD+はATP活性を上昇させてATP感受性Kチャネルを閉じるからである。
臨床試験では単独での効果だけでなく、他の経口糖尿病治療薬やインスリンとの併用時の上乗せ効果としてもHbA1cの低下が認められています。
主な副作用
貧血、血中トリグリセリド増加、血中尿酸増加、頭痛、めまい、低血圧、下痢、嘔吐、悪心、肝機能異常、ALT増加
重大な副作用
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
重篤な高カリウム血症、重篤な腎機能障害、慢性腎不全増悪、血管浮腫、呼吸困難、嚥下困難、顔面腫脹、口唇腫脹、咽頭腫脹、舌腫脹、四肢腫脹、アナフィラキシー、喘鳴、蕁麻疹
その他の副作用
γ-GTP増加、発疹、血中クレアチニン増加、尿中血陽性、尿中蛋白陽性、CK増加、血中カリウム増加、末梢性浮腫、低ナトリウム血症、皮膚そう痒症、紅斑、BUN増加
ツイミーグ, グリ【(-)gli-/gly-;血糖降下薬】, Dual を意味するtwinと一般名の ..
複数の作用を持った配合薬があり、状態に合った配合薬があれば内服する薬の数を減らすことができます。
メトホルミン ツイミーグ 併用について · メトホルミン デベルザについて ..
ただし、ツイミーグにはいくつかの欠点があります。まずは、ツイミーグとメトグルコを同時に内服すると副作用が生じやすいことが挙げられます。日本人を対象に行った臨床研究(TIMES 2試験)では、この2剤併用が原因で25%の患者に胃腸障害(悪心や下痢など)が生じたと報告されています。()
リベルサスの効果や副作用は?処方や保険適用の条件・飲み方を解説
2つ目は、体内のインスリンを生成する膵臓のβ細胞を保護する作用があり、これは類似薬のメトグルコにはない特有の作用です。ツイミーグが細胞内のミトコンドリアに作用し、活性酸素の産生を減少させることで、インスリンを作る膵臓のβ細胞を守るのです。()
ツイミーグ錠500mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)
メトホルミンは、費用をできるだけ抑えながらゆっくりとダイエットに励みたい方に適しています。
リベルサスはメトホルミンと比較して副作用が出やすい分、短期間で体重減少を目指したい方に適した薬剤です。
[PDF] 糖尿病薬のトリセツ」 大阪市立総合医療センター WEBセミナー
ウラジロガシエキスは、尿路結石(尿路結石・腎結石)の結石発育抑制作用、溶解作用、抗炎症作用、利尿作用などにより腎結石・尿管結石に対する排出を促進する効果のある医薬品成分になります。
尿路結石は腎臓でリン酸、炭酸、シュウ酸、カルシウムなどの尿の成分が固まり「結石」ができ、結石が尿路中に存在している状態になります。この結石が尿管などにつまると激しい痛みなどを引き起こします。
特に25~44歳前後の男性、閉経後女性に高い頻度でみられる症状です。
男性は約7人に1人、女性は約15人に1人発症すると言われており、一度尿路結石になると80%~90%の方が再発してしまいます。
尿路結石のうち、尿管に結石が存在している状態を「尿管結石」、腎臓の出口(腎盂)に結石が存在している状態を「腎結石」と呼びます。
このウラジロガシエキスは、古くから民間薬として使用されていた「ウラジロガシ」という植物の葉が原料になります。強力な作用は期待できませんが、副作用はほとんどありません。
上記の説明の通りウラジロガシエキスは、尿路結石を溶解し、排出しやすくする作用があります。
小さい結石であれば、自然に排石することも可能です。しかし、大きな結石を溶解するのは非常に困難になります。その場合、衝撃波治療で石を細かく砕く必要があります。その後の排石補助などにウラジロガシエキスは使用されます。
▼尿路結石の主な症状について
・疝痛(せんつう)発作
非常に激しい痛みが突然発生します。主に腹痛、腰痛を発症することが多いです。
吐き気や冷や汗をともない、顔面蒼白となります。
しかし、毎回激しい痛みとは限りません。鈍痛や重苦しさの症状の場合もあります。
腎結石の場合は無症状のことが多いのです。しかし結石の一部の破片が尿管内に落下すると、強い痛みが生じます。
・血尿
結石が尿路の粘膜とこすれるため血尿が生じます。
結石が膀胱に向かって下がってくると、残尿感や頻尿、膀胱炎などのような症状が出る場合があります。
また、結石による疼痛(とうつう)発作は夏場に多いという報告があります。 尿路結石があり、38.5℃以上の発熱をともなう症状は、結石性腎盂腎炎といいます。重篤になりやすい症状なので注意が必要です。この症状が出た場合はできるだけ早く医療機関を受診してください。
■結石になりやすい方の特徴
・タンパク質、特に動物性タンパク質の摂取が多い方
・炭水化物の摂取が多い方
・カルシウムの摂取量が予想以上に少ない方
・野菜摂取量が少ない方
・夕食中心の食生活の方(特に動物性タンパク質の夕食時の摂取)
・夕食から就寝までの時間が短い方(特に30代の方)
・肥満傾向の方
・運動不足の方
・緑黄色野菜や海草類の摂取不足の方
・牛乳の摂取量は少ないの方
・甘味飲料の摂取量が多いの方
■ウラジロガシエキスの結石の発育抑制作用、溶解作用
リン酸石灰結石をウラジロガシエキスを含む尿で体内に流し込むとき、溶解作用が認められています。
また、ラットによる動物実験でウラジロガシエキスの経口投与は、結石の発育抑制作用・溶解作用が示されています。
■ウラジロガシエキスの抗炎症作用
足蹠浮腫、血管透過性の亢進、及び胸膜炎を抑制する作用が示されています。
■ウラジロガシエキスの利尿作用
一過性の尿量増加作用が示されています。
4剤併用療法が必要な場合や、SGLT2阻害薬及び/又はGLP-1受容体作動薬に忍 ..
2021年6月23日 ツイミーグ(成分名:イメグリミン)の国内製造販売が承認されました。
第522回福山地区内科会学術講演会 2024年2月27日 が開催され
メトグルコは、欧米のガイドラインではまず初めに使用すべき薬剤(第一選択薬)として推奨されており、日本の糖尿病患者さんでも広く使用されています。そのため、メトグルコをすでに内服している患者さんには、新たにツイミーグを追加しづらいのが現状です。
リベルサス錠3mg 他 (2型糖尿病治療剤; 経口GLP-1受容体作動薬) (D10025)
膵臓のβ細胞(べーたさいぼう)のGLP-1受容体に結合し、血糖値が高いときにインスリンの分泌を促すとともに、血糖値を上げるホルモンのひとつであるグルカゴン分泌を抑制し、血糖を下げます。