この記事では、ハイドロキノン・トレチノインの毛穴への効果について解説します。
トレチノインの原理を良く理解し、御自分の肌の状態をみながら、状態にあわせて行うことが成功につながります。
最近ネット販売や、トレチノイン療法の詳細を理解しない医師が物販のように販売しているケースが見られます。
東大式では、シミの状態に合わせ、濃度も濃いものを使います。決してダウンタイムが無い治療法ではありません。必ず、治療開始1週間、後は指示に従い二週間に一度くらい来院してください。また、使用する物は必ず当院の指導をお守り下さい。
Qスイッチルビーレーザー照射後、トレチノイン・ハイドロキノンでホームケア。
それでも、きちんと管理をして観察をしていれば、ハイドロキノントレチノイン療法は非常に良い方法で、当院でも長期ではなく短期集中で治療を行うことにより、ほとんどの患者さんに良い結果を出しております。(もちろん長期使用していただいている患者さんもいらっしゃいます。)
ハイドロキノンはシミの原因であるメラニン産生の阻害作用があり、米国では多くの患者さんに皮膚の漂白目的で治療薬として使用されています。当院では患者さんの症状に応じて独自のものを処方いたします。
この記事では、ハイドロキノンやトレチノインの併用について解説します。
ハイドロキノン
ハイドロキノンは、強力な皮膚の美白剤です。メラニン合成酵素であるチロシナーゼの働きを阻害し、メラニン色素を合成するメラノサイトに対して細胞毒性があるため、しみの原因であるメラニン色素を作らせなくする漂白剤です。
ハイドロキノンを使い始める時には、敏感肌やアレルギーをお持ちの方は、腕などに塗ってかぶれないかを確認してから使用することを推奨しています。
トレチノイン+ハイドロキノンクリーム10g 4000円(税込み)
なお、肌の赤みを抑えて、長い時間をかけてエイジングケアを行いたい場合や顔全体のエイジングケアのためにトレチノインを使う場合は、トレチノインを他のクリームで薄めて使用する方法をお勧めいたします。
今回は、当院で行っているの外用治療についてお話ししたいと思います。
この治療法は、東京大学形成外科の吉村 浩太郎先生が考えられた治療です。
シミに対して治療段階を漂白段階(Bleaching phase)と治癒段階(healing phase)に分けています。
漂白段階(Bleaching phase)(4~6週)では、およびを併用します。
(※には表皮メラニンの排出促進効果、にはメラニン産生抑制効果があります。)
は皮膚炎を伴うため、色素斑のみに綿棒などで丁寧に外用します外用により多くのシミで開始後2、3日のうちにターンオーバー(お肌の生え替わり)の亢進による赤み、かさつきなどの皮膚炎症状を呈します。(皮膚炎の程度には個人差があります)
治療中は皮膚が乾燥(カサカサ)するので保湿クリームなどを適宜使用します。
色素が軽減あるいは消失した段階で治癒段階(healing phase)(4~6週)に移行します。トレチノインのみ使用を中止し、ハイドロキノンのみを外用します。
<の流れ>
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※漂白段階(Bleaching phase)(4~6週)、治癒段階(healing phase)(6~12週)
※これを1クールとして、治療効果に応じて1~3クール治療を繰り返します。
またには角栓を剥がし、毛孔からの内容物(毛穴のつまり、汚れ)を排出(除去)を促すとともに、皮脂の分泌を抑制する効果もあるので、にも効果的です。
※当院では、東京大学形成外科で使用されている、を使用しております。
<適応>
表在性のシミ(、※、、(そばかす))、、、皮膚のハリの改善
とは:
皮膚に炎症を起こした跡がしばらく色素沈着(シミのように茶色っぽく見える状態)が続いてしまう状態のことです。
やけど、擦り傷、強い日焼け後、湿疹、アトピー性皮膚炎、虫刺されなどの跡などに見られます。
肌のタイプ(肌質)により出現しやすい、しにくいという違いがあります。
通常1~3か月で自然に消えていきますが、中には色素沈着が消えるまでに約半年~1年かかる場合もあります。(時間がかかっても、待てば必ず消えます)
特にシミのレーザー治療の際には、高率にこの炎症後色素沈着が起こるので、治療する医師にとっては一番苦労する点なのです。
シミのレーザー治療をする上で、この炎症後色素沈着をいかに最小限に抑え、早く消すことが何より重要になってきます。
これらの炎症後色素沈着に対しては効果的に早く薄くすることができます。
また肝斑に対しても従来の内服に加え、この外用療法を併用して治療することで、より効果的に早く薄くすることができます。
シミといっても様々な種類が存在し、一種類ではなく何種類かのシミが混在(合併)していることも少なくありません。
治療方法もシミの種類によって異なってきます。(※中には悪性の皮膚癌と非常に見間違いやすい恐ろしいシミも存在します。)
<の一例>
※この写真の男性の患者様は、治療で来院されました。私の知人です。
(患者様のご厚意により許可を得て写真を掲載させていただいています。)
診断は、(頬のべったりとしたくすみ)+日光性(老人性)色素斑の合併です。(肌質は色黒で、日焼けすると黒くなりやすいタイプ)
治療は、いきなり日光性(老人性)色素斑に対してレーザー治療をすると炎症後色素沈着が非常に濃くなり、消えるのにかなり時間がかかるので、通常はまず肝斑に対して保存的治療(内服、外用)を数ヶ月した上で、レーザ治療を行います。
しかし、この患者様は非常に多忙な方で、当日レーザー治療を強く希望されましたので、炎症後色素沈着のことを十分ご説明させていただいた上でレーザー治療を行いました。
治療後2週間で日光性(老人性)色素斑は綺麗になりましたが、治療後約1ヶ月にはやはり強い炎症後色素沈着を認めました。
待てば必ず消えるシミですが、この色素沈着の状態(程度)だと半年~一年はかかります。早く薄くするために、<を開始しました。開始後3ヶ月程度でほとんど目立たない状態になってきました。(現在も治療中です)
は日本人の肌質の場合、程度の差はあれ誰でも起こる可能性があります。
特に肝斑を合併している場合には、この炎症後色素沈着が通常に比べて濃くなり、消えるまでにかなり時間がかかります。
当院ではまず肝斑の有無をしっかり診断し、肝斑を合併している場合には、まずあらかじめ内服や外用などを数ヶ月行って肝斑を有る程度薄くした上でレーザー治療や光(IPL)治療を行っています。これにより、治療後の炎症後色素沈着のリスクを最低限まで減らしながら効果的にシミを治療できます。
シミの種類、程度、肌質などしっかりと見極めた上で、治療を行うことが重要です。
※当院では、皮膚科専門医としての種類を適確に診断した上で、の種類に合った最適な治療(内服、外用、レーザー治療、光(IPL)治療など)を行っています。
また日常生活の注意事項などについてもしっかりご説明し、指導を行っています。
夏は強い紫外線によりお肌がダメージを受けやすい時期です。
この時期の美肌ケア(治療)はとても重要です。
※お肌のトラブルでお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
使用開始時のトレチノインやハイドロキノンの塗り方についてお伝えします。
当院では、しみの治療として、トレチノイン・ハイドロキノン療法を行っています。
できてしまったメラニンを追い出す作用のトレチノインの上に、メラニンの新生を抑制するハイドロキノンを重ね塗りし、メラニンの塊であるシミを取り除いて薄くする治療です。トレチノイン治療薬は単体だと、ニキビやシワやタルミの改善などに使用されますが、ハイドロキノンと併用することで、美白効果が高まります。
【効果のあるシミ】 皮膚の浅い部分(基底層から表皮)にメラニン色素が異常増殖・色素沈着している以下のようなシミに効果を発揮します。(太田母斑や真皮性のシミには効きません) 肝斑 褐色のシミで、額や頬、眼や口のまわりに左右対称に現れます。 雀卵斑(そばかす)
両頬や鼻の上に褐色の小さな斑点がたくさん散在するタイプのシミです。 炎症後色素沈着 ニキビ跡の色素沈着やアトピー性皮膚炎患者の色素沈着の改善にも有効です。 日光黒子(老人性色素斑)
主に中年以降の人の顔や手の甲、前腕など日光に長時間当たる部位によく発生します。 【治療の流れ】①まずは、診療時間内に受診してください。医師がシミの診察を行い、適切な治療を選択します。
↓②本治療の適応と判断されたら、ハイドロキノンクリーム、トレチノインクリームを濃度を選んで処方します。
↓③ご自宅で、気になるシミに1日1~2回、クリームを塗布していただきます。治療は2~6週間ほど継続します。途中、肌が赤くかさかさする現象が現れ、次第にシミが薄くなってきます。
【治療を受けられない方】妊娠中、授乳中の方
【料金について】
【もっと詳しく】トレチノインとは?
トレチノインとはレチノールやレチナールと同じくビタミンAの誘導体で、ビタミンAの活性本体です。生理作用はレチノールの100倍もあり、ニキビ、しみ、しわ、そばかすなどに有効です。米国ではまず、難治性ニキビの治療薬として認知されました。その後、シミやシワなどの紫外線による皮膚の老化にも効果が認められることがわかり、現在までに多くの患者さんに皮膚の若返り治療薬として使用されています。 トレチノインの皮膚に対する作用
① 角質をはがす② 表皮の細胞分裂を促進し、皮膚の再生を促す
③ 皮脂腺の働きを抑え、皮脂の分泌を抑える④ 真皮のコラーゲンの生成を促し、タルミや小ジワを改善する
⑤ 表皮内でヒアルロン酸などの分泌を高め、皮膚をみずみずしく保つ お肌に塗布することで、古くなった角質をはがし、表皮の細胞分裂を急速に早めて新しい皮膚を再生します。その際、表皮の底に沈着したシミの原因(メラニン色素)までもぐんぐん浮き上がらせてはがすだけでなく、ハリや潤いのもととなる真皮層のコラーゲンやエラスチン線維を刺激するので、生成が高まり短期間でしみやシワの目立たない弾力のあるみずみずしい素肌へと生まれ変わらせるのが特徴です。
ハイドロキノンとは? ハイドロキノンとは、しみの原因となるメラニン色素をつくる細胞(メラノサイト)の数を少なくする美白剤です。数年前から市販の化粧品へのハイドロキノン配合ができるようになり、ハイドロキノン配合の化粧品が発売されるようになりましたが、市販化粧品に許可されているハイドロキノン(医薬部外品)の濃度は低く、効果的なしみ治療は期待できません。また、知識のないまま使用することによりお肌に悪影響を与える恐れもあります。
トレチノイン酸(オールトランスレチノイン酸)とはビタミンA(レチノール)の誘導体で、生理活性はビタミンAの約50-100倍であり、ビタミンA類の体内での生理活性の本体そのものであります。このトレチノイン(レチノイン酸)は、誰でも血液中にごく微量流れているものですから、抗原抗体反応を起こしたり、アレルギー反応を起こすことはありません。
④トレチノインが乾いてから、ハイドロキノンを気になるところに塗布
妊娠中の方、授乳中の方、妊娠予定の方は使用できません。トレチノインクリームの反応が強い方の使用もお勧めできません。
また、ハイドロキノンとトレチノインを使用する際には、必ず休薬期間を設けます。
トレチノインは赤みなどが出現することもあるため、使用目的や生活スタイルに合わせて使い方を変える必要があります。
当院の場合は、0.1%のみ取り扱っています。そのため、いつでもすぐお渡しできる状況です。
ハイドロキノンとトレチノインは、効果が高い一方、副作用が出やすい薬です。
通常は3ヶ月です。しかし、臨床効果は可逆性ですので、中止すれば元に戻ります。効果があり副作用がないときには長期間継続していただいても問題ありませんが、まれに外用部が白斑になることがあります。
ここでは、トレチノインとハイドロキノンの使用方法について解説していきます。
トレチノイン(レチノイン酸)は米国ではしわ・にきびの治療医薬品として、FDAに認可されており、非常に多くの患者さんに皮膚の若返り薬として使用されています。日本では認可されておりませんが、本院では米国の製品にさらに改良を加えたものを処方しております。
ハイドロキノン化粧品のおすすめランキングを詳しく知りたい方はこちらをチェック♩
などの方のご要望にお応えして、一之江駅前ひまわり医院では、シミ治療の塗り薬である「ハイドロキノン」「トレチノイン」を導入しております。(いずれも自費診療です)今回は、その中でハイドロキノンについて説明していきます。
2.で塗ったトレチノインが乾いたら、ハイドロキノンを同じ部分に塗ってください。
レーザー治療を行ったときにもハイドロキノンクリームを必ず併用してもらいます。ですから、どちらがよいということはありません。むしろ、ハイドロキノンクリームとレーザー治療を併用することが一番効果的です。
トレチノインはします。毛穴の詰まりやニキビの予防に効果があります。
数年前より市販の化粧品にハイドロキノンを配合できるようになり、ハイドロキノン配合の化粧品を見かけるようになりました。しかし残念ながら市販の化粧品に許可されているハイドロキノンは濃度が低く、効果的な漂白効果は見込めないのが現実です。
色素沈着が消えたら、トレチノインは中止し、ハイドロキノンのみを塗ります。
ビタミンAは細胞の正常な分化や成長に不可欠な成分とされ、動物はビタミンAが欠乏すると発育障害を起こすことが分かっています。トレチノインはビタミンAの誘導体ですが、生理活性がビタミンAの50~100倍あるとされ、皮膚のターンオーバーを早めて細胞核内でダメージをうけたDNAの損傷を修復して効果を発現すると考えられています。
ハイドロキノン・トレチノインの使用後はいつもより肌が敏感になっているので、
トレチノインが現在のシミの原因となっているメラニンを排出し、ハイドロキノンは新たなシミを作らないようメラニン生成の抑制をします。
また、ハイドロキノンだけでは浸透しにくく、トレチノインを併用することでお肌への浸透力を高めていますので、両方お使いいただいた方が大きな効果が得られます。
トレチノインとハイドロキノンを併用する際の、塗布の順番は下記となります。
は、シミの塗り薬による治療方法がオススメです。一之江駅前ひまわり医院では、自費診療によるシミ治療について「ハイドロキノン」と「トレチノイン」を取り扱っております。
ハイドロキノンを顔全体に使う前には、医師の診察を受けた方が安心です。
ニキビ治療、と調べると「イソトレチノイン」という薬が検索結果に出てきたことはありませんか?
ハイドロキノン・トレチノイン療法 | 治療メニュー <治療方法で探す
ハイドロキノンについてはを参照していただき、今回はシミ治療の塗り薬である「トレチノイン」の効果や副反応・ハイドロキノンとの併用療法についてご紹介していきます。
ハイドロキノン・トレチノイン療法(シミ・くすみリセットプラン) ..
トレチノイン、ハイドロキノンは、しみ・小じわ・ニキビなどに効果的な新しい治療法です。
少し待ち、トレチノインが充分に乾いてから、ハイドロキノンを患部より広めに塗ります。 04日焼け止め
レーザー治療ができない肝斑(かんぱん)や炎症後の色素沈着に対しても、トレチノインクリームは使用できますので、症例を限ればレーザー治療よりも適当なことがあります。
シミの外用治療『東大式トレチノイン・ハイドロキノン漂白療法』
基本的に同時では行いません。ハイドロキノンはレーザー治療に必ず併用していただきますが、トレチノインクリームは赤みが生じるため、レーザーの反応が強くなる可能性があります。レーザー治療が一旦終了した後でトレチノインクリームを開始することは可能です。
トレチノイン・ハイドロキノン | 肌のクリニック 高円寺 麹町
ハイドロキノンはメラニンを生成する際に関係するチロシナーゼ酵素の働きを抑えることでメラニンが生成されないよう働きかけ、新しいシミへの予防が期待できます。また、メラニン色素を生成するメラノサイトの活動を弱める働きもあり、現在出来てしまったシミを薄くする効果も期待できます。米国では美白効果が得られる医薬品として認められ、一般的な美白剤として使用されています。