※レクサプロの副作用について詳しく知りたい方は、『』をお読みください。
精神科治療において、薬物療法と心理療法と社会療法の3つがそれぞれ重要な役割を持っています。薬物療法ではお薬を使った治療、心理療法ではカウンセリング、社会療法ではリハビリテーションや、社会復帰プログラムなどが挙げられます。
治療は症状のピークから始めることが多く、第一の目的は様々な症状の改善にあります。
第二の目的は、症状が安定した後の再発予防です。精神疾患の相当数が、再発性の疾患です。薬物の不用意な中断は再発に繋がりやすいです。したがって、病気を治すことを目的とするだけでなく、完治しなくてもより良い人生を歩めるようにすることも、薬物療法の目的です。
使う場合は、頓服として投与したり、必要最小限にしたり、充分効果が出た後は、徐々に減らすべきです。
Iさんは、不動産会社で秘書をしている。 以前より不安症状がひどく、不眠が続き、リストカット、食べ吐きが止まらない。 また些細なことで怒って暴言を吐いたり、ときには同僚を殴って警察沙汰になったこともある。 飲酒量も増え、毎日かなりの量のアルコールを寝る前に飲んでいた。 気分の落ち込みが激しくなり、現在は会社を休職している。
これまでに精神科、心療内科を転々とし、最近も「境界性パーソナリティ障害」および「うつ状態」との診断を受けたが「医師の治療法が気に入らない」と、転院してきた。これまでIさんに処方された薬を確認した。 直近の処方は1日あたりで、パキシル40mg1回(夕)、ルボックス25mg3回(朝昼夕)、デパス1mgx2錠3回(朝昼夕)、レキソタン2mgx2錠3回(朝昼夕)、ソラナックス0.8mg×2錠2回(不安時屯服)、ハルシオン0.25mg×2錠1回(就寝前)、ロヒプノール2mg1回(就寝前)というものであった。
Iさんは、「不安が強いのでデパスをもっと出してほしい。手もとになくなると怖いので、予備を念のためにもらっておきたい」という。 この時点で、薬物依存症に陥っている状態だと説明したが、最初はなかなか納得してくれなかった。
主治医はまず、Iさんに躁うつ病の診断を納得させ、薬物依存や不安・イライラを改善させるために、2種類のSSRI抗うつ薬(パキシルとルボックス)を気分安定剤(炭酸リチウム、開始時は1回200mg)に徐々に変える必要があると時間をかけて説明した。 また禁酒を促し、同じベンゾジアゼピン系の抗不安薬・睡眠薬が5種類重なっているため、抗不安薬を徐々に減量していき、睡眠薬を別系統であるアモバン(10mg×1錠)に変更し、不安・イライラ時には抗精神病薬のレボトミン5mgを半分に割って頓服で飲むようにすすめた。 Iさんはこの薬には依存しなかった。
数週間後、Iさんは「多少の頭重感というか、違和感やふらつきはありますが、リストカットは止まりました」という。 さらに1ヵ月して「大分、気分が落ち着いてきて、あまりイライラしたり、些細なことで怒らなくなりました」という。
今後も抗不安薬を中断し、気分安定剤を継続して経過を見ていく予定である。
抗不安薬のほとんどは「ベンゾジアゼピン」と呼ばれる化学物質でできているお薬で「ベンゾジアゼピン系抗不安薬」と呼ばれます。大量に飲んでも直接命にかかわらないため、安全なお薬として治療に用いられてきました。ただし、下記のような副作用と問題点があるため、症状が安定してくれば、定期服用は減量・中止を目指し、頓服(必要なときに服用するお薬)にとどめていくことが理想的です。
●依存性、●眠気、●ふらつき、●認知機能の低下
このうち依存性には、下記2つのパターンがあります。
■どんどんとお薬の量が増えてしまう。
■やめるのが不安でやめられなくなる。
抗不安薬では、後者がとても多く、良くなっているにもかかわらず減量しようとすると、しんどさを感じ、薬を減らせません。
かといって、量が増えていくわけでもないので「常用量依存」と呼ばれます。抗不安薬の中でより「常用量依存」になりやすいものには、下記2つの特徴があります。
○作用が強い、○作用時間が短い
つまり、効果が強くて即効性のある薬ほどやめにくく感じます。では、どのような抗不安薬の減量方法があるのでしょうか?
当院では、以下のような方法を案内しています。
①漸減法(間隔はそのままで服用量を少しずつ減らす方法)
今服用している薬を少しずつ減らしていきます。
半錠に割った形で処方し、調子のいいときは半錠で試していただくこともあります。薬が必要な時とそうでない時の
区別ができるようになると、頓服扱いに変えていけます。
②変薬
「やめにくいタイプの薬」から「やめやすいタイプの薬」にゆっくり変更します。依存の問題がない漢方薬を追加することもあります。その上で、漸減法を行います。
③主剤の十分な処方
不安症・パニック症はSSRI剤、慢性疼痛は各種抗うつ薬、気分が不安定な時は気分安定薬などが治療の主剤(中心薬剤)です。これら主剤(中心薬剤)が足りていない状態の方には十分な量を処方した上で、抗不安薬の減量を行います。
★抗不安薬には即効性が期待できるという特徴があり正しく使えば非常に有用なお薬です。心療内科の治療では気持ちや症状が落ちつくことで、物事のとらえ方が変わることも少なくありません。また、このお薬があれば大丈夫という安心感も、症状の再燃・悪化を減らしてくれます。正しい理解を深めていただき、より良い治療につながれば幸いです。
14週後どうですか?>助けて、どうにかしてえ、と訴える。頓服を飲むと治まる。 ..
妊娠9週くらいまでパニック障害の薬、
レクサプロ、メイラックス服用してしまってました。
妊娠初期にそうゆう薬で奇形が産まれてしまった事例はありますか?(>_
すごい心配です。
抗うつ剤(レクサプロ)、抗不安薬(リボトリール)、頓服として抗不安薬(ワイパックス)を内服されていました。
レクサプロ錠10mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)
事例でもなく、レクサプロはわかりませんが、メイラックス服薬中です。
まだ産まれてませんが順調です(*^_^*)
長年パニック障害持ちで、それでも子供が欲しいので妊活したいのですが、現在レクサプロ、頓服にリーゼを服用しています。
精神科の先生は、産婦人科で相談してくださいと言われました。
薬を辞めて発作が出てしまうと日常生活に支障が出るので
服用したまま、妊娠したいのですが、問題点はどんなことがありますか?
その様な場合は、相互作用の少ないレクサプロやイフェクサーが内服し易いということになります。 ..
コンサータ36mg・ストラテラ40mg(ADHD治療薬)、レクサプロ10mg(抗うつ薬)、不安時頓服としてデパス0.25mg(興奮薬)、加味帰脾湯・半夏厚朴湯(漢方)を服用されていました。
先に断りを入れておきますが、私の個人的な感想です。
適応は医師の判断によるものですし、効果や副作用には個人差があるものです。
私の経験が心療内科受診を考えている方や、お薬に悩んでいる方の参考に少しでもなれば幸いです。
動悸などの自律神経症状がひどければ、アルプラゾラムなどの抗不安薬を頓服使用する。
長年うつ病です。2ヶ月ほど前から、レクサプロ10mgを晩1回処方されています。(ほかにもルボックス、エビリファイ)最強のSSRIという噂は聞きましたが、確かに他のどの薬より効果があります。今はだいぶ調子がよいのですが、一つ困ったことがあります。副作用かどうかわかりませんが、「貧乏ゆすり」をしてしまいます。それも決まって、右足だけです。今度病院に行ったときに相談してみようかと思っていますが、薬の効果は大いに感じられるため別の薬に変えてほしくはないです。レクサプロを処方されている方で、副作用が出ている方はいらっしゃいますか?
後、30日分+頓服不眠時5回分へ変更となった。 (背景・要因)
質問者様と同じく長期うつ病です。2ヶ月ほど前から、アモキサンでの治療に限界を感じ、新しいSSRIであるレクサプロに切り替えました。確かに最初のうちは効果があったようにも思えます。ですが、最近、効果が出ているのかどうか?と疑問に思えて仕方ありません。ご質問の副作用ですが、私の場合、足がそわそわして落ち着いていられないのと、吐き気・頭痛などが上げられます。吐き気・頭痛は吐き気止めや鎮痛剤などでごまかしていますが、足のそわそわ感だけ対処できず気持ちが悪いです。私もこの薬に変えて2ヶ月ちょっとですので、まだ効果が出始じめていないと思い、変更するつもりはありません。新しいSSRIなのでうちの主治医もどうなるのかわからないから、経過はよく教えてとのことでした。ご質問の参考になればよいのですが…
セディールを頓服したときの効果|副作用や寝る前の服用についても解説.
Jさんは元銀行員で、現在は友人の会社を手伝っている。妻と一緒に外来を受診し、「やる気が出ない」、「新しい仕事が見つかるまで不安で仕方がない」と訴える。 また、夜はあまり眠れず、体もだるく、集中力も落ちてきているという。
初診では、抗うつ薬パキシル10mgを処方し、様子を見た。1ヵ月後、「大分良くなった」と笑顔が見られた。 妻とゴルフにも行き、都合よく新しい仕事もみつかり、調子も良くなってきたという。
それから数週間して、妻と再び診察に来た。Jさんは顔から大量の汗を流し、苦渋の表情に、殺気立った話し方で、「どうも調子がおかしい」と訴える。 「新しい仕事になじめず、焦りがひどい」、「夜も大量の寝汗をかく」という。妻も「様子がちょっとおかしいようです」という。
ここで主治医はアクチベーションーシンドロームを疑い、同時に躁うつ病を疑い、抗うつ薬を気分安定剤に切り替えて経過を見た。
2週間後の再診では、殺気立った表情や言動はなく、本人は「自分ではあまりよくわからないけれど、少しはマシになったように思う。寝汗もかかなくなった」という。 妻も「大分良くなりました。家でも前の表情が戻りました」という。
会社も友人がいろいろ気を使ってくれていて、今はリハビリ出勤をかねて週3日勤務で仕事をしているという。
必要に応じてベンゾジアゼピン系抗不安薬を一時的に頓服として使用します。
気分障害の不安や不快気分(いらいらなど)を和らげるのに良く使われるお薬です。ベンゾジアゼピン系抗不安薬(デパス、ソラナックス、ワイパックス、レキソタンなど)が代表的な薬です。安全性が高くて、比較的即効性で良く効くのですが、依存性があるので注意を要します。すなわち毎日連用すると、効きにくくなり、量が増えて、その状態で急に中断すると、不安や不眠、イライラや焦燥感などの禁断症状が出ることです。
そのために患者さんは抗不安薬を急に止めると、禁断症状としての不安や焦燥感が出現して、病気がまだ治っていないと思い、また服用を続けざるをえない状態になります。使う場合は、頓服として投与したり、必要最小限にしたり、充分効果が出た後は、徐々に減らすべきです。
その他、タンドスピロン(セディール)や抗ヒスタミン作用のあるアタラックスも抗不安薬として使われます。
また睡眠導入剤として広く使われている薬(アモバン、マイスリー、ロヒプノール、ハルシオン、ベンザリン、レンドルミンなど)も同じような構造式を持った同じ仲間の薬です。
ブロマゼパム(レキソタン)は、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬です。「中間型」に属し、頓服、定期使用の双方で使う事があります。
レクサプロを処方され、今晩から服用している者です。あなたの質問を見て、いい薬みたいなので効果を期待しているのですが、あたしも副作用が心配です。あなたがその後どうなったか知りたいです。貧乏揺すり以外は何も副作用は出ませんでしたか?良ければ教えて下さいませんか?
五日前からレクサプロを服用。浮動性めまいと頭痛2020/12/03
抗精神病薬療法は、統合失調症の治療においてもっとも基本的かつ重要な治療法です。抗精神病薬は脳内に ある受容体に作用することにより効果を発揮しますが、 単に幻覚、妄想、不安、緊張、焦燥、興奮等の初発時における急性症状を改善するだけでなく、再発予防や長期 予後の改善においてきわめて重要な役割を担っています。
頓服だったワイパックスが内服になりレクサプロが追加されるターン出勤前のワイパックスを してしまって絶望.
10週後
リスペリドン液は良く効いた。けど体がだるい。胸の方がおかしいと訴える。
以後、診察毎に リスペリドン液頓服を7回〜10回分処方
レクサプロの離脱症状についてレクサプロの服用をやめてから離脱 ..
まずは、初診時に処方されたお薬のまとめですが
←リンク
…ベースとなるお薬、一日2回服用
←リンク
…長時間作用型の抗不安薬、依存性が怖かったのですぐに頓服のソラナックスに変更
…眠れないときの頓服処方ですが飲まなかったです...
レクサプロ、メイラックス服用してしまってました。 妊娠初期にそうゆう ..
抗うつ薬の副作用は、抗うつ薬が脳内のターゲットとする神経伝達系だけでなく、他の神経系にも作用があることが大きな要因です。以下のような症状が抗うつ薬の一般的な副作用です。
統合失調症・うつ病の頓服を含む退院時処方~EGUIDEプロジェクト
SSRIとは選択的セロトニンの再取り込み阻害薬のことですが、セロトニン神経系のセロトニントランスポーターに作用して、シナプス間隙のセロトニンの量を増やすことによって、回り回って抗うつ作用を発揮します。日本ではジェイゾロフト、パキシル、ルボックス、レクサプロが市販されています。
同じSSRIと言っても作用が微妙に違うため、どの抗うつ薬が一番良いかは、長年の経験によって処方しますが、使ってみないとわからないというところもあります。
レクサプロ(エスシタロプラム)特徴や副作用を解説|心療内科・精神科
パニック障害が治る(治療)のを抗不安薬(ベンゾジアゼピンの頓服)が邪魔をする