その数少ない、作者本人から「BSマンガ夜話への異議申し立て」を、この ..


このあとの話もまた面白く、また本来の「王道の狗」解説に戻って(笑)、日本はどこで道を誤ったのか?対華二十一カ条要求か?か?といったテーマについて語っていて、本当はそっちを論じたほうがたぶん有益なのだが(笑)、それは次の機会に。


【BSアニメ夜話 ルパン三世】 岡田斗司夫 横山智佐 ミルクマン斉藤 友 ..

少々、引用部の感想を。
いやあ、このあとがきのために、版も持っているのに購入してしまった。ただ、漫画界の著名な実作者・批評家がケンカしてるのが面白いってだけじゃなくて、格闘技、武道の動きの理論や、さらには自分のアニメーターの『腕に覚えアリ』っていう自負に裏打ちされた啖呵が痛快だからこそ、この文章に惹かれたのであった。
つまりは、江戸の”職人衆”の啖呵のようなところがあるんだよ。腹を立てての抗議文なのに、自然とそんな芸論、技術論になっていく、そこの面白さっていうとわかってくれるだろうか。

「リアル」と「記号」にふれたいしかわ氏の僕に対する批判に、しつこいようだがもう少し言及する。
例えば氏は「リアルに欠け、記号でしかなく、動きの描けない」作者安彦の欠点を示す箇所として、一シーンを挙げる。建国大学での開祖が、主人公の学生を投げるシーンだ。といい「動きが描けない事の証明」といい、従って大友以前の旧世代作家の描き方は「でしかない」というのだ。
いしかわ氏の指摘は、残念ながら論理の飛躍ですら「ない」。


例えばそれはいいかわ氏の好きなプロレス用語で言えば猪木のの対極にあると言っていい。腕や脚のからみをいい加減に描いてはは成立しないだろうが、やの技は、どうやらそれらには拘らないらしいのである。

とはいえ、氏は御存知ないかもしれないが、僕の前職はアニメーターである。職の病というものは恐ろしいもので、他人には些細に見えるらしい漫画画面での動きの継続性が、僕はいつも気になって仕方がない。それは漫画家としての長所ではなく、むしろ野暮な短所ではないかと疑っているくらいだったから、公共の電波で(この言い方は嫌いだが今はあえてする)「(は)動きが描けないのだろうナ」と言ってのけられた時に、僕は他のどんな難クセに対してよりも強く怒りを覚えた。大人げないのだが、気になった(どうですかいしかわさん、見たいですか?見せてあげましょうか?)

主な出演者 大月隆寛 いしかわじゅん 岡田斗司夫 夏目房之介 笹峯あい 斎藤光

しかしこの論争が、2005年とネットも爛熟しはじめていたころなのに、大きな話題にならなかったのは残念だ。もちろん、「何言ってやがるんでぇ、この丸太ん棒め!」というこの啖呵が大きな騒動に発展していくか、時代と場所がちょっとだけずれていれば、安彦氏の言った


このふたつが、ああ…みたかったなあ…。
とくに「や武道は『動きの中動作』が見えにくい。だからそこはあえて略したが、どうしてもというなら描いてみせよう」というのはね…この前、グや柔道など、スポーツは「録画」という技術が大きく変えた、という話をしたじゃないですか。ここね↓

【画像大量】NARUTOコラの最高傑作を、なんJ民のワイが決めてやったぞwwwwww

BSマンガ夜話 第18弾(2001年05月28日~31日放送分 ..

は、よく言われているように現代の漫画表現の偉大な先達者になった。それは、従来の記号領域を彼が飛躍的に拡大したからだ…それに惹かれた描き手が次々とその後に続いた。
が、時代を画する存在であるのは間違いない。が、彼がとしてやってみせたのも記号の拡大であって、それ以上でも以下でもない。彼は確かに「リアル」を描き加えた。死体やメカや、醜いの東洋人というような、それまでは敬遠して誰も進んで描こうとしなかったような対象をも、彼はこうすれば描けるではないかと実技を以って示した。だが繰り返すがそれは、記号の”廃止”ではなかったのだ。
だからこそ大友のあとにも、擬似大友の描き手がぞろぞろと続いた。
(略)
しかし「評論家」いしかわ氏もそう称するなら知らぬはずはあるまい。当のも、「自分は手塚の子だ」と公言しているのだ…大友をさらに先鋭化させ、さらにリアルに向かって突き進めたといってもいいですら、「師は手塚だ」と言い切っている。(略)自分たちが、手塚の確立した記号的方法による漫画史の外にいる描き手だとされてしまったら、戸惑うのは誰よりも大友や寺田本人であるだろう。

BSマンガ夜話で、なんと『男組』が扱われていた。マンガ夜話は不定期に放送され、扱う作品も年代やジャンルに偏ることなくピックアップされているのだが、『男組』は最も扱われにくい作品ではないかと、勝手に思い込んでいた。『男組』は『美味しんぼ』の雁屋哲が原作、池上遼一が作画を担当しているのだが、番組中では大半を池上の絵について語ることとなり、後はストーリーや設定について適度に揚げ足を取りながら面白おかしくやっていた。

゚Д゚) < Cobra (コブラの数式 / 2022年タミル語版) | インド映画噺

〜〜<やの話などがあり>
次に、だ。ぼくは(略)…少なくとも漫画に於ける「記号」の意味をいしかわ氏のように解してはいない。
漫画は、古いものであれ新しいものであれ、本質的に「記号」の集積なのだ。
そう思っている。

『男組』は少年サンデーに連載されていて、ワタシはかろうじて末期だけリアルタイムで読むことができた。その後単行本全25巻を立ち読みして全貌を知るのだが、その内容はおよそ当時のサンデーに連載されていたのが信じられない(『うる星やつら』も連載中だった)、クソ真面目なマンガだった。まず目を惹くのがやはり池上のペンによる劇画タッチの絵で、ワタシが勝手に思う日本で最も上手いマンガの絵である。


銀河鉄道999 松本零士: 松本零士: 110円~: 手塚治虫のアシスタント

1996年8月からNHK BS2で放送されたマンガ批評番組「BSマンガ夜話」の放送作品・出演者をまとめたリストです。
放送当時の録画テープおよび録画メモをベースに、同人誌「マンガ夜話記憶全集」(岡田斗司夫 著)、複数のファンサイトさん等の情報でイベント等の不明部分を補ったリストとなります。
★万一、記載内容にミスなどがありましたら、またはよりご指摘いただければ幸いです。


※レギュラー出演者の名前は以下の様に省略しています。
大月隆寛=大月、いしかわじゅん=いし、岡田斗司夫=岡田、夏目房之介=夏目
※アシスタントの笹峯愛は、放送時期により「笹峰愛」「笹峯あい」「笹峯愛」と芸名の表記が変わりますが、本リストでは検索のしやすさを優先し「笹峰愛」に表記を統一しています。
※放送当時から芸名・表記が変更されているゲストは、分かる範囲で2018年4月現在の表記も並記しています。

こんなイケメンが顔捨てる羽目になるんだからやっぱギルドはクソやわ ..

少年サンデーでは、『男組』連載終了の後、『男大空』というマンガが、やはり雁屋・池上コンビで連載されていた。『男組』の後を受けてというのはどうにも分が悪く、キャラクターにせよストーリー展開にせよ、パワーダウンの感はどうしても否めなかった。ただその一方で、『男組』の焼き直しをするのではなく、なんとか別のものを描きたいという作者側の意思は、伝わってきた気がしている。

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キャプテン翼はAAA+に格上げ(海外評価がものすごい)
ヒカルの碁、テニスの王子様、コブラ、魁!男塾はA+に格上げ(もっと上でも良いかもしれない)
きまぐれオレンジロードはAに格上げ(当時のアニメファンの人気がすごかった)
ストップ!!ひばりくん!はA-かな?(影響力が大きかったが、途中で中断した漫画なので)
悪たれ巨人、朝太郎伝、大ぼら一代は、よく分からない

BSマンガ夜話 第24弾 第04夜「 子連れ狼」小池一夫原作・小島剛夕画

さてシアター12の中だが、まずは巨大なスクリーンに圧倒される。劇場用映画といえば横長が定番のはずなのに、イメージとしては正方形に近い。スピーカーも、サイドの壁だけでなく天井にも複数配置され、これなら音響効果は充実するはずだ。

Cobra - 1983 - demo tape (hardcore punk era)

明治時代を舞台にした伝記ロマン「王道の狗」は連載誌の版元である版のあと、から発行された版があり、そちらは後半部に100枚以上の増補が付け加えられたほか、4巻巻末に作者のあとがき(エッセイ)がついている。
その、4巻収録のあとがきが、ちょっと剣呑でして。
なにが剣呑かというと、「」での自作()が取り上げられた際、コメンテーターの評にかちんときたと(笑)。ああ、なつかしいなあ、こういうトラブル(笑)。
が「自分で描いてない」という論評に「いや、ちゃんと描いてるよ!」と反論した時は番組の一部を借りて映像を流したっけ。
あとはが「作者もけっこう傷つくのにさ…」とサンデー公式ブログで描き、盟友が成り代わって反論するというサンデーというよりジャンプ的なアツい展開があったっけ。
※このブログのどっかに保存…ここだここだ

ギャグマンガ日和, うえだ ゆうじ(上田 祐司), 343797

・・・というわけで、『男組』は、これ以上のモノをマンガには求めないと思わせる、ワタシにとっての最高峰のマンガである。ただし決定的な弱点もあると思っていて、それは男臭すぎて女性向けではないことだ。それと、調べてみたら『男組』は実写映画にもなっていることがわかった。機会があったら、ぜひ観てみたい。

ばけもの夜話づくし 1 (MFコミックス ジーンシリーズ) マツリ/著 ..

小学館に漫画家とその人の漫画を掘り下げる「漫画家本」というシリーズがあり、その中に池上遼一版

『ポプテピピック』大川ぶくぶ、グッズの権利巡り謝罪 漫画『COBRA』作者の指摘が発端か ..

作中でさまざまなパロディを行い「良い意味でクソマンガ」と話題になったアニメ『ポプテピピック』のグッズが、物議を醸している。

アニメーションとして世界初のドルビー・ステレオ方式を採用した劇場用映画『SPACE ADVENTURE コブラ ..

昨年夏に実写ドラマとして放送されていた、『トリリオンゲーム』。最終回終了直後にアニメ化が発表

ニコニコアニメ夜話#5『平成狸合戦ぽんぽこ』 [アニメ] 巷のアニオタ2人が、古今東西の名作アニメを熱く語るラジオ「ニコニコアニメ夜話」。


マジンガーZ・ど根性ガエル・侍ジャイアンツなどの古い作品の場合、
アニメは良く知ってるけど、漫画としてどうなのだろう?って思う。
昔は、人気作品だから即アニメ化っていう事もなかったから、
アニメ化されていない名作や、アニメの方が先に進行していた漫画もかなりあった筈。
特に、

コブラ COBRA マジックドール Magic Doll 初版 フルカラー 寺沢武一.

漫画のうまい漫画家と、絵のうまい漫画家はとは、別のものだ。
ちょっと、わかりにくいかもしれない。
という漫画家がいる。とてつもなく絵のうまい漫画家だ。デビューの頃から、その絵には定評があったが、ここ十年ぐらいで、それは完璧に完成してしまった。(略)
池上の技法をベースに、アジアの漫画の一部は成立したといっても過言ではあるまい。

漫画の最大の特徴のひとつとして、止まった絵で動きを見せられるということがある。一枚の絵の中で、あるいは何枚かを組み合わせたコマ割りの妙で、止まった絵を、まるで動いているかのように見せることができる…その技術が、動きのテクニックが、池上はあまり優れていないと思うのだ。どうもあまり楽しくない例にあげてしまって、池上には申し訳ないが…
(略)
なのだ。

マンガ夜話 vol.3 (つげ義春 岩明均 江口寿史) · 貴重!当時物 週刊少年ジャンプ ..

いろんな方のレビュー拝見してて、偶然知りまして。
昔、マンガ夜話か何かでちらっと名が出たので、ジョージ秋山の古い漫画という事と導入部だけを知っておりました。
ただ、私世代でもジョージ秋山って人は浮浪雲の世代ですのでこの作品知ってるのは年上な方かマンガがホントに好きな方だけでしょう。

アニメ化されてたなんて露とも知らず見過ごしておりましたが、この度拝見しました。

有難う御座いました としか言いようがないです。
見た後のこの何とも言えない感覚。
私はしょっぱなから涙腺ウルウルで御座いました。

生きる為に食う事を是とするのか、人としての尊厳を守って果てるのか。
この物語の人々は快楽ではなく、究極の選択の上での事。
旅の僧も言います。誰も食べたくて食べる訳ではないと。
モラルの間で悶え苦しむのは心を持った人だからこそ。
80分弱に描かれる、獣のごとく人を食らう事で生き残って来たアシュラが"人"になってゆく過程での苦悩とラストの姿。
この作品見た後でも私は正直迷いますね。


けなすようで申し訳無いけど、グリザイアの果実のレビューでも書きましたが本来あんなに浅く描いてはいけないテーマです。あの3話を見る時間と同じ分数でこの素晴らしい作品が見れますので、ほんと見た方がいいです。

非常に重いテーマ故に軽い気持ちで見てはいけない代物ですが、出来ればお勧めしたい作品ですね。

コブラ○寺沢武一 · 江口寿史 ポストカード B6 額縁入りのサムネイル

その後、逆に「動きのある絵」の例としてやはりを挙げ、池上氏の絵と比較して考察している。

すくなくとも「漫画の中の動き」には、このようにかなり意識的に考察をしているいしかわ氏が、安彦漫画の動き、を低く評価したのは、やの動きの特性ゆえだったのか、それ以外の何かだったのか…。
そのへんはもっと詳しく聞きたいところだし、現在の「天の血脈」なども論じてほしいところだ。
あれは主人公(現代編)は、アクションで動かしがたいけど。