マイコプラズマ肺炎の症状や検査、感染力について【大人の症状も】


A:マクロライド系抗菌薬は、残念ながら耐性菌が増えてしまい、マイコプラズマには効かないことが多くなっています。マクロライド系抗菌薬は、細菌をやっつける際に、23S rRNAという蛋白質合成に不可欠な物質を標的にします。この23S rRNAが変異し、マクロライド系抗菌薬が効きにくくなってしまったマイコプラズマが増えているのです。その理由としては、(1) マクロライド耐性だからといってマイコプラズマ感染症が重症化しやすいわけではないこと、(2) マクロライドが全く効かないわけではないこと、(3) マクロライド以外の抗菌薬への耐性菌を増やす危険があること、(4) テトラサイクリン系やキノロン系抗菌薬の子どもに対する副作用の問題、があります。
なお、マクロライド耐性マイコプラズマは、日本や中国に多く、一説では80%くらいが耐性ともいわれています。本来は抗菌薬が不要なウイルス性の風邪に、マクロライドを濫用した結果と考えられます。風邪をひいた時に抗菌薬を欲しがる患者さんが時々いらっしゃいますが、抗菌薬の濫用はくれぐれも慎むべきです。


しかし、マクロライド耐性マイコプラズマが存在しているため、2~3日使用しても効果が得られない場合には、別の薬剤への変更を考慮します。

日本では保険診療で一度に検査を行える項目が限られているという制約から、治療開始時に性器マイコプラズマ・ウレアプラズマの検査を保険で行うことはまずありません。保険診療を希望する場合には、まずはクラミジアや淋病・カンジダを疑い検査を行うことが一般的です。そのうえで、淋病やクラミジア・カンジダが陰性であったにもかかわらず、かゆみやおりものの異常などの症状が続く場合に、トリコモナスや性器マイコプラズマ・ウレアプラズマの検査を行います。このように順を追って検査を行えば、すべてが保険診療の枠におさまりますので、患者様の経済的な負担は少なくてすむというメリットがあります。

女性の場合は他の雑菌と共存していると不妊症や流産・早産の引き金になりやすいですが、マイコプラズマ・ジェニタリウムでは、単独でそのリスクが高くなります。
さらに、ウレアプラズマについては、妊娠時に感染していると胎児への影響が大きく、慢性肺疾患等の合併症を悪化させることが分かっています。

近年、マイコプラズマは薬の効かない耐性菌が増えていることが世界的に問題となっており、一度の治療でなかなか治らないケースも少なくありません。

しかし、マクロライド耐性マイコプラズマが存在しているため、2~3日使用しても効果が得られない場合には、別の薬剤への変更を考慮します。

通常、マクロライド系の投与期間は約5-10日間(アジスロマイシンについては3日間)、テトラサイクリン系は7日から14日間が目安です。

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マイコプラズマ感染の診断には、①lgMという感染後初めに上昇する抗体(自分自身の体が作る病原体をやっつける物質)を検出する方法と、②喉のぬぐい液からマイコプラズマのDNAを増やして検出する方法があります。

マクロライド系抗生物質が効かない場合、ニューキノロン系やテトラサイクリン系の抗生物質(例:オゼックス、ミノマイシン)が第二選択薬として用いられますが、ミノマイシンは8歳未満の小児には使用できません。

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人間には細胞壁が存在しないので細菌のみを殺します。 しかし、マイコプラズマは細胞壁を持たないので、これらの抗生剤は無効です。

最近マクロライドが効かないマイコプラズマが急増して小児科医は困っています。マクロライド系抗生剤が効かない耐性マイコプラズマが現在では50~80%にもなり、マイコプラズマ肺炎の治療が年々難しくなってきています。これはマクロライドなどの抗生剤に本来効果がないカゼや効果が不明な副鼻腔炎や滲出性中耳炎の治療にマクロライドの使用が増えたためです。

【歩く肺炎】マイコプラズマって、いったいどんな病気? | 医師ブログ

男性の場合を例に挙げると、尿道炎や精巣上体炎等、ウレアプラズマ、マイコプラズマとも似通った症状が現れます。
ただ細かく見ていくと、細菌の種類によって各症状との関連性には違いがあります。
図2にもある通り、尿道炎や精巣上体炎、前立腺炎との関連が強いのはマイコプラズマ・ジェニタリウム、一方で、男性不妊と関連が強いのがウレアプラズマ・ウレアリチカムです。

ということは、細胞壁をもたないマイコプラズマにはそのような抗菌薬が全く効果がないということになります。 ..

抗生剤の投与を5日間待つのは初期にはマイコプラズマと区別ができないカゼに抗生剤を投与することを避けるためです。また、この時期に抗生剤を投与しても肺炎になるのを防げないからです。

[PDF] 小児肺炎マイコプラズマ肺炎の診断と治療に関する考え方

マイコプラズマ感染症は、保育施設、幼稚園、学校などの閉鎖施設内や家庭での感染伝播が見られるものの、短時間の曝露による感染拡大の可能性はそれほど高くなく、濃厚接触による感染が多いとされています。そのため、普段から流水と石けんによる手洗いやうがいを徹底することが大切です。また、感染した場合は、家族間でもタオルなどの共用を避けましょう。咳の症状がある場合は、マスクを着用するなど“咳エチケット”を守ることを心がけましょう。

多く含まれており、診断や治療に混乱が生じている 1)2)。2011 年 4 月、マクロライド耐

また、マイコプラズマや肺炎球菌にはクラリスロマイシンが少量でもよく効くとされています。

代表的な薬は「クラリスロマイシン(薬剤名:クラリス)」や「アジスロマイシン(薬剤名:ジスロマック)」。 ..

検査によりマイコプラズマの陽性反応が出た場合、細菌感染に有効な抗菌薬であるジスロマックジェネリックを当院では処方しています。

マイコプラズマ肺炎と薬の副作用|北区上中里、尾久、梶原の歯医者

キノロン系の薬のうち、初期に開発されたものをオールドキノロン、それに改良を加えたものをニューキノロンと分類します。
近年使用されているキノロン系は大半がニューキノロンで、腸から血液中へと効率良く吸収される特徴があります。

指示どおりにきちんと飲まないと、治療効果が低下するばかりでなく、原因

マイコプラズマに感染するとマイコプラズマが増殖するのには2~3週間かかります。 その後、感染した人の体が マイコプラズマを認識し免疫反応が始まります。その結果肺炎が進行します。その後遅れてIgMという抗体が日単位で上昇します。マイコプラズマ肺炎があっても、感染初期ではIgMが検出されないこともあるわけです。

12/7 内科再診 肺炎は2週間くらいは治らないだろうとのこと現在 咳は相変わらず痰 ..

細胞壁がないマイコプラズマはその分柔軟で他の環境に適応しやすく、後述するようにペニシリンやセフェム系と呼ばれる抗生物質が効きません。さらに、抗原構造が変化しやすくワクチンも開発しにくいのです。やっかいな細菌ですね。

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ここからは、当院のマイコプラズマ治療の流れについて詳しく解説していきます。

マイコプラズマの治療 | Neltoku小児科学~小児科ママのブログ~

マイコプラズマには、「活性酸素」という人体にダメージを与える物質を産生して肺や気管支の組織を傷害する作用があります。その他に、より強い炎症を伴う肺炎は、マイコプラズマによる直接的な作用だけではなく、感染した人自身の免疫反応が作用し、引き起こされるといわれています。

抗生物質は細菌に対して作用する薬です。そのため、ウイルスや真菌には効果がありません。 ..

性の場合、クラミジアでも淋菌でもない尿道炎の原因菌として多いのは、マイコプラズマ・ジェニタリウムとウレアプラズマ・ウレアリチカムで、進行すると精巣上体炎や前立腺炎へと波及していきます。

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マイコプラズマ肺炎を疑ったときは、発熱から5日間は抗生剤を使用しないで待ちます。熱が5日以上続けばレントゲンで肺炎を確認したうえで抗生剤を投与します。8歳以上ではミノマイシンの点滴が有効で翌日には熱は下がります。8歳未満の子どもにはマクロライドを内服させると2~3日で解熱します。

■ジスロマックが効かない?

治療はマクロライド系抗生剤(エリスロマイシン、クラリスやクラリシッド、ジスロマックなど)が有効です。適切な時期に投与すると2~3日で解熱しますが、あまり早くマクロライドを使っても効果がありません。ただ発熱や咳が始まって3~4日目まではマイコプラズマ肺炎とカゼの区別はできません。4~5日目のレントゲンで初めて診断できます。
あまり早くマクロライドを使っても効果がありません。

ジスロマックは効果を示す細菌と、そうでない細菌があります。 そのため数日間使用しても効果が現れない場合には、医師の判断で治療薬の変更が検討されることもあります。 ただし個人の判断で使用を中止してしまうと、薬に耐性を持った細菌による症状が現れる恐れもあるため、医師の指示に従って使用を継続するようにしましょう。

性器マイコプラズマ・ウレアプラズマに感染していた場合の治療法はクラミジアと同じでジスロマック250mg4錠を1回服用して、2週間後に再検査を行いウレアプラズマ菌が検出されなければ治療は終了になります。