デキサメタゾン口腔用軟膏0.1%「日医工」(一般名:デキサメタゾン軟膏) ..
【局所投与】
症状が口腔内に限局する口内炎に対しては、
■含嗽剤、■トローチ剤、■口腔用軟膏、■貼布剤、■噴霧剤などを主に用います。
量 デキサメタゾン口腔用軟膏0.1%「NK」:1g 中デキサメタゾン1.0 ㎎含有 ..
口内炎の治療として、薬剤の全身投与を行う場合は非常にまれということになります。投与方法としては点滴静注と内服がありますが重症の口内炎で摂食や飲水が困難で脱水がみられるなど補液が必要なときは、積極的に補液目的で点滴静脈注射を用います。
例えば、壊死性潰瘍性口内炎などでは急性症状が強く、発熱や倦怠感などの症状が重度なものがあり、これらに対しては抗菌剤(ペニシリン系やセフェム系の抗生物質などを1日1 ~ 2 g、 2回に分けて)を点滴静注します。摂食時痛などのために経口摂取量 (水分、栄養)が少ない場合や、高熱時などは補液量を増やし、カロリーとしての糖質を含む輸液を行います。
重症型の薬物アレルギーや尋常性天疱瘡など全身に及ぶ病変で症状が口腔粘膜に出現したものに対しては、副腎皮質ホルモン剤であるステロイド剤(プレド二ン1日20 ~ 40mg やデカドロン1日1~6mgなどを3回に分けて)を内服処方します。通常、1 ~数週間で効果がみられますが、疾患によっては症状が蔓延化し長期にわたる場合があります。ステロイド投与が長期にわたる場合には有害事象の発現、薬物相互作用、二次感染予防、治癒後の薬剤減量に注意を要します。
■食事:口内炎の疼痛が強い場合でも、経口摂取が可能であれば、なるべく口から食べ物を取ってもらうことが重要です。まず、症状の程度に応じて食事の形態を工夫します。すなはち、軟食(全粥,五分粥,三分粥など)に副食(おかず)もそれに応じて軟らなく、細なく、刻んだり、さらに、おもゆ、野菜スープ、牛乳など流動食やミキサー食などが必要な場合もあり、人工濃厚流動食(エンシュアリキッド、クリニミール、ハーモニックなど)を用いることもあります。
経口での水分や食物摂取が十分にできない重篤な場合には補液( 5 %ブドウ糖注射液、ラクテックDなど)による脱水改善、栄養改善を図ります。
それとともに、重要なのが休息をとって、十分に体を休めてやることです。
デキサメタゾン口腔用軟膏0.1%「NK」(一般名:デキサメタゾン軟膏) ..
3)放射線や化学薬品などによる潰瘍性口内炎
抗がん剤や頭頚部がんに対する放射線治療に合併して生じる粘膜の炎症は、不整形のびらんや潰瘍をつくり、広範囲にわたります。放射線障害は、唾液腺にも及ぶため口腔乾燥症を惹起し、びらんや潰瘍は遷延化し、難治性となります。
放射線や抗ガン剤による潰瘍性口内炎の治療は以前から、バリターゼ含嗽液(バリターゼ局注用2V、含嗽用ハチアプし8g、4 %キシロカイン液3ml精製水、全量400ml) やキシロカインビスカスなどを用いて除痛を図るなどが行われてきました。基本的にはそのような含嗽薬とともに、口腔内の清掃が重要になってきます。
2)細菌やウイルスの感染
細菌感染による潰瘍性口内炎の中で比較的頻度の高い疾患としては、急性壊死性潰 瘍性口内炎(Acute Necrotizing ulcerative stomatitis:ANUS)があります。この病変はワンサン口内炎とも呼ばれ、歯肉嚢内の紡錘菌やスピロへータなどが急激に増殖した結果、歯肉縁や他部位の粘膜に潰瘍や壊死を生じるものです。症状としては、壊死部の激しい痛み・歯肉出血・ロ臭・発熱や所属リンパ節の腫脹などがあります。本疾患は若年者から中年にかけて発症し、その誘因としては極端な疲労やストレス、担癌状態など免疫能の低下が挙げられます。ANUSにバクテロイデスなどの細菌が関与し、病変したものは壊疽性口内炎(水癌、Noma)と呼ばれますが、本邦で見ることはほとんどありません。
それ以外の細菌としては、結核(結核菌)、、梅毒(梅毒トレボネーマ)、淋病(淋菌)などがありますが、これらの感染者数が減少してると考えられる感染症も、H Ⅳ患者の増加とともに増加傾向にあります。
結核菌によるロ腔粘膜の潰瘍は浅く、有痛性で舌やロ蓋に好発し、梅梅は主にロ唇に硬結の中央部が陥凹した無痛性の潰瘍やびらんなどを認められます。淋菌による口内炎は紅斑を伴った潰瘍が多発してみられることが特徴と言えます。
また、潰第性口内炎を引き起こすウイルスにはエイズウイルスやサイトメガロウイルスなどがあります。
これらの潰瘍性口内炎の治療は口腔内を清潔にし、補液などで脱水の改善を図り、栄養補給と安静にすることですが、二次感染予防のために抗菌薬を投与することもあります。
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1)歯や義歯などの機械的な刺激
歯や不適合な補綴物(詰め物や被せもの)、割れた義歯の鋭縁などの機械的な刺激によ
って生じる粘膜表面が傷つき、粘膜自体が壊死し、脱落して潰瘍が形成されます。これ
らはいわゆる褥瘡性潰瘍と言われ、新生児における先天歯の慢性刺激によって生じるリガ・フェーデ病も含まれます。このような機械的な刺激やいわゆる傷が原因でできた潰瘍は一般に境界明瞭で、周囲には角化した粘膜がわすがに隆起し、潰瘍底は黄白色ー赤色の肉芽組織様を呈します。このような潰瘍性口内炎は癌性潰瘍との鑑別が重要です。癌性潰瘍では癌細胞の周囲組織への浸潤によって硬結が生じているのが特徴でこの点から鑑別が可能です。潰瘍性ロ内炎では、まず明らかな刺激を除去し、ステロイド含有軟膏や痛みが強い場合は非接触性のステロイド剤の噴霧などを行い、含嗽剤などを投与し、様子を見ます。その中で、 1 ~ 2週間経過しても変化がないものや拡大傾向のある場合は癌性潰瘍を疑い、細胞診や組織新など病理診断を行います。
症例:熱傷によると思われる口内炎:診断には問診も重要になる。
③栄養の維持
刺激物を避け、健常時と同様の食事がとれるようにします。患側を使わない,スプーン使用などの簡単な工夫や、食事の前に病変部への貼付剤や保護床の使用も効果があります。嚥下障害を併発した重篤な場合には,経管・経静脈栄養法を行うこともあります。
★再発性アフタにおいて注意しないといけない全身疾患:べーチェット病
べーチェット病は口腔粘膜の再発性アフタ性潰瘍(口内炎)の他に、眼症状、皮膚症状、外陰部潰瘍を主症状とする多臓器に対する侵襲性の原因不明の炎症性疾患で、急性発作を繰り返しながら慢性に経過します。本症では、口腔粘膜の再発性アフタ性潰瘍(口内炎)は必発で、口腔の病態からだけでは、再発性アフタとの鑑別は困難です。
■べーチェット病における治療の注意点
ベーチェット病は、遺伝的素因に細菌感染などの外的環境因子が加わり発症するものと考えられています。特に口腔連鎖球菌が重要視されており、抜歯などの口腔における観血的処置は発症・病状の増悪因子となるため、全身症状の増悪時、ロ内炎の多発時は積極的な治療を避けるべきです。また歯科治療時の浸潤麻酔など注射針による潰瘍形成にも注意を払う必要があります。
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口腔内にびらんや潰瘍病変があると、歯プラシの物理的刺激や歯みがき剤による化学的刺激により口腔清掃が不良になります。歯ブラシは歯の部分のみで小刻みに動かし、なるべく粘膜に触れないようにするとともに、歯みがき剤は使用しないように指導します。さらに,口腔清掃不良に陥りがちな口腔環境の含嗽による改善と含嗽剤の中に含まれる薬の効果を期待して含嗽剤を用います。含嗽はつらくなければ何回行ってもよいですが、軟膏塗布や貼付剤使用前には含嗽剤を使用するようにします。含嗽薬の作用には①消炎作用、②消毒作用、③抗菌作用があります。
消炎作用を有するものとしては、アズしン製剤(含嗽用アズレン錠、含嗽用ハチアズレなど)があり、散剤、顆粒状剤、細粒状剤、錠剤がありますが、いずれも水や微温湯に溶解し1日最低でも数回、食後ならびに就寝前に用います。白血球遊走阻止作用による消炎作用や創傷治癒促進作用があります。
消毒作用を有するものとしては,ヨウ素の殺菌作用を利用するホピドンヨード剤(イソジンなど)や界面活性化作用により抗菌性を示すネオステリングリーン、オラドールなどがあります。いすれも希釈して最低でも数回食後と就寝前に含嗽に使用します。表在性の細菌感染を伴うびらんや潰瘍性の口内炎に対して、また、痛みで口腔清掃不良な患者さんに対して感染予防として用います。ただ、アレルギーを有する患者さんもおられるのでその発現に汪意を要します。
抗菌作用を有するものとしてはアミノグリコシド系抗生物質であるフラジオマイシンを有するデンターグル Fなどがあります。消毒作用を有するものと同じ目的で使用され、含嗽により口腔内細菌増加の抑制やびらん・潰瘍性の口内炎の感染予防に有用です。
一方で、これらの消毒や抗菌を目的とする含嗽剤では、長期使用により口腔内の細菌のバランスが崩れ、黒毛舌(舌の表面が黒い細菌を含む舌苔でおおわれる)などの発症がみられます。■トローチ剤
①再発性アフタに対する治療においては、原因が不明であることも鑑み、ステロイド含有の局所療法剤 (デキサルチン, ケナログ, アフタッチ, アフタシールs , サルコートなど)や免疫抑制剤の投与などの対症療法が中心になります。これらの局所療法剤は、病変部の清拭と含嗽後に少し乾燥させて貼付します。病変部の綿球・綿棒による清拭時に、偽膜を無理には
がす必要はありません。軟膏は小さな綿棒で, 1日数回厚くならないように貼布します。低出力レーザー照射にて、鎮痛効果や治癒の促進効果がみられることもありますが、機械的な刺激を与えることになること、間違った診断下にレーザー照射をすることのリスクを考えると適切とは多めない部分もあります。
このような場合には、易感染性や口腔カンジダ症の合併などの有害事象が見られることがあります。
デキサメタゾン口腔用軟膏効果について | 医師に聞けるQ&Aサイト
ビタミンB群、鉄、亜鉛などの栄養素をバランス良く摂ることが大切です。特に、ビタミンB2(リボフラビン)は、口内炎や口角炎の予防に効果的です。
びらん又は潰瘍を伴う難治性口内炎又は舌炎。 通常、適量を1日1〜数回患部に塗布する。 なお、症状により適宜増減する。
は口内炎用の軟膏やスプレー、うがい薬など多数のラインナップを取り揃えています。トラフルBBチャージaは7歳から使用することができ、1日1回の服用で口内炎や口角炎の方が不足しがちなビタミンを補給することが可能です。
アフタ性口内炎、舌炎、扁平苔癬、歯肉炎、口角炎、褥瘡性口内炎、壊疽
リンデロンVGローションは軟膏やクリームに比べて伸びが良く、頭部など毛量の多い部分にも使いやすいのが特徴です。しかし、アルコールを含むことから傷のある部分には不向きで、外傷や熱傷、手術創には使用できません。
適応となっているのは、湿潤やびらん、結痂をともなうか、二次感染を併発している湿疹・皮膚炎群、乾癬、掌蹠膿疱症などです。適応菌種は、ゲンタマイシン感性菌です。
なお、使用回数は通常1日1~数回で、症状に応じて適宜増減します。
[PDF] デキサルチン口腔用軟膏1mg/g 日本化薬株式会社
第2期梅毒とは感染後から概ね3ヶ月以上経過した時期をいいます。第2期梅毒では口角炎は梅毒の第2期にみられることがあります。汚い痂皮がつきます。梅毒血清反応が陽性になります。全身治療が必要です。
[PDF] 医 薬 品 イ ン タ ビ ュ ー フ ォ ー ム
口角炎は、口の角にできる炎症で、口の開閉や食事によって痛みが増えます。予防するには、適切な栄養素を摂取し、適度な水分摂取、口の周りの清潔を保つ、ストレスを減らす、唇の乾燥を防ぐことが重要です。市販薬を使う場合は、塗り薬や飲み薬がありますが、症状に合わせて適切な薬を選ぶことが大切です。症状が長引く場合は、早めに医療機関を受診することが必要です。日常生活での対策を心がけることで、口角炎を予防することができます。
アフタ性口内炎、舌炎、扁平苔癬、歯肉炎、口角炎、褥瘡性口内炎、壊疽性口
●ステロイド外用薬:リドメックス、ロコイド、テラ・コートリル、デキサメタゾン口腔用軟膏など。炎症を抑制し、かゆみを軽減します。症状の程度に応じて、適切な強さのステロイド薬を選択します
●抗真菌外用薬:ニゾラール(一般名:ケトコナゾール)クリームなど。真菌感染が関与している場合に使用します
●抗生物質軟膏:ゲンタシン(一般名:)、アクアチム(一般名:ナジフロキサシン)など。細菌感染が関与している場合に使用します
●保湿剤:ワセリン、プロペトなど。皮膚の乾燥を防ぎ、バリア機能を改善します
口角炎・口唇炎に対する有効性は確認されていません。 口腔内の外傷性疾患に使用できますか
口角炎用として市販されている塗り薬の中で、唯一ステロイドが配合されていデンタルピルクリーム。ステロイドは炎症を鎮める効果が高く、はれや赤みの伴う口角炎の方におすすめです。なお、ステロイド成分のプレドニゾロンは「weak」という効果がマイルドで安全性の高いステロイド外用剤です。デンタルピルクリームは口内炎や歯肉炎の方が口の中に塗ることも可能なため、少量が口の中に入ってしまった程度であれば、大きな問題となるケースは少ないでしょう。
病名は口角びらんではなく、口角炎や難治性口内炎とした方がよろしいでしょうか?
唇に炎症(口唇炎)が起きると、唇の両端(口角)に痛み、ひりひり感、発赤、ひび割れ、うろこ状のびらんなどの症状が現れます。これらの症状には、抗炎症作用のあるプレドニゾロンなど副腎皮質ホルモンを配合した軟膏の使用がおすすめです。
医療用医薬品 : メサデルム (メサデルムクリーム0.1% 他)
ここからは、口角炎に効果のあるおすすめの市販薬を、塗り薬3つ、飲み薬2つ、合計5つご紹介いたします。
そしてこの基礎疾患は、びらんや潰瘍の治癒を遷延させ、2次感染の素地をつくっています。 ..
市販の飲み薬は基本的にビタミン剤になります。食生活が不規則な方など、ビタミン不足による口角炎におすすめです。口角炎のみならず、肌荒れやニキビなどにも効果が期待されます。一方、ビタミン剤は即効性に乏しいため、症状が苦しい方は塗り薬と併用すると良いでしょう。
淡紅色~淡かっ色の軟膏である。 ; 淡紅色~淡かっ色の軟膏である。
口角炎の原因としては、細菌、カンジダ、ウイルスの感染、薬剤が原因となったり、アトピー性皮膚炎や、ビタミンB欠乏などが原因で起こります。
口内炎の炎症を抑え、痛みを和らげる効果のあるお薬です。 口内炎の他、歯肉炎にもお使いいただけます。
口角炎に使用される塗り薬にはさまざまな種類があり、症状に合わせた薬を選択することが重要です。市販薬に含まれる代表的な有効成分として以下のようなものがあります。
口唇炎と診断され「デキサメタゾン口腔用軟膏0.1 ..
口腔内で徐々に溶解し、含嗽剤より薬剤効果が長時間持続することを期待したもの、含嗽剤と同じく消炎作用、消毒作用、抗菌作用を有するものがあります。消炎作用を有するものとしてはアズノールSTが、消毒作用を有するものとしてはオラドールなど、抗菌作用を有するものとしては複合トローチ明治などがあります。
使用は1日に4 ~ 5回、食間に口中にて、噛まずに長時間留めるように舌下や頬粘膜と歯肉の間などで唾液により溶かして用います。
■口腔内用軟膏
デキサメタゾン口腔用軟膏0.1%「日医工」
口角炎の市販薬は、大きく「塗り薬」と「飲み薬」の2種類に分けられます。順番に解説いたします。