スペースコブラ 第8話 激闘!コブラ対ボーイ(アニメ / 1982)
身体が引っ張られる。何か。黒い。無数の手。肩を掴まれ、腕を掴まれ、ゆっくりと沈んでゆく。絵を描いた後に、川で水浴びをしている時に身体を沈めていったときに感覚が似ている。しかし、これはそんな気持ちのいいものじゃない。森の中にあった底なし沼にはまってしまったような感覚。――あそこにいるのは誰だ。あの赤い髪の綺麗な少女は誰だ。あの真紅のドレスを纏っている。私が小さい頃に憧れた母のドレスを纏っている少女は誰だ。 屋根についている窓から覗き込んでいるキヨが見ているのは、自分と同じ顔をした少女が、ヤマトに対して何かを話しているところだった。窓が音を遮断しているので内容は聞こえない。彼女は自分の背中に触れてくるような感覚から抗うのに必死だった。 しかし、目が離せない。凛々しく話している自身の姿を、王族としての責務を全うしている自身を、皆から信頼の目を寄せられている彼女を――。彼女が羨ましい――。「あっ」 声が出た。黒い何かに思いっきり引っ張られて、抵抗できずに黒い何かに沈んでゆくのがわかった。 思わず目を閉じる。どす黒い水の中に沈んだような感覚。いったいどうしてしまったのか。キヨは覚悟を決めて目を開く。 しかし、そこには何もなく真っ暗な浮遊空間だった。自分が今どこに立っているのかもわからない。ふわりふわりと浮いている。初めての感覚にキヨはそのまま気を失ってしまう。 気が付くと、ゴミ山の上で寝そべっていた。辺りに人はいない。キヨはすぐにその辺にあった布を拾い、咄嗟に顔を隠した。 入国時に来た貧民街だ。キヨは動転した。自分は、城の窓から姫を観察していたはずだ。城から落下したとしてもこんな離れた土地で目を覚ますわけがない。キヨはすぐに立ち上がろうとしたが、身体が動かなかった。「あれ? なんか、動く気力が」「やあやあ」 気力がなく、だんだん意識が呆然としてゆくキヨの元に一人の少年が尋ねる。「貴方は……双子の」「そう。僕はカストル。よろしくねー。キヨ姫」「なぜ、貴方がここに」 キヨは動揺した。今の状況もだが、カストルには自分が王族の娘であったことは話していなかったはずだ。そのように呼ばれる覚えはなかった。「ん? 君が落ちてきたからだよー。僕は脱落者の管理をしているんだぁー。あっ、ポルックスは、城内にいるよー」 キヨはまだ呆然としていた。カストルの言葉が耳に届くも心地の良さにうとうとしてしまう。「君は、受け入れることが出来なかったんだよねぇ。城が襲われなかった自分。王族としての責任を果たしている自分の姿をねぇ。あれこそが君がなりたかったけどなれなかった姿だもんねぇ」 カストルの言葉に、自分は再び姫として君臨していた自分自身の姿を思い出す。その姿を思い浮かべると、彼女は自然と涙が出てきた。「おやすみ、キヨ=オフィックス。君は頑張らなくていいんだぁ。後は、『代わり』がやってくれるよぉ」 カストルの言葉を聞き終え、キヨは涙を流しながらその場でもう一度眠りについてしまった。 キヨが貧民街で眠りについた頃、ミノタウロスに運ばれていたアステリオスは彼のアジトにたどり着いていた。 入り組んだ町の道を渡り、ようやくたどり着いたその場所は、抱えて連れてこられたアステリオスでは覚えることが出来ない道だった。 裏道にある扉を開くと、そこには大きなバーがあった。「あぁー! 兄ちゃん! おかえりー!」「おかえりー!」 ミノタウロスが入ってきた瞬間、甲高い子どもの声が部屋中に響き渡る。「しー! うっせえぞお前ら!」 怒鳴ってはいるものの、顏は笑顔だった。寄ってくる子どもたちの頭をその大きな手でわしわしと撫でるミノタウロス。アステリオスはそれについてくる他なかった。 子どもたちはそんなアステリオスを興味津々に見つめる。 アステリオスはこうも無言で注目を集めることに慣れておらず、どこを見ていいかわからず目が泳いだ。「すまねぇな。アステリオス。とりあえず座れや」 ミノタウロスが椅子を差し出すので、アステリオスはそれにちょこんと座る。 その間もミノタウロスに対して子どもたちがひっきりなしに「誰? この小さい人!」「知り合い!?」 と問い詰めている。「……賑やかだね」 アステリオスは思わず苦笑いをしてしまった。自分の周りが賑やかだったことは、コブラたちと旅をするまで一度もなかったと彼を羨ましく感じてしまう。「こいつらはな。親が『堕ちちまった』連中なんだよ」「堕ちた?」「あぁ。この国は二種類ある。知っているか?」「ごめん。僕はここに来たばかりなんだ」「じゃあ、ドッペルゲンガーって言う化け物の話は知っているか?」「ん? なんだいそれは」 ミノタウロスが話す言葉をアステリオスはまったく理解できずに首を傾げる。その様子を見てミノタウロスは腕を組んで少し考え事をする。どう伝えようか考えているんだろう。「ジェミ王国に古くから伝わる言い伝えだ。ドッペルゲンガー……自分と瓜二つの人間がこの町にはいる」 ミノタウロスの言葉を聞いて、アステリオスは今の状況を改めて実感する。 目の前で話しているのは自分が目指そうとした理想の姿をしている男だ。それも自分が使っていた偽名と同じ名前の男。「そのドッペルゲンガーと出会っちまうと、まるで魂を抜かれたみてえになっちまってこの国の貧民街に堕ちる。こいつらの親はそんなドッペルゲンガーに会っちまった連中だ」 ミノタウロスは悲しそうな顔をして近くにいた子どもたちを撫でる。 アステリオスにとって、今目の前で話しているミノタウロスこそがその『ドッペルゲンガー』であることは間違いない。ならば、彼が先ほど体験した何かに引っ張られるような感覚。あれこそがドッペルゲンガーという化け物の正体である。と彼は理解した。――僕は君のドッペルゲンガーだ。 とここで告げたら彼はどうなってしまうのだろうか。彼も僕と同じようにあの黒い何かに引っ張られてしまうのだろうか アステリオスは周りで自分を物珍しそうに見つめる子どもたちを見る。この子どもたちがミノタウロスを失うと、どうなってしまうんだろうか。「その貧民街ってところはどこなの?」「少し歩けば辿りつくぜ。ただ、あまり行かないほうがいい。生きる気力を失っちまいそうになる」 何もないところをじっと睨みつけるミノタウロス。彼の目から怒りを感じる。「二人とも、飲む?」 一人の少年が飲み物を入れたカップをアステリオスとミノタウロスの分を持ってきてくれる。他の子よりも大きく、アステリオスと同じ年くらいの子に見えた。「どうしたの? 兄貴。この子、新しい家族?」「いんや。こいつはもっとすげえぞ。俺の先生だ」「先生?」 ミノタウロスがニッカリと笑いながらアステリオスを紹介するので、アステリオスは少し照れてしまう。「先生? いったいなにの?」「飯の先生だ」「ごはん!」 小さな子どもの一人が期待に満面の笑みを浮かべて大きな声で叫んだ。「けど、ここには機材が……」 辺りを見ていると、アステリオスが普段使うような機材は当然ない。 アステリオスは一度ミノタウロスから了承を得て、立ち上がって、バーを見てまわる。バーの形式は取っているので、一応、薪火を置くスペースは確保されている。鍋も一応ある。刃物も確認できた。普段使うものがなかったけれど十分料理を出来る環境ではある。「食材はどうしよう。あそこに置いてきちゃったからなぁ」「ねぇ! おにいちゃん!」 服を摘ままれる。その方向を見ると、小さい子が笑顔でこちらを見上げていた。服が破けそうなほどぐいぐいと引っ張ってくる。「あのね! こっち!」 少年は服を摘まんだままアステリオスを引っ張ってゆく。少年はアステリオスを部屋の隅の大きな箱に連れていった。「開けていい?」 アステリオスは遠くでまだ座っているミノタウロスに確認を取る。ミノタウロスはコクリと頷いたのを確認して、アステリオスはその大きな箱を開ける。「おぉ、これは!」 中には新鮮な果物や作物が入っていた。本当に新鮮だ。「凄いね。よく集めたものだ。それに、この箱」 アステリオスは気になって箱の中に手を突っ込む。箱の中がひんやりと冷たかった。「やっぱり! ねぇ、この箱って手作りかい?」「あぁ、ジェミの森林区にあるポーラの木で作った」「あのね! ポーラの木ってすっごく冷たいんだよ!」 ミノタウロスの言葉にかぶせるように無邪気な子どもが答えた。アステリオスは思わずにやけてしまう。「ねぇ、そのポーラの実って、もしかして青い実を実らせない?」「ん? あぁ。あれが美味いんだよ」「そうなんだ! あれを絞った果汁に冷たくした炭酸水を混ぜると爽快感がする最高の飲み物に!」「炭酸水? なんだそら?」「あぁ……この国ではまだ炭酸水の水源を見つけることが出来てないのか……」 アステリオスは思わず落ち込んでしまった。 しかし、同時に頬の緩みが止まらなかった。「ポーラの木は、熱を吸収する力がある。その木の表面を丁寧に切り込んで箱を作れば、その箱の中に冷気が発生する。しかも、その冷気は、果実などの腐敗を遅れさせる。よく知っていたね?」 アステリオスは驚きながら、ミノタウロスに対して問いかける。先ほどの少年の様子を見るに、この国の常識的な知識ではないんだろう。「最初は、ガキ共が冷えた寝床が欲しいつってたから避暑地に使っていたポーラの木がたくさんある場所から木をバッサリ切って、箱を作ってみてたんだが、こいつらが飽きやがって、しゃあねぇから保管庫替わりに食い物入れていたら不思議なことにこれが腐らねぇからな。活用させて貰っている」 アステリオスはその経緯を聞いてさらに興奮した。その渇望を形にする力こそカガクなのだ。彼は自分が教養のない人間だと思っているが、その実、カガクに一番大事なものを持ち合わせていることをアステリオスは実感した。「流石僕」「ん? なんか言ったか?」「いや、じゃあ。そうだな。ここにあるもので何かごはんでもご馳走するよ。助けてもらったお礼に」「おっ! 本当か。なら俺も何か手伝わせてくれ」 ミノタウロスは立ち上がってアステリオスの横に移動する。そしてアステリオスの指示でミノタウロスは調理の工程を進めてゆく。 その様子をワクワクしながら、子どもたちは見つめている。アステリオスも、満足げに一つ一つの工程をミノタウロスや子どもたちに説明していた。 基本的に果実を中心とした料理だったが、サラダ。焼いて甘味を増したもの。ジュースと色々作った。「すっごーい! たくさん食べ物があるー」「おら! お前ら、ちゃんとアステリオスに礼をいいな!」「ありがとう! アステリオスの兄ちゃん!」「いやいや、作ったのはミノタウロスだから」「じゃ、いただきまーす!」 子どもたちは作られた料理にかぶりつく。アステリオスは料理に使ったものを水で洗っている。その様子を、ジュースを片手にミノタウロスが見ている。「本当にありがとうな。アステリオス」「いいよ。僕もこんなに大勢に食事を振るまったことなかったし、彼らも喜んでいる」 アステリオスは少年たちを見る。本当に美味しそうに食べている。これこそアステリオスはタウラス民国で実現したかった夢なのだ。それが少し違う形ではあるが叶った。その充足感にアステリオスは口の緩みが収まらない。「で、だ。お前はこれからどうする?」 ミノタウロスは真剣な眼差しでアステリオスを見つめる。アステリオスは信頼していても、やはり自身の理想であるミノタウロスの目をまっすぐ見ると、何かがこみ上げてきて、目をそらす。「仲間を探す。特にヤマトだ。ヤマトが心配だ」「ヤマトってのは、あんたの仲間か。他にもいるのか?」「うん。キヨとコブラって言うんだけど」「ん? そいつはおかしいな」「ん?」 キヨとコブラの名前に疑問を呈したミノタウロスに思わずアステリオスも首を傾げる。「アステリオス。てめえは物知りだと思っていたが、もしかして貴族様かなんかか?」「いや、僕は先日この国に入ってきたばかりだよ」「だったらあんたらの仲間の名前がキヨとコブラなのはおかしい」「だからどうして?」「キヨとコブラは、俺たちジェミ王国の姫と、その兄貴である騎士団長の名前だからな」「えっ?」 アステリオスの中で不思議な感覚に陥った。ミノタウロスも冗談を言っているような顔をしていない。本気で言っている。嘘はついていない。「そうだ。お前辻斬りのことも知っていたよな? どういうことか、ゆっくり聞かせてくれないか?」 ミノタウロスが神妙な表情でアステリオスに問い詰める。「う、うん。あの辻斬り。一瞬見えた顏が僕と一緒にこの町にやってきたヤマトって人とそっくりだったんだ。ヤマトはすごく紳士的な人だ。あんな乱暴なことをする人とは思えない。それにコブラとキヨは兄弟じゃないし、キヨはオフィックス王国の姫ではあったらしいけれどジェミ共和国に入ったのは今朝だ」「ここはジェミ王国だ」「僕がこの国に入る時、案内人の二人は共和国と言っていた」「……なんか、よくわかんねぇ話になってきたな。つまり、姫と騎士団長とは違うコブラとキヨってのがいて、それがあんたの仲間だと。それと辻斬り。奴と瓜二つの男もいると」 ミノタウロスの言葉にアステリオスは少し不安そうに頷いた。「ドッペルゲンガー……この国にいる化け物の伝説と関係があるのかもしれねぇな。とにかく。そいつらを探す手伝いはしてやる。今日はゆっくりここで寝てくれ。お前さん。あの辻斬りに狙われているみたいだしな」「うん。そうするよ」 アステリオスは不安そうに胸を抑えながらミノタウロスの言葉に返事をした。もう日が沈み、月が街を照らしている。アステリオスは『ラビリンス』の皆と共に眠りについた。
COBRA コブラ セルDVD 死闘クリスタルボーイ アニメ8話収録4時間
寺沢武一原作のスペースオペラ劇画の大傑作アニメがTVシリーズ全31話、劇場版 合計9枚のDVDがコブラの愛機タートル号フィギュア付きで限定発売!! 24世紀の地球。平凡なサラリーマンのジョンソンは、ある日トリップムービーへ気晴らしに出かける。彼がそこで見た夢は、左腕にサイコガンを持つ宇宙海賊コブラが、悪の犯罪組織ギルドを相手に暴れ回る大活劇だった。その後、ジョンソンはカジノでギルドの一味と遭遇し、騒乱の最中に思わず腕のサイコガンを発射してしまう。実はジョンソンこそ、5年前に血なまぐさい世界から逃れようと顔を整形し、自ら記憶を封印したコブラ本人だったのだ。心のどこかで、かつてのスリルと興奮に満ちあふれた危険な日々を取り戻したがっていると気づいた彼は、相棒のアーマロイド・レディとともに、再び冒険と戦いが待つ宇宙へと旅立っていく――。Vol.1(1〜4話)Vol.2(5〜8話)Vol.3(9〜12話)Vol.4(13〜16話)Vol.5(17〜20話)Vol.6(21〜24話)Vol.7(25〜28話)Vol.8(29〜31話)Vol.9(劇場版)
コブラの内田直哉を始め、榊原良子、坂本真綾、白石涼子、井上麻里奈、皆川純子、折笠富美子、川澄綾子など、実力派声優陣を起用。第8話と第9話を収録の第5巻。清水恵蔵描き下ろしジャケット、ピクチャーレーベル仕様。「COBRA THE ANIMATION」特製トランプ封入 (※全7巻に各8枚ずつのトランプを振り分けて封入)。
アニメ「スペースコブラ」第8話 激闘!コブラ対ボーイの感想をチェック
シド刑務所
第5話 謎! 強敵スナイパーは?
第6話 魔術師の正体!!
第7話 ジェーンの仇!
第8話 激闘! コブラ対ボーイ
第9話 出現!!
原題「Alarm für Cobra 11- Dei Autobahnpolizei/アラーム・フォー・コブラ11-アウトバーン・コップ」
ドイツ・RTL製作ドラマ 2002年にドイツで放送された作品。()
第8話(Folge 90)「Späte Rache(直訳=遅い復讐)」
(Season6 Episode12 2002年11月7日放送)
出演 (ゼミル・ゲーカーン) (トム・クラニッヒ)
勝手なあらすじ()
エンゲルハート隊長が自宅でシャワーを浴びていると、何者かが侵入し出て行った。鏡の「Beweise meine Unschuld(直訳=私の無実を証明してください)」のメッセージを読んだ隊長はゾッとする。
一方、アウトバーンでは、車がトラックと接触事故を起こし運転手が死亡した。現場に駆け付けたゼミルとトムは、同じく現場に来た隊長から死亡した運転手がある事件の証人だったと聞かされる。
隊長は、その後エリック・デッカーから事故は自分が引き起こしたとの電話をもらった。エリックとは死亡した運転手の供述から殺人犯になった人物だった。刑期を終え出所した、エリック。
彼の復讐劇が始まる。
勝手な感想(自分の思い込み多々)
何本も見ていくと何となくその雰囲気と話の展開で、この人物が犯人だろうなあという予測は付くのだが、言語が皆無な為に理由が分からない時が多々あるのだ。
今回は、犯人が誰で逮捕したのは分かるが、何の理由で罪を犯しているのかが分からなかった。
詳しいファンサイトさんの解説でやっと理解出来たが、出来れば日本語版が欲しいところ。
久々に隊長が主役の回。
いつも通り、事件に関ってくると足手まといになる彼女。(苦笑)
お約束通り、またもや誘拐されてしまった。
隊長=誘拐(拉致?)はお決まりだな。(^O^)v
オープニングから、隊長のシャワーシーンでドキドキした、ich。
意外とセクシーショットが多い彼女だったりするのだ。
ついでに、ミニスカだったので何でかな?と思ったら~の案の定だった。(^◇^;)
恋多いなあ~いつもの事だけど。(笑)
同じく、オープニング。
ゼミルはサングラス姿で登場!!
あのトムとの気のない返事はなんなんだ?
アンドレアとのケンカ(?)の理由でも話していたのかな?
さて、そんなゼミルですが。
署に金髪の美人弁護士が現れたことで、ちょっとおかしな感じのアンドレアとの仲が、さらに悪化する様子だった。
ゼミルのタイプらしく
(というか、世の男は本能的に金髪美人が好みなんだとか。それは、女性ホルモンの現れが金髪なので、男の脳の中にその事がインプットされているからだとか。著書「話を聞かない男、地図が読めない女」より)
彼女に親切にしてしまうのだ。名前で呼び合いましょうなんて言われ、まんざらせもない感じのゼミル。
だけど、
何気にモテル彼なので、その気持ちは分からない訳ではないが、それにしても、やきもちやかれての困ったようなあの表情は可愛かったなあ。(
重症ですので、聞き流して)
そうそう、ラストのアクションシーンで、上着に火が付くのだが、いつもだと脱ぎ捨てて終わりなのに、わざわざ消して持って行くのだ。
何故?と思ったが後のアクションの激しさに、上着着てないと擦り傷だらけだよなあ~と納得してしまった、ich。
(そんな理由じゃなかったのかも?)
爆発シーンは、ゼミルじゃないが「トム~」と叫びたくなるくらいドキドキしたぞ。
面白かったなあ。
そして、エンディング。
金髪美人を送っていってしまうゼミル。
トムではないがいいのかな?と思ってしまった。
スペースコブラ 第8話 激闘!コブラ対ボーイ [アニメ] ジェーンを殺され怒りを露にしたコブラは、エアバイクに乗ってボーイを倒しに向かう。
■レディの素顔と正体が明らかになるエピソード 頬をかすめて飛ぶ弾丸をものともせず、ゆらりと足を踏み出して左腕のサイコガンをおもむろに構える。そう、それは紛れもなく「ヤツ」さ……!! 銀河パトロールに追われる賞金首でありながら、コブラは犯罪組織「海賊ギルド」とも対立する一匹狼の宇宙海賊です。相棒はアーマロイドの「レディ」だけ。左腕に仕込んだサイコガンと持ち前のタフな肉体を武器に、ロマンと愛を求めて今日も大宇宙を駆け巡る……! 2023年9月8日に亡くなった漫画家・寺沢武一氏の代表作『コブラ』は、1978年に「週刊少年ジャンプ」で連載がスタートし、ハードボイルドなストーリーでたちまち人気になりました。そして1982年7月に劇場用オリジナル作品としてアニメ化された後、同年10月よりTVアニメシリーズの放送がスタートし、さらなる人気を獲得したのです。 本作のアニメ版で印象的なエピソードといえば、劇場版のベースとなった初期エピソード「イレズミの女編」、スポーツ選手を装って潜入捜査する「ラグ・ボール編」、海賊ギルドの幹部サラマンダーと対決する「シドの女神編」あたりを思い出す人が多いでしょう。 しかし筆者があえて推したいのは、TVアニメシリーズ終了後、2009年にリリースされたOVA(ビデオ販売用オリジナルアニメーション)『タイム・ドライブ』です。『タイム・ドライブ』は「時のひずみ」に飲み込まれて存在が消えかかっているレディを救うため、コブラが20年前の世界に入り込んで原因を探す……という物語です。 作中の「20年前」とは、コブラが整形する以前、レディとコンビを組みはじめた頃の時系列です。レディがどのように若き日のコブラと出逢ったのか? なぜアーマロイドのボディになったのか? そもそもレディはどのような女性で、どんな素顔をしていたのか? つまり『タイム・ドライブ』はコブラとレディのコンビ結成秘話を描く物語なのです。 さらにもう一点。このエピソードは、リリース後に大きな意味を持つことになってしまいます。長年コブラを演じてきた声優・野沢那智さんの、「最後のコブラ」になってしまったのです。■あなたは野沢那智派? それとも松崎しげる派?「アニメ『タイム・ドライブ』DVD Vol.2」(ハピネット)。若き日のコブラと、アーマロイドになったレディが描かれている 野沢那智さんは『タイム・ドライブ』以降のアニメ展開でも続投するはずでした。しかし病気のために降板し、新たなTVアニメシリーズでは、『タイム・ドライブ』で若き日のコブラを演じた内田直哉さんがバトンを受け取ることになります。 内田直哉さんはアニメ版『コブラ』では3代目。初代は劇場版を担当した松崎しげるさん、2代目が野沢那智さんです。そのあたりの出演作について、『コブラ』の歴代アニメシリーズを振り返ってみましょう。●【SPACE ADVENTURE コブラ】劇場用オリジナル作品/1982年7月公開
松崎しげるさんがコブラを演じた初アニメ化作品。「イレズミの女編」をベースにしつつオリジナル展開で物語を描く。出﨑統監督のテイストが色濃く反映されており、やや大人向けのSFロマン作品となりました。ハードボイルド成分が高いのも特徴です。●【スペースコブラ】TVアニメシリーズ/1982年10月より/全31話
野沢那智さんがコブラを演じた、もっともポピュラーなシリーズ。原作コミックをなぞる形で、長い連載シリーズのおよそ半分ほどのエピソードを映像化しました。●【COBRA THE ANIMATION】OVA/2008年~2009年/『ザ・サイコガン』全4話、『タイム・ドライブ』全2話
『コブラ』生誕30周年を記念して企画された新たなアニメシリーズ。コブラ役はもちろん野沢那智さん。TVシリーズと違ってハードボイルド成分が濃くなっているため、野沢さんの演技も落ち着いたものとなっています。また『タイム・ドライブ』では、若き日のコブラを内田直哉さんが担当しました。●【COBRA THE ANIMATION TVシリーズ】TVアニメシリーズ(BS放送)/2010年1月より/全13話
野沢那智さんの降板により、内田直哉さんがコブラを演じた新シリーズ。映像化されていなかった原作エピソードをセレクトしてアニメ化しました。 劇場版からスタートしたアニメ版のコブラは、松崎しげるさん、野沢那智さん、内田直哉さんへとバトンが渡りました。もっとも長く演じたのは、もちろんTVシリーズを担当した野沢那智さん。そのため「コブラ=野沢那智さん」のイメージを持っている方が圧倒的でしょう。 その一方で、劇場版から入った人は「松崎しげる版こそコブラだ!」と思うはずです。劇場版とTVシリーズではそもそも作品のトーンが違いますし、松崎しげるさん演じるコブラはロマンス映画の側面を持つ劇場版にぴったりのセクシーなボイスでした。松崎しげるさんが歌う主題歌「DAYDREAM ROMANCE」の切なく、そして力強いバラードはまさに歌声のサイコガン。聞く者のハートを何人も撃ち抜いたことでしょう。 また「歌手・松崎しげる」としては、実は『ザ・サイコガン』以降の新アニメシリーズで、エンディングテーマを担当しているのです。 つまり『タイム・ドライブ』は、コブラとレディのオリジン話であるとともに、野沢那智さんの最後のコブラであり、松崎しげるさん・野沢那智さん・内田直哉さんの3人のコブラが一堂に会する作品でもあったのです。 過去と現在が交錯するエピソードで内田直哉さんが役を引き継ぐ……。これほど運命的なエピソードはありません。 エピソードの立ち位置としても、担当声優さんのヒストリーとしても「特別な一本」である『タイム・ドライブ』。この機会に劇場版から追い直してはいかがでしょうか? なおレディ役の榊原良子さんは、劇場版から現在に至るまで、すべてのアニメ版でレディを演じています。そんな「コブラのすべてを知る女」にも注目です。(気賀沢昌志)
大人気!宝島社の「コブラDVD」シリーズ第4弾の登場です。これまでこのシリーズは1000円以上の本体価格でしたが、第4弾はなんと本体価格980円+税の超お値打ち価格!もちろん「コブラ」の中でも特に評価の高い8話を収録。ボリュームもタップリです。
コブラ”の新たなる冒険の幕が上がる!第8話「マンドラド」、第9話「黒い弾丸」を収録。 制作年:, 2010
TVアニメ
から
「コブラ」DVDシリーズの完結編です。伝説の最終回「あばよ!おれのコブラ」も収録。収録話数も、これまでの8話から9話に増やしたスペシャル版。また完結を記念して、これまでのストーリーや出崎統監督の絵コンテなどを収録した、豪華ブックレット付き!