エスシタロプラム(レクサプロ®), おだやかな抗うつ効果。抗不安作用も高い。 遅効 ..
ベンゾジアゼピン系睡眠薬は睡眠に対する効果に加えて、筋弛緩作用(筋緊張を和らげる)、不安や緊張を和らげる、抗けいれん作用(けいれんが起こりにくくなる)などの作用があります。
レクサプロ錠10mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)
抗うつ薬は単剤で使用し、多剤併用は行わないことを基本とします。また、第一選択薬を十分量・十分期間使用し、用量不足や観察期間不足による見かけの難治例を防止することが重要です。特に重症例の場合でECTを予定していない症例では、有害作用に注意しながら、速やかに薬物を保険診療上認められた最大用量まで増量します。薬物の代謝には個人差が大きく、患者さんによっては同じ量を服用しても血中濃度が上がりにくい可能性も考えられます。ケースバイケースで判断することですが、用量不足による無反応例や不完全寛解例があるので、有害作用に注意しながら十分な用量を使用することが重要です。第一選択薬に反応があるかどうかを判断する観察期間の長さについてもケースバイケースで決定します。例えば2週間で目処がつくこともあれば、3~4週間での見極めが困難であることも少なくありません。4~6週間、場合によっては8週間の時間をかけて、抗うつ効果が出てくることもしばしば経験します。この場合、もし可能であれば有害作用が問題とならない範囲で十分用量まで増量しておくことが望ましいでしょう。低用量で使用していると、用量不足によって反応がないのか、観察期間不足によって反応がないのか、2つの可能性を同時に考える必要が生じてしまいます。抗うつ薬を低用量で使用して反応がない場合は、有害作用が臨床上問題とならない範囲で十分量まで増量した後、4週間程度を目安に効果判定を行うのが望ましいでしょう。
次に、ベンゾジアゼピン受容体作動薬の併用について触れたいと思います。抗うつ薬とベンゾジアゼピン受容体作動薬の併用は、治療初期4週までは脱落率を低下させるなどの有用性が報告されています(Furukawa et al, 2001)。中等症以上のうつ病では、不安・焦燥・不眠への対処としてベンゾジアゼピン受容体作動薬が必要となることが多いと思います。
しかし、ベンゾジアゼピンが必要な場合でも、最大、抗不安薬1剤、睡眠薬1剤までを原則とします。不必要なベンゾジアゼピンが漫然と投与継続された結果、過鎮静、意識障害、脱抑制による衝動性の亢進などが起こり、一見うつ病の症状が遷延ないし悪化したように見えることがあるため、漫然と継続しないよう心掛けましょう。
通常、成人にはエスシタロプラムとして10mgを1日1回夕食後に経口投与する
レクサプロの添付文章(薬の説明書)では、QT延長に注意するように記載されています。
身体の緊張を伴う不安障害や、不眠症にお悩みの方に効果が期待できます。
セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)によるパニック障害の治療
うつ病の治療に最も重要なことは、ご本人と周囲の人が病気を理解し、十分な休養をとることです。それは簡単なことのようですが、実際には病前性格が責任感の強い性格であったりすると周囲がいくら休めといっても本人が休むことを拒否する場合があります。また経済的な理由や、介護など家族関係の理由から本人が実際に休息をとることが難しい場合もあります。当院では、まず病気についての説明を患者さんとご家族に行い、ご本人が休息をとるためにどのような環境づくりをしていくかを共に考え、アドバイスいたします。症状の重篤さに応じ、医師が診断書を記載して休職(休学)をしていただく場合もあります。治療期間は非常に治療が上手くいった場合でも最低6〜8週間は必要です。(患者さんが復帰を急がれる場合は、患者さんの意向を尊重して対応をしていきますが、病状を鑑みてあまりにも無謀であればお止めする場合があります。)職場(学校)復帰に際しては、ご本人の同意が得られれば職場の健康管理医や人事担当者(子どもの場合は学校教員)と相談して、可能な限り馴らしのステップを踏めるように調整します。経済的な問題や、家族関係の問題を抱えていらっしゃる場合には、本人のみならず家族に対し、医師、精神保健福祉士より様々な医療・福祉サービスの活用を提案いたします。
さて、第一選択薬による治療に成功せずECTを予定しない場合、セカンドラインの治療をどのように考えるかについて紹介します。薬物療法上の対応を考える前に、まず服薬アドヒアランスについて確認します。また、現在の診断について正しいか(一般身体疾患、処方された医薬品や物質乱用による抑うつ状態、双極性障害との鑑別など)、併存障害の見落としがないか(パーソナリティ障害、不安症や自閉スペクトラム症の併存など)について再検討することも重要です。その上で、初期治療が成功しない場合の薬物療法上の対応として、①抗うつ薬の増量、②抗うつ薬の変更、③抗うつ効果増強療法、④抗うつ薬の併用が挙げられます。
ベンゾジアゼピン系の抗不安薬は、扁桃体の神経細胞の活動をダイレクトに抑えて ..
これらは抗不安薬の主作用である、不安を軽減させ、緊張をほぐしてリラックスをうながすという効果の現れということも言えます。
また、高齢者の場合は、薬の副作用によるふらつきが原因で転倒して骨折するといったこともあり得るため、十分な注意が必要です。
脳内でドパミンが過剰に放出されているときは、ドパミンの放出量を抑制して過剰になるのを防ぎ、逆にドパミンが不足しているときには、ドパミン作動薬として刺激し、ドパミン量を増やす方向で働きます。(ドパミン D2 受容体パーシャルアゴニスト)。また、セロトニンに対しても、同じような調整する働きをします。(セロトニン 5-HT1A 受容体パーシャルアゴニスト、セロトニン 5-HT2A 受容体アンタゴニスト)。
この薬剤においては高プロラクチン血症を引き起こすことは稀ですが、射精障害、勃起不全の報告があります。
ED治療薬との併用は問題ありません。
抗不安薬にはさまざまな種類が発売されていますが、現在日本で発売されているのは、ほとんどが『ベンゾジアゼピン系』と呼ばれる系列です。
本ガイドラインでは推奨する第一選択薬を一つに定めていません。患者さんの病像や背景、価値観を汲みつつ、それぞれの薬剤プロファイルを考慮して治療が計画されることが望ましいからです。
中等症に対しては、実臨床では、第一選択薬として新規抗うつ薬(SSRI,SNRI,ミルタザピン)がよく用いられていますが、TCA/non-TCA(ここでは、新規抗うつ薬以外の薬物でうつ病に保険適応をもつ薬物を一括してTCA/non-TCAと表記する)が用いられることもあります。新規抗うつ薬(SSRI,SNRI,ミルタザピン)はTCAに比べて抗コリン性有害作用、心・循環器系有害作用が軽減しており忍容性に優れているという考え方が主流であり、大部分の中等症や重症にはこのクラスから開始することが一般的です。もし、再発性抑うつエピソードの患者に対して過去に効果があった薬物があればその薬物を第一選択として考慮します。また、家族歴を注意深く聴取し、血縁者に効果のあった薬物も第一選択となる可能性があります。
ベンゾジアゼピン(BZ)系薬は優れた有効性と安全性を有し、広く使用される。東京女子
うつ状態では注意が散漫になったり我慢する力が弱まったりします。そのためにADHD(注意欠陥/多動性障害)と誤って診断される場合があります。特に悲しみなどの抑うつ気分や興味の喪失が目立たず焦燥感が強い場合にはADHD(注意欠陥/多動性障害)を疑う必要があります。もちろん、ADHDなどの発達障害の方が、学校や会社などの社会生活で失敗体験を繰り返すと二次的にうつ病を発症する場合もあり、その時は両方の診断がつくことになります。そうしたケースではうつ病の治療を行うだけでは不十分であり、発達障害の評価と十分な理解が必要です。
レクサプロ, エスシタロプラム, SSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)
●三環系
アナフラニール/ノリトレン/トリプタノール/アモキサン/トフラニール/スルモンチール/アンプリット/プロチアデン
●四環系
テトラミド/ルジオミール/テシプール
●その他
レスリン/スルピリド
※服用においては、大前提として新規抗うつ薬より副作用が多い事は理解しておくこと。
※薬理作用は三環系抗うつ剤はSNRIと同様の作用であり、四環系抗うつ剤テトラミドはα2受容体遮断作用はNaSSA(ミルタザピン)と同じである。つまり薬理作用においては、新規抗うつ剤とかわらないと考えてもいいのかのもしれません。
※新規抗うつ剤で症状が改善しない場合は、三環系抗うつ剤が効果がある場合がある。
筆者はアナフラニールを使用するが、循環器系消化器系の副作用に注意する。便秘症状に対しては、服用早期に下剤の投与が必要な場合のあります。
テトラミドとレスリンは睡眠効果があり、不眠を伴ううつ病に使用される。スルピリドは、消化潰瘍剤として内科領域で使用されており、食欲低下を伴ううつ症状に有効な事もある。
薬物療法は SSRI を主剤とし、必要に応じてベンゾジアゼピン系
セロトニンのみに作用し、抗うつ作用はやや弱く、本格的なうつには効果不十分ですが、うつ病以外の適応症(強迫性障害、パニック障害、社会不安障害)があります。適応外ですが、摂食障害、PTSDなど(アメリカでは適応)にも使用されます。
三環系抗うつ薬のような抗コリン性の副作用や、心毒性、鎮静作用が少ない。
嘔気、悪心などの消化器症状(服用中に消失することが多い)、眠気、めまい、ふらつき、性機能障害。
急に止めると「フワフワ」「ビリビリ」といった退薬症状が見られます(特にパロキセチン(パキシル))。
血中濃度半減期は、エスシタロプラム>>セルトラリン>パロキセチン>フルボキサミンの順に長く、最高血中濃度到達時間はいずれも5時間以上→夕食後投与で翌朝に眠気等の持ち越しがある場合は、服用時刻を夕から昼にずらす事により、日中の副作用を回避できます。
セロトニン症候群(SS)に注意!
抗不安薬を用いること、治療開始 4~8 週後に効果判定を行い、効果判定で改善が認められた
気分障害の精神療法としては気分や感情に焦点を当てた認知行動療法が有名です。その中でもA.T.Beckが創始した認知療法は、うつ病などの気分障害に効果があることが実証されています。認知療法で大事なことは、いくつかありますが、中でも思考と感情と行動が相互に連関していることを身をもって体験することにあります。例えば1時間のセッションなら、その1時間の中で気分を憂うつにするような考え方を変えたり、別考え方を探したりという作業によって抑うつ気分が改善することを体験してもらうことにあります。
商品名 ジェイゾロフト、デプロメール ルボックス、パキシル、レクサプロなど
気分の波のある精神状態を治療する薬剤であり、躁とうつを繰り返す双極性障害に使用されます。
うつ病で服用する場合は、ある抗うつ剤を使用しても十分な効果が現れない時にその抗うつ剤の効果を高める為に、気分安定薬を追加します。
ベンゾジアゼピン(BZD)系の抗不安薬も、30分〜1時間で効果が現れる即効性が ..
これらは元来統合失調症の薬ですが、双極性障害の躁状態にも効果があり、欧米では保険適応が取れています。また双極性障害のうつ状態にもある程度効果があります。特に双極性障害のうつ状態に対してはSSRIと組み合わせて使うと効果があるようです。
オランザピン(ジプレキサ)、クエチアピン(セロクエール)、リスペリドン(リスパダール)、アリピプラゾール(エビリファイ)などがあります。
特にジプレキサとエビリファイは双極性障害の躁状態に対して保険適応がとれています。
レクサプロを服用される方へ · 2017.06.27 女性とうつについて · 2017.06.25 院内処方 ..
レクサプロは、セロトニン2A受容体を刺激します。これによって深い睡眠が妨げられてしまって、睡眠が浅くなってしまいます。
非ベンゾジアゼピン系に分類される睡眠薬です。即効性があり、すぐに効果 ..
以上を踏まえて、中等症・重症うつ病に対して推奨される治療のポイントをまとめます。中等症以上のうつ病では、まず外来で診療できるのか、入院をさせるべきなのかを判断します。そして、軽症うつ病において述べられている基礎的介入を丁寧に行った上で、薬物療法は軽症に比べてより積極的に行います。抗うつ薬を単剤で十分量・十分期間使用し、多剤併用は行わないことを基本とします。
本ガイドラインでは推奨する第一選択薬を一つに定めていませんが、新規抗うつ薬(SSRI,SNRI,ミルタザピン)やTCA/non-TCAが用いられます。新規抗うつ薬(SSRI,SNRI,ミルタザピン)は、TCAに比べて抗コリン性有害作用、心・循環器系有害作用は軽減しており忍容性に優れているという考え方が主流であり、大部分の中等症や重症はこのクラスから開始することが一般的です。
ベンゾジアゼピン受容体作動薬を併用する場合はその必要性を慎重に考慮します。中等症以上では不安・焦燥・不眠への対処にベンゾジアゼピン受容体作動薬が必要となることが多いでしょう。その場合でも、最大、抗不安薬1剤、睡眠薬1剤までを原則とし、併用期間は治療初期4週までを目安とします。セカンドライン以降の治療選択としては、第一選択薬に無反応の場合は「抗うつ薬の変更」を、部分反応にとどまる場合は「抗うつ効果増強療法」を行います。
自殺の可能性や生命危機の差し迫った(最)重症うつ病にはECTを考慮します。ECTにすみやかに反応し、寛解が得られた場合は、軽症・中等症うつ病に準じて新規抗うつ薬を主剤として維持できることもあります。
精神科医がレクサプロ(一般名:エスシタロプラム)について解説します。
:不安、うつ、睡眠障害を和らげる薬。
①のベンゾジアゼピン系に比べ依存性が少ない分、効果が薄いのがデメリット。
精神科医が主要な16種類の精神安定剤(抗不安薬)について徹底解説!
②パロキセチン(パキシル):
高用量ではノルアドレナリンにも作用。抗コリン作用あり。
自身を代謝する酵素を阻害する為、投与量を増減すると血中濃度が急速に上下(血中濃度の非線形性)→退薬症状が出やすい、高齢者では血中濃度が高くなる為、推奨される投与量は10~20mg。
日本ではうつ病以外に全般性不安障害を除く全ての不安障害(パニック障害、強迫性障害、社交不安障害)の適応となっています。