では、鼻水の治療法と自宅で出来る対処法についてご説明します。


寒暖差アレルギーは生理的な反応の一種なので、ほとんどの場合は抗アレルギー薬や漢方薬、鼻炎用のスプレーなどの薬で一時的に症状をおさえていきます。薬局やドラッグストアなどで、処方せん無しに購入できる医薬品(OTC薬)が多数販売されているので、まずは市販薬で対処することがお勧めです。
しかし、日常生活に支障が出るほどの症状であれば、鼻粘膜の表面にレーザー光線を当てて腫れや過敏性を和らげる「下鼻甲介粘膜レーザー焼灼術」や鼻の感覚や鼻水の分泌をつかさどる後鼻神経を焼く「後鼻神経切断術」などの手術治療も視野に入れていきます。


子どものアレルギー性結膜炎と鼻炎(止まらない鼻水) | 八王子市

走った後など、スポーツの後にサラサラした鼻水が出るのは運動誘発性鼻炎を考えます。冬のマラソンや水泳など、寒冷刺激で症状が出ることが多いようです。

まずは、鼻鏡や内視鏡の検査により鼻腔内を観察し、鼻水の量・質、粘膜の腫れの確認を行います。またアレルギーが考えられる場合は、血液検査、スクラッチテスト・皮内テスト・鼻粘膜誘発テストなども行います。状況によって、レントゲン検査や検査、検査を行う場合もあります。

お風呂上がりや温かい室内に入った際など、温度差がある場面でなぜか鼻水やくしゃみが止まらない……。それは「寒暖差アレルギー」かもしれません。

寒暖差アレルギーの予防策としては、筋肉を付けるためのタンパク質や、タンパク質をエネルギーに変えるビタミンB群などを継続的に取り入れ、基礎体力を付けるのがよいといわれています。さらに自律神経の調子を整えるためにも、生活習慣を見直し、睡眠時間や入浴時間、食事などに気をつけましょう。
また、鼻粘膜が乾燥すると、アレルギー症状が悪化することがあるので、保湿スプレーや加湿器を使って鼻粘膜の保湿も心がけるとよいでしょう。

鼻水への対処法の基本は「鼻をかむこと」ですが、正しい鼻のかみ方を知っている方は意外と少ないかもしれません。
鼻のかみ方は、花粉症による鼻水でも風邪などによる鼻水でも同じですが、誤ったかみ方をすると、鼻の粘膜にダメージを与えてしまうおそれがあります。この機会に、正しい鼻のかみ方についてしっかり確認しておきましょう。

アレルギー性鼻炎は鼻水が止まらない・鼻づまり・くしゃみ・副鼻腔炎などの原因となり、鼻レーザー治療や舌下免疫療法などの治療法があります。

原因として春先のスギ花粉が最も代表的ですが、年々増加傾向にあり、低年齢化が問題となっています。すなわち、小さなお子さんにも発症例が増えているのです。また、スギ花粉に引き続いて飛ぶヒノキ花粉症も増えています。その他、イネ科(カモガヤ)、キク科(ブタクサ)などの花粉によって、夏から秋にかけて症状が出る患者さんも増加しています。花粉症では「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」の3大症状の他に、「目のかゆみ」はうっとうしい症状です。その他「のどのかゆみ」「皮膚のかゆみ」を伴うこともあります。症状はある年、突然出てきます。花粉症と診断されたら、翌年からは発症前に薬の内服を開始して、症状がひどくならないようにしましょう。関連疾患として、があります。


:ハウスダストやダニが原因です。「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」の症状は、朝起床時、冷房、風呂上がりの湯冷め時などに出ます。一年中症状が出るので治療がおろそかになりがちですが、症状が強いと集中力が落ちるので、積極的に治療を受けた方がよいでしょう。通院治療を継続しても、鼻の粘膜の腫れがとれないことによる「鼻づまり」が強い場合は、手術治療という選択肢もありますのでご相談ください。

鼻水が止まらない原因として、最も多いのが風邪やアレルギー性鼻炎です。原因によって適した対処は異なるため、鼻水の状態やほかの体調を確認して、考えられる原因を絞ってみましょう。鼻水が止まらない場合はため、早めに医療機関に受診することをおすすめします。

「スギ花粉の時期でもないのに鼻水が止まらない」「スギの木がないのに目がかゆい ..

水っぽくてサラサラした鼻水は、鼻をかんでも頻繁に垂れてきて止まらないことがあります。
その際の対処法についてご紹介します。

鼻水の症状が出ているときに、何科を受診するか迷うこともあるでしょう。
何科を受診するかの判断基準について、お伝えします。

まず、風邪を引いたら内科を受診するイメージが強いですが、症状によっては耳鼻科の方がより適している場合もあります。
へ、を受診するとよいでしょう。

また、耳鼻科の治療には、鼻水の吸引があり、ウィルスの除去や鼻づまりの緩和にも有効です。
とくに、しやすくなります。
子どもの鼻水の症状には、耳鼻科で鼻水の吸引をするとよいでしょう。

風邪症状がなく、アレルギー性の症状が疑われる場合は、耳鼻科を受診しましょう。


朝にくしゃみと鼻水が止まらない!花粉症じゃないモーニング ..

鼻炎の治療(抗アレルギー剤以外のもの)

治療の基本は、やはり原因アレルゲンを避けることです。
花粉が原因のときは、花粉の多いときはを着用しましょう。
花粉を室内ににもちこまないために、外出時の衣類の花粉に注意して下さい。
花粉のシーズンには洗濯物は室内で干し、ふとんは布団乾燥機を用いてください。

スギ花粉症に対しては、スギ抗原の希釈液を用いてがおこなわれています。

抗原を体内に入れると普通アレルギーがつくられます(感作)が、それを繰り返していると、反応しなくなります。
この現象を免疫寛容・トレランスといいます。

減感作療法は、スギ花粉の他にハウスダスト、ダニなどでも行われています。

この治療の問題点は、わざと抗原を体内に注射することによるアナフィラキシーショックの危険性があります。
また、最初週に3回くらい通院する必要があります。
よくなっても、ある程度定期的に注射を続ける必要があることなどが上げられます。
また、減感作療法でアトピー性皮膚炎の湿疹が悪化した患者もいました。

この治療に近いものとして、現在、のが治療に用いられています。
(平成26年6月ころより、という製品名で処方されています。
ただし、講習会を受けた医師のみが処方できるとのことです)(スギを英語ではcedar)
これは、減感作療法の一つです。
ショックのときの対応として、高価な注射薬エピペンを買わされます。

平成27年5月になり、についても舌下免疫療法の薬剤(ダニ舌下錠(100単位、300単位)、フランスのスタラジン社が開発したものをライセンス契約して日本で発売)が登場しました。

この薬剤の使い方は、シダトレンよりはるかにアバウトです。
ダニは普段から吸入して慣れているからということでしょうが、もしそれならすでにダニに対してトレランスが成立しているということです。
むしろダニに対してトレランスが成立してじんま疹・喘息症状が出なくなると、ダニによって湿疹が出やすくなります。

実際、ダニの減感作療法をしていると、湿疹が現れた患者さんがいました。
また、お好み焼きのダニを食べて、じんま疹やアナフィラキシーショックを起きたという例から考えると、トレランスが成立していない患者さんに安易に処方すると、アナフィラキシーショックが起きる可能性があります。
ということは、もっと少ない量、たとえばダニエキス1単位や10単位の錠剤も必要ということです。

イネ科の花粉症に対して、普段からイネ科花粉に近いものを食べていると、起こりにくいようです。
ということで、経口減感作療法として、を勧めています。

キク科の花粉症には、レタスや菊菜をたくさん食べるように言っています。

もともと花粉のアレルギーは、子供の時からな食生活からつくられる傾向があります。
子供の時から野菜や果物をたくさんとることが、花粉アレルギーの予防になります。

もよいところがあります。

はくしゃみ・鼻水の多いアレルギー性鼻炎や気管支喘息に向いています。
ステロイド内服ばかり内服していた鼻炎患者さんが、小青竜湯だけで十分ということもありました。
慢性化して鼻閉がくわわると、ケイガイレンギョ湯、辛夷清肺湯、葛根湯加川セン辛夷もよいようです。

漢方は、植物による経口減感作療法の意味合いもあるようです。

それだけに、スギ・ヒノキ、イネ科、キク科の花粉症の方に、より効果があります。
また、感染症に対する免疫対応の効果もあり、風邪ばかりひいている扁桃腺の大きい患者さんにも向いています。

ちなみに、私は、漢方は、昼は飲み忘れることも多く、原則として2/3量、1日2回の処方にしています。

鼻水やくしゃみが止まらなくなれば、アレルギーだとすぐわかります。 このような ..

鼻づまりは、粘膜の炎症や腫れ、粘り気が強い鼻水、鼻茸(良性のできもの)によって起こると言われています。慢性化すると、臭いが分からなくなる、いびきや息苦しさによって十分な睡眠が得られなくなるなど、日常生活にも支障をきたすようになります。また、鼻づまりによって口呼吸が中心となると、風邪やインフルエンザの発症リスクも高まるため、注意が必要です。さらに、脳や全身の酸素が不足して、倦怠感や集中力の低下が起こります。子どもであれば、学習や成長へも悪影響を及ぼしかねません。鼻づまりの原因疾患としては、鼻風邪、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎などが挙げられます。片方の鼻だけが詰まる場合は、鼻中隔が湾曲している鼻中隔彎曲症の恐れもあります。子どもはアデノイド肥大の恐れもあるため、注意が必要です。治療のためには、鼻づまりの原因を特定し、原因に合わせた適切な治療が必要です。鼻づまりの症状でお悩みの方は、ぜひ一度当院までご相談ください。

花粉症の鼻水が止まらない!5つの対処法と正しい鼻のかみ方を解説

主にウイルスが鼻・喉に感染して起こした炎症が、副鼻腔にまで広がって起こる病気です。
鼻水や鼻づまり、後鼻漏(鼻水が喉に垂れること)、痰がからむ、顔の奥の痛み、嗅覚障害などの症状を伴います。慢性副鼻腔炎になると、青っぽい粘り気のある鼻水に変化することが多くなります。
急性副鼻腔炎のあいだであれば、抗生物質を使用して早期の回復が期待できます。単なる鼻水と侮らず、症状に気づいたときには早めに受診するようにしましょう。

とくに朝、起きたばかりのときにそうした反応が起きやすく、くしゃみ・鼻水が止まら ..

風邪であれば、鼻水や発熱といった症状があらわれ、アレルギー性鼻炎であれば、くしゃみが出るようになります。また、副鼻腔炎であれば、粘り気が強い黄色の鼻水が出るようになりますので、なるべく早めに治療を始めることをお勧めします。さらに、子どもの場合、鼻の中に異物を入れてしまうこともあり、それが原因で鼻水が出ることもありますので、注意が必要です。異物を無理やり取り出そうとすると、鼻の粘膜を傷つける恐れがあり、また、異物が奥まで押し込まれてしまう危険性も考えられますので、必ず医師に相談するようにしてください。

目がかゆい、鼻水が出る、くしゃみが止まらない、だけではなく、皮膚が ..

鼻炎の治療(抗アレルギー剤)

治療としては、抗アレルギー剤やステロイド剤の点鼻、の内服などですが、効きにくいことも多いようです。

抗アレルギー剤は、主に抗ヒスタミン作用のあるものが用いられます。
しかし、作用が強いと眠気の副作用も強くなります。
古い抗ヒスタミン剤にはどうしても抗コリン作用が強いために、口が渇いたり(口渇)、便秘の悪化、眼圧の上昇、前立腺肥大の悪化による尿閉などの副作用の危険性があります。

アレルギー性鼻炎・花粉症は昼間に症状があるために、普通1日2回内服する薬剤が用いられます。
が、症状が軽いとき、眠気の問題が回避できないときは、1日1回の薬剤が用いられます。

鼻炎症状がひどいとき、しばしばステロイドの内服剤(セレスタミンなど)が処方されます。
ステロイドを内服すると、その間だけ湿疹もよくなります。
ステロイドを中止すると、湿疹がさらに悪化します。
すっかりよくなっていた湿疹が、もう一度復活することもあり、一時的でもステロイド内服はできれば避けたいものです。
自身の正常免疫まで抑制されるために、鼻炎症状もステロイドの内服でないとよくならない事態も招かれます。

近年、抗アレルギー剤の中で、口の中で溶けるが販売されています。

OD錠は口の中で溶けるために、よい意味でも悪い意味でも長く口の中ら残る傾向があります。
そんな苦みが嫌で、急いで水を飲んで流し込む患者もいます。

あまり苦みのないOD錠は、むしろとどめた方がアレルギー性鼻炎・花粉症による効果があると説明しています。
なぜなら、それをすることで口腔粘膜からされ、近いところにある鼻粘膜・気道粘膜にとても有効だからです。
口腔粘膜から吸収されると、鼻粘膜・気道粘膜の薬剤濃度が上昇し、腸管から吸収された時より、効果が上がります。

(鼻づまり)に対しては、(オノン、キプレス/シングレア)や漢方が有効です。
なお、ロイコトリエン拮抗剤は気道の炎症を改善するものとして、気管支喘息の予防によく用いられています。

鼻閉のひどいアレルギー性鼻炎に、という内服剤が平成25年2月から保険適用になっています。
ディレグラは、アレグラ(フェキソフェナジン)にの刺激剤(塩酸プソイドエフェドリン)を配合したものです。

交感神経受容体α1、α2は刺激されると、皮膚や粘膜の血管を収縮させる働きがあります。
エフェドリンは鼻粘膜にそんな作用があり、炎症を起こして腫脹した粘膜を、一時的に収縮させ、鼻閉を改善します。

しかし、心臓の冠状血管のα1、α2を刺激すると、血管は収縮し、狭心症や心筋梗塞の悪化の危険性があります。
胃腸の運動が低下し、便秘がひどくなります。
同じタイプの点鼻剤もありますが、いずれも2週間以上続けない方がよいとされています。

鼻粘膜の慢性炎症に対して、鼻粘膜の焼却術などの外科的処置が有効なことがあります。

鼻水が止まらない・鼻づまり・くしゃみが止まらない・目のかゆみ など ..

治りにくい後鼻漏としては、①加齢に伴う後鼻漏感(鼻や上咽頭の乾燥による)、②多忙・睡眠不足・ストレスと関連した後鼻漏感、③慢性鼻炎による粘液性や膿性の後鼻漏があります。
①では、対症療法(保湿成分の点鼻薬使用、乾燥時のマスク着用など)が主体となり、完治までいかなくても日常生活の快適性を上げることが目標となります。
②では、何とか生活環境を変えることが必須ですが、現代は忙しい方が多いので・・治療は難航します。
③の慢性鼻炎の中で、視診やファイバーカメラで後鼻漏の発生部位が分からない(でも、粘液性や膿性の後鼻漏はある)場合、薬物療法(粘液調整剤、ステロイド点鼻薬など)、鼻洗浄治療が主体となりますが、決め手となる治療法がありません。
個人的には①、②、③についても、もし「治療前の調子が(100点満点で)50点→治療後の調子が70点」となるならば治療の意義があるのでは?と考えて診療を行っています。

鼻水を止めるための薬には、いくつかの種類があります。 抗ヒスタミン薬

鼻吸い器とは鼻水吸引器とも呼ばれ、その名のとおり、鼻水を吸引するために使います。「自分で鼻をかめない赤ちゃんや小さな子供に使うもの」というイメージもありますが、大人が使用できる家庭用の鼻吸い器も多く市販されています。電動タイプと手動タイプの大きく2種類があるので、自分に合ったものを選んでみてください。

また、耳鼻咽喉科で鼻水吸引の処置を受けることもできます。耳鼻咽喉科では鼻水吸引だけではなく、さまざまな花粉症治療を受けることが可能なので、受診する場合は花粉症の症状について相談してみるといいでしょう。