1) 特に重篤な感染性心内膜炎を引き起こす可能性が高い心疾患で,予防が必要で ..


表11 歯口科手技に際して感染性心内膜炎の予防のための抗菌薬投与
ClassⅠ
特に重篤な感染性心内膜炎を引き起こす可能性が高い心疾患
で,予防すべき患者
•生体弁,同種弁を含む人工弁置換患者
•感染性心内膜炎の既往を有する患者
•複雑性チアノーゼ性先天性心疾患(単心室,完全大血管
転位,ファロー四徴症)
•体循環系と肺循環系の短絡造設術を実施した患者
ClassⅡa
感染性心内膜炎を引き起こす可能性が高く予防したほうがよ
いと考えられる患者
•ほとんどの先天性心疾患
•後天性弁膜症(詳細は本文)
•閉塞性肥大型心筋症
•弁逆流を伴う僧帽弁逸脱
ClassⅡb
感染性心内膜炎を引き起こす可能性が必ずしも高いことは証
明されていないが,予防を行う妥当性を否定できない
•人工ペースメーカあるいはICD植え込み患者
•長期にわたる中心静脈カテーテル留置患者


感染性心内膜炎-病因、病理生理学、症状、徴候、診断および予後についてはMSDマニュアル-プロフェッショナル版へ。

しかし,
ClassⅠとⅡaに分けたが,これは,AHAのガイドラインの変更を意識したものであり,感染性心内膜炎に罹患しやすい基礎疾患にはあまねく予防的抗菌薬投与を行うという姿勢に変更はない.
これは,わが国では,抗菌薬の予防投与を通じて,感染性心内膜炎に対する注意を喚起するという副次的な意味があるからである.
表11に,抗菌薬による予防を推奨する心疾患を示す.

一般人より心内膜炎リスクが高い患者はハイリスク群としての認識が必要である.
米国のガイドラインでは,ハイリスク患者の中でも特に心内膜感染症が生じた場合,合併症が生じやすく,死亡率が高いような心疾患を,ほかのハイリスク患者とは区別して取り扱っている.

「感染性心内膜炎の予防と治療に関するガイドライン」には、 「予防的抗菌薬投与 ..

感染性心内膜炎の治療成績は,感染早期の活動期に外科治療が導入されるようになって飛躍的に向上してきた.
単独内科治療に比し,外科治療成績がはるかに勝っていることが示され,外科治療の意義が感染・心不全・塞栓症の3つの病態について次第に明らかにされてきている.
しかし臨床的に安定した患者の手術死亡率がおよそ5%であるのに対し,合併症を有する複雑な病態にある患者では30%と高率であることも事実である.
重篤な合併症を発症する以前に的確に病態が把握され,外科治療が導入されることが望まれる.

感染性心内膜炎の治療において重要な点は,心内膜・弁に形成された疣腫から原因となった病原微生物を死滅させることである(表3).
疣腫には血流が乏しく,貪食細胞の影響を受けにくいことから,疣腫内の菌を殺菌するには十分な抗菌薬の血中濃度が必要で,かつ投与も長期間となる.
治療薬の選択にあたっては原因菌が判明しているかどうかが非常に重要であり,血液培養検査の意義は大きい.
菌が分離されたなら必ず感受性試験を行い,最少発育阻止濃度(minimum inhibitory concentration,MIC)を測定する.
また抗菌薬は高用量・長期間投与となるため,可能な薬剤については血中濃度のモニタリング(therapeutic drug monitoring,TDM)を行い適切な投与計画を立てる(バンコマイシン,テイコプラニン,アミノグリコシド系薬).

歯科治療における感染性心内膜炎の予防投与について | 診療科のご案内

菌血症が起こってから,症状の発現までの期間は短く,80%以上の例では2週間以内である.
感染性心内膜炎の臨床症状は,亜急性あるいは急性の経過をとる.
亜急性感染性心内膜炎では,発熱・全身倦怠感・食欲不振・体重減少・関節痛等の非特異的な症状を呈する.
症状は徐々にみられ,その発現日は通常特定しにくいが,,扁桃摘除等と関連している場合もある.

感染性心内膜炎は弁膜や心内膜,大血管内膜に細菌集蔟を含む疣腫(vegetation)(注1)を形成し,菌血症,血管塞栓,心障害など多彩な臨床症状を呈する全身性敗血症性疾患である.

歯科医院では、. 説明文書(図1)から、感染性心内膜炎予防の必要な患者さんか否かを判断する。

【ダイジェスト版】
感染性心内膜炎の予防と治療に関するガイドライン(2008年改訂版)
Guidelines for the Prevention and Treatment of Infective Endocarditis(JCS 2008)

敢えて予防をする必要がないとされているものには,
①心房中隔欠損症(二次口型),
②心室中隔欠損症・動脈管開存症・心房中隔欠損症根治術後6ヶ月以上経過した残存短絡がないもの,
③冠動脈バイパス術後,
④逆流のない僧帽弁逸脱,
⑤生理的あるいは機能的心雑音,
⑥弁機能不全を伴わない川崎病の既往,
⑦弁機能不全を伴わないリウマチ熱の既往
がある.


[PDF] 感染性心内膜炎の治療を 内服薬にシフトすることは可能か

敗血症、細菌性心内膜炎については、一般に通常用量より大量を投与する。

感染性心内膜炎リスク患者におけるアモキシシリンの有効性に関するエビデンスの構築 ..

表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、乳腺炎、骨髄炎、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、膿胸、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、淋菌感染症、梅毒、腹膜炎、肝膿瘍、感染性腸炎、子宮内感染、眼瞼膿瘍、麦粒腫、角膜炎(角膜潰瘍を含む)、中耳炎、副鼻腔炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎、抜歯創・口腔手術創の二次感染、猩紅熱、炭疽、放線菌症

[PDF] 歯科治療時の抗菌薬投与:感染性心内膜炎(IE)の予防

◇智歯周囲炎、歯槽骨炎、歯槽膿瘍、急性顎炎、急性根端性化膿性歯根膜炎、急性辺縁性化膿性歯根膜炎、抜歯後感染。

#1 予防投与が必要な患者. ・人工弁. ・心内膜炎の既往. ・先天性心疾患. ・根治的に修復されていないチアノーゼ性心疾患.

◇敗血症、細菌性心内膜炎、骨髄炎、腹膜炎、急性膵炎、肝膿瘍、乳腺炎、子宮内感染。

[PDF] 歯科医療機関における感染性心内膜炎予防に関する実態調査

上記にリストされたものを除いては、抗菌薬の予防投与は他の先天性心疾患に対してもはや推奨しない

先天性心疾患の患者さんを感染性心内膜炎(IE)から守りながら必要な歯科 ..

表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、びらん・潰瘍の二次感染、乳腺炎、骨髄炎、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎(急性症、慢性症)、精巣上体炎(副睾丸炎)、淋菌感染症、梅毒、子宮内感染、子宮付属器炎、子宮旁結合織炎、涙嚢炎、麦粒腫、中耳炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎、猩紅熱、胃潰瘍・十二指腸潰瘍におけるヘリコバクター・ピロリ感染症

Enterococcus faecalisによる感染性心内膜炎

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抜歯前に感染性心内膜炎ハイリスク患者にサワシリンを2グラム予防投与したいのですが、保険請求はどのようにしたらよろしいでしょうか。

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感染性心内膜炎(IE)は、心内膜に形成される血小板とフィブリンからなる疣腫に ..

AID/JSC感染症治療ガイドライン
(一般社団法人日本感染症学会と公益社団法人日本化学療法学会)
「感染性治療ガイドライン(下記参照)で歯科感染治療に推奨される抗菌薬一覧」にも三世代セフェムの記載はありません。

先天性心疾患患者で最も注意しなければならない合併症の一つに感染性心内膜炎があります. ..

アンピシリン/スルバクタムの内服版に相当する薬剤です。
βラクタマーゼ阻害薬であるクラブラン酸が配合されることで、アモキシシリンが有効な細菌に加えて嫌気性菌や腸内細菌科への活性があります。

古くから感染性心内膜炎(IE)と歯科処置時に生じる菌血症との関連性が指摘されてい

ほかのペニシリン系と同様(過敏反応・腎障害・肝障害・血球減少・消化器症状など)。
とくにエプスタイン-バーウイルス(Epstein-Barr virus: EBV)感染のときに投与すると重度の皮膚症状を起こします。「咽頭炎」と診断した患者にアモキシシリンを処方する場合には注意しましょう(その咽頭痛は伝染性単核球症による症状かもしれません)。

どのような人に感染性心内膜炎予防が必要か? 先天性心疾患をもつ人のほとんど ..

敗血症、細菌性心内膜炎、毛のう炎、膿皮症、膿痂疹、せつ、よう、ざ瘡、膿瘍、蜂か織炎、感染粉瘤、ひょう疽、褥瘡、創傷および手術後の二次感染、咽頭炎、扁桃炎、耳せつ、鼻せつ、眼瞼炎、涙のう炎、麦粒腫、乳腺炎、リンパ節炎、骨髄炎、骨膜炎、気管支炎、肺炎、胆管炎、胆のう炎、急性膵炎、腎盂腎炎、膀胱炎、尿道炎、前立腺炎、副睾丸炎、子宮付属器炎、子宮内感染、子宮旁結合織炎、骨盤腹膜炎、淋疾、梅毒、猩紅熱、中耳炎、歯齦膿瘍、急性顎炎、顎骨周囲炎、智歯周囲炎、歯槽骨炎

感染性心内膜炎は、心臓の内側を覆っている組織(心内膜)に生じる感染症で、通常は心臓弁にも感染が及びます。 ..

アモキシシリン感性の大腸菌、変形菌(特にプロテウス・ミラビリス)、インフルエンザ菌、淋菌、溶血連鎖球菌、腸球菌、肺炎球菌、ブドウ球菌および梅毒トレポネーマによる下記感染症

感染性心内膜炎(IE:Infectious Endocarditis)の高リスク症例について

溶血性レンサ球菌による咽頭炎
細菌性中耳炎・副鼻腔炎
肺炎球菌性肺炎
歯科治療時のレンサ球菌による感染性心内膜炎予防
梅毒

心疾患を持った患者さんが自分の医院に来たら気をつけたいこと。 それは観血的処置をする際には、感染性心内膜炎の予防投与が必要ということです。

前述しましたようにクラビットの効果は濃度に依存します。濃度を濃くしても副作用が出にくい薬剤といわれています。いままでクラビットは100mg1日3回投与が標準でしたが、2009年500mg1回投与が認められました。新しい方法ですので様子をみているところです。効果や耐性菌の点で魅力的ですが、まだ処方したことはありません