また、薬歴によると、クラリス(クラリスロマイシン)による発疹の既往がある。
また、セフェム系の抗生剤(メイアクト、フロモックスなど)などを使用することもあります。リウマチ熱、急性糸球体腎炎など、非化膿性の合併症予防のために、少なくともペニシリン系であれば10日間、セフェム系であれば7日間は確実に内服することが必要です。
クラリスロマイシン 発疹について | 医師に聞けるQ&Aサイト
薬の成分がアレルゲンとなり、短時間で皮膚症状に加えて呼吸器・循環器の症状が急激に現れるのがアナフィラキシーです。ショック状態に陥り、命が危険にさらされることもあります。
一方で薬疹は、服用を開始しておおむね1週間後以降に現れる、皮膚症状を主体とします。
また、中毒性表皮壊死症やスティーブンス・ジョンソン症候群などのごく一部の重症例を除き、命の危険はほとんどありません。
●副作用モニター情報〈316〉 ロセフィン®静注用(セフトリアキソンナトリウム)による血小板減少症
ロセフィン®は広域スペクトルを有する第3世代のセファロスポリン系抗生物質で、1日1回投与が認められているため、外来も含め使用機会が増えていると思われます。2007年11月には小児への1日1回投与も可能になりました。
2008年度の当副作用モニターには、発赤・発疹、掻痒感、薬疹、薬剤熱、喘息様症状・喉頭浮腫の過敏反応を生じた9例が報告されました。また、咳(喉の違和感)、薬剤性肺障害が各1例、血液障害では血小板減少症が1例、報告されています。
血小板機能異常は、広域スペクトルのβ-ラクタムでもみられます。また、非置換性N-メチルチオテトラゾール(NMTT)側鎖をもつセファロスポリン(セフォペラゾン・セフメタゾール等)は血小板機能を変化させることがわかっています。NMTT[N-methylthiotetrazole]側鎖と構造が似たN-メチルチオトリアゾン環を有する薬剤 (ロセフィン)は、用量依存性にビタミンK依存性凝固因子を阻害することが知られています。
これらの薬剤を投与する際は、血液障害に対する観察が必要です。出血の危険のある患者では、止血系(プロトロンビン時間、出血時間)のチェックが不可欠です。
上記の症例では黒色の吐物がみられ、消化管出血が疑われました。90歳代の高齢者に1日4gの投与では、腎機能障害への注意も必要だったと思われます。
クラリスロマイシン・カルボシステインの薬疹について2018/04/04
【参考文献】
[1]マトリックスでわかる!漢方薬使い分けの極意 渡辺賢治
[2]日本漢方生薬製剤協会 カンゾウ(甘草)含有医療用漢方製剤による低カリ ウム血症の防止と治療法
[3]ツムラ葛根湯エキス顆粒(医療用)添付文書
[4]公益社団法人福岡県薬剤師会 妊婦への投与に注意が必要な漢方薬
[5]公益社団法人福岡県薬剤師会 質疑応答
その他の副作用として、動悸や発疹、息苦しさといった症状が出る可能性があります。これらの症状は、アナフィラキシー反応の可能性が高いです。
クラリスロマイシン・エリスロマイシン・フルコナゾール; 抗不整脈薬:ベラパミル
上記のような副作用は、口の中に薬が残っていることが原因で発症します。ほとんどの場合、吸入後のうがいで防止できますので、吸入後は必ず口の中をゆすぎましょう。
薬のタイプによって異なりますが、薬の使用を中止してから、おおむね数日~2週間後には症状の改善が認められます。
ただし、重症の薬疹については、入院した上での比較的長期の治療が必要になることがあります。
DIクイズ1:(Q)クラリスによる発疹の既往のある患者への代替薬
まずは、その薬を処方した医師に相談しましょう。抗がん剤に代表されるように、薬の使用を中止すべきでないケースも存在します。
中止を検討すべきと判断された場合には、皮膚科の受診をおすすめします。皮膚科を受診する際には、お薬手帳、原因と考えられる薬をお持ちください。
口腔カンジダ症も、よくある副作用です。これは、レルベアの成分の一つである吸入ステロイド薬が口腔内に残ることで起こる口の中の感染症です。舌やのどなどに真菌が繁殖し、白いコケのようなものができてしまいます。
このお薬は、細菌が原因で起こる感染症の治療に用いるお薬です。 △ 注意
※():薬剤誘発リンパ球刺激試験といいますが、これは患者様の血液と薬剤を反応させる検査で、患者様には負担の少ない検査です。ただし、陽性率が必ずしも高くない一方で、偽陽性を生じてしまうこともあり、確実と言える方法ではありません。ちなみに、は薬疹の被疑薬で調べた場合は保険適用ですが、投与する可能性がある薬に関しては健康保険では検査できません。
ピロリ菌除菌薬による薬疹 (武蔵小杉病院 安齋眞一 荻田あずさ)
重症例以外については、外来での治療が可能です。
まず原因であることが疑われる薬剤の使用を中止します(他院で処方された薬である場合には、処方医と連携をとります)。
薬のタイプによって、使用中止から症状の軽快までの期間が異なりますが、おおむね数日~2週間で改善が見られます。
薬剤の使用中止後は、必要に応じて、段階的に、副腎皮質ホルモン剤の外用、抗アレルギー剤の内服、副腎皮質ホルモン剤の内服と進めていきます。
薬疹の原因となった薬については、原則二度と使用しないようにします。
急性汎発性発疹性膿疱症(AGEP)は、スティーブンス・ジョンソン症候群、
●副作用モニター情報〈224〉 アミノグリコシド系薬剤の難聴の副作用について
アミノグリコシド系薬剤の第8脳神経(内耳神経)障害は有名な副作用です。
被疑薬である硫酸カナマイシン注では、副作用発現のリスク要因の高い高齢者(60歳以上)・腎機能低下した患者への投与量は1回0.5~0.75gとするよう記載されています。高齢者への投与量は個別性があるため、ともすれば成人量投与で医療がされやすいので注意が必要です。
産科・小児科などを除いた病棟では、高齢者が多く、そのリスクを抱えています。
たとえば、塩酸バンコマイシン・ループ利尿剤・白金含有抗がん剤等も、高齢者には副作用が増える可能性があり、注意が必要です。
医薬品の供給と調剤という薬剤師の仕事のうち、調剤の概念は処方監査と医薬品の調整に留まらず服薬指導へと拡大し、さらに医薬品の適正使用推進と医薬品を 使用した患者の安全管理(副作用・相互作用回避)へと発展してきています。投与量や投与間隔、医薬品の選択などに薬剤師がかかわれるシステムも必要です。
中毒性表皮壊死症、薬剤性過敏症症候群と並ぶ重症型の薬疹である。 ..
皮膚の浅いところに、ごく少量の薬剤を注射し、その反応を観察します。
蕁麻疹型などが疑われる場合に行われます。
入院治療を要した多形紅斑型薬疹, 播種状紅斑丘疹型薬疹の ..
薬疹の原因は、薬に含まれる特定の成分が体内に取り込まれることにあります。
また薬疹は、その特定の成分に対して反応する細胞・抗体を有する人にのみ起こります。
多くは、成分に反応する細胞・抗体が作られる、服用後1~2週間後に発症します。
【抗菌薬】ペニシリンアレルギー、 セフェムアレルギーの対応と代替薬
非鎮静性のお薬で脂溶性が低く脳に入りにくいため、眠気の副作用もほとんどないとされます。実際、国内外臨床試験における傾眠の発現率と程度は、プラセボとほとんど変わりませんでした。また、路上での自動車運転能力を評価した海外試験で、運転能力の低下は認められませんでした。このため車の運転をふくめ機械の操作など眠気に関する制限事項がありません。
Stevens-Johnson症候群, TEN, DIHS/DRESS→投与回避 ..
薬疹が生じたと思われる時には、無理して内服継続せずに受診していただき、症状に応じた治療(抗ヒスタミン薬、ステロイド)を行います。
CAM (クラリスロマイシン) · AZM (アジスロマイシン)
副作用としての薬疹は治療の〜程度に認められます。その原因薬剤として最も高頻度なものはペニシリンです。
薬剤の摂取 1〜数時間後に口唇、外陰部、眼角といった粘膜皮膚移行部や
咽頭培養で、A群溶連菌が検出されても、特に菌量が少ない場合、症状(発熱など)の原因微生物でないこともあります。1でも説明しましたが、健康であっても喉に溶連菌を保菌している学童が15〜30%程度いるという報告もありますので、症状と照らし合わせながら判断する必要があります。
[PDF] セフェムアレルギーと βラクタム系抗菌薬の使用(交差反応)
抗原の刺激でアレルギー反応がはじまると、免疫系の細胞(肥満細胞)からヒスタミンなどの化学伝達物質が放出されます。ヒスタミンは神経受容体のひとつ‘H1受容体’と結合、その刺激によりさまざまなアレルギー症状が誘発されるのです。この薬はH1受容体に先に結合し、ヒスタミンの結合を遮断することにより、抗アレルギー作用を発揮します。一般的には抗ヒスタミン薬、専門的にはヒスタミンH1受容体拮抗薬と呼ばれています。
ビラノア錠は広くに分類される第2世代の抗ヒスタミン薬(ヒスタミンH1受容体拮抗薬)です。第2世代の特徴は、ヒスタミン受容体に対する選択性が高く、抗コリン作用などよけいな作用が減弱されている点です。このため、第1世代に多い口の渇きや排尿障害などの副作用がほとんどみられません。
βラクタム系抗菌薬にはペニシリン系、セフェム系、カルバペネム系、モノバクタム系、ペネム系が
除菌治療後に一時的に逆流性食道炎、症状の出現または増悪が見られることがありますが、多くは軽症であり、治療が必要となる症例は少数です。
また同じプロピオン酸系の薬剤との間に交叉反応が認められるため、同じ系統の外用・内服薬に
アレルギーの発症には、ヒスタミンという体内物質が関与しています。このお薬はヒスタミンの受容体をブロックし、その働きをおさえることで アレルギー症状を緩和します。
ビラノアは1日1回服用で、すぐ効果があらわれ1日をとおして効果があります。皮膚科領域では、蕁麻疹に有効性が高く、基本的治療薬として位置付けられます。アトピー性皮膚炎では、かゆみの軽減が期待できます。花粉症などの季節性アレルギー性鼻炎、ダニやハウスダストで起こる通年性アレルギー性鼻炎などにも有効です。
*(表) 添付文書に重症薬疹の副作用が記載されている主な院内採用薬一覧 ..
ただし、強い副作用(腹痛を伴う下痢、発熱、発疹、喉頭浮腫、出血性腸炎)も〜程度発症します。この場合は、直ちに薬の服薬を中止して、主治医の診察が必要になります。
医療用医薬品 : サワシリン (サワシリンカプセル125 他)
●副作用モニター情報〈199〉 抗生物質による急性腎不全
ミドシン注射液(リン酸クリンダマイシン)による急性腎不全疑い例1件の報告がありました。
75歳の女性に、肺炎治療のため600㎎/日を投与。投与開始直後からBUN、クレアチニン値の上昇がみられ、4日目には血清カリウム値7.0と高値を示しました。ただちに投与を中止し、ラシックスで利尿を確保、翌日までカリウム値の上昇が見られましたが、その後 速やかに腎機能は回復しています。
リンコマイシン系の本薬は、抗生物質の中では腎毒性の低いものとして知られています。しかしメーカーには死亡例を含む急性腎不全疑い例6例が報告されており、ハイリスク患者に対しては、腎障害への注意が必要です。本例も脳梗塞後遺症と糖尿病の既往があることに加え、投与前のBUNもやや高値を示していました。
薬剤性腎障害では「中毒性(非アレルギー性)」が最も多く見られ、そのうち抗生物質による腎毒性の典型的な臨床症状は急性腎不全です。抗生物質による腎障害を防ぐためには、脱水症状に陥らないようにして、また十分な利尿を心がけること、大量投与を避け、投与量の調節で最小有効濃度を維持すること。またカリウムなど電解質のモニタリングや尿検査によって、腎障害の徴候を見逃さないなどの注意が必要です。