コブラ・シェシャのコイルに座っているヴィシュヌ卿、デヴィ・ラクシュミ、デヴィ・ブーを示しています。


「ウトラが亡くなる前日、夕食後に娘はソラージと一緒に寝ていました。翌朝になって妻がウトラを起こしに行くと、意識を失っていたんです。病院に搬送された後に亡くなってしまって…体が青くなっていたので死因はヘビに噛まれたのだろうと。その後、息子のヴィシュヌ(Vishnu)がウトラの部屋でコブラを見つけ、それを殺しました。」


コブラの玉座に座る、ヒンズー教のヴィシュヌ神 ヴァスデーヴァ 保護者、

さて、仏教の開祖ブッダも、またヴィシュヌ神のように、
蛇が鎌首をもたげて頭上を覆う姿で描かれることがあるのです。
とくに、東南アジアで見られるムチャリンダ・ブッダ像です。
仏教の開祖ゴータマは、さとりを開いた時、7×7、49日の間、解脱の楽に浸って瞑想を続けたとあります。
そのうち、第3回目の7日間の瞑想に入る時、ブッダはムチャリンダという樹木のもとに行くのです。
そして、そこで7日間瞑想に入って過ごします。
その木の穴に住んでいるムチャリンダ竜王(ナーガラージャ)というコブラの王さまは、
大雨と暴風からブッダを守るべく、7回とぐろを巻いて覆ったとされています。
9世紀以降、タイやカンボジアなど東南アジアには、ムチャリンダ竜王に守られるブッダの像が残されており、
それは、さながらアナンタシェーシャに守られるヴィシュヌ神のようでもあります。
インドの人々が信じてきたナーガ(コブラ)の信仰と、ヴィシュヌやブッダのような神仏が結びついて、
独特の神話的なモチーフがアジアに広まっている様子がうかがえます。
たくさんの神仏に守られている世界はいいですね。
私たちも、ヴィシュヌ神やブッダ、さらにはナーガ(コブラ)の力も借りて、
新しい年が良い年になることを願いたいものです。


スマッシュヒット・ホラー映画「デモンテの館(Demonte Colony)」で注目を集めたR・アジェイ・グナナムトゥの3本目の監督作となる、タミル語(南インド タミル・ナードゥ州の公用語。スリランカとシンガポールの公用語の1つでもある)サスペンス・マサーラー・アクション映画。

インドより1日早くドイツで、インドと同日公開でアラブ、オーストラリア、フランス、英国、ノルウェー、ロシア、シンガポールでも一般公開されたよう。
日本では、2023年の渋谷インド映画祭にて英語字幕版で上陸。

グナナムトゥ監督第1作「デモンテの館」が都市伝説をもとにした新機軸密室ホラー、第2作「まばたかない瞳(Imaikkaa Nodigal)」が謎の連続殺人犯を追う者たちを襲うスピーディーなサスペンススリラーとして大きな話題となった後を受けて、本作はグナナムトゥ監督作では初となる本格マサーラー映画的な全部載せ映画をぶちかましてくれている1本。
変幻自在な怪演で評判のヴィクラムを主演に迎え、寡黙な数学教師、変装の達人の正体不明な暗殺者コブラ、幻の相手と対話し現実と虚構の区別をなくした哀れな中年男性の自問自答、長年別れ別れとなった兄と弟……それぞれ一癖あるキャラクターを演じさせながら、あらゆる角度でヴィクラムの演技力の幅を見せつけ、ヴィクラムの最大の見せ場を築き、ヴィクラムの存在感をアピールする。それなりに派手な画面効果でアクションを作り上げるレイアウトは超カッコエエの一言であるし、色彩統一された画面の中で蠢く群衆に潜むヴィクラム演じる主人公の存在感、静と動の効果的対比構図、「天才的数学の応用」の一言で説明される暗殺に用いられる仰々しい仕掛けの数々…と、明るく派手派手な他のマサーラー演出とは一線を画すグナナムトゥ監督流のスタイリッシュさは、過去2作にも負けないハッタリと情報の錯綜具合、スター俳優のスター性を逆手に取った感情表現の独特な振幅演出が美し&超パワフル。

そのヴィクラムの活躍を中心に組まれた映画構造の中にあって、前半はそれ以外の登場人物たちの視点が錯綜する群衆劇的な複雑な伏線を描いている本作。ヴィクラムの活躍のお膳立てとして活躍する若手たちの活躍も目覚ましく、タミル語映画界の元気さを見せつけられているようでもある(あるいは、次々に登場する新人俳優の回転の速さに驚くべきか)。

当初の主人公然として登場するインターポール捜査官アスラン・イィルマズを演じているのは、1984年グジャラート州ヴァドーダラー県ヴァドーダラー(現地発音に揺れがあるため、日本語表記としてはバローダー、ワドダラなどとも書かれる)生まれのクリケット選手イルファン(・カーン)・パターン。
父親はヴァドーダラーのモスクに勤めるムアッジン(1日5回の礼拝を前に、その呼びかけ役を務める人)で、やはりクリケット選手になる兄ユースフ・パターンと共にモスク内で育ったという。両親からは神学者になるよう勧められながら、兄共々クリケットに興味を示し、貧乏ながら元クリケット選手の指導を受けてヴァドーダラーのクリケット・14才以下代表選手に選抜。以降も年々好成績を残して15才以下インド代表選手に選抜もされて国際大会で活躍する。00年以降、"バローダー・クリケット・チーム"などの選手としてプロリーグを渡り歩いて活躍する他、イングランドの"ミドルセックス・カントリー・クリケット・クラブ"にも所属していたこともある。
数々の試合で好成績を叩き出す活躍を残し、2020年に選手を引退。兄弟でクリケット選手育成学校"クリケット・アカデミー・オブ・パターンズ"も設立している。
映画には、03年の短編ヒンディー語(インドの連邦公用語。主に北インド圏の言語。フィジーの公用語の1つでもある)映画「Jab Chaye Mera Jadoo」に出演している他、04年の「ボクと結婚して!(Mujhse Shaadi Karogi)」に本人役でカメオ出演していて、本作で本格的に男優デビューする事となった。

前半のみなら、このアスランを副主人公にして立てている雰囲気濃厚の映画にあって、彼と共に事件の真相へ迫るヒロインが3人登場し、それぞれの見せ場が用意されている感じ。
主に前半に活躍する天才少女ジュディス・サムソン役を演じるのは、タミル人女優ミーナクシー・ゴーヴィンダラージャン。ヴィジュアル・コミュニケーションの学位を取得後、17年のTVシリーズ「Saravanan Meenatchi Season 3」で女優デビュー。19年のタミル語映画「Kennedy Club」で"ミーナクシー"役で映画&主演デビューし、タミル語映画界で活躍中。

そのジュディスの先生にして主人公マディの恋人役となる第2ヒロイン バーバナ・メーノーンを演じるのは、1992年カルナータカ州ダクシナ・カンナダ県キンニゴリ(または同県のマンガルール生まれとも)のバント系(別名オッケルメ。カルナータカ州南西沿岸部の南カナラ地方~ケーララ州カサラゴド県にまたがるトゥルナードゥ地域に広がる、トゥル語とクンダガンナダ語を母語とする大規模な地主階級の子孫たち。独自の母系社会、宗派、暦を持つ。バントとは、トゥル語で「戦士」の意。オッケルメが「耕作者」の意だそう)マンガロリアン(バント・コミュニティにおける、マンガルールの先住民たち。別名クドラダクル、マンガローリナヴァルー、コディアルカールなど)家庭に生まれたスリニディ(・ラメーシュ)・シェッティ。
電子工学の学位を取得後ソフトウェア・エンジニアとして働き出すも、すぐにモデルクイーンになると言う夢を叶えるためにモデルコンテストに出場。2015年度ミス・南インド選考会にて"ミス・カルナータカ"と"ミス・ビューティフルスマイル"を獲得。さらにその後も数々のモデル賞を獲得。18年のカンナダ語(南インド カルナータカ州の公用語)映画「K.G.F: Chapter 1」で映画デビューして、SIIMA(国際南インド映画賞)カンナダ語映画新人女優賞ノミネートとフィルムフェア新人女優賞ノミネートする。22年の続編「K.G.F: Chapter 2」を挟んで、同年公開の本作でタミル語映画デビューとなった。

主人公マディの過去に関わる第3のヒロイン ジェニファー・ロサリオ役には、1995年ポンディシェリ連邦直轄領ポンディシェリ(タミル・ナードゥ州とその周辺に点在する元フランス領インドだったポンディシェリ連邦直轄領の首府。06年に直轄領名称はタミル語発音のプドゥッチェーリに変更されたものの、市名は従来通りフランス語発音のポンディシェリのまま残されている)生まれの女優ミルナリニー・ラヴィ。電子通信の学士号を取得後、IBMのソフトウェア開発業に従事するも、女優を目指して退社。ネット動画制作を通してティアガラジャン・クマララージャ監督に声をかけられ、彼の監督作となる19年のタミル語映画「Super Deluxe(スーパー・デラックス)」で映画デビュー。同年に、タミル語映画「Champion」と共に「Gaddalakonda Ganesh」に主役級で出演してテルグ語(南インド アーンドラ・プラデーシュ州とテランガーナー州の公用語)映画デビューもしている。前者でSIIMA国際南インド映画賞のタミル語映画新人女優賞ノミネートを、後者で同じ映画賞のテルグ語映画新人女優賞ノミネートに選ばれている。

映画前半に重要要素となる、複数の登場人物たちの思惑、複雑な数式を用いた暗殺術などのハッタリ具合はグナナムトゥ監督の過去作以上に暴走気味でインパクト大。そこから、主人公マディの背景と本音が現れていく中盤以降は、マディと"暗殺者コブラ"の2者にのみ注目が集まり、前半の群集劇要素、数学要素はどんどん影を薄めて、マディの過去の経緯とその内面世界、現実と妄想が交差する彼の見ている主観世界の危うさが中心命題になっていく。
「数学で全ては説明される」と語っていた前半に対応して、後半バトルでもそういった数学的ロジックが欲しかった気もするけど、いつもの2本立てマサーラー方式と思った方がいいのかな…と納得したくなるほどにはボリューミー。映画ごとに毎度変幻自在な役作りを見せるヴィクラムが、何者にも変装できる正体不明の男を演じるってだけで、もう期待度跳ね上がり&その期待に応えるように多種多様なヴィクラムの姿が拝める映画でもありますわ。映画の多様性ってこういうことヨネ!(んなわけない)

サスペンス劇としては「まばたかない瞳」の方がドキドキドンデン返しが決まっていたものの、主人公の境遇、過去の悲劇、その生涯を賭けた生き様の苦悩とそれゆえの天才性・ヒーロー性の生み出し方は、何段階も進化していっている。この暴走気味でありながら、なんともワクワクさせられてしまうグナナムトゥ監督作のさらなる到達点が今後どうなっていくのか、本作の先にどんな映画へと化けていくのかが楽しみになっていく1本ですわ。

ヴィシュヌの化身ナヴァグンジャラ。 元はヒンドゥー教寺院に祀られていただろう神様は流石の迫力。 でも、尻尾のコブラの顔はちょっとマヌケ。

ヴィシュヌ神は、古代インドのヴェーダといわれる文献の中にすでに見られる神さまですが、
しかし、古代インドでは今ほどの人気はありませんでした。
この神は、クリシュナやラーマ、はてはブッダなど、さまざまな神々を化身とすることによって、
急激に力を得て、インドの人々の間に不動の地位を確立してきたと考えられます。
とくに、ひたすら神に信愛を捧げるバクティ信仰と結びついたクリシュナを化身としたことで、
ヴィシュヌ神は飛躍的に勢力を伸ばしてきました。
ヴィシュヌ神は、世界が帰滅して次の世界創造が始まる前の長い空白の期間、
アナンタシェーシャという千の頭を持つ大蛇(中国では「龍」と訳される)の上で
横たわって眠り続けるとされています。
ヴィシュヌ神の像には、このアナンタシェーシャ龍が、たくさんの鎌首をもたげて
ヴィシュヌの頭の上に傘のように覆っている図像が多くあります。
このたくさんの蛇の鎌首を頭にいただいた姿は、ヴィシュヌ神を示す目印のようになっています。

次はハンピの象徴の一つ、ナラシンハ像です。

ナラシンハとは獅子と人の形が合体した獣神で、ヴィシュヌ神の化身の一つである。ハンピのナラシンハは一枚岩からできている。1528年に造られ、高さは6.7m。このナラシンハ像は瞑想に専念できるよう、足をバンドで固定し、座禅のポーズをとっている。左膝には妻ラクシュミ女神が座っていたが、崩壊し、残っていない。上にはアナンタ大蛇(ヴィシュヌに仕える千の頭を持つコブラ)が彫られている。

財団法人『地球・人間環境フォーラム』「世界遺産インド編報告書」より引用

コブラの玉座に座る、ヒンズー教のヴィシュヌ神 ナラヤナ、保護者と保護者、パンチャヤタナ(輸入品 置物.

と、そうやってどっぷりはまっていった私がいうのだから間違いありません♪ではさっそく、とってもユニークでユーモアあふれるインドの神様たちを紹介していきます。

インドで昨年、就寝中の妻の部屋に猛毒を持つコブラを放ち、噛ませて殺害するという事件が発生した。「妻の財産が目当てだった」と話す夫は、コブラがより攻撃的になるように1週間エサを与えずにいたという。そんな夫に、このほど裁判で二重の終身刑が言い渡された。『India Today』『BBC』などが伝えている。

インドのケララ州コラムで昨年5月7日、ウトラ・クマルさん(Uthra Kumar、25)が猛毒を持つコブラに噛まれて死亡した。同年3月2日にも毒を持つラッセルクサリヘビに噛まれていたウトラさんは、約2か月の入院を経て退院し、実家で療養していたという。

このヴィシュヌ神は、10のアヴァターと、左右合わせて16本の腕を持ちます。 ..

【解説】
ヴィシュヌ神の奥様。アムリタ(不老不死の薬)が作られる海から生まれた女神。アムリタは神々も悪魔も求めた…不老不死の薬から生まれた女神ですからこぞって神々がラクシュミーをお妃にしたがったとか。愛らしく、柔らかい姿で描かれ、幸運をもたらす美の女神として奉られています。
また、水というのは繁栄に欠かせないため、水に関わる神様は富と関係があり、商売繁盛をつかさどる七福神のひとり『吉祥天』ともいわれています。ピカピカの金貨に負けないくらい眩しく輝いた女神がいたらラクシュミーかも!
※七福神の『弁財天』は、ラクシュミーとサラスヴァティーが合わさったという説もあります。

皆さん、こんにちは。これから数回にわたって、私の大好きな「インドの神様たち」を紹介させていただきます、です。


このヴィシュヌ神は、14の顔と、左右合わせて17本の腕を持ちます。 ..

に登場するインドの神々と、聖なる動物について少しだけご紹介します。知らなくてもプレイに支障はありませんが、知っているとさらに楽しめる事でしょう!ヴィシュヌ世界の「維持」を司る、最高神の1人。ラーマやクリシュナ、さらにブッダなど10の化身(アヴァターラ)として地上に生まれ変わり、人々を救う。
→10の化身に含まれるクリシュナはインドでも人気の神で、『バーフバリ 王の凱旋<完全版>』ではヒロインのデーヴァセーナが「かわいいクリシュナ神よ」という楽曲を歌い踊ります。映画「OMG Oh My God!」でもクリシュナが重要な役割を果たします。シヴァ世界の「破壊」を司る、最高神の1人。豹皮の衣をまとい修行している。刺客が放った虎の皮をはぎ、大蛇をネックレスにし、魔物を踏みつけて踊り続けた。→映画『バーフバリ』のシヴァガミは「シヴァと共にある者」という意味で、マヘンドラ・バーフバリに名付けられた「シヴドゥ」という名前もシヴァが由来です。ラクシュミー美と富と幸運の女神。ヴィシュヌの妻。手から金貨を出す。日本では吉祥天。→映画「パッドマン 5億人の女性を救った男」の主人公の名前「ラクシュミカント」はラクシュミーからきています。ハヌマーン猿の半神。空を飛び体の大きさを変える。ヴィシュヌの化身であるラーマを助ける。孫悟空のモデルと言われる。→映画「バジュランギおじさんと、小さな迷子」の主人公パワンはハヌマーンの熱烈な信者で、猿にも丁寧に挨拶する姿が印象的です。カーリー殺戮の女神。生首のネックレス、腕の腰巻きをまとい、夫のシヴァを踏みつけるまで踊るのをやめない。→エキセントリックな女神の特徴をそのままギャグマンガにした「踊る!狂気のJKカーリーちゃん」は名作(迷作?)です。ガネーシャ商売と学問の神様。父親のシヴァに首を切られ、代わりに象の頭を付けられた。→日本では書籍「夢をかなえるゾウ」で有名です。ナンディー白いこぶ牛。シヴァの乗り物。ガルダ炎のように輝く神鳥。ヴィシュヌの乗り物。ハンサ白いガチョウ。ブラフマーの乗り物。ムシカねずみ。ガネーシャの乗り物。ナーガコブラを神格化した蛇神。ガルダは天敵。