トレチノインやハイドロキノンは、シミの治療薬として代表的な外用薬です。
レーザー治療との併用は不可ですが、早く治したい場合は先にレーザー治療をおすすめしますが、レーザー治療で効果がない場合は、トレチノイン療法をお試しください。
傷跡の色素沈着を改善するには、以下の3つのポイントがあります。
メラニン合成を抑える美白剤としては最も強力な作用を持っています。
肝斑の治療や炎症後色素沈着の予防・治療に効果があります。
ハイドロキノン単独で老人性色素斑を消失させる効果はありません。
当院ではレーザー治療後の色素沈着予防として使用しています。
日本では薬として認可されておらず、もっぱら美白化粧品の成分として配合されていますが、化粧品の含有量程度では美白剤としての効果に疑問があります。
医療機関では4~5%程度の濃度のものを使用していることが一般的です。
当院では5%濃度の軟膏を処方しています。
ハイドロキノンには少し刺激性があるので、人によっては軽いピリピリ感を感じることがあります。
分解されやすい薬なので、通常は冷蔵庫保存し2~3ヶ月くらいで使い切ります。
ハイドロキノンの副作用として最も問題になるのはかぶれです。
塗った部分に赤みや痒みを生じる場合は、使用を中止して下さい。
トレチノインは赤みや皮剥け等の副反応がありますが、池袋皮膚科ではこの副反応をうまく利用して治療しております。
色素沈着を伴う成熟瘢痕のレーザー治療は以下のような流れで行います。
トレチノインはビタミンAの誘導体で、皮膚に対して非常に強い作用を有しています。
メラニンに対する作用はありませんが、使用を続けていると表皮のターンオーバーが早くなり炎症を生じます。
その結果表皮内のメラニンを排出することが可能になります。
トレチノイン治療に最も適したシミは炎症後色素沈着と肝斑で、特に炎症後色素沈着にはよく効きます。
炎症後色素沈着や肝斑では、比較的弱い反応で色素が除去できることが多く、トレチノインで効果を出しやすいシミといえます。
しかし、トレチノイン自体が炎症を起こす原因となるので炎症後色素沈着や肝斑を悪化させるリスクを秘めていて、トレチノイン使用時は原則ハイドロキノンを併用します。
ハイドロキノンと違い、トレチノインによって老人性色素斑の治療が可能ですが、トレチノインをかなり強く作用させないと除去できないので、皮膚の発赤やヒリヒリ感をひどく起こします。
真皮内のメラニンや盛り上がりのあるシミはトレチノインでは除去できません。
少なくとも老人性色素斑に対する効果の面でトレチノイン治療がQスイッチレーザーを上回ることはありません。
そばかす治療にトレチノインは全く不向きです。
トレチノインに対する反応には個人差が大きく、反応が弱い場合は効果も出にくくなります。
妊娠中もしくは妊娠を望んでいる人には処方できません。
妊娠中・妊娠予定の方は使用できません!ビタミンA誘導体により、胎児への奇形のリスクを高める可能性があります。
トレチノイン+ハイドロキノンクリーム10g 4000円(税込み)
トレチノインやハイドロキノンは光や熱に弱く、劣化が早い薬剤のため密封して冷蔵庫に保管しなるべく早くご使用ください。薬剤を塗布した部位は、角質の剥脱が起こるため一時的にバリアー機能が弱くなっています。この間は日焼け止めを必ずご使用いただき、しっかり紫外線を遮断してください。ハイドロキノンにアレルギーをお持ちの方はご使用になれません。
トレチノインの使用方法の説明を行います。帰宅後、 ご自分で薬を塗っていただきます。
. 以下は基本的な使い方です。症状などにより適宜変更されます。
ビタミンCにはメラニンの合成を抑え、紫外線によってダメージを受けたDNAを修復する作用があり、シミの薬として以前から用いられてきました。
当院では肝斑や炎症後色素沈着の治療に、内服薬としてトラネキサム酸と一緒に処方しています。
副作用の少ない薬ですが、時々胃痛や胃のムカムカ感を起こすことがあります。
ビタミンCは内服薬としてだけでなく、化粧品として気になるシミの部分に直接浸透させることができます。
皮膚への浸透性をよくするためにビタミンCの外用はビタミンC誘導体を使用します。
高濃度ビタミンC誘導体の化粧品には、ローション、ジェル、スティックタイプのものなどがあります。
高濃度ビタミンC誘導体のローションやジェルは化粧水として普段使いが可能で、紫外線から肌を守り、シミやシワに対する予防効果が期待できます。
ハイドロキノンはメラニンを生成する際に関係するチロシナーゼ酵素の働きを抑えることでメラニンが生成されないよう働きかけ、新しいシミへの予防が期待できます。また、メラニン色素を生成するメラノサイトの活動を弱める働きもあり、現在出来てしまったシミを薄くする効果も期待できます。米国では美白効果が得られる医薬品として認められ、一般的な美白剤として使用されています。
シワの改善には、お肌の潤いを保ち、たるみを防ぐことが大切です。
アトピー性皮膚炎の辛いかゆみや湿疹の症状が治った後の悩みとなる黒シミのような色素沈着は、アトピーによって引き起こされた炎症が原因となり、メラニン色素が肌表面の表皮に沈着したことによってできてきます。
トレチノインが効果的なシミの種類としては以下がいわれています。)
トレチノインは米国では、シワ、ニキビの治療薬としてFDAに認可されており、
多くの患者様に使用されています。日本では医師の院内製剤としてのみ処方できます。
毛穴の黒ずみの原因の多くは、毛穴の詰まりと色素沈着にあります。
以上のようにトレチノインは、お肌の浅い層に存在するメラニン色素の沈着に、高い効果を発揮します。
シミの多くはお肌の浅い層に生じているため、ほとんどのシミの改善効果が期待できるといえます。
これらは、トレチノインの効果も比較的早く実感することができるシミです。
炎症症状が強いと判断したら、一時的に中止した方がよい場合もあるので医師に相談すると安心です。
ニキビ跡の色素沈着には、赤いもの、紫がかっているもの、赤黒いものがあります。
手のシミ改善にトレチノインを使用する際は、可能であれば手を保護するために綿の手袋などを着用するようにしましょう。
特に家事を行う際は、家事用の手袋を使用することを意識しましょう。
また保湿ケアと紫外線対策は、顔以上に徹底しましょう。
一方で、薬を弱めに効かせると、シミが再発しやすい傾向があります。
トレチノインは、皮脂腺を萎縮させ、皮脂腺の機能を低下させるとともに、毛穴に蓋をしている角質(角栓)をはがれやすくすることによって、にきびを治していきます。 トレチノインを始めとするレチノイド(ビタミンAの誘導体の総称)は非常に有効なにきび治療薬として、欧米ではにきび治療の第一選択薬となっています。
使用開始時のトレチノインやハイドロキノンの塗り方についてお伝えします。
ハイドロキノンは、まれにアレルギー反応(赤み、痒み、刺激など)が起こることがあります。そのため、最初は一部分で試してから全体に使用するようにしてください。
これらの症状がみられたら、使用を中止して当クリニックにご相談ください。
3.ハイドロキノンを、できるだけ広い範囲に伸ばして塗りましょう。
レディアス美容クリニック恵比寿では、ハイドロキノンをオンライン診療でも処方しております。
④トレチノインが乾いてから、ハイドロキノンを気になるところに塗布
そして、トレチノインにはコラーゲンの生成を促進する作用もありますので、お肌のたるみが原因の毛穴の開きを改善することもできるのです。
また、ハイドロキノンとトレチノインを使用する際には、必ず休薬期間を設けます。
アトピーの炎症が原因でできる色素沈着以外にも、メラニンが肌に沈着するものとして一般的なシミがあります。シミには、若い女性の頬から鼻背(鼻すじ)にできるそばかす(雀卵斑)や中年以降の女性の顔の左右対称にできる肝斑、40代以降にできる老人性色素斑などがあります。皮膚にできたシミの形は違っても、シミができるメカニズムはメラニンが肌に沈着しているという共通点があります
シミとは、一般的にメラニン色素の沈着によるものといわれています。
皮膚科専門医である院長が、患者様一人ひとりのお肌をしっかり診察。
その方に合わせた適切な濃度、種類をご提案します。
ハイドロキノンとトレチノインは、効果が高い一方、副作用が出やすい薬です。
美白効果が高く、きれいなお肌を手に入れたい多くの方が使用するハイドロキノン。
当院では、アトピー性皮膚炎の色素沈着を治すプランを2つ用意しています。
では次に、さらに美白効果を高めたい方におすすめの治療について見ていきましょう。
トレチノインを使用する前には、医師の診察を受けた方が安心です。
トレチノインはハイドロキノンと併用することで、さらに高い効果と期待できます。なぜなら、だからです。
トレチノインが有効的なのは、色素沈着によるくすみと、乾燥によるくすみです。
最近ニキビの治療薬として、アダパレン(ディフェリンゲル)が保健収載されました。当院ではニキビにはディフェリンを用いています。
ですが、にきび跡は最初の段階は炎症後色素沈着です。これは、トレチノインが非常に有効なしみですので、黒いニキビ跡にはトレチノイン療法をお奨めしています。
レーザー治療後の色素沈着予防にも有効ですので、オススメします。
やでは、一般使用者向け情報においてイソトレチノインを「難治性のニキビ治療薬」としています。セルフケアや皮膚科でニキビの治療を継続しているにもかかわらずなかなか治癒しないニキビを改善するための治療薬であるといえます。
トレチノインはします。毛穴の詰まりやニキビの予防に効果があります。
シミの原因となるメラニンは、皮膚表面の表皮にある色素細胞で作られます。主に紫外線の刺激が原因となるため、日光が当たりやすい顔や手の甲にできやすい傾向があります。また、化粧品によるかぶれや摩擦などによる慢性的な刺激による炎症が原因となり色素が沈着するため、シミは作られます。ナイロンタオルで擦りすぎることによって起きる摩擦や、ファンデーションをコットンなどでゴシゴシこすり落とす刺激によっても、シミはできてくることになります。
ただし自己判断せずに、処方を受けたクリニックに相談しましょう。
トレチノインを使用すると皮膚のターンオーバーが促進され皮むけが起こります。皮むけが起こることで皮膚のバリア機能が低下して乾燥し、赤みやかゆみなどの刺激症状が生じることがあります。これをレチノイド反応と言います。使用開始後3~7日前後でレチノイド反応が起こりやすく、2~3週間ほど持続し、その後は治まっていきます。効果が出ているために起こる反応で通常は心配いりませんが、症状が強いときは使用量や使用回数を減らして調節しますのでご相談ください。