コブラジャファーのスキル1~3成長率検証!1撃30消去越えはコイン補正 ..


平成15年9月19日・初版異次元へ行ったキューティー・ハニー。今回で早くも3回目の報告になる。相変わらず、異次元への入り口を見つけることが出来ないでいる俺のもとへ、またしても(異次元にいるコブラ・ファングお抱えの事件記者、毛草からの)来て欲しくない手紙が届いてしまった。3回目ともなれば、説明は不要だろう。早速、読んでもらうことにしよう。*********************************************** ジメジメとした曇天が続く異次元の世界。その中で暮らす活気の無い人間達。「元気」という言葉が失われたこの世界で、唯一、目を輝かせているのは支配者コブラ・ファングだけだ。そのコブラ・ファングの瞳をより一層輝かせる密告が今日もたらされた。異次元に連れて来られた人間達の中に、天才科学者・故如月博士の娘、如月ハニーの姿があるらしいのだ。ただ、今回のコブラ・ファングは珍しく慎重。早速サイボーグを差し向けるのでは無く、俺に如月ハニーの潜伏先調査を依頼してきたのだ。コブラ・ファングのサイボーグと人間の関係は、異次元の世界では互いに無関与・無関心。危害を加えたり、恐れられたりすることも無ければ、会話を交わすことも無い。よって、人間から細かい情報を仕入れるためには、どうしても俺のような存在が必要になるのだ。俺としても、空中元素固定装置(空中元素固定装置)を発明した故如月博士の娘には興味がある。「もし情報がコブラ・ファングに有利になるなら報告しなければ良い…」こう考えた俺は、早速如月ハニーの情報を調べてみることにした。何人かの情報提供者に会って見ると、意外や意外…。如月ハニーは隠れているわけでもなければ、逃げ回っているわけでもない。普通(?)の高校生として、普通に生活していたのだ。砂に紛れた一粒の砂金を見つけ出すことが困難なように、異次元に連行された人間の中に紛れることが、絶好の隠れ蓑になっていたのかも知れない。コブラ・ファングに報告する前に一度会って見ることにした俺は、如月ハニーの家を訪れた。重苦しい空気が漂う異次元の建物としては、色彩といい、構造といい、完全に浮き上がっている。小さいけれど、緑の垣根に囲まれた、明るくおしゃれなセンスの良い家だ。「(ピンポ~ン!)こんにちは…如月さん。異次元新聞の毛草ですが、取材をさせて頂きたくて…ハニーさん…居ませんか?」鍵を開く音が聞こえ、扉が開いた。「取材…どんなことでしょう? 私が如月ハニーですが…」美少女と聞いてはいたが、コーヒーカップ片手に姿を見せた如月ハニーの美しさは、俺の予想をはるかに越えていた。ブロンドの髪に整った顔立ち。肢体の方もスレンダーなのに、出るところは出ているパーフェクトボディ。黄色地に白い水玉をあしらったノースリーブのワンピースから、伸びた長い手足はピチピチと健康的なお色気を振り撒いている。如月ハニーはにっこりと微笑むと、絶句している俺に諭すように言った。「ふ~ん、取材って…記者さん、私のことを調べているの? 本当なら何でも答えてあげたいのだけど、今日はちょっと都合が悪いの。だって…」「だって…?」凛としているようでもあり、無邪気そうでもある深い瞳に、半ば釣り込まれていた俺は思わず相槌を打った。如月ハニーは瞳を輝かせると、俺以外の誰かに語り掛けるように大きな声を出した。「だって…記者さん、悪い奴らにつけられているのだもん! ほら、後ろに…ハニィ~ブーメランッ!」 如月ハニーの左腕からハート型の腕輪が疾風のように飛び出した。腕輪は俺を掠めると、背後の垣根を切り裂いた。(カチンッ!)枝や葉が飛び散る変わりに、なんと緑の垣根から乾いた金属音が響いた。「くっ、見つかったか! ただ異次元に来ている証拠は押さえたぞ…如月ハニー!」垣根をかき分けコブラ・ファングのサイボーグが現れた。頭の変わりに大きなビデオカメラをつけ、腕にはガンマイクを装備したロボット型のサイボーグだ。「くっくっく、俺様はビデオ・コブラ…全てを記録する俺様から逃げることは不可能だ! 如月ハニー、空中元素固定装置の在処を教えてもらおうか!」「記者さん、とんだカメラマンを帯同して来ちゃったわね。それに、そんな大事なこと…簡単に取材されてもハニー、困っちゃう! あらっ、手が滑った…ごめんなさい!」如月ハニーは困ったように肩をすくめると、手に持っていたカップの中身をビデオ・コブラにぶちまけた。どうみても故意だ。「…ぎゃっ! コーヒーでレンズが…ぬうっ~、もう許せん!」俺を押しのけたビデオ・コブラは自ら頭についたボタンを押した。「如月ハニー…覚悟しろ! 高速巻き戻し!」(シュン!)鋭い音とともに垣根から何かが飛び出した。それは、なんと先程投げつけられたハート型の腕輪だ。腕輪は投げたときの何倍ものスピードで舞い戻って来ると、如月ハニーに襲い掛かった。「あっ、ハニーブーメラン…はっ!」受け止めることも出来ず、如月ハニーは仰け反るように腕輪をかわした。首筋を掠めた腕輪は真空を作り出し、ふつふつとワンピースの肩紐を切断する。支えを無くしたワンピースがまくれ、プクッとしたバストがこぼれ落ちた。「…はっ!(ペロ~ン)ああっ、いやあ~ん!」甘ったるい悲鳴を上げながら、如月ハニーは腕を組んでボインを隠した。…といっても、ボリューム満点のボイン全部はとても無理。ようやく乳首を隠したに過ぎなかったが…。「あ~ん…これじゃ戦えない!」如月ハニーは頬を真っ赤に染めると、くるっと振り返り階段へ逃げていく。純白のパンティーをもろにのぞかせて階段を駆け上がっていく。俺はお尻にピタッと張り付いた純白のパンティーに釘付けになった。「どけっ…邪魔だ!」俺を押しのけてビデオ・コブラが如月ハニーを追いかける。無論、俺も後に続こうとしたが、何故か階段を駆け上がろうとしたとき、誰も居ないのにもう一度押しのけられた。「どけっ…邪魔だ!」周りを見渡したが、もちろん誰も居ない。気にはなったが、今はそれどころではない。俺はあわてて階段を駆け上がった。2Fは廊下の両側に幾つもの扉がある。その内のどれかに逃げ込んだ如月ハニーを探すため、すでにビデオ・コブラが片っ端から扉を開け始めていた。「ぬぬっ~、この部屋でもない…。どこに逃げ込んだのだ、如月ハニー!」次の扉を開けるべくビデオ・コブラが取っ手に手をかけた途端、いきなりその扉が開いた。ビデオ・コブラは勢い余って真後ろにひっくり返った。「何の騒ぎですか? 騒々しい…」中から出て来たのは、ゴージャスな雰囲気の漂う貴婦人だ。青いベルベット調のロングドレスを身に纏い、髪を上品にまとめている。ダイヤのネックレスにマッチした金のキセルをくゆらせている。若い美女だが、今風の女子高生…如月ハニーとは雰囲気がまるで違う。「あっ、あれ…如月ハニーさんのお宅では? もしかしたらお姉様でいらっしゃいますか?」不思議に思った俺は、ひっくり返ったビデオ・コブラを飛び越して直接尋ねてしまった。「ほっほっほ、私はこの家の主…エレガント・ハニーです。さて記者さん…とんだカメラマンをお連れになられていますのね…」エレガント・ハニーは足元のビデオ・コブラを蔑むように見ると、俺に視線を戻して続けた。「それに、取材は記者とカメラマンだけで良いはずではなくて…? それとももう一人は…ただの野次馬かしら?」「もう一人…?」言葉の意味が判らず、ぽかんとしている俺の前で、エレガント・ハニーはいきなりキセルを壁に押し当てた。「…うぎゃ! あっちっち!」濁った悲鳴とともに壁の模様が人型に浮き出た。そしてみるみる緑色に変色していく。「しゃ、見破られるとは…」現れたのは、もう一人のコブラ・ファングサイボーグだ。爬虫類型で落ち着きが無く、目をせわしなく動かしている。「俺様はコブラ・ファング随一の変装の達人カメレオン・ファングだ。お目当ての如月ハニーは留守のようだが…。そこの女…エレガント・ハニーとか言ったな? 俺様の変装を見破るとは、貴様も只者ではないな!」 エレガント・ハニーは余裕の表情を崩さぬまま、俺に話し掛けた。「そんなわけなので、取材はノーコメント。それに、見たところ記者さんだけは人間のようね。だったら早々にお引取り頂いた方が懸命よ。だって…」エレガント・ハニーの言葉が終わる前に、一筋の赤い軌跡がシャーと空を走った。カメレオン・ファングの舌攻撃だ。赤い舌はレーザー光線のようになんでも貫通しそうな鋭さを持っている。エレガント・ハニーは重厚なドレスを翻すと間一髪で軌跡を避けた。そして悪戯っぽく微笑むと伸び切った舌に金のキセルを乗せた。「だって…逃げないと危ないんだもん! だから、今の内にどうぞ…」赤い軌跡はクルクルっとカメレオン・ファングの口に巻き戻されていく。無論、火のついたキセルも一緒だ。「しゃあ…んっ? ぐっわっ、あっちっち!」カメレオン・ファングは緑の顔を赤く変色させながらもがき苦しんでいる。「ほっほっほ、口の中で火を消してくれるなんて、随分丁寧ね。それにさすがはカメレオン…真っ赤になるのも早いのね。…あっ、折角だから、記念にそちらのお化けカメラで録画してもらったら?」エレガント・ハニーは更にコブラ・ファングを怒らせるようなことを言う。俺はエレガント・ハニーの言葉に従い物陰に身を隠した。エレガント・ハニーのクールな反撃は見ている者にとっては爽快だが、やられた方は堪ったものではない。ダメージは大きくなくても、面子が丸潰れになるのだ。コブラ・ファングが屈辱のために怒り心頭に達するのは当然だし、そうなれば何が起こるか判らない。俺のような非力な人間が巻き込まれたら、幾ら消極的な味方とはいえ命の保障はどこにも無い。ようやく立ち上がったビデオ・コブラも加わり、コブラ・ファングは早々に攻撃態勢に入った。「いや、ビデオ・コブラ待て…俺様が串刺しにしてやる! シャア~! シャア~!」 口内の火事がおさまったのか、顔色を緑に戻したカメレオン・ファングが伸びる舌を連続して繰り出した。「…はっ! …ふっ! …それっ! んっ~、しつこい舌…これではきりが無いわ!」避けても避けても繰り出される鋭い突きに、さすがのエレガント・ハニーも根負けしたのか、あわてて柱の影にその身を隠した。「シャシャシャ、それで身を隠したつもりか? シャア~!」 柱からのぞくドレスのすそが貫かれ、そのままエレガント・ハニーが引きずりだされていく。…と思いきや、「ああっ、いやあ~ん!」という声とともに、カメレオン・ファングへ戻ってきたベルベットのドレスには中身がない。「ぬぬっ、ドレスのみ! すると…裸だな! シャシャシャ、それは楽しみだ!」淫らな笑いとともにカメレオン・ファングがゆっくりと柱ににじり寄っていく。「ああっ、ちょっと待って! 何も着ていないのに…」柱の影からエレガント・ハニーは首だけのぞかせると困ったように叫んだ。「ふっふっふ、このビデオ・コブラ様がヌードを全て録画してやるぞ!」ビデオ・コブラもカメレオン・ファングに続いて柱ににじり寄る。「う~ん…いいわ、そんなに私の裸を見たいのなら、見せてあげましょう。ただし…一瞬だけよ!」エレガント・ハニーは首を引っ込めると、一瞬の後、柱の影から踊り出た。真っ白な全裸のエレガント・ハニーではない。踊り出たのは、あろうことか…ミニスカワンピースを着た如月ハニーだった。「あるときは天才科学者如月博士の一人娘、如月ハニー!」如月ハニーはそういうと柱の反対側へ飛んだ。そして柱を過ぎ着地したときには、これまたなんと…豪華なドレスをまとったエレガント・ハニーに変わっていた。「またあるときは超一流の貴婦人、エレガント・ハニー! しかして、その実体は…」エレガント・ハニーはチョーカー(首輪)に着いたハートのアクセサリーをつまみながら飛び上がった。「ハニ~・フラッシュ!」掛け声とともに、ハートのアクセサリーからまばゆいばかりの光が放たれる。衣装の全てが千切れるように飛び散り、エレガント・ハニーは一糸まとわぬ全裸のままでスローモーションのようにゆっくりと宙返りした。白い素肌の上を、光りが滑るように覆っていく。そして…着地したのは、光り輝くシルバーフルーレを持つ、赤毛の女戦士。胸の谷間を大胆にダイヤカットした、赤黒のピッタリとしたボディスーツで身を包んでいる。「…愛の戦士キューティー・ハニーさっ! コブラ・ファング…覚悟しなさい!」「何っ、キューティー・ハニーだと! 一体これはどうなっているのだ?」唖然として青く変色したカメレオン・ファングにビデオ・コブラが説明をした。爬虫類よりメカニカルな分だけビデオ・コブラの方が推理が早いようだ。「いやっ、不思議なことではないぞ、カメレオン・ファング! 如月ハニー、エレガント・ハニー、そしてキューティー・ハニー…全て同一人物だったのだ! そして、それを可能にしているのは…その肉体の中にある空中元素固定装置だ!」キューティー・ハニーはフルーレを振りかざしながら、不敵に笑った。「うふふっ、ようやく気付いたようね? だけどビデオ・コブラってカメラマンでしょう? そんなことを勘繰る前に、私の変身シーンはしっかり録画してくれたの?」「あっ、しまった! 目がくらんで、折角のヌードを録画し損ねた!」 「一世一代のスクープなのにシャッターチャンスを見逃すなんて、本当に使えないカメラマン…。これでくびは確実ね!」「うぬぬっ、生意気な口を…。まあ良い何度でもひん剥いて、全裸をたっぷり録画してやる! いくぞ!」あわてて視線を合わせるビデオ・コブラに、キューティー・ハニーはふっと息をつくと間髪を入れず床を蹴った。「ヌードではないのに録画するなんて…。いいわ…役立たずなカメラマンはくびになる前に、このキューティー・ハニーが引導を渡して上げよう! シルバーフルーレッ!」素早い跳躍で宙を飛んだキューティー・ハニーはそのままフルーレを突き出した。「一時停止!」ビデオ・コブラが頭のボタンを押しながら叫ぶと、あと一センチというところで、キューティー・ハニーの動きが一瞬停止した。ビデオ・コブラはフルーレの剣先から身をかわすとニヤリと笑っている。 一瞬後に、ビデオ・コブラが緩慢な動作で避けた誰も居ない空間に、フルーレが突き出されたのは言うまでもない。「…えっ? 一瞬動きが…何が起きたの?」キューティー・ハニーは呆然としながら、ビデオ・コブラを見据えている。「ちょいと一時停止させただけだ! ふっふっふ、どうしたキューティー・ハニー? かかって来ないのか?」挑発するように手招きをするビデオ・コブラに、キューティー・ハニーは再度向かっていく。今度は走りながらの突きだ。「シルバーフルーレの突きを受けて…ああっ、スピードが…ゆっくり・に・なっ・て…い…く」鋭いはずのキューティー・ハニーの突きがみるみる減速した。もちろんビデオ・コブラに軽々とかわされてしまう。「ふっふっふ、今度はスローモーションだ! コマ送りも可能だぞ!」「あ・あ・っ・! そ・ん・な・バ・カ・な・!」ビデオ・コブラの言葉通り、行き過ぎたキューティー・ハニーは呪縛にかかったようにぎこちない振り向き方しか出来ない。「ふっふっふ、ゆっくりしたところで、こちらの攻撃も受けてもらおう! そうら!」 ビデオ・コブラは手近の台に乗っていた丸い花瓶を持つと、キューティー・ハニーに向かって放り投げた…といっても、投げつけたわけではない。受け止められるのを承知しているかのように、投げ渡したのである。ただ「早送り!」とビデオ・コブラが唱えた途端、花瓶は猛烈なスピードに加速し、キューティー・ハニーに襲い掛かった。"バッリッ~ン!"避け切れず、受け止めるしかないキューティー・ハニー。その胸で花瓶は爆発するように粉々に砕け散る。キューティー・ハニーは勢いで吹っ飛ばされ壁に叩きつけられた。「…くっ! とんでもない技…。早くなんとかしないと…」ダメージにもかかわらず健気に立ち上がったキューティー・ハニーだが、先程までの余裕は既になく、心なしか焦りの色が感じられる。間髪を入れずコブラ・ファングの攻撃が続く。今度はカメレオン・ファングだ。「シャア~! …シャア~! …シャア~!」連続して壁や床から浮き出るように、赤く伸びる舌が襲い掛かっていく。カメレオン・ファング得意の壁や床と同色に変化してからの攻撃だ。保護色だから、瞬時に舌の出所をつかむことが出来ない。本格的な奇襲攻撃の前に、キューティー・ハニーは紙一重で避けるのが精一杯だ。みるみるうちにコスチュームに筋が入り、かすり傷が増えていく。「はっ…うっうう! こっ、これは…カメレオン・ファングねっ! くっ、どこから来るのか…! うっ、居場所が特定出来ない!」「しゃしゃしゃっ、ちょこまかと逃げおって…小ざかしい! シャア~!」横の柱から伸びた赤い帯が、ついにキューティー・ハニーの手首に巻きついた。「くっ、手首に…でも、これが命取りね! カメレオン・ファング、地獄に落ちなさい!」絶体絶命と思いきや、そこはさすがに正義のヒロインだ。キューティー・ハニーはすばやくフルーレを旋回させ、赤い帯を切断した。「ぎゃひい~いっ!」いくらサイボーグでも、いや動物に似せて生み出されたサイボーグだからこそ、舌を切断されては堪らない。断末魔の悲鳴が轟いたところで、キューティー・ハニーはすばやく柱の前で身構えた。苦し紛れに浮き出てくるカメレオン・ファングにとどめを刺すつもりなのだ。ただ、そのとき思いもよらないことが起こった。手首に残った赤い舌がピクピクと動き出したのだ。赤い舌は痙攣しながらフルーレの柄に絡みつくと、ジワジワとキューティー・ハニーの指を押しのけていく。舌に気を取られたキューティー・ハニーは一瞬隙だらけになった。"シャア~"鋭い音をたてて、あり得ないはずの舌攻撃がキューティー・ハニーを襲った。握りが緩められたフルーレは、二本目の舌にいとも簡単に奪い去られ柱に吸い込まれていく。「しまった…フルーレがっ! でも…なぜ?」口にフルーレを咥えながらカメレオン・ファングが柱から浮かび上がって来た。「しゃしゃしゃっ、よく見ろ…これが舌かな?」フルーレに絡みついている切り離された赤い舌。徐々に色を替え緑色になっていく。「キューティー・ハニー、貴様が切ったのは舌ではない…赤く変色させた尻尾だ! 逆転を確信したようだが、残念だったな! おっと、尻尾なら心配は無用だぞ。 しゃしゃしゃ、幸い俺様はトカゲの一種でね…そうら、もう次の尻尾が生えて来ている」カメレオン・ファングは口の中の赤い舌をはっきり見せつけながら、余裕たっぷりに続けた。「しゃしゃしゃっ、とにかくこれで丸腰だなキューティー・ハニー。そろそろ勝負を決めてやろう!」技はおろか動作さえ制限してくるビデオ・コブラ。神出鬼没の奇襲攻撃と鋭い舌を持つカメレオン・ファング。一対一の戦闘でさえ勝利はおぼつかないのに、同時に二人を相手にしなければならない。さすがのキューティー・ハニーも額から汗を流している。「くっ、仕方が無い…この勝負一旦預けて置くわ! とおっ!」キューティー・ハニーは後ずさりすると、そのまま窓ガラスに向かって飛んだ。「ぬっ、エスケープするつもりだな! そうはさせんぞ…しゃあ~!」「ふっふっふ、簡単に逃がすとでも思っているのかキューティー・ハニー! そうら…巻き戻し!」窓ガラスを破りかけたところで、キューティー・ハニーの肉体が空中で急停止した。カメレオン・ファングの舌が足首に巻きついたためでもあり、ビデオ・コブラの巻き戻しの術に捉えられたためでもある。いずれにしてもキューティー・ハニーは元の位置へ引きずり戻されてしまった。「まっ、まずいわ…」逃げもならない…となると、キューティー・ハニーが思わず口に出してしまったように状況は最悪である。残された道は開き直っての戦闘しかないのだが、先程も書いた通り、二対一で戦うは圧倒的に不利である。元来、戦いというものは精神論で光明を見出せるほど甘いものではない。それを証明するかのように、コブラ・ファングがこの日はじめての連携攻撃を見せると、キューティー・ハニーは更に追い込まれるはめになった。このペアの連携攻撃は実に単純だ。カメレオン・ファングが宙に飛び上がり背景と同化し姿を隠す。そしてキューティー・ハニーの目の前で姿を見せると、ビデオ・コブラの早送りの術で加速し体当たりを見舞うのだ。「はっ…うぐっ! んっ…後ろに…ぐっ! くっ…今度はどっち? ああっ、目の前…きゃあ!」まるで「消える魔球」のように宙から浮き出てくるカメレオン・ファング。しかも四方八方から信じられないほどのスピードで襲い掛かってくる。これではさすがのキューティー・ハニーもなす術が無い。棒立ちのまま叩きのめされたキューティー・ハニーは、バランスを崩しその場に膝をついた。「どうしたキューティー・ハニー、もうおしまいか? ふっふっふ、ちと物足りない気もするが、その分、拷問で楽しんでやろう。まずは拘束する間、一時停止をしてもらおう!」ビデオ・コブラは膝をついたキューティー・ハニーに近寄ると、ピンコードを取り出し両腕に巻きつけていく。ビニールでコーティングされた丈夫なコードを巻かれては、この拘束から逃れることはほぼ不可能になる。その上、ビデオ・コブラはコードを天井に廻し手繰り寄せる。両腕を上から吊られた状態でキューティー・ハニーは引きずり起こされた。両腕を上にして、一本の棒になったところで一時停止が解けたキューティー・ハニーは声だけでの抵抗を試みている。「うっううっ、卑怯な…私の動きを止めないと攻撃出来ないの? しかもこんなに厳重に縛って…この意気地なし!」 「ほほう、まだ悪態がつけるのか。よかろう、それでこそ拷問も更に楽しめるというもの…。ふっふっふ、この肉体だけでも十分だがな…」ビデオ・コブラはレンズの端をキラリと光らせると、おもむろにキューティー・ハニーへ抱きついた。「きゃあ! あううっ…何ていやらしい抱きつき方…ビデオ・コブラ、止めなさい!」「ふっふっふ、接写も技の内…止めるわけにはいかない! それにしてもこの柔らかさ、なんとも堪らん!」キューティー・ハニーの肉体にレンズを擦りつけるビデオ・コブラは、明らかに興奮し、熱を持ちはじめている。ゆらゆらと陽炎を昇らせながら、キューティー・ハニーの触感を楽しんでいたビデオ・コブラだったが、すぐに限界が来た。「ふっふっふ、このレンズを胸の谷間に埋めさせて…。んっ、いかん、オーバーヒートだ。このままではショートしてしまうっ…」 「えっ…ショート?」キューティー・ハニーが聴き返すより早く、ビデオ・コブラから立ち昇る陽炎が白煙に変わった。"バリバリバリッ"逆立っている赤毛を更に逆立てるほどの凄まじい電撃がキューティー・ハニーを襲う。抱きついたままのビデオ・コブラと一緒に感電したキューティー・ハニーは、クネクネと身をよじらせて悶絶した。「きゃあああ~! 痺れるっ、うっあああっ~! はあはあ…このままでは…」電撃が収まるとキューティー・ハニーは大きなダメージを負ったのか、肩で息をしながらがっくりとうなだれている。しかも電撃はコスチュームをビリビリに引き裂いたが、絶縁コードによる拘束は一切解けていないから、キューティー・ハニーの姿は見るも無様で情けない。それに対し、ビデオ・コブラはもんどりうつようにその場に崩れ落ちた。ただ、各種のランプは煌々と輝いており、さほどのダメージを受けているようには見えない。一時的なショックはあるにしても、しょせんは機械仕掛けなのだ。もうここまでいくと不運を嘆くより他に無い。やる事成す事上手くいかないキューティー・ハニー。それに対し、どんなミスを犯しても良い方に転ぶコブラ・ファング。異次元での三度目の戦いは、キューティー・ハニーにとって最も苦しく、最も恥ずかしいものになろうとしていた。***つづく


【6月セレボ②】魔女マレ、コブラジャファー、勇者ミッキーはスルーするべきなのか? ..

平成15年10月3日・初版光から現れたのは、黄色地に白い水玉をあしらったミニスカワンピース。なんと当初の目標…如月ハニーが現れたのだ。「はあはあ、同じ変身ならば、別の姿に…。ここで、薄着の如月ハニーになる必要はないのに…」如月ハニーはさも悔しげにつぶやいた。変身してもダメージは残っているようだし、拘束もそのままだ。ダメージはとにかく、手が自由にならない以上チョーカーのボタンを押すことが出来ない。つまり気に入らないからといって、自ら変身をやり直すことが出来ないのだ。「しゃしゃしゃっ、この期に及んで如月ハニーに変わるとは…。今更空中元素固定装置のことは調べる必要もないのだぞ! まあ、俺様の獲物になるためだけなら、如月ハニーの姿も悪くはないが…」言葉とは裏腹に一段と気合の入ったカメレオン・ファングは、拘束を調整し如月ハニーを更に不恰好な体勢にした。ピンと伸びた下半身はそのままで、上半身だけを前屈みにさせていく。天井から吊るされる腕は、羽を閉じた蝶のように、後ろに廻される。カメレオン・ファングは尻尾と舌を長く伸ばすと振りかぶって、如月ハニーの無防備な背中に打ち当てた。「ああっ、尻尾と舌が…鞭になって!(ピッシ~ン!)はっう~う! はあはあ、コスチュームがズタズタに裂けちゃう!(パッシ~ン!)うっくう~う!」二本の鞭は交互に如月ハニーを襲い、痛めつけると同時にワンピースを引き裂いていく。あっという間にワンピースは、ミニスカ部分を残しズタズタになった。如月ハニーはブロンドの髪を振り乱しながら、背中の痛みに悶絶している。「しゃしゃしゃっ、これで上半身はブラジャーだけだぞ!(パッシ~ン!) そおら、これで右のボインが剥き出しだ!(ピッシ~ン!)しゃしゃっ、今度は左のボインを見せてみろ!(ピッシ~ン!)」ブラの肩紐が次々に千切れ、片方づつ剥き出しになった大きなボインがブルンブルン揺れ動く。「ううっ、凄い威力…。はあはあ…身体が痺れて動かない…」ミニスカと純白のパンティーを残し、カメレオン・ファングは鞭打ちを終了した。上半身を責めただけでも、如月ハニーには十分なほどのダメージを与えている。臨戦態勢に入っているカメレオン・ファングは、如月ハニーの背後に回り込むと純白のパンティーを舐めるように見つめた。元々、抜群に脚が長く、丈の短いスカートなのだ。ここまで前かがみになれば、純白のパンティーに包まれた小振りのお尻はもろに顔を出している。「はあはあ…ああっ、後ろからだと…いやあ~ん、丸見えっ!」「ほほう、パンモロがそんなに恥ずかしいのか? 大騒ぎなら、既に丸出しになっているこちらの方が先だとは思うが…」 カメレオン・ファングは丸出しのボインを抱えるように手を廻すと巧妙な攻撃を始めた。カメレオン・ファングのてのひらは指が二本と三本で前後に分かれている。これで挟み込むようにボインを揉んでいくのだ。「はっ…止め、止めなさい! んっ、うふっ、はあ~、んっん~ん! はあはあ…我慢出来ない!」鞭打ちのダメージと、中出しレイプの余韻が残っている中での巧妙なボイン揉み。如月ハニーは堪らなくなったのか、簡単に大きく息を吐いた。「しゃしゃしゃっ、見事な手応えだ。んっ、大きく吐息を洩らしておって、もう感じているのか?そうか、それならお尻も舐めてやろう!」カメレオン・ファングの舌と尻尾が器用に動き、純白のパンティーをぺロンとお尻から剥がした。如月ハニーは足を開いているから、パンティーが拡がって太ももまでしか下ろせない。ただ、そこまで脱がせば、お尻の穴を弄る上でさしたる障害は無いのだ。ミニスカを少しまくりあげたカメレオン・ファングは、長く伸ばした赤い舌を一直線に突き込んだ。「あっううう~う! おっ、お尻の穴がああ~あっ! んっくう、中から舐められてるう~うっ!」如月ハニーは絶叫しながら、小振りのお尻をプルルンと震わせた。早くも浮き上がっている玉のような汗が周囲に飛び散った。「しゃしゃしゃっ、盛り上がるのはこれからだぞ、如月ハニー!」お尻の穴から戻した舌を口の中で改めて舐めながら、カメレオン・ファングは総攻撃の態勢に入った。思えば、カメレオン・ファングは全身に幾つもの責め具を持っているようなものだ。カメレオン・ファングはニヤリと笑うと、そのままバックからのしかかるように如月ハニーに襲い掛かった。左右別々に動く眼が如月ハニーの恥ずかしい部分を全て視姦しながら、目標を割り振っていく。それに従い次々にカメレオン・ファングの武器が投入されていくのだ。後ろ足は太ももにつかまりながらの触感を楽しんでいる。「ああっ、いやっ、いやあ~ん! 太ももから…はっ、離れなさい!」先程と同じように、前足の掌でボインを挟むように揉んでいく。「うっはあ、ボインが揉まれて…あっはあ~ん! だめっ…息が漏れちゃう!」そして自由に動く尻尾がお尻の穴に侵入していく。「ああっ、お尻に…うふっ! ううっ、動くっ…中で動くっ! ああっ、いやあ~ん!」舌が伸び、如月ハニーの唇を割る。中で舌と舌を絡ませていくのだ。「えっ、赤い舌…んっ、んっん~ん! んっくう~、レロレロ…んっん~ん!」すぐに如月ハニーは頬を紅潮させ、肌に汗を吹き出していく。肉体の昂ぶりを察知したカメレオン・ファングは、ついに恐怖の最終兵器…そそり立った肉棒を如月ハニーに突きたてた。(ズブ・ズブ・ズブッ!)如月ハニーはかっと目を見開き、絶え絶えに大きな吐息を洩らした。「んふっ! ん~んっ、んふっ! んっは、入ったあ~あ! うっはああ~あ、奥を突いてくるっ! んんっん!」肉棒を挿入したカメレオン・ファングは、感触を確かめるようにじっくりと腰を動かしていく。そのたびに丈の足りないミニスカが、降伏を示す白旗のようにヒラヒラと揺れる。降伏を受け入れる意思など、まるで持っていないカメレオン・ファングは、ニヤリと笑い更に力強く腰を押し付けていく。どうすることも出来ない如月ハニーは、がっちりと肉棒を受け止めたまま、荒く息を吐くだけだ。「んっふっ、んっふっ! んっん~んっ! あっ~! あっ~! 突くう~! んっくうう~うっ!」カメレオン・ファングの全身を使った責めは、如月ハニーをあっという間に追い込んでいく。太ももは紅潮したまま汗でテカテカ光り、乳首はビンビンに立っている。お尻の穴はヒクヒク痙攣し、股間からは白っぽい愛液をダラダラ溢れさせている。満足そうに頷いたカメレオン・ファングは舌をクルクルッと素早く戻すと、如月ハニーへ最終勧告を出した。「しゃしゃしゃっ、グイグイと締め上げてくるな! よかろう、そろそろとどめを刺してやるか! 俺様の子種を思い切り味わいながら昇天するが良い! いくぞ…如月ハニー! んっ、しゃあ~!」カメレオン・ファングは如月ハニーのお尻をグイッと引きつけると、肉棒を更に深く突き刺し、身体全体をブルッと震わせた。同時に、如月ハニーからは濃厚な陽炎が立ち昇ったように見えた。無数に送り込まれて来るカメレオン・ファングの分身達。熱い彼らを受け入れるためには、如月ハニーも燃え上がらなければならなかったのだ。「うっはあ~あ、熱いっ、熱いものがドクドク中へっ! いやあ、いやああ~ん、逝くっ! 中に出されたのにい~いっ!ああっ、いっやあ~ん、逝っくうう~ううっ!」今まで抵抗出来なかったことが嘘のように、如月ハニーは激しく叫び、激しく肉体を揺さぶった。剥き出しになったボインはブルンブルンと激しく揺れ、小振りのお尻はクネクネと前後左右にのた打ち回る。あれだけがっちりはまっていたはずのカメレオン・ファングの肉棒さえ振り切って、如月ハニーは踊るように痙攣したのだ。そして、ピンと伸びていた脚を折ると、そのままがっくりと跪(ひざまず)いた。股間からダラダラと白い液を垂らし、瞳は憑かれたように虚空を睨んでいたが…両手を挙げ、跪いた姿勢は、まさに神への忠誠を誓おうとしている姿だった。再び、如月ハニーは天に届かんばかりの絶叫をした。「あふうっ! はあはあ…ああっ、ハアニイ~フラッシュ!」昇天をし、神の僕となった如月ハニーの願いはすぐに聞き遂げられた。自由を奪っていた手の拘束がいきなり解け、チョーカーのハートマークがギラリと輝いた。如月ハニーが光りに包まれる。そして、光りの中から現れたのは、「果たしてその実体は…肉欲の戦士、マテリアル・ハニーさ!」肌にテカテカ光るオイルを塗っただけ。何一つ恥ずかしい部分を隠していない生まれたままの姿。まさに一個の肉の塊となったマテリアル・ハニーが瞳だけをギラギラ輝かせてそこにいた。「物欲しげな瞳、フェロモンをプンプン匂わせる肉体…まさに名前通りだな、マテリアル・ハニー! しかし、あれだけくれてやったのに、まだ欲しがるとは…ふっふっふ、如月博士もとんでもないアンドロイドを作ったものだ!」「肉棒の威力ではなく、博士のせいにするのか? しゃしゃしゃっ、貴様こそとんでもない奴だ! それよりどうだビデオ・コブラ、望み通りマテリアル・ハニーの相手をしてやろうではないか。俺様ならばいつでも準備万端整っているぞ!」ビデオ・コブラとカメレオン・ファングはうなずきあうと、勝者の余裕からかゆっくりと近づいていく。折角変身したものの、マテリアル・ハニーはとても反撃出来る雰囲気ではない。深いダメージが残っているのか、がっくりと跪いたまま動くことが出来ないでいたし、肩で息もしている。瞳だけはギラギラと輝いているが、その輝きとて不屈の闘志を秘めた挑戦的なものではなく、媚びるような、何か淫らな期待をしているような輝きなのだ。マテリアル・ハニーを蔑むように見下ろしたビデオ・コブラは、まるで御主人様のような口調で命令を出した。「ふっふっふ、逃げようともしないとは…それとも観念したのかな? さあて、まずはもう一度元気にしてもらおうか!」若干のインターバルを経ているものの、消耗は回復し切っていない。ビデオ・コブラはまだ萎えている肉棒をマテリアル・ハニーに突き出した。「はあはあ…はっ、はい…」信じられないことに、マテリアル・ハニーはためらいもせず肉棒を手に取ると丹念にしごき始めた。それだけでは無い。マテリアル・ハニーはもう片方の手を伸ばすと、たった今自分を昇天させたばかりのカメレオン・ファングの肉棒まで握り締めた。何度も変身させられ、何度も昇天させられた影響で、完全にコブラ・ファングの虜と化してしまったのだろうか。「しゃしゃしゃっ、随分と積極的ではないか。よかろう、ご褒美をくれてやろう、マテリアル・ハニー!」すかさずカメレオン・ファングがダメ押しとばかりに、尻尾をマテリアル・ハニーの股間に送り込んだ。「はあはあ…あっ、くううっ! うっううう~うっ!」跪いた肉体をグラグラ揺らしながら、マテリアル・ハニーは野獣のような悲鳴をあげた。だが、両手の肉棒だけはしっかりつかんだまま離さない。ただひたすらにしごいていく。「ふっふっふ、今度は代わる代わるに咥えるのだ、マテリアル・ハニー! その上目遣いに大口を開けて咥える表情…しっかり録画してやるぞ! むっ、くううっ…そっ、そうだ、その調子だ!」ビデオ・コブラのカメラが釘付けになった。マテリアル・ハニーの飾らない本性が永遠の記録として録画されている。「しゃしゃしゃっ、俺様の肉棒もしっかり頬張るのだ、マテリアル・ハニー! しゃっ、むむうっ…こっ、これは堪らん! よしよし、ご褒美にもっと動かしてやろう」カメレオン・ファングの尻尾が細かく震え、マテリアル・ハニーの股間を刺激していく。マテリアル・ハニーは肉棒を頬張ったまま心底うれしそうに唸ると、大きくお尻を左右に振った。記念撮影とご褒美に釣られ、マテリアル・ハニーの手と唇はより丹念により力強く動いていく。おかげで二本の肉棒も立派に成長し、最盛期を迎えている。「ふっふっふ、さすがはマテリアル・ハニー、見事な指と唇…だ。ううっ、いかん…もう限界だ。残念ながら挿入してやる暇はない。その代り、このまま顔面にぶちまけて綺麗になった表情を余さず録画してやろう!」「しゃしゃしゃっ、俺様も限界を感じたところだ、ビデオ・コブラ! 俺様も顔面射精につき合わせてもらうぞ! んっ…なんだ、マテリアル・ハニー、そのもの欲しげな表情は…この期に及んでまたおねだりか? 仕方が無い。ご褒美に…潮を吹かせてやるから、楽しみにしているのだ!」ビデオ・コブラとカメレオン・ファングは、間で一心不乱に作業をしているマテリアル・ハニーを挟むように、固くなった肉棒を突き出した。「ふんっ!(ドピュ!)」「ふぬっ!(ドピュ!)」野太い声とともに、大量の白濁液が二方向からマテリアル・ハニーの顔面を汚してゆく。ギラギラ輝いていた瞳も、荒く息をしていた鼻がたちまち塞がれていく。パクパクと動く唇とベロベロと回転する真っ赤な舌が、少しでも多くの白濁液を取り入れるべく忙しく働いている。もちろんそれだけで処理の出来る量ではない。マテリアル・ハニーは肉棒を握ったまま両肘でボインを寄せると、ダラダラとあごから滴る白濁液を谷間に溜め込んだ。「ふっふっふ、案外沢山出たぞ! 見ろ、この精液まみれのマテリアル・ハニーの姿…なんという、はしたなさだ! んっ、まだ握ったまま…ううっ、まだしごいている!」「しゃしゃっ、この欲張り娘! 中と外にこれだけ浴びたくせに、まだ欲しいというのか…しかし、堪らん指使いだ…」精液まみれのマテリアル・ハニー。両手の動きだけは止まらない。ご褒美として与えられた尻尾で、バイブのように股間を責められ、すっかり盛り上がっているのだろうか。「はあはあ…いやあ~ん! ああっ~! ああっ、出るっ! 逝ったら出ちゃう! あっくうう~」更なる顔面射精への期待なのか、それともマテリアル・ハニー自身のことなのか。とにかくマテリアル・ハニーはぐっと身体を反らしながら大きく口を開いた。と、そのとき…表情を淫らに歪めながら、ビデオ・コブラが声を出した。「ふっふっふ、茶色に変色して…もう限界なのか、カメレオン・ファング?」「しゃしゃしゃっ、俺様のことより貴様こそ…。余り励むと身体に悪いぞ、ビデオ・コブラ!そうら、錆まで浮いて来ているではないか!」互いの身体の変調を指摘し合ったビデオ・コブラとカメレオン・ファングだったが、その言葉もすぐにマテリアル・ハニーの絶叫で打ち消された。「うっくうう~! 潮吹きしながら…逝っくうう~うっ! ああっ、いっやあああ~ん…逝っくううう~うっ!(ビッ、ビシュ!)はっ、くううっ、ハニイ~イッ、フィニッシュウッ! あっ、う~!(ビュッシュシュ!)」ハニーフラッシュではなく、ハニーフィニッシュ。マテリアル・ハニーは股間から大量の潮を垂れ流しながら、終焉を宣言したのだ。跪いた姿勢のままで、両手で肉棒を握り締めながら、精液まみれの肉体を震わせて果てたのだ。追い討ちをかけるように、大きく膨らんだ肉棒からまたしても白濁液が噴射された。ただ、三発目ともなると、さすがに先程のような濃厚さはない。薄く水っぽい白濁液は、マテリアル・ハニーの瞳や鼻にこびり付き始めている古い液を洗い流していく。(幾らかは晴れていく…)白く濁った視界の中でマテリアル・ハニーは見ることが出来るのだろうか?酸化し茶色の砂山と化したコブラ・ファングの姿を…。そして確信出来るだろうか?絶体絶命のピンチを切り抜け、逆転、それも完璧な勝利を掴んだことを…。そうだったのだ。ビデオ・コブラとカメレオン・ファングは顔面射精を浴びせると同時に、声をあげる間さえなく、あっという間に酸化し果てたのだった。ハニーフィニッシュは自らの終焉ではなく、コブラ・ファングの終焉を意味していたのだ。マテリアル・ハニーは跪いたまま前のめりに倒れた。意識は遠く天空に旅立ったわけだが、戦いに勝った今、疲れ切った肉体を休めるためにはそれも一つの方法だ。肉を切らせて骨を断つ。いや、肉を弄ばせて命を絶つ。一発逆転を演出した指技と唇技は偶然だったのか、作戦だったのか…マテリアル・ハニー本人しか知る由もない。ただ、汗と精子で汚れたマテリアル・ハニーの肉体は自らの叡智を誇るように何度も何度もビクビクと痙攣していた。********************************************「いい加減にしろ!」…いや、記者として感情移入は好ましいことではなかったはずだ。こういう時こそ冷静にならなければならない…とりあえず落ち着いて記事を書いていこう。さて、以上のように、今回もハニーの辛勝…散々弄ばれた上での逆転勝利となったわけだ。しかも展開が、どこかの大衆紙の企画「あの美女…俺ならこう責める」みたいになって来ている。毛草の妄想が大半とはいえ、まったく嘆かわしいことだ。もっとも、ハニーのピンチもこれが最後になるのなら、多少の我慢は仕方ないことなのかも知れないが…。えっ、なぜハニーのピンチが最後になるのかって?だってそうだろう。文中でも見られるように、ハニーはコブラ・ファングの弱点、コントローラーの副作用に気付いたわけだ。聡明なハニーのこと、次回の戦いに備えて、今までとは別の方法でコントローラーの暴走を誘発する方法を考えているだろう。ハニーが、戦いの序盤で自らの意志で風俗嬢やストリッパーに変われば、コブラ・ファングは今回のようにコントローラーを暴発して、自滅してくれると思うのだが、さすがにそんな変身は、愛の戦士としての彼女のプライドが許さないだろう。まっ、真相は一通目の手紙からこんなところだったのだろう。ピンチを微塵も感じさせないハニーの圧倒的な強さに、毛草は脚色の必要性を感じたのだろうが、度が過ぎるのは良いことではない。今回の展開で、毛草の妄想もついにボロが出てしまったというわけだ。そういうわけで、今まで読者の諸君には散々苦い思いをさせてしまったが、もう心配は要らない。次回からは圧倒的な強さでコブラ・ファングを粉砕していくハニーの姿をお伝え出来ると思う。是非、楽しみにしていて欲しい。ところで、毛草の妄想で思い出したが、今回の手紙には一枚の映画のチケットが同封されていた。(ちなみに異次元は30年ほど先の近未来が舞台だから、チケットは2004年のものだ。)どこで手に入れたのかは知らないが、これが飛んだお笑い草…「キューティー・ハニー実写版」の一般劇場公開映画のチケットなのだ。どういうつもりかは知らないが、ここでも毛草は墓穴を掘っている。そもそもキューティー・ハニー実写版など出来るはずがないからだ。出来るはずのない理由は幾つかある…。第一に、キューティー・ハニーを演じる女優やアイドルには、時の勢いとある程度の知名度が必要だ。ポルノ女優というわけにはいかないだろう。人気があるのにわざわざ素肌を晒す女優やアイドルがいるとは俺には思えない。第二に、幾ら30年後とはいえ、ハニーのように若くて、足が長くて、巨乳で、セクシーで、尚且つ日本人の女性が存在するのだろうか?外人がキューティー・ハニーを演じても面白くもなんともない。第三に、ポルノ映画ならともかく、一般映画で全裸にならなければいけないハニーフラッシュを映すことが不可能だろう。随分と開放的になった1970年代の今でさえ、PTAの苦情でTV再放映が出来ないほど、ハニーフラッシュは刺激的なのだ。これでは今までの手紙の内容が、すべて「毛草の妄想」であることを証明するために、チケットを送って来たようなものだ。「毛草の妄想」も窮まれり…と言ったところだろう。まあ、実現するはずもない夢を30年待つのも悪くはない。21世紀に暮らし、事の顛末を知っている読者諸君は「無駄なことを…」と思うだろうが、一応このチケットはとっておくことにしよう。意味のないことを書いてしまった。そろそろ紙面も残り少ない。今回も俺の記事にお付き合い頂き感謝している。それから俺宛の数々の掲示板書き込みに心からお礼を申し上げたい。本当にありがとう。そして今後とも、指摘・催促・感想等どんなことでも構わない…書き込みのほどをよろしく頼むぜ。それでは次の手紙が着いたとき…またお会いしよう。***完

スペースコブラの最終エピソード・シドの女神編は、当初4クール全52回だったと仮定した場合、その他諸々のエピソードで3クールを使い、最終第4クールを丸々使う予定だったのではと思います。
しかし、一度全2クール83年3月終了予定に短縮されるも、83年4月改編までに新番組が間に合わず、一度お蔵入りしたシドの女神編が短縮の上追加発注されたのではと考えます。
と言うのも最終エピソードが第27話から31話の全5話だった為、1ヶ月強分の放送延長で辻褄が合います。
因みにスペースコブラの後番組は、07年に廃刊となったコミックボンボン連載だった「ベムベムハンター こてんぐテン丸」でしたが、原作の「天坊」が差別表現になるため「天丸」に改名され、視聴率不振で全19話で打ち切られ、同時期のタイムボカンシリーズ イタダキマンも視聴率不振で全20話のうち19話で打ち切られ、タイムボカンシリーズに終止符を打ちました。
正にフジテレビが視聴率三冠王の為に、無情な鉈を振るった出来事でした。
2013/08/25 11:14 PM by ジョバンニ
>ジョバンニさん
コメントありがとうございます。
なるほど、そうだとすると、最後の「シドの女神」編の急展開も納得できます。ありがとうございます。

動画#55:艦これかな?→コブラじゃねーか!、ごちうさ300万

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