高血圧とEDの関係は?降圧剤とED治療薬は併用可能?医師が解説
血圧の薬とバイアグラは併用注意です。バイアグラには血圧を下げる作用があるため、血圧の薬と併用すると血圧が下がり過ぎて立ちくらみなどの副作用が出ることがあり、それに注意して使用する必要があります。 併用注意ですから、血圧の薬を飲んでいたら服用できないということではありません。実際には血圧の薬とバイアグラを併用しても、この副作用を自覚しない方の方が多いのですが、血圧が下がり気味になる場合があることを理解しておいてください。
バイアグラの有効成分である、シルデナフィルの併用禁忌薬は以下の通りです ..
【アムロジピン5又は10mgを常時服用している本態性高血圧症の外国人患者16例を対象】
アムロジピンの薬物動態及び血行動態に及ぼすシルデナフィルの影響を二重盲検比較試験により検討。
アムロジピンを空腹時に投与し、その2時間後にシルデナフィル100mg(バイアグラ100mg)又はプラセボを1錠併用投与。
その結果、シルデナフィル併用群ではプラセボ併用群に比べ心拍数の基準値からの有意な上昇と仰臥位(仰向けで寝ている状態)及び立位(立った状態)におけるが認められた。したがって、などして注意する必要があります。
精神疾患を治療するために使用される抗うつ薬や睡眠薬、抗精神病薬、気分安定薬などの中には、薬剤性EDを引き起こす可能性のある薬剤があります。
ニフェジピン ニフェスロー ニフェランタン ニフェラート ニルジラート
併用注意薬や併用禁忌薬が多種ありますので、個人輸入や他人にもらった医師の処方以外のED治療薬を安易に服用することはとても危険です。
バイアグラ(シルデナフィル)を含む各ED治療薬の併用禁忌薬については以下ページに詳しく記載しています。
たとえば降圧利尿薬のサイアザイド系「ヒドロクロロチアジド」や、カルシウム拮抗薬「ニフェジピン ..
なお、高血圧の治療に用いられることもある「ハイパジールコーワ」は硝酸剤に当たり、禁忌に指定されているのでバイアグラとの併用はできません。
薬剤性EDは、でもあります。医療現場でも、薬剤性EDへの対応について従来よりも力を入れていますので、気になる症状がある人はぜひ一度主治医や当院のED専門医に相談してみましょう。上記の表の中でも当院に来院されるEDに悩みを抱える患者様の中で抗うつ薬や抗精神病薬を服用している方の割合が高い印象です。降圧剤を服用している患者様も多いですが、この場合、そもそもEDを引き起こしている原因が高血圧である場合も多いので、どの程度降圧剤自体が影響をしているのか判断がし難いというのが現場での感想ではあります。
バイアグラが高地肺水腫に効く? 721号 | 公益社団法人日本山岳会
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症の治療薬である「ニルマトレルビル・リトナビル」や「エンシトレルビルフマル酸」はCYP3Aを強く阻害ため本剤と併用すると薬剤の血中濃度が大いに上昇するおそれがある。よって本剤の副作用が発現しやすくなるおそれがあるため、充分な観察を行いながら慎重に投与し、必要に応じて減量や休薬等の適切な措置を講ずること。
持病の治療で服用する薬は、風邪薬などと異なり、長期間の使用となることが一般的です。そのため、
薬物相互作用検索ツール | ゾコーバ | 塩野義製薬 医療関係者向け情報
降圧剤による血圧の低下は、陰茎への血流量を低下させ、EDの危険因子(リスクファクター)になるためとされています。
特に、動脈硬化が進行している方が降圧剤を服用すると薬剤性EDを引き起こしやすいと言われています。
代表的なものに、高血圧の治療に用いる、血圧を下げるカルシウム拮抗薬(ニフェジピン、フェロジピンなど)があります。 ..
バイアグラと高血圧治療に用いる降圧剤は併用が可能ですが、「併用注意」に指定されています。
バイアグラ写真素材、ロイヤリティフリーバイアグラ画像|Depositphotos®
【ドキサゾシンにて治療を行っている前立腺肥大症(Benign Prostatic Hyperplasia:BPH)に伴う排尿障害患者17例(55~75歳)の外国人を対象】
ドキサゾシン(4mg又は8mg)の薬物動態及び血行動態に及ぼすシルデナフィルの影響を二重盲検比較試験により検討。
2週間連日1日1回ドキサゾシンを経口投与した後に、シルデナフィル25mg(バイアグラ25mg)又はプラセボを1錠併用投与。
その結果、シルデナフィル25mg併用群ではプラセボ併用群に比べ「仰臥位(仰向けで寝ている状態)3.7拍/分:立位(立った状態)6.5拍/分」の低下と、仰臥位血圧において平均で収縮期(上の血圧)7.4mmHg、拡張期(下の血圧)6.8mmHgの追加低下が認められています。
バイアグラ錠25mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)
ダルナビルとリトナビルの併用例に本剤を併用した際、本剤のC及びAUCの増加が認められたとの報告があります。
それぞれの薬について、効果や併用禁忌の理由を解説します。
本記事では、高血圧とEDの関係や、降圧剤とED治療薬の併用可否などについてまとめています。高血圧を予防してED発症を防ぐ方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
精神科や心療内科でEDの副作用について
注意欠陥・多動性障害治療薬(ADHD治療薬)とは、ADHD(注意欠陥・多動性障害)を治療するために使用される薬剤です。
「中枢神経刺激薬」や「選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害薬」と呼ばれることもあります。
それぞれの薬について、効果や併用注意の理由を解説します。
一部の鎮痛剤は、血管収縮や血流の制限を引き起こす可能性があるため、男性にとって性的機能に影響を及ぼすことが報告されています。
ただし、すべての鎮痛剤がこのような影響を持つわけではなく、個々の薬剤や使用量によって異なります。
そのため、鎮痛剤の使用に関しては医師との相談が重要です。
高血圧の薬の中で
併用注意薬とは、相互作用によるリスクを鑑み、併用に注意が必要な薬です。併用禁忌薬とは違い、併用注意薬は症状や用量次第で併用可となる場合もあります。
1 バイアグラの併用禁忌薬(一緒に飲んではいけない薬) 1.1 硝酸剤及び一酸化窒素(NO)供与剤 1.2 アミオダロン塩酸塩 1.3 可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激剤
外国人健康成人男性28例(外国人、18~45歳)が対象
無作為割付けプラセボ対照クロスオーバー試験(比較試験)により、サキナビル及びシルデナフィルの併用時の薬物動態を検討した。
【第1群の被験者】1日目にシルデナフィル100mg(バイアグラ100mg)を単回投与した。2日目の朝、サキナビル(1,200mg、1日3回)の投与を開始し、7日間継続。7日目の朝、を開始し、無作為にシルデナフィル100mg又はシルデナフィルのプラセボを単回投与したのち、8日目の朝には、シルデナフィル又はプラセボのうち前日投与しなかった方を投与。
【第2群の被験者】第1群と同じ方法で投与したが、サキナビルの代わりにサキナビルのプラセボを投与。
その結果、した。さらに、し、除去速度定数(Kel)が0.046/h減少した結果、した。一方、シルデナフィル100mg単回投与はサキナビルの薬物動態に影響を及ぼさなかった。
併用により血漿中濃度が2.6倍、半減期も1時間延長させることで薬が効きすぎて副作用の発現も増強させる可能性があるためED治療薬のレビトラでは併用禁忌となっているくらいですからサキナビルとバイアグラの併用は注意が必要です。
EDになりやすい薬として、降圧剤、抗うつ薬、前立腺肥大症治療薬などが挙げられます。 降圧剤は血管収縮によりEDのリスクが高く、抗うつ薬も脳内神経伝達物質を変化させ、性的機能に影響を与える可能性が高いです。 前立腺肥大症治療薬は、副作用として射精障害が多く報告されています。
急性心不全治療剤であるカルペリチドは、α型ヒトナトリウム利尿ペプチドの受容体に結合し、膜結合性グアニル酸シクラーゼを活性化させることにより、それに基づき血管拡張作用や利尿作用等を示す薬です。
一方、バイアグラは陰茎海綿体のcGMP分解を司るし、海綿体の平滑筋弛緩、血管拡張により勃起を促す。現在までのところ、バイアグラとカルペリチドとの相互作用に関する臨床ならびに基礎実験データはありません。
しかし、ためカルペリチドを服用している人には「相乗効果により血圧が下がる」「血圧が下がり貧血気味になりやすい」等の注意点を伝え、慎重に投与する必要があります。
ED治療薬との併用禁忌薬・併用注意薬一覧
バイアグラはPDE-5阻害剤と呼ばれるED治療薬で 作用機序は陰茎海綿体で勃起に関与するPDE-5という酵素の働きを抑える(阻害する)ことによって 勃起の持続力を促すというものです。その後、同じPDE-5阻害剤という系統のED治療薬はレビトラ、シアリスと増えていきましたが、 バイアグラは現在でも世界で最も知名度があり人気の高いED治療薬です。
血圧を制御する高血圧治療薬 高血圧症に対してよく使用される薬として、「利尿薬」や「カルシウム拮抗薬」、「β遮断薬」「アンジオテンシンII受容体拮抗薬」「アンジオテンシン変換酵素阻害薬」があります。 これらの薬の副作用でEDを引き起こす可能性もあり、注意が必要です。
外国人健康成人男性28例が対象
におけるリトナビル及びシルデナフィルの併用時の薬物動態を検討する無作為割付けプラセボ対照クロスオーバー試験(比較試験)を行った(シルデナフィルの投与7日目及び8日目は、、無作為化、プラセボ対照、2期クロスオーバーにて実施)。
【第1群の被験者】1日目にシルデナフィル100mg(バイアグラ100mg)を1錠投与。2日目はリトナビル300mg、1日2回の投与を開始し、3日目に400mg1日2回、4~8日目には500mg1日2回を投与。7日目の朝、を開始し、無作為にシルデナフィル100mg又はシルデナフィルのプラセボを単回投与したのち、8日目の朝には、シルデナフィル又はプラセボのうち前日投与しなかった方を投与。
【第2群の被験者】第1群と同じ方法で投与したが、リトナビルの代わりにリトナビルのプラセボを投与した。
した。さらに、し、除去速度定数(Kel)が0.06/hr減少した結果、した。一方、シルデナフィル100mg単回投与はリトナビルの薬物動態に影響を及ぼさなかった。
大幅に血漿中濃度を増加させ、半減期を2時間も遅らせるというのは効果が出過ぎて想定外の副作用発現のリスクが高いのでED治療薬のレビトラでは併用禁忌となっているくらいですから併用には特に注意する必要があります。
ED治療薬と一緒に飲んではいけない薬剤
医師との診察では、薬剤の効果や起こり得る副作用の説明を受けられ、治療に関する不安や疑問を解消できます。また、診察から治療薬の受け取りまですべてを自宅で完結できるため、プライバシーに配慮された環境で受け取り可能です。
日本赤十字社
また、薬剤によっては、添付文書に副作用として「勃起不全」などと明記されていないことがあります。
病院やクリニックなどの医療機関で処方を受ける際に、副作用の「勃起不全」について医師から伝えられないことも多々あります。