SGLT2阻害薬の術前休薬、認知度が低い理由は大きく2つあると思います。
尚、他の糖尿病のお薬と同様、”シックデイ”と呼ばれる食事できない程体調が悪い時は、”ケトアシドーシス”と呼ばれる合併症が起こるリスクが上がる為、休薬が望まれます。
なぜ、SGLT2阻害薬でDKAが起こるのか、具体的に説明します。
<2型糖尿病>
SGLT2阻害薬など他剤からの切り替えを含めて、本剤を開始する場合には10mgからのご使用をお願いいたします。
本剤の10mgで効果不十分な場合には、経過を十分に観察しながら25mgに増量することが可能です。
風邪などをひいて全身の体調がよくない時は、脱水や血糖コントロールが不安定になりやすいです。一時的に休薬が必要になるので、体調が優れない場合には医療機関に相談するようにしてください。
最後に、手術前に休薬すべきSGLT2阻害薬をリストにまとめました。
ネット通販などで売っていることもありますが、個人輸入という行為にあたるため、リスクがあります。品質や安全性が保障できないばかりか、偽物の可能性もあります。また、医師や薬剤師の意見を聞くことができず、自身の体質などに適した薬なのか判断することも難しいです。SGLT2阻害薬(内服薬)には、服用できない人や、併用できないお薬もあるため、医師から説明を受けると安心です。
毎回出している「型糖尿病の薬物療法のアルゴリズム」を見ると、肥満・非肥満によって薬物選択の優先順位が少し異なることがわかります。
2 型糖尿病を合併した SGLT2 阻害薬を使用中の心不全患者が、食事摂取制限を伴う手
肥満を合併する、インスリン血糖値を下げるホルモンは潤沢に出ているが、それがうまく効いていない「インスリン抵抗性」が想定される患者さんでは優先順位第位、肥満のない、インスリンを自前で作る力がもともと体質的に弱い「インスリン分泌不全」が想定される患者さんでは優先順位は下位となっています。上述の通り、「インスリン分泌不全」タイプの患者さんでは合併症のリスクが高まるため、あまり優先して投与する薬ではないのですが、日回の内服で済む血糖降下作用の高い薬ですので、やせ型の「インスリン分泌不全」タイプの患者さんであっても、適切に他の薬と組み合わせて処方することがあります。
また2022年に日本腎臓学会からSGLT2阻害薬をどのように使うかの基準となる推奨文が出されています。
[PDF] 糖尿病用薬(ビグアナイド製剤,SGLT2阻害薬)の術前休薬期間
余談ですが、阻害薬は余分な糖の排泄、尿量増加によるダイエット効果が期待できるため、一部の自由診療クリニックなどで若年女性などをターゲットに、糖尿病ではないがダイエットをしたい、という方に向けて自費で処方されているようです。しかし、これまで述べてきたような注意点に留意し、処方に精通した医師が慎重に投与すべき薬と考えますので、私はあまり好ましくないことだと考えています。
ちなみに、フォシーガと同じくSGLT2阻害薬に分類され、心不全への効果が認められている2型糖尿病治療薬にジャディアンスがあります。
✓ 糖尿病の患者さんは、シックデイのときにはSGLT2阻害薬を休薬し、体調が戻って.
フォシーガはアストラゼネカが製造・販売している糖尿病の治療薬です。糖尿病治療だけでなく慢性心不全・慢性腎臓病に対する効果が認められています。SGLT2阻害薬に分類される薬で、尿中に糖を排泄し、ダイエット効果も期待できるため注目されています。
[PDF] 手術 (全身麻酔)に伴うビグアナイド系糖尿病薬の休薬について
阻害薬は糖尿病治療のために作られた薬なのですが、近年の研究で心臓・腎臓を傷めてしまった患者さんに大きな利益をもたらされることが実証されており、最近では糖尿病がなくても心不全・慢性腎臓病を患っている患者さんに阻害薬を投与しましょう、という動きが加速しています。
SGLT2阻害薬(商品名フォシーガ)は、腎臓での糖の再吸収を阻害 ..
最後に、これは医療者側が留意することなのですが、前回・前々回のブログで取り上げた「インスリン分泌不全タイプ」、つまり、体質的・遺伝的に血糖値を下げる物質であるインスリンを自前で作る力が弱い人に阻害薬を投与すると、前述の「ケトアシドーシス」のリスクが高まるため、慎重に投与することが重要です。私はそのような患者さんでは、インスリンの注射、あるいは体内でインスリンを作るのをサポートする飲み薬を併用するようにしています。ちなみに、インスリンは自前でたくさん作れるがそれがうまく活かせていない「インスリン抵抗性」タイプではあまりこの心配はありません。
Webサイトにも掲載予定です。 分類. 成分名. 当院採用医薬品名. 術前休薬期間. 抗凝固薬. ワルファリンカリウム.
尿糖検査キットは市販されているため、ドラッグストアやインターネットから購入可能です。
フォシーガを休薬したけど、健康診断前にきちんと陰性かどうか知りたいという人は事前に確認しておくこともおすすめです。
SGLT2阻害薬とは?医師が解説します。 | CLINIC FOR
上図は阻害薬を内服した人、そうでなかった人の心臓病の発生率を比べた研究なのですが、青色の線の「」と書かれた阻害薬を内服した人達において、心臓病の発生率が内服後年、年・・・と経過するにつれてどんどん下がっていき差がついていることが伺えます。これまで糖尿病の薬でこれだけ心臓病の発生率を低下させた薬はありませんでしたので、とても大きなインパクトがありました。
同じく、保険適応は主に『糖尿病』ですので、ダイエット薬としては使用できません。 お薬の名前としては、
SGLT2阻害薬は医薬品になりますので、かならず医療機関で医師の診察を受け、処方を受ける必要があります。
※SGLT-2阻害薬は糖尿病薬であるが、日本糖尿病学会より提言があり休薬期間が3日であるため一覧へ掲載とした。
ネットで完結したい場合は、オンライン診療の利用を検討してみてはいかがでしょうか。オンラインで診察、お薬の処方まで可能なので、忙しい方でも受診しやすいです。
の休薬の必要性、具体的な休薬期間、腎機能との関係、ならびに緊急検査・治療 ..
フォシーガは糖尿病治療薬ですが、糖尿病ではない心不全の患者に対しても適応可能です。
現在は、心不全治療において最優先で使用すべき4つの治療薬の1つに選ばれています。
ケトアシドーシス予防のため、食事を摂れないほど体調が悪いときはフォシーガを休薬しましょう。
SGLT2阻害薬の大きな違いは、腎臓に作用する治療薬であるということです。膵臓を酷使することなく、インスリンを分泌する機能の程度も関係なく、腎臓の機能そのものへの負担はありません。
・シックデイ時(急性胃腸炎や喉の痛みなどで水分や食事摂取できない状態)は、一時休薬
「糖尿病ではない人が糖尿病の薬を飲んでしまうと、低血糖になってしまうのでは?」と不安になる人も多いでしょう。
フォシーガ錠5mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)
メトホルミンはビグアナイド系の糖尿病治療薬であり、インスリン分泌には関与せず、主に肝臓における糖新生を抑制することで血糖を下げます。
SGLT2 阻害薬が単独では低血糖を起こしにくいのはなぜか? SGLT2 阻害薬 ..
SGLT2阻害薬には、体重減少作用があることが報告されています。
作用機序の部分でも説明しましたが、SGLT2阻害薬を内服すると、1日約70gの糖が尿から排出され、カロリー換算で約300kcalの喪失となることが1つの理由と考えられています。
[PDF] ≪消化器内科≫消化器内視鏡 前に休薬を考慮すべき内服薬
・ケトアシドーシス
ケトアシドーシスは、脱水状態や糖質の摂取不足が原因で発症し、激しい喉の渇き、全身倦怠感、吐き気や嘔吐、意識障害などが症状として出ます。
○(2.5mg)ルセフィ錠2.5mg、5mg、ODフィルム2.5mg ルセオグリフロジン
SGLT2阻害薬により高血糖は是正されても、細胞内の糖利用は改善されないために生体は相対的な飢餓状態となり、脂肪組織の脂肪酸分解は増加し、同時に筋肉を分解しエネルギーを産生していると考えられています。
先天性異常/出生時異常またはあらゆる他の理由で深刻であると考えられるもの。 ..
これまでの糖尿病治療薬の多くは膵臓に作用し、最終的にはインスリンを出すことで血糖コントロールを改善するものでした。
脱水、血圧低下等の異常が認められた場合は、休薬や補液等の適切な処置を行うこと。
SGLT2阻害薬は近尿細管での尿糖の血液中への再吸収を抑えることにより、原尿中の過剰な糖分を体内に再吸収しきれなくなり、大量の糖分を尿中に排泄するのを促し、血糖値を低下させます。