実際、SGLT2阻害薬の中で最も半減期が短いことが知られています。
SGLT2阻害薬は、血糖降下作用だけでなく、体重減少作用、心疾患リスク低減、腎保護作用などさまざまな利点をもつ薬です。
血糖降下作用は、尿糖が増える事により生じるため、インスリン作用を介しません。
そのため、SGLT2阻害薬は、1型糖尿病患者にも効果が望めます。
1型糖尿病の人に投与した場合のネックとなるのが、その臨床効果と副作用のバランスです。
臨床効果は、血糖降下作用の他に、基礎インスリンの減量を主とする総インスリン量の減少、体重減少が報告されています。
現時点では、1型糖尿病の糖尿病性腎症からの保護作用などの副次的効果は明らかになっていません。
副作用としては、低血糖とケトアシドーシスが懸念されており、一部のSGLT2阻害薬では、重症低血糖・ケトアシドーシスの増加により、開発が見送られています。
GLP-1受容体作動薬とフォシーガの主な違いは以下の通りです。
4.発表内容:
(1)研究の背景
SGLT2阻害薬は糖尿病治療薬として開発されましたが、大規模臨床試験において(糖尿病の有無に関わらず)腎保護作用を有していることが示され、2021年以降にSGLT2阻害薬の適応は慢性腎臓病に対しても拡大されています。臨床現場でのニーズが高まったことから、SGLT2阻害薬の処方数は増加し、国内では現在6種類のSGLT2阻害薬が糖尿病への適応を有していますが、SGLT2阻害薬の薬剤間で腎保護作用を比較した研究は少なく、SGLT2阻害薬の腎保護作用が、クラスエフェクトと考えて良いのかについては議論が分かれるところでした。そこで、今回、国内最大規模のレセプトデータベースを用いて、糖尿病に対して新規にSGLT2阻害薬が処方された約12,000症例を対象に、個々のSGLT2阻害薬の薬剤間で腎機能の経時的な変化量を比較しました。
フォシーガは糖尿病治療薬として使用されるSGLT2阻害薬であり、その効果を最大限に引き出すためには、適切な飲み方が重要です。一般的に、フォシーガは1日1回、5mgまたは10mgの用量で服用されます。医師の指導のもとで使用することが推奨されており、自己判断での用量調整は避けるべきです。ここでは、フォシーガの効果的な飲み方とそのポイントについて詳しく解説します。
ダパベル(フォシーガジェネリック)の種類として以下の二つがあります。
フォシーガは、米国において、成人2型糖尿病における血糖コントロール改善のための食事および運動療法の補助療法として承認され、また、第Ⅲ相 CVアウトカム試験の結果に基づき、標準治療への追加療法で、成人2型糖尿病における心不全入院および心血管死のリスク低下の適応 *を取得しています 12。また、フォシーガは第Ⅲ相 、第Ⅲ相 試験の結果に基づき、2型糖尿病合併の有無に関わらず、 、および として承認された最初のSGLT2阻害剤です 1,13。
デベルザはSGLT2(エスジーエルティー・ツー)阻害薬に分類される錠剤で、2型糖尿病に使用できますが、フォシーガと違い、心臓や腎臓に対する適応は承認されていません。
ダパベル(フォシーガジェネリック)の服用方法は以下のとおりです。
現在、日本国内で1型糖尿病患者さんに対して適応のあるSGLT2阻害薬は、次の二つです。
3.発表概要:
糖尿病(注4)の治療薬として開発されたSGLT2阻害薬は、腎臓にある近位尿細管での糖の再吸収を阻害し、糖を尿から排出することで血糖値を下げる薬剤です。SGLT2阻害薬は、これまでの大規模臨床試験において、慢性腎臓病(CKD、注5)の症例に対して腎保護効果が示されたことから、腎臓病の治療薬としても注目を集めています。国内では2014年以降、6種類のSGLT2阻害薬が保険適用され、糖尿病の治療薬として処方されています。SGLT2阻害薬の薬剤間で効果に差が生じるのか、それとも共通の効果(クラスエフェクト)を示すのかについては臨床におけるエビデンスが少ないため、こうしたエビデンスの蓄積が望まれています。
そこで、東京大学の小室一成教授、金子英弘特任講師、南学正臣教授、康永秀生教授、岡田啓特任助教、鈴木裕太研究員および、佐賀大学の野出孝一教授らの研究グループは、国内の大規模なレセプトデータベースを用いて、新規にSGLT2阻害薬が処方された約12,000件の糖尿病症例を解析し、SGLT2阻害薬間で、腎機能の経時的な変化量に有意差がないことを示しました。なお、本研究グループは、糖尿病症例における循環器疾患発症率がSGLT2阻害薬の薬剤間で同等であることを報告していますが(Cardiovasc Diabetol. 2022 May 18;21(1):67. ※)、これらの結果も合わせると、SGLT2阻害薬の腎保護作用あるいは心保護作用がクラスエフェクトであることが示唆されます。本研究成果は、今後の糖尿病、慢性腎臓病、循環器疾患の治療におけるSGLT2阻害薬の使用を考えるうえで、重要なリアルワールドエビデンスになることが期待されます。
なお本研究は、厚生労働省科学研究費補助金(厚生労働行政推進調査事業費補助金・政策科学総合研究事業(政策科学推進研究事業)「診療現場の実態に即した医療ビッグデータを利活用できる人材育成促進に資するための研究」課題番号:21AA2007、研究代表者:康永秀生)の支援により行われ、日本時間8月9日に国際腎臓学会(ISN)の学会誌「Kidney International (Article in Press)」に掲載されました。
[PDF] 糖尿病治療薬の比較・切り替えについて 注射薬(付表 ..
一方、循環器・腎・代謝疾患領域はネキシウムの特許切れで20.8%の減収。ただ、SGLT2阻害薬「フォシーガ」などは好調で、ネキシウムを除くと41.5%の増収でした。フォシーガの売り上げは共同販促先の小野薬品工業が計上していますが、20年11月に慢性心不全、21年8月に慢性腎臓病(CKD)の適応を追加したことで処方患者数が大きく増加。21年度以降、売上高は3年続けて期初予想を大きく上回っての着地となりそうで、新たな適応の貢献度が見て取れます。
“DAPA Care”は、フォシーガの心血管、腎、臓器保護作用を評価する一連の臨床プログラムです。終了済みおよび進行中の試験を含め35,000例以上の患者さんを対象とする35件以上の第IIb/III相試験から構成されており、フォシーガはこれまでに250万患者年以上に処方されています。またフォシーガは、現在、2型糖尿病合併の有無に関わらず、駆出率が保たれた心不全患者さんを対象として有効性を評価するDELIVER第Ⅲ相試験および急性心筋梗塞(MI)または心臓発作発症後の非2型糖尿病患者さんを対象とした第Ⅲ相DAPA-MI試験が進行中です。DAPA-MI試験は、この種の試験では初めてとなる適応症追加を目的としたレジストリに基づく無作為化比較対照試験です。
SGLT2阻害薬とは?医師が解説します。 | CLINIC FOR
(2)研究の内容
2005年1月から2021年4月までにJMDC Claims Database(注6)に登録され、登録後、4か月以上が経過してから糖尿病に対してSGLT2阻害薬が処方され、透析治療歴のない12,100症例(年齢中央値53歳、84%が男性、HbA1c中央値7.5%)を解析対象としました。6種類のSGLT2阻害薬について、それぞれ、エンパグリフロジン(empagliflozin)は2,573症例、ダパグリフロジン(dapagliflozin)は2,214症例、カナグリフロジン(canagliflozin)は2,100症例、それ以外のSGLT2阻害薬は5,213症例(イプラグリフロジン(ipragliflozin)2,636症例、トホグリフロジン(tofogliflozin)1,467症例、ルセオグリフロジン(luseogliflozin)1,110症例)に対して処方されていました。
平均観察期間773 ± 477日の間に、年齢や性別、併存疾患やその他の糖尿病治療薬で補正した解析で、エンパグリフロジン、ダパグリフロジン、カナグリフロジン、その他のSGLT2阻害薬の間で、腎機能の指標である推算糸球体濾過量(eGFR、注7)の年次変化量を比較しましたが、薬剤間において有意な差は認められませんでした(図1)。この結果は、SGLT2阻害薬の腎保護作用が薬剤間で共通しているクラスエフェクトであることを示唆しています。
どちらがあなたに向いてる?SGLT2阻害薬(フォシーガ)とGLP-1
SGLT2阻害薬では尿に糖を排出するため、水分が引っ張られて頻尿になる副作用がありますが、デベルザでは夜に作用を抑えることで夜間頻尿の副作用を抑えることができます。
4月1日に実施される2020年度薬価改定で、アストラゼネカのSGLT2阻害剤「フォシーガ ..
SGLT2阻害薬では、競合する「ジャディアンス」(日本ベーリンガーインゲルハイム)も今年1月にCKDの適応を取得。競合は激しくなりますが、伸びしろはまだありそうです。堀井社長は3月26日に開いた業績発表記者会見で「1300万人と言われるCKD患者の中で、早期介入できていないケースは多い。まだニーズがあり、成長を期待している」と話しました。
オプジーボは4月に市場拡大再算定の類似品として15%の薬価引下げを受け ..
(3)社会的意義
本研究は、糖尿病だけでなく慢性腎臓病や循環器疾患に対する主要な薬剤としてSGLT2阻害薬への期待が高まる中で、SGLT2阻害薬の各薬剤間における腎保護作用が同等である可能性を、大規模なリアルワールドデータで示しました。これまでエビデンスの乏しかった臨床の現場、とりわけ腎臓領域に貴重なエビデンスを提供することができたと考えています。本研究が、糖尿病や腎臓病などの疾患をもつ患者さんのQOL(Quality of Life)改善、そして健康寿命の延伸に貢献していくものと期待されます。
製品名:スーグラ、フォシーガ、ジャディアンス、カナグル、デベルザ、ルセフィ、アプルウェイ · GLP-1受容体作動薬
体内で余分になった糖分を尿とともに排泄し、血糖値を下げるSGLT2阻害薬です。食事の内容を変えずに糖質がカットできるため、メディカルダイエット薬としても使用されています。
キイトルーダとオプジーボは昨年8月、中外製薬の同「テセントリク」の類似品 ..
他方、こうした勢いにブレーキをかけているのが薬価の再算定です。この1年で2製品が対象となり、このうちイミフィンジは今年2月、同じPD-L1抗体「テセントリク」(中外製薬)の類似品として25%の引き下げを受けました。イミフィンジは22年12月に胆道がんと肝細胞がんの適応追加が承認されて以降、右肩上がりで売り上げを伸ばしてきましたが、エンサイスのデータによると今年2月の売上高は94億円と7カ月ぶりに100億円を下回っています。
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製薬各社が決算で公表した製品別売上高などをもとに、2021年度の国内売上高が50億円以上の医療用医薬品187品目をランキングしました。トップ3は免疫チェックポイント阻害薬「キイトルーダ」(MSD)、同「オプジーボ」(小野薬品工業)、抗がん剤「タグリッソ」(アストラゼネカ)で、昨年度と同じ顔ぶれ。上位20製品では、中外製薬の「テセントリク」や田辺三菱製薬の「ステラーラ」、日本ベーリンガーインゲルハイムの「オフェブ」などが売り上げを大きく伸ばしました。
検索結果:16件 · 【製】日本ベーリンガーインゲルハイム · 【販】日本ベーリンガーインゲルハイム.
フォシーガを使用することで、体内の余分な糖が排出され、血糖値の上昇を抑制する助けとなりますが、個々の体調や条件によって異なる効果が現れる場合があります。利尿作用によって一時的な体重減少が見られることもありますが、脱水症状を避けるために十分な水分補給が必要です。フォシーガの使用に際しては、医師の指導のもとで安全に行うことが大切です。
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フォシーガの服用タイミングについては、患者の生活習慣や医師の指導により異なりますが、一般的には朝か夕方に1日1回の服用が推奨されます。服用タイミングにより薬の効果や副作用の感じ方が変わることがありますので、自分に合ったタイミングを見つけることが重要です。
ただし、末期腎不全又は透析施行中の患者を除く。」を有する「フォシーガ錠5mg、同10mg」を競
2位は小野薬品工業の同「オプジーボ」で、仕切価格(医薬品卸への販売価格)ベースの売上高は前年度比13.8%増の1124億円。非小細胞肺がんの1次治療で普及が進んだほか、昨年11月に適応拡大の承認を取得した胃がんの1次治療でもシェアを急拡大させました。キイトルーダとオプジーボは昨年8月、中外製薬の同「テセントリク」の類似品として市場拡大再算定を受け、11.5%の薬価引き下げを受けましたが、販売数量の増加で補った形です。
フォシーガは副作用が少なく、多くの研究・論文により医学的根拠があり、安心して使用できるお薬です。 ..
2.発表のポイント:
◆SGLT2阻害薬(注1)は、近年の研究から腎保護効果を有することが示されていますが、薬剤間で腎保護作用を比較した研究は少
なく、効果の差の有無は明らかではありません。
◆本研究では日本人のリアルワールドデータ(注2)分析を行い、糖尿病に対して処方されたSGLT2阻害薬間で、腎機能の経時的な
変化量に有意差がないことを新たに報告しました。
◆その結果、SGLT2阻害薬の腎保護作用はクラスエフェクト(注3)であることが示唆されました。
:本品は白色~微黄白色の粉末である。N,N-ジメチルアセトアミ
糖尿病治療薬は低血糖の副作用がつきものですが、フォシーガジェネックを単独で使用することで低血糖のリスクを低減