【薬剤師が解説】花粉症の咳におすすめの市販薬はどれ?9選を紹介


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は、平成29年11月に発売されましたが、こちらは、従来の第二世代抗アレルギー剤としての抗ヒスタミン作用に加え、を併せ持つ、新しい作用機序の経口アレルギー性疾患治療剤です。ヒスタミンはアレルギー反応を引き起こす化学伝達物質としてよく知られていますが、PAFも血管拡張や血管透過性の亢進、知覚神経刺激、白血球の活性化などを誘導することで、くしゃみや鼻水、鼻閉などの症状を引き起こすなど、アレルギー性疾患の病態に深く関与しています。ルパタジンフマル酸塩錠は、これら2つの化学伝達物質を抑える、DUAL作用(抗PAF作用と抗ヒスタミン作用)によって強力な効果を発揮し、も含めアレルギー性疾患における症状を抑制します。
ルパタジンフマル酸塩錠10mgとデスロラタジン錠5mgは化学構造式が類似しています。
ルパタジンフマル酸塩錠は1錠中にルパタジンを10mg含有しているのですが、体内に入ると一部はルパタジンのまま未変化体として存在します。よって体内に入ったルパタジンフマル酸塩錠は、を有し、を発揮するということになります。
デスロラタジンは、効果発現にやや時間がかかりますが、定期服用での力価は高いので、頓服薬としてルパタジンフマル酸塩錠10mgを携帯し、通年性や季節性など長期間抗ヒスタミン剤を服用する場合は力価の高いデスロラタジン5mgを服用するのもいいかもしれません。
また、で、これは近年発売された抗アレルギー剤にはない特徴です。ルパタジンフマル酸塩錠の場合、10mg(1錠)にて効果不十分の場合は、20mg(2錠)まで増やしていいということです。特に重症の蕁麻疹を治療する際には、「薬剤の倍量処方ができるかどうか」が重要となってくるため、この点においてルパタジンフマル酸塩錠は効果的な使い方ができるかと思います。
さらに抗PAF作用は、エピナスチン塩酸塩同様、気管支喘息におけるするため気管支喘息を軽減します。そのため喘息発作に追加する抗ヒスタミン剤としては有用な薬剤の一つと考えられます。
ただしその反面、するため、「本剤投与中の患者には自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事させないよう十分注意すること」という使用上の注意があります。デスロラタジン錠、ビラスチン錠にはそのようなリスク・副作用がないため、「医師としても処方しやすい」という有利な面もあります。(眠気が出た人の割合は、オロパタジン塩酸塩でも7.0%。一方ビラスチンは0.6%、デスロラタジンは1.0%と優秀。)


ヒスタミンH₁受容体拮抗薬は、アトピー咳嗽に対してまずはじめに使用する薬で、約60%の患者さんで効果が期待できます。

「百日咳」という病気は、最初はよくある風邪とそっくりなんですが、だんだんと咳が多くなり、顔を真っ赤にして咳が出るようになります。
その咳が一番ひどいのは、病気が始まってから1~2週間ぐらいです。それから3~4週間が経つと、少しずつ咳が軽くなってきます。
特に赤ちゃんの場合、咳が強すぎて息ができなくなることもあります。
そのため、百日咳にかかった赤ちゃんは、入院が必要になることが多いです。
この病気は赤ちゃんにとってとても危険な病気なので注意が必要です。
また、特有の咳がなくなるか、または効果的な抗菌薬を5日間使って治療が終わるまで、学校や保育園への出席を控えてください。
百日咳の予防接種は大切ですが、4、5歳頃になるとその効果が落ちてくることがあります。
そのため、自費になりますが、小学校に入る前に再度3種混合ワクチンの接種を受けることをおすすめします。

胃食道逆流症とは、ミルクや食べ物が胃から食道に逆流することで、さまざまな症状が起こる状態を指します。
こうした逆流が起こると、胃酸が食道や気道を刺激して咳を引き起こすことがあります。
特に赤ちゃんの場合、授乳時や寝ているときに胃食道逆流症が見られることがあります。
ただし、ゲップと一緒にミルクを少しだけ吐き出すのは、赤ちゃんの日常の一部なので、その程度であれば特に心配することはありません。
しかし、もし子供が長期間にわたって乾いた咳をしていたり、寝ているときに咳が出るようであれば、胃食道逆流症の可能性が考えられます。
このような症状がある場合は、医師に相談し、適切な診断と治療を受けることが重要です。

1日2回(朝・夕)の服用で、24時間効果が持続します。 ○眠くなりにくい鼻炎内服薬です。 ..

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OTC向けに「手ピカジェルシリーズ」「ベビーワセリン」、「酸化マグネシウムE便秘薬」「ヒルマイルド」など、皆様の健康に貢献できる製品を提供してきました。
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こどもに処方される咳止めとしては、チペピジン(アスベリン®)があります。実際に小児科外来でもよく処方されますし、私も処方することがあります。しかしながら、チペピジンが小児の咳止めとして有効であるというエビデンスは実際にはあまりありません。自然にかぜが治ったのか、薬によって咳が軽快したのかを区別する研究デザインは立てにくいのがあります。ただ、チペピジン自体も副作用がないわけではなく、例えばおしっこが赤くなるとか食欲が落ちるといったことはしばしば診療で経験されます。

こども(7才~14才)でも飲みやすい小さな丸型錠剤です。 ○空腹時にも服用できます。

今回は、子どもの鼻炎症状に対応した市販薬について記載しました。子どもに鼻炎症状がある場合は、小児科を受診して必要に応じて処方された薬を飲むのが原則です。市販の鼻炎薬は、ママやパパも具合が悪くて病院に連れて行けないなど、どうしても受診できないときのみ飲ませましょう。
アレルギーメカニズムは大人と変わらないので、薬以外の部分で対策することも重要です。子どもが少しでも快適に過ごせるよう工夫していきましょう。


これは、風邪などでお子さんの鼻の奥や喉がつながっている部分(副鼻腔と呼ばれます)が炎症を起こす病気です。
この部分は空洞になっていて、風邪などで炎症が起こると膿がたまることがあります。
そして、その膿が鼻を通って喉へ流れてしまうと、咳が出やすくなったり、痰がらみの咳が長引いてしまうこともあります。
また、副鼻腔炎には「急性」のタイプと「慢性」のタイプがあります。急性のタイプは、放っておいても自然に治ることが多いと言われています。
ただし、最初のうちにちゃんと治療をしなかったりすると、慢性のタイプに変わってしまうこともあります。
この慢性のタイプは長引くことが多いので注意が必要です。
もしもお子さんがドロドロの鼻水を出したり、痰が出る咳が長引いたりしているなら、それは副鼻腔炎の可能性があります。
そのような時は、早めに病院に連れて行って、抗生物質などの薬をしっかり飲むようにしましょう。

フェキソフェナジンとも呼ばれるもので、小児用の錠剤があります。眠気が少ないことが特徴です。 ・クラリチン

普通のかぜに治療薬はありません。原因はウイルスですから、抗生物質は効きませんし、抗生物質は下痢の原因になって症状を長引かせます。副作用が出るかも知れません。咳止め、鼻汁を止める薬も前述のように基本的には不要です。薬を飲めば飲むほど自分で治す力を邪魔をするので、治りが遅くなってしまいます。治療より、悪くなった時にきちんと受診することが大事です。特に市販薬は飲まないようにしましょう。厚生労働省(2歳未満の乳幼児には、医師の診療を受けさせることを優先し、やむを得ない場合のみ服用させること:2008年)や米国FDA(食品医薬品局;2~6歳は現在検討中ですが、やはり飲ませない方向です)から乳幼児に風邪薬を飲ませないようにとの勧告が出ています。

咳は体の防御メカニズムの一部で、異物や炎症により生じた痰などを体外に出す役割があります。
ですから、無理に咳を止めてしまうと、細菌やウイルスなどの病原体が体内にとどまりやすくなります。
咳は体が自然に行う反応で、病原体を排除するのに重要な役割を果たしています。
とはいえ、咳が長引くとお子さんの体力が落ちたり、食欲がなくなったりすることもあります。
そんな時は、咳の原因を見つけて適切な対応をすることが大切です。
咳の一般的な原因はウイルス感染で、その場合は症状に対しての治療(対症療法)を行うことが多いです。
一方、細菌感染の可能性がある場合は、抗生物質を処方することもあります。
さらに、特定の疾患に対しては、抗生物質を長期間服用すると効果的なこともあります。


ですのでアレロック(ジェネリックだとオロパタジン)が効かなくてアレグラ(ジェネリックだとフェキソフェナジン)がよく効くという人もいます。

また、2歳未満のお子さんは1年間に風邪を引きます(成人は1年間に2~3回ぐらい)。子供にとってかぜを引くのはある意味自然なことなのだと思います。

本報告は、フェキソフェナジン塩酸塩を含有する一般用医薬品 ..

セチリジン塩酸塩の主成分は、「セチリジン塩酸塩」です。一方、レボセチリジン塩酸塩の主成分は、「レボセチリジン塩酸塩」ですが、レボセチリジンは、セチリジンと同じ物質であり、「光学異性体」とよばれるものになります。
セチリジンには、鏡像関係にある「R体」と「S体」とよばれる2つの物質が存在しますが、「R体」は、「S体」と比べて、ヒスタミン受容体をブロックする作用が強く、ブロックし続ける時間が長いうえ、眠気の作用を起こしづらいなどの性質があります。その「R体」だけの物質をとりだしたお薬が、レボセチリジン塩酸塩になります。
レボセチリジン塩酸塩の方が①効果が持続する②リスク・副作用である眠気が出にくい③効果が持続する、とされレボセチリジン塩酸塩はセチリジン塩酸塩から眠気成分をとり除いたものになるため、効果は維持したままリスク・副作用が抑えられています。し(レボセチリジン塩酸塩は通常5mgで服用、セチリジン塩酸塩は通常10mgで服用)、1日1回の服用で24時間、効果がしっかり持続します。

て1回30mg(ドライシロップとして0.6g)、6ヵ月以上2歳未満の小

1位:フェキソフェナジン塩酸塩・ロラタジン
3位:ベポタスチンベシル酸塩

鼻水が続く場合は、抗ヒスタミンが含まれるアレジオンやアレグラが有効です。

市販薬は安全性の高い薬ですが、疾患によっては、含まれている成分が思わぬ事態を招く場合があります。高熱が出たり、悪寒が強い場合、まずはインフルエンザを疑って、医療機関で医師に適切な薬を処方してもらいましょう。
その際注意したいのは、病院へかかるタイミングです。インフルエンザの診断には検査が必須ですが、正確に判定するには、インフルエンザウイルスがある程度増殖した状態でなければならず、あまり早くても正確な検査は行えません。先に紹介した症状が現れてから24時間から48時間の間での検査が推奨されているため、しばらく自宅で安静に過ごした後、タイミングを見計らって病院へかかりましょう。自宅療養の間は、症状がつらくても市販薬の使用は控え、悪寒があるうちは暖かい部屋着や空調で暖を取る、高熱で汗をかく場合は水分をこまめにとるなど、対処療法で身体の負担を減らして乗り切りましょう。また、インフルエンザかどうか分からない場合でも、疑われる症状がみられる場合には、感染を広げないためにも不要不急の外出は控えましょう。

子どもの受診が必要な咳・家での対処法 | 八王子市 | 小児科

咳が続く、ゼコゼコするということで、を処方することがあります。気管支拡張薬(β2刺激薬)は気管支平滑筋を弛緩させることで、気管支を拡張させる効果があり、主に気管支喘息に対して用いられます。小児ではかぜを契機に喘息発作が起こることがしばしばあるので、クリニックではβ2刺激薬は、まずはメプチンを吸入してもらって、症状の改善があるかを確かめてから、そのまま吸入薬かもしくは内服を処方するようにしています。ご家族の希望があれば、貼付薬も処方しますが、貼付薬はジェネリック医薬品だと血中濃度が安定しないので、先発品のホクナリンテープ®で処方しますが、咳止めとしての効果があるかは検討する必要があります。

成人と12歳以上の子供の場合 · 7歳以上11歳の子供の場合.

当クリニックも抗生物質(抗菌薬)を処方しない、というわけではありません。
しかし、抗生物質は多くのかぜの原因であるウイルスには全く効果がありません。それどころか抗生物質自体のアレルギー反応が出たり、腸内の正常細菌叢(多種多様な細菌の集まり)を破壊して本来の体の調子を崩し、かぜが治りにくくなります。また耐性菌を出現させて本当の細菌感染症に罹患(かかった)時に、抗生物質が効きにくくなります。「念のため」という細菌感染症に対する予防効果も医学的には証明されていません。

痰のからむ咳の原因については痰が絡む咳はコロナ?咳や痰の原因や対処法について解説を参照してください。 Table of Contents

近頃はワクチンを接種していれば、子どもたちにとって危険な病気のほとんどは予防出来るようになりました。過去の間違ったマスコミ報道から、ワクチンは怖い物、危険なものというイメージが広がっているかも知れませんが、それは正しい情報ではありません。小さい子どもにかぜ薬や抗生物質を飲ませる方が危険であり、心配です(アレルギー反応等で最悪の場合は死に至ることもあります。ワクチンは乳幼児死亡率を劇的に下げましたが、かぜ薬はわずかにではありますが死亡率を上げています)。ワクチンを打ってさえいれば、そのワクチンの予防する病気にかかる可能性はかなり低くなります。なので、当クリニックはワクチンによる病気の予防に力を入れていきます。

デキストロメトルファン臭化水素酸塩錠15mg「NP」の基本情報

咳が続く場合、発熱がなくても速やかに治療を受けた方がいい病気疾患が隠れている可能性もあります。市販の咳止め薬は一時的に咳の症状を抑える効果はあるものの、咳の根本的な原因を治すわけではありません。だからと言って、すぐにそのような薬を使うと、本来必要な医療治療を遅らせることにつながる可能性があります。また、自分で判断して薬を使うと、必要な効果が得られない場合や逆に体調を悪化させてしまう恐れもあります。自己判断せず、まずは医療機関へ受診し、原因をはっきりさせてから治療を受けさせましょう。

そのため、市販薬を使用する場合は、インフルエンザによる発熱や関節痛、鼻水や咳といった諸症状を緩和することが目的となります。 ..

患者さんの主訴(訴え)や体の状態をよく観察し、体の自然治癒力が最大限に発揮されるように処方します。そのため西洋薬よりも劇的に即効性を発揮する場合があります(漢方薬は慢性病に効く、と言うイメージがあるかも知れませんが、急性疾患にもよく効きます。たとえば喘息・アトピー性皮膚炎・便秘だけでなく、かぜやインフルエンザにも効きます)。

九州を拠点に全国へ展開中のドラッグストア、『ドラッグストアコスモス』を運営する株式会社コスモス薬品のサイトです。

今回、代表的な「去痰薬」であるムコダイン(カルボシステイン)・ムコソルバン(アンブロキソール)・ビソルボン(ブロムヘキシン塩酸塩)について、それぞれの特徴や違いについて解説していきます。

デキストロメトルファンは、延髄にある咳中枢に直接作用し、咳反射を抑制することにより鎮咳作用を示す。 19

ステロイドの鼻噴霧剤は、鼻アレルギー治療ガイドラインで重症例の第一選択剤として推奨されています。これは、ステロイドの強い抗炎症効果が得られる一方で、前述の全身的なリスク・副作用があまり問題にならないからです。特に最近になって新しく出てきた、吸収されてもすぐに分解されるため全身性リスク・副作用がほとんど出ないとされています。
また、最近では、この鼻噴霧ステロイド剤を単独でスギ花粉症の初期療法として使用した場合の効果が検討され、内服薬による初期療法に勝るとも劣らない効果がみられたとされる報告が出ています。
重症のスギ花粉症の方の場合、方がよいとされ、この花粉飛散前の治療のことを初期療法といいます。一般には、シーズン中に使うのと同じ薬剤を、症状が出始める前から内服し始める治療を行いますが、上述のように、最近では鼻噴霧ステロイド薬で代用する試みもなされています。
ただし、鼻噴霧用ステロイドにも、全くリスク・副作用がないわけではありません。
鼻噴霧用ステロイドのリスク・副作用として、などがあります。
鼻噴霧用ステロイドの剤型としては、液体のものとパウダー状のものとの2種類があります。

デザレックス錠5mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)

小さいお子さんは、RSウイルスやヒトメタニューモウイルスなどに感染すると急性細気管支炎を発症してしまうことがあります。細気管支炎を発症すると、咳が続いたり、ゼイゼイすることがあるので、ロイコトリエン拮抗薬が使われることがあります。しかしながら、呼吸器ウイルス感染症に関連した喘鳴(ゼイゼイ)に対しては経口ステロイド使用や救急外来受診、入院回数を減らす効果は認められず、小児のウイルス感染による喘鳴の治療としてロイコトリエン拮抗薬は推奨されていないのが現状です。ですので、喘息発作の予防以外でロイコトリエン拮抗薬を処方する場面というのは、アレルギー素因(家族歴など)があって、かぜの度にゼイゼイを繰り返すお子さんに対して、長期的に使用するということになるかと思います。