さて、抗ヒスタミン薬の中で、本当に眠気が少ないのはアレグラ、デザレックス、ビラノアです。 ..
眠気を起こす抗アレルギー薬は、ただでさへ眠気が起こるの方、特に車を運転する方には使い難いです。高齢者では、眠気増強に伴う転倒、嚥下障害、摂食量低下を来たさないよう注意が必要。
アレジオン; アレグラ; アレロック; レスタミン; ポララミン; クラリチン; ザイザル; デザレックス; ビラノア; ルパフィン
“アレルギー性鼻炎や花粉症を説明する多くのサイトでは、この煩雑な反応系を省略してわかりやすくするために、あたかも肥満細胞表面にIgE抗体が付着して並んでいるようなイラストや図が提示されています。これはあくまで、概ねの理解を優先した省略であって決して間違いではありません。念のために記載しておきます。今回は、アレルギー反応の正確な理解よりも「抗アレルギー薬の作用機序と症状に合わせた薬の選択」を優先事項としていますので、細かな相違点にはあまりこだわらないことにしています。”
1)アレルギー因子の強い症例では、精神安定作用のある薬物と抗ヒスタミン作用薬と併用します。 例:ヒドロキシジン+エピナスチン塩酸塩
第2世代:サジテン、アレロック、アレジオン、ジルテック、ザイザル、タリオンデザレックス、ルパフィン、ビラノアなど ..
4)鼻づまりが強い場合には。
抗ロイコトリエン薬、抗プロスタグランジンD2、トロンボキサンA2薬などが効果があるとされています。
そこで両者(鼻水・鼻づまり・くしゃみ)のすべての症状がひどいという最重症の方に対しては抗ヒスタミン薬 と 抗ロイコトリエン薬の併用などが行われます。
アレルゲン免疫療法のモチベーションキープのためには、開始前より使用する薬剤が減ったなど、目に見える効果が大切ですし、それがあると患者さんやご家族の納得感も高まります。アレルゲン免疫療法は、治療開始から1年目よりも2年目、2年目よりも3年目と、徐々に治療効果が向上し、効果が安定してきます。
花粉症ではありませんが、通年性アレルギー性鼻炎に対するアレルゲン免疫療法は、3~5年治療継続すると7~8年効果が持続するとされています。良好な効果が得られればそのまま治療を終了しますので、実臨床ではアレルゲン免疫療法を実施している花粉症の患者さんを長期フォローアップする機会が少ないのが実情です。そのため、花粉症についてはまだ効果持続の明確なデータがありませんが、通年性アレルギー性鼻炎のアレルゲン免疫療法と同程度の持続力の可能性はあるのではないかと考えられています。
また、効果が著しい方とそうでない方の差を見極めるためのバイオマーカーの確立なども今後の期待となります。アレルゲン免疫療法はこの10年で、花粉症治療においてより大きな存在となってきたと思います。
インターネットで抗ヒスタミン薬の強さについて調べると、もっともらしい図が出て ..
の3種類を併用することが多いです。抗ヒスタミン薬もより効果の強いものを使用します。
ジルテック®(セチリジン塩酸塩)、ザイザル®(レボセチリジン塩酸塩)、タリオン®(ベポタスチンベシル酸塩)はピペリジン/ピペラジン系、アレロック®(オロパタジン塩酸塩)、アレジオン®(エピナスチン塩酸塩)、デザレックス®(デスロラタジン)、ルパフィン®(ルパタジンフマル酸塩)は化学構造の異なる三環系抗ヒスタミン薬なので、効力が同じとされても作用機序が異なります。
先発品ではいずれの診療科でもビラノア、デザレックス、ルパフィンの順で ..
根本的な治療法として重要な位置付けにあるアレルゲン免疫療法は、従来からの皮下注射による皮下免疫療法(治療用標準化アレルゲンエキス皮下注「トリイ」スギ花粉)に加え、舌下免疫療法(シダキュア)も保険適用になりました。
アレルゲン免疫療法は、皮下と舌下のいずれも、治療開始から半年程度は具体的な効果を実感できないことも多く、導入初期の期間で患者さんが治療から脱落しないようにすることが大切です。しっかり治療をしようという意識の高い方がアレルゲン免疫療法を開始される傾向にはありますが、特に舌下では花粉が飛散していない時期も毎日服用が必要になりますので、花粉のシーズンが過ぎて花粉症の症状が出なくなっても翌年のために治療を継続するという、治療に対するモチベーションの維持も必要になります。
初めまして!
ご質問ありがとうございます。
“アレルギー性鼻炎に対しては”、ビラノアとザイザルの併用、つまり構造の異なるH1 blocker同士の併用は可能ではありますが、眠気や倦怠感などの副作用が出やすくなるリスクを考慮して原則併用は避けます。
したがいまして、抗ヒスタミン薬の併用ではなく、抗ヒスタミン薬の切り替えやロイコトリエン受容体拮抗薬などの追加を行うのが一般的な治療となります。
処方指示以外の内服をされる場合には、かかりつけの先生に相談いただくのが安全かと思います!
『ザイザル』と『アレグラ』、同じ抗ヒスタミン薬の違いは?~効果と眠気の強さ ..
通年性のアレルギー性鼻炎の方は、アレルギーの薬を飲んだからといってアレルギーの体質が治るわけではありません。薬をやめたらまた症状がぶり返しますので、飲み続けなければいけません。ダニによる通年性アレルギー性鼻炎の場合には、舌下免疫治療(別途参照)があります。夏以外は、薬をずっと飲んでいた方が調子がいい人も多いかと思います。季節の変わり目、温度変化があるときは症状が出やすく、よく秋の花粉症かと思って来院される方の多くは、ダニアレルギーがひどくなっている症状が多いです。
アレルギー専門医がよく用いている治療薬をオサライしておきます⤵︎ 抗ヒスタミン薬はデザレックス、アレグラ ..
【加筆修正】回答の根拠②
『ビラノア』の速く強力な効果が示されたのは皮膚のアレルギー疾患のため、ほとんど同じ効果であることが示された季節性アレルギー性鼻炎とは区別して記載しました。
デザレックスは比較的眠気の出にくい薬ですが、効き目が弱いというわけではないのでご安心ください。
診察ではどの症状が特にひどいのかを患者さんに尋ねます。くしゃみより鼻づまりが強い場合は、抗ロイコトリエン薬のような鼻閉・充全型に位置する薬剤などを選択します。
また、服薬回数やタイミング、剤形などに対する意向は患者さんによって異なります。例えば飲食店勤務などで夜遅くまでの仕事後に食事をとり就寝されるような生活リズムの患者さんの場合、就寝前に服用の薬剤を処方しても結果として食後の服用となります。症状と同様、患者さんの生活リズムも薬剤選択に重要です。
他疾患の治療で多くの内服薬を処方している高齢の患者さんでは、花粉症でさらに内服薬を処方すると服薬の混乱やポリファーマシーの恐れがありますので、内服薬ではなく、鼻噴霧ステロイド薬や、経皮吸収型として抗ヒスタミン薬の貼付剤を処方することもあります。
デザレックス(デスロラタジン):1日1回。クラリチンの改良版。比較的 ..
フルオロメトロン、ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム、デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム、デキサメタゾンメタスルホ安息香酸エステルナトリウムなどがあります。
ステロイドが含まれる目薬です。ステロイドは炎症の火消し役として重要ですが、安易な長期使用は好ましくありません。効果とリスク・副作用のバランスが考慮され、専門医により慎重に用いられます。処方にあたっては、作用の強弱や濃度の違いによりそれぞれを使い分けるようにします。
ほうです。また、フルオロメトロンとベタメタゾンリン酸エステルナトリウムには濃度が異なる2種類の製剤があります。
* この表を見る限り、眠気の副作用がない花粉症、アレルギー性鼻炎の薬は、①ビラノア、②アレグラ、③デザレックスが、トップ3になっています。
初めまして!
ご質問ありがとうございます。
ビラノア含むH1 blockerは、”アレルギー性鼻炎に対して”は、同効のH1 blocker同士での併用内服は”原則”避けることになっております。
したがいまして、ビラノアで効果が十分でない場合に”追加する薬”としては、ロイコトリエン受容体拮抗薬(オノンなど)やステロイド点鼻薬が候補に挙がります。
また、アレルゲンによってはアレルゲン免疫療法(減感作療法)という根治療法も存在しますので、一度かかりつけの先生に相談されてみても良いかもしれません!
第二世代抗ヒスタミン薬で眠気が少ない薬というと、アレグラ®(フェ ..
両方のタイプの症状を示すアレルギー性鼻炎では、両方のお薬の併用が必要になります。
季節性のアレルギー性鼻炎がいわゆる花粉症と
呼ばれるもので、春先のスギやヒノキ、秋のブタクサなどが有名です。
花粉症シーズン到来…抗アレルギー薬 新薬2製品が登場 OTCも充実
以前には見られなかった小さなこどものアレルギー性鼻炎が著増しています。
症状は、鼻水・くしゃみ・鼻閉ですが、鼻汁・くしゃみタイプのアレルギー性鼻炎のお薬と、鼻閉タイプのアレルギー性鼻炎のお薬、の2種類あります。
適切なお薬を使い分けることが重要です。
花粉症 hay fever--医療法人社団 松伯会山王クリニック
このアレルギー反応については、今までにいくつかのトピックスで詳しく書いてきました。ここで詳しく説明すると、本題から外れて長くなりそうです。でも、要点はきちんと理解しておかないと、自分がこれから飲む薬が、いったいどこに効いているのか、全く知らないまま、飲み続けることになってしまいます。
・デザレックス 5mg (デスロラタジン:クラリチンの光学異性体。 ..
現在、抗ヒスタミン薬については第二世代を選択することが多いですが、なかでも眠気を催すことが少ない非鎮静性の抗ヒスタミン薬が処方の中心になります。薬剤ごとに眠気の出方は異なるものの、第一世代の抗ヒスタミン薬でのさまざまな問題点は第二世代で改善されてきています。
「鼻アレルギー診療ガイドライン2020」のなかでも抗ヒスタミン薬ごとの脳内ヒスタミンH受容体占拠率が示されていますが、ビラスチン(ビラノア®)やフェキソフェナジン塩酸塩(アレグラ®)はヒスタミンH受容体占拠率が低く、ほとんど脳内に移行しないことが分かっています。薬剤の脳内移行は眠気を催す原因にもなりますので、できるだけ脳内に移行しにくい薬剤の選択が処方の安全性を高めることにつながると考えています。
以前から処方されている薬剤で眠気が生じることに慣れてしまっている患者さんもいますが、やはり花粉症の薬剤で眠気が出て困ると訴える患者さんは多いため、眠気の出にくい薬剤の選択は必要になります。添付文書上、「自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないこと(注意させること)」と明確に記載されている薬剤もありますので、車の運転をする患者さんに対してそのような薬剤が処方されている場合には、薬剤師さんからも疑義照会をしていただくとよいでしょう。
抗ヒスタミン薬は中枢神経抑制薬やアルコールと併用すると眠気、めまい、脱力、倦怠感などが現れることがあるため、併用時には減量などの対応が必要になります。フェキソフェナジン塩酸塩はアルミニウムやマグネシウムを含む制酸剤に吸着されるため、ともに服用しないように指導する必要もあります。また、マクロライド系抗菌薬のエリスロマイシンとの併用によって血中濃度が上昇する抗ヒスタミン薬もありますので、薬物相互作用は念頭に置いておくとよいでしょう(表4)。また、セチリジンやレボセチリジンは重度の腎機能障害例には禁忌など、腎機能や肝機能、妊娠中などの患者背景にも配慮します。
基本セットでは「スギ、ひのき、ハウスダスト、イネ、ブタクサ」についての強さが6段階で示されます。
こちらのサイトでいつも勉強させていただいてます。ありがとうございます。
わかりやすい説明で、何回も繰り返し見ています。
アレグラとグレープフルーツジュースの件ですが、販売するにあたりとても気になったので(私は登販です‥)職場の薬剤師に話したら、その人も初耳だ!ということでメーカーに問い合わせてました。1.5ℓくらい飲んだら影響を受けるとの回答でした。そこまで飲む人も少ないでしょうが、可能性として頭には入れておきたいです。
花粉症には舌下免疫療法(シダキュア)で根本治療を|大手町駅直結
したがって、私としては臨床論文としての一般的な「花粉症薬の強さ」も重要ですが、ようにしています。なので、花粉症の薬も患者さんごとでオススメする薬は変わってきます。
アレグラ、クラリチン、デザレックス、ザイザル、ビラノアなどが第二世代の抗 ..
一般のH1 blockerを内服していても全く効かないという患者さんでは、このロイコトリエン受容体拮抗薬の併用で症状が劇的に良くなるケースも度々目にします。