コルチコステロイドは,化学療法,放射線治療が原因でないがん患者の食欲
悪心・嘔吐は,に示すように,上部消化管に優位に存在する5-HT3受容体と第4 脳室のchemoreceptor trigger zone(CTZ)に存在するNK1受容体, ドパミンD2受容体が複合的に刺激され,延髄の嘔吐中枢が興奮することで悪心を感じ,さらに遠心性に臓器の反応が起こることで嘔吐すると考えられている。化学受容体で作用する神経伝達物質としては,セロトニン,サブスタンスP,ドパミンなどが知られており,これらと拮抗する薬剤などが制吐薬として用いられている()。また,発現の状態により以下のような分類があり,各CQ にみるように,機序や背景を考慮した対応が行われている。
投与後 24 時間以内に採取された尿中のデキサメタゾン代謝物の更なる調査では、排泄された放射能の 32 %
グリメサゾン(一般名:デキサメタゾン・脱脂大豆乾留タール)は、ステロイドであるグリメサゾンと、消炎作用・止痒作用・乾燥作用を有するグリテール(脱脂大豆乾留タール)の配合剤です。抗炎症作用や血管透過性亢進抑制作用によって、湿疹や皮膚炎のかゆみ・腫れなどの症状をおさえます。
肺癌は脳転移を生じる頻度が高く,これによって生じた様々な神経症状はQOLを低下させる。2つの前向き試験では放射線治療によって70~90%の患者に症状の寛解が得られたと報告されており,に示すように全脳照射やSRSのいずれにおいても良好な頭蓋内無増悪期間およびOSが報告されている。
[PDF] 5FU+CDDP±放射線療法 ≪初日に 5 日分調製≫
1 )高カルシウム血症
①病態,症状,頻度
・ 悪性腫瘍による高カルシウム血症の機序としては,腫瘍から分泌される副甲状腺ホルモン関連蛋白(PTHrP:parathyroid hormone-related protein)によるhumoral hypercalcemia of malignancy(HHM,扁平上皮癌で多い)と広範な骨転移に伴うlocal osteolytic hypercalcemia に分類される.一般にHHM の方が治療抵抗性である.
・ 婦人科がんにおいては,全体では5%程度にみられるとされる2).卵巣癌では頻度が高く,特に小細胞癌,明細胞癌では高頻度とされている3).
②治療(表27)
a.細胞外液量の補充と利尿
・ 高カルシウム血症は食欲不振と利尿を来し,脱水状態とそれによる腎機能不全を伴い,これがさらに高カルシウム血症を悪化させるという悪循環に入っていることが多い.
・ したがって,輸液により細胞外液を補充し,尿へのカルシウム排泄を促進することが重要である.なお,乳酸リンゲル液,高カロリー輸液製剤の多くは大量のカルシウムを含んでいること,またサイアザイド系利尿薬はカルシウム排泄を抑制することに注意が必要である.
1サイクル:14日
投与日:day 1
サイクル数:4
【点滴静注】
1.5-HT3受容体拮抗型制吐薬+デキサメタゾン9.9 mg+生理食塩水50 mL 15分
2.ドキソルビシン60 mg/m2 orエピルビシン90 mg/m2+生理食塩水50 mL 15分
3.シクロホスファミド600 mg/m2+生理食塩水250 mL 30分
4.生理食塩水50 mL 15分
【皮下注】day 2-day 4
1.ペグフィルグラスチム3.6 mg皮下注
【内服】
アプレピタント125 mg day 1(化学療法薬投与60~90分前に内服),80 mg day 2,3(午前中に内服),
デキサメサゾン8 mg day 2,3,4
北海道大学大学院医学研究院 放射線治療学教室/放射線治療科, 委員
Reardon氏らはデキサメタゾンの潜在的な弊害を多変量解析を用いて評価した。解析では疾患状態(新規診断対再発)、治療開始時の腫瘍体積、年齢、切除範囲などのさまざまな因子を調整し、関連予後因子に関する注釈付き全データを有する163人を解析の対象とした。抗PD-1療法開始時点でデキサメタゾンを投与していない患者と比較して、デキサメタゾン治療を受けた患者の死亡リスクは約2倍であった。さらに、治療開始時点でのデキサメタゾン投与は、全生存期間に対して最も強く関連付けられる負のリスク因子であった。
手術を行うときに血糖値が高すぎると、手術後の傷が治りにくく細菌感染しやすくなることがあるため、事前に血糖値を整える治療を行います。それまで食事療法のみだった方も糖尿病の薬が新たに加わることがあり、糖尿病薬を使用している方は種類を変更することがあります。また、がんの治療のため速やかに血糖値を調整することが必要な場合や、検査や手術で食事の摂取が不規則になる場合は、インスリン治療を行うこともあります。インスリン治療のよいところは、手術という身体に大きなストレスがかかるときでも安全に使用できること、投与する量が少量ずつそのつど変えられるため、きめ細やかな調整ができるところです。
一方で、インスリン治療を行うにあたってご本人が積極的に取り組んでいただかなくてはならない点があります。インスリン自己注射の方法()やを覚えること、低血糖、体調が悪くて食事がとれないとき()の対応などについて理解していただくことです。その際には糖尿病診療にかかわる医師や看護師、薬剤師などが説明し、治療をサポートします。
また、糖尿病治療をしっかり行うための準備として、糖尿病のチェックがあります。重度の網膜症があると血糖値が急に低下することで網膜症が悪化することがあります。眼科の受診をしばらくしていない場合には、血糖値をコントロールする前に眼科受診が必要となることがあります。また、腎臓や心臓の合併症も知られていますので、手術に臨む準備としてこれらの慢性合併症の精査を行うこともあります()。
手術前の血糖値のコントロール目標について統一された見解はありませんが、尿ケトン体陰性、空腹時血糖値110~140mg/dL、または食後血糖値160~200mg/dLなどといわれています。
放射線分解は比放射能に依存しない。 2.α 線は β 線よりも放射線分解を起こし ..
「免疫療法薬治療を受けている膠芽腫患者にはデキサメタゾン投与を避けるようにするべきであり、また臨床的に副腎皮質ステロイド剤が必要な場合には、これらの薬剤投与を慎重に行うべきであると今回の結果は示唆しています」とReardon氏は述べる。「さらに、抗炎症効果がこれほど広範囲に及ばない脳浮腫に対する治療に向けた他の戦略の追求が強く求められていることをわれわれの研究結果は示しています」。
本研究の限界のひとつは臨床解析が後ろ向きだという点である。さらに、前臨床試験では研究者らはデキサメタゾンの影響を、抗PD-1治療薬の有効性についてしか評価していない。「他の免疫調節チェックポイント標的薬、あるいはワクチン、養子細胞療法、遺伝子操作腫瘍溶解性ウイルスといった他の免疫療法においても同等の結果が生じるかどうかは、まだ評価されていません」とReardon氏は述べる。
・放射線:外照射 50-60Gy、膣内照射 24Gy とする。放射線量は変
肺癌は脳転移を生じる頻度が高く,これによって生じた様々な神経症状はQOLを低下させる。このため,QOL改善を目的とした手術が治療選択肢の1つとして汎用されてきた。単発性脳転移を有する固形癌患者を対象とした手術と手術+全脳照射とのランダム化比較試験において,手術単独群のOS中央値は約10カ月,頭蓋内無増悪期間中央値は約6カ月であった(全脳照射の追加によるOSの延長はなし:)。疾患の性質からBSCとの比較試験は存在しないが,症状を有する単発性脳転移に対する手術については治療選択肢として提案可能である。一方,定位照射の有効性が期待できる場合には手術より優先されることが考えられる。エビデンスの強さはC,ただし総合的評価では行うよう弱く推奨(2で推奨)できると判断した。下記に,推奨度決定のために行われた投票結果を記載する。
がん薬物療法や放射線療法を受けて悪心・嘔吐をひとたび経験した人では、次回のが ..
ヨード造影剤による急性副作用の既往がある患者さんについて、ステロイド前投薬の有効性が不明確である一方で、造影剤の変更が副作用の発生頻度を下げるとの研究があります(4-5)。この手法を積極的に推奨するにはデータが不足していますが、メタアナリシスではこの手法が支持されています(8)。ガドリニウム造影剤については相反する結果が報告されており、造影剤変更の有効性は現時点では不明確です。
遠隔転移が単発の脳転移のみのⅣ期症例に対して,定位放射線照射や外科治療は勧められるか? ..
は強さにより5段階に分けられますが、グリメサゾンは下から2番目のミディアムクラスに分類されます。同じ強さのステロイド外用薬としては、アルメタ(アルクロメタゾンプロピオン酸エステル)、、リドメックス(プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル)、レダコート(トリアムシノロンアセトニド)、などがあります。
比較的作用がマイルドなので、顔や陰部などの皮膚の薄い部分の治療にも使われることがあります。また、赤ちゃんなど幼いお子さまに処方されることもあります。
なお、タール剤とステロイドを配合した外用薬は、日本においてはグリメサゾンのみです。グリメサゾンは、デキサメタゾンのみを主成分とする外用剤と比較して症状が再発するまでの期間が長く、再燃性を低減させる作用が期待できます。
3.放射線治療の緊急疾患 ⑴ 脊髄圧迫症候群放射線治療の目的と意義 麻痺が ..
全身コントロール良好な単発性脳転移を有する症例を対象とした,SRSと手術+全脳照射の比較試験において,SRS単独群のOS中央値は約10カ月と報告されている。またPS良好な単発性脳転移を有する症例を対象とした手術と手術+全脳照射の比較試験において,手術単独群のOS中央値は約10カ月と報告されている(全脳照射の追加によるOSの延長はなし:)。これらはいずれも他癌腫を含んだデータで,肺癌患者は3~6割程度を占めていた。近年報告された,非小細胞肺癌患者を対象とした観察研究のシステマティックレビューでは,原発巣がコントロールされ,脳転移に対してSRSや手術などの局所治療を行った患者のOS中央値19.7カ月(範囲6.8-52カ月)と報告されている。
無作為比較試験の結果、放射線とCDDPによる化学療法の同時併用は放射線単独に ..
グリメサゾンは、湿疹や皮膚炎群(進行性指掌角皮症、ビダール苔癬、放射線皮膚炎、日光皮膚炎を含む)、、、の治療に使用されます。
使用回数は通常1日1~数回で、直接患部に塗布するか無菌ガーゼなどに塗り伸ばして貼付します。ただし、使用量は症状によって適宜増減します。
なお、グリメサゾンは原則として皮膚感染をともなう湿疹や皮膚炎には使用しません。やむを得ず使用する場合は、あらかじめ適切な抗菌剤や抗真菌剤による治療を行うか、これらとの併用を考慮します。
[PDF] がん化学(放射線)療法レジメン申請書 (ver.4)
この研究は以下の支援を受けた:Jennifer Oppenheimer Cancer Research Initiative、The Ben and Catherine Ivy Foundation、Hope It’s A Beach Thing、an annual 5K for brain tumor research、Pan- Mass Challenge, a bike-a-thon that raises money for the Dana-Farber Cancer Institute。この研究は、米国国立衛生研究所からも資金提供を受けた。
✓ 孤発性形質細胞腫の場合は、放射線療法や手術療法などを行います。 Page ..
肺癌は脳転移を生じる頻度が高く,これによって生じた様々な神経症状はQOLを低下させる。2つの前向き試験では放射線治療によって70~90%の患者に症状の寛解が得られたと報告されており,に示すように全脳照射やSRSのいずれにおいても良好な頭蓋内無増悪期間およびOSが報告されている。
性間質性肺炎(肺線維症)(放射線肺臓炎を含む)/重症感染症(化学療法と ..
全身コントロール良好な単発性脳転移を有する症例を対象とした,SRSと手術+全脳照射の比較試験において,SRS単独群のOS中央値は約10カ月と報告されている。またPS良好な単発性脳転移を有する症例を対象とした手術と手術+全脳照射の比較試験において,手術単独群のOS中央値は約10カ月と報告されている(全脳照射の追加によるOSの延長はなし:)。これらはいずれも他癌腫を含んだデータで,肺癌患者は3~6割程度を占めていた。近年報告された,非小細胞肺癌患者を対象とした観察研究のシステマティックレビューでは,原発巣がコントロールされ,脳転移に対してSRSや手術などの局所治療を行った患者のOS中央値19.7カ月(範囲6.8-52カ月)と報告されている。
びまん性間質性肺炎(肺線維症)(放射線肺臓炎を含む)[*静脈内 ..
手術後に糖尿病の専門的調整が必要となりやすいのは、消化管や膵臓、肝臓などの手術です。消化管の手術の場合は、一度に食べられる量が少なくなるため食事に加えて間食で栄養を補っていくことがあります。また、インスリンを分泌する臓器である膵臓を切除すると、その機能を補うために、それまで注射薬を使用していなかった方でもインスリン治療が必要となることがあります。肝臓を切除すると、食後に肝臓への糖の取り込みが減って食後血糖が高くなることがあります。
食事回数、食事内容によって、血糖値のコントロールが変化することが予測されますので、糖尿病の薬を使用している方は、主治医にインスリンや飲み薬の量や飲み方について確認しておくとよいでしょう。また、体調によっては食事が普段どおりに食べられない場合もあるかもしれません。食事が十分に食べられない状況で、いつもと同じインスリンの量を注射したり、飲み薬を飲んだりすると、になる可能性がありますので、そのような場合の対応についても主治医に確認しておくとよいでしょう。
参考:
1 多発性骨髄腫 (multiple myeloma:MM)
なお,ステロイド+全脳照射とステロイド単独療法の非劣性を検討した第Ⅲ相試験において,OSとQOLの指標である質調整生存期間(QALY)の非劣性は証明されなかったものの,OS・QOLに有意差はなかった。本試験の患者背景はKPS 70未満の割合が約4割と多く,RPA・GPAなどの予後予測因子も不良なものが大多数を占めていた。またOS中央値は両群とも8~9週程度と非常に短く,このために全脳照射の有用性が認められなかったと考えられている。よって,予後不良と考えられる場合はステロイド単独治療も選択肢である。
骨の孤立性形質細胞腫や髄外形質細胞腫に対しては,40~50 Gy(20~25 分割)の局所放射線 ..
湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症,ビダール苔癬,放射線皮膚炎,日光皮膚炎を含む),皮膚そう痒症,虫さされ,尋常性乾癬。