薬物相互作用検索ツール | ゾコーバ | 塩野義製薬 医療関係者向け情報



ジゴキシンの代謝には腸内細菌が関わっているのをご存じだろうか?ジゴキシンとエリスロマイシンの併用によってジゴキシンの血中濃度が上昇するといわれている。添付文書には「エリスロマイシン、クラリスロマイシン、テトラサイクリンとの併用によってへの影響による本剤の代謝の抑制、あるいは、P糖タンパク質を介した本剤の排泄の抑制により血中濃度が上昇するとの報告がある。」とされているが、クラリスロマイシンはCYP3A4阻害薬でありP糖タンパク質の阻害薬であることは今となっては誰でも知っているが、テトラサイクリンにはそのような阻害作用はないはずだ。ではエリスロマイシンはどうなんだろう、というのが今回のテーマだ。


[PDF] DI トピックス Ca 拮抗薬–クラリスロマイシンの相互作用と急性腎障害

1.作用
ジゴキシンは、代表的なジギタリス性強心配糖体である。

ジギタリス製剤の主な作用は、心筋収縮力増強作用、迷走神経興奮作用、神経伝導系抑制作用(主に房室結節)、下位自動能亢進作用、中枢神経系に対する作用などである。

ジゴキシンは消化管から60~85 %程度吸収され、体内ではほとんど代謝を受けず大部分が腎臓より排泄される。半減期は約36時間である。排泄が腎依存性のため腎機能低下者の維持量はクレアチニンクリアランスによって決定されるが、簡便には通常投与量に血清クレアチニンの逆数を乗じた量を投与する方法が用いられる。

2.禁忌
房室・洞房ブロックのある患者、ジギタリス中毒の患者、閉塞性心筋疾患のある患者、ジスルフィラムを投与中の患者には投与しない。

3.採血時期
経口:次回投与直前(トラフ)または投与後6時間以降。
注射剤:次回投与直前(トラフ)または静注後3時間以降。

本ツールにて、「ゾコーバ錠125mg」の電子化されたに記載の相互作用(併用禁忌・併用注意)を検索できます。
最新の情報はをご確認ください。

クラリスロマイシン等の強いCYP3A阻害剤との相互作用(併用注意)

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添付文書の記載をもとに、関連する可能性のあると思われる疾患、症状を紹介しています。

医療用医薬品 : ジゴキシン (ジゴキシン錠0.0625「KYO」 他)

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

主な副作用として、発疹、じんましん、紫斑ができる、むくみなどが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

メチルジゴキシン及びジゴキシンの腎排泄が抑制され、血中濃度が上昇するとの報告がある。 抗生物質製剤